相鉄ではデザインブランドアッププロジェクトの発足に伴い、在来車両の外装を「YOKOHAMA NAVYBLUE」に順次変更することを決定し、2016年に第1陣となる9000系9703Fが登場しました。しかし、それ以外の8000系・10000系・12000系には依然として及びませんでしたが、変更完了は2024年までにとの時期が発表されました。8000系もその対象に含まれていますが、現在のところは登場しておらず、車体・車内に段階的な更新を施工している関係で、編成間に差異が生じています。
車体・車内設備の更新改造を受けた8704F。前回記事にした編成と比較するとドアが新品に交換され、窓の天地寸法が拡大されている様子が分かります。現在はVVVFインバーター制御装置の更新も進行していますが、これらは車内更新と同時に実施しているわけではないので、写真の8704Fは登場以来のGTOサイリスタによるVVVFを維持しています。
初期製造の編成はネイビーブルー化の対象にならず廃車にして行くとの噂がチラホラ見られるようになりました。相鉄新横浜線の2期区間が開通する頃には経年30年に達することを考えると、現実味がありそうな話ではありますね・・・。
更新改造を受けた車内(ロングシート車)設備。背の高い袖仕切りの設置と、バケットタイプの座席に交換され11000系に近いイメージになりました。ドアも本体とガラス部分を平面とした、近年の東京メトロ車に類似したタイプになっています。しかし戸閉装置は旧来からの座席下収納式のまま変わりありません。
セミクロスシート車もバケット化を実施して座り心地が向上しています。化粧板などは基本的に登場時からの白系ですが、ドア部は淡い無地のピンクになり印象が変わりました。
2000年代に入って以降、小規模な改造が目立つ8000系ですが、今後は大規模な動きが控えており、しばらくは目の離せない形式の一つですね。