町田営業所業務日報

地元周辺の鉄道・バス車両について気紛れに綴ります。

209系1000番台、常磐緩行線での運用終了

2018年10月13日 | JR東日本

ここ最近の千代田線界隈を巡る話題では、11月の引退が発表された6000系に注目が集まっていましたが、同時期に2編成のみの少数派として活躍していた209系1000番台も運用終了が発表され、本日の松戸~取手~松戸間の団体臨時列車を最後に運用を離脱しました。1999年12月のダイヤ改正に伴う列車増発で登場し、19年間に渡る活躍で、当時運用されていた1編成のみの存在である207系900番台(2009年引退)・営団06系(2015年引退)と共に異彩を放つ少数派として知られていましたが、今回の209系撤退で千代田線に直通するJR車両はE233系2000番台で統一されることとなりました。

先にマト81編成が離脱し、残ったマト82編成には運用終了に際しヘッドマークが設置され大きな注目を浴びるようになりました。正面非常用貫通扉のEマークは、2016年3月のダイヤ改正でJR車の小田急乗り入れが開始された際に、直通非対応車を示す記号として掲出されるようになったものです。登場から本日の撤退まで機器更新が施行されなかった為、常磐線~千代田線では唯一残るGTOサイリスタによるVVVF車でもあり、都心部で初期の三菱製VVVFの磁励音を聞くことができる貴重な存在でもありました。

本日の団体臨時列車で柏駅を通り過ぎる209系1000番台。ヘッドマークのデザインが上りと下りとでデザインを変えてあります。車体外観も登場時と大きな変化は無く、先頭スカートの大型化や集電装置のシングルアーム化、また先頭車の一部に存在する固定窓の開閉化に留まっています。

車内は千代田線の車両限界に合わせた狭幅ストレートですが、前年に登場した車体幅の広い500番台をベースに設計している為、0番台とは印象が異なります。車内放送の自動化などはE233系2000番台登場後も遂にされる事はありませんでした。

これもまた0・500番台と同じく、次の駅名を固定表示するタイプのLED式車内案内表示器。表示する内容は他番台同様に漢字→ローマ字→カタカナの繰り返しで、駅停車中は駅名が点滅するようになっていました。これは後年改修され、漢字→駅ナンバリング付ローマ字(例:北 千 住→Kita-senju(C-18))の交互表示に改められています。

 

常磐緩行線からの撤退後は中央線方面への転用が仄めかされていたため、大方の予想は中央総武緩行線に転用の上、E231系800番台と共に東西線直通に充当されるものと思われましたが、実際の転用先は中央線快速でした。同線のE233系にグリーン車を増結するため、車両不足が生じることから今回の転用に至ったようですが、新天地での運用開始を楽しみに待ちたいと思います。

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