E231系・209系500番台の置き換えが進む武蔵野線の205系ですが、1991年より導入された通称メルヘン顔の生え抜き編成の内、最後まで残存していたM65編成が運用離脱してしまいました。これにて新製配置された編成は全て消滅になりました。
京葉線向けに配置されたグループと同様に、正面デザインを曲面にしたことが特徴的な武蔵野線向け205系。京葉線の単なる色違いに見えますが、中身は更に改良されており、車内の吊り手を三角形に変更し戸閉装置を6扉車や相模線向け500番台と同様鴨居部に収める直動式にしています。また、走行機器関係では唯一耐雪ブレーキを標準装備していることも特徴でした。相模線の205系が豊田電車区から国府津電車区に移管されることが決定した際は、4両化の上で乗務員訓練に使用された実績もあります。
編成数が少ない為、出会う機会に恵まれず車内の写真が撮影出来なかったのが残念ですが、走行する姿は収められたので、まぁ良し、としておきましょう。
武蔵野線に配置の205系は、全編成がインドネシアへ譲渡することが発表されており、メルヘン顔編成に関しても先に渡ったグループが既に当地で活躍を始めていますが、末長い活躍を願いたいですね。