町田営業所業務日報

地元周辺の鉄道・バス車両について気紛れに綴ります。

田園都市線内を行く東武50050系(後期車)

2018年10月01日 | 東武鉄道

2005年より、東武鉄道では東上本線向けに新形式50000系を新造し運用を開始しましたが、その当時は伊勢崎線からの半蔵門線・東急田園都市線直通専用車に30000系が充当されていました。30000系は4両と6両を2本連結した10両を組成している為、田園都市線内で一番混雑が激しい4・5号車に先頭車が入ることから混雑に拍車を掛けるとし、30000系を外すように東急側からの要望が出されるようになりました。この為、東上本線向け50000系の新製配置を一旦中止し半蔵門線の規格に対応して50000系をベースにした50050系の導入が決定、置き換えられた30000系は順次地上専用車になり自社線区間に転用されました。このような経緯で登場した50050系ですが、意外にも伊勢崎線・日光線系統では初の10両固定編成の車両となっています。

田園都市線内で各停運用に就く51063F。2008年より設計変更が加えられたグループで、側面窓が大型の固定式(後に開閉式に改造済み)からオーソドックスな2分割式の下降窓になり、屋根上に設置されていた強制換気装置が省略されています。

東武線直通の上り列車に充当される51065F。前述の通り10両固定編成であることから最大8両までしか対応していない伊勢崎線の浅草~曳船間には入線不可能である為、自社線よりも東急田園都市線内で姿を見る機会の方が多く、半蔵門線の押上発着の列車以外に田園都市線内(渋谷~中央林間)のみで完結する運用も設定されるなど、逆転現象が生じています。自社よりも他社の路線で走ることが多い例としては目黒線の東急車(走行距離の関係で南北線・三田線内での折り返し列車が多数存在)がありますが、相互直通が多い首都圏ならではの列車運用でしょう。

車内設備は初期製造の編成には無かったユニバーサルデザインが積極的に採用され、ドア付近の警戒色が目立ちます。座席は当初ウィステリアパープルと呼ばれる藤色の座席でしたが、汚れが目立った為かこのグループからキュービックブルー(青地に立方体模様入り)に変更されました。写真からも分かるように、座面が薄くクッション性が余り無いので掛け心地は今一歩です・・・。

車内案内表示器はLEDによる大型1段表示で。通勤電車にしては珍しく種別、行き先と次停車駅の他に号車(例;この車両は、1号車です。)も表示します。やや前時代的な感がありますが、2018年度の設備投資計画では順次液晶画面に更新するとの発表があり、これでやっと他車と足並みが揃いますね。

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