首都圏の大手バス会社から引退した車両は、大体が地方都市の事業者に譲渡されて再起することが多いですが中にはアドトラックのように、乗客を乗せない走る広告媒体や映画・ドラマの撮影で使用される劇用車、または自動車学校の教習車などに用いられる事例があります。こうした車両は基本的に自家用登録の非営業車のため実態が非常に掴み難いですが、今回はバスマニアの間でも有名な元・神奈中車を秋葉原駅周辺で撮影することができました。
中央通りに現れた首都圏では有名な通称バニラバス。4台が存在する内の1台で、元は平塚営業所に在籍していた“ひ112”号車(KL-MP35JM・2003年式)だそうです。正面の運賃支払い表示窓で一目で判別出来ますね・・・。正面にはスピーカーが設置されており、あのアタマが狂いそうになる曲を流しながら走行しています。如何わしい成人向けビデオ撮影やら映画の災害シーンで横倒しにされるわで、散々な余生だった某社の元D960号車に比べればマシな使われ方ですね。
近年、移動型のライブハウスとして注目を集めるライブバスとして使用され、各地を巡回し注目を集めている元は030号車(KL-UA452MAN・2001年式)です。2016年末には日本テレビの人気番組・ガキの使いやあらへんで!の企画で使用され、車体にラッピングを施されTVに登場したことから話題を呼びました。ライブバスとしての使用は2017年4月からで、5月には湘南神奈交バス所属時の表記か1015が復活してアクセントになりました。アーティストのライブは勿論のこと、NHKや民放各社のテレビ番組のロケにも起用されています。何れも保有主は横浜市の株式会社フレッサという事業者ですが、これらの他にも多様な車両を保有し、撮影会などバスマニア向けイベントも実施しているようです。
所有している事業者のHPはこちら→https://live-bus.com/
オーナーのツイッターアカウント→https://twitter.com/junya_tani