去る10月14日の鉄道の日に、相模大塚駅構内で12000系との撮影会が行われたのを最後に、7000系が引退しました。これにより長年に渡り続いた赤系帯+無塗装アルミ車体の系列が消滅することになり、一つの歴史が終わりを告げました。
この高運転台+無塗装アルミ車体は1974年に登場した中型旧性能車の更新車2100系で確立し、その成功を受けて初代の中型高性能車を更新した2代目5000系(登場時は5100系)も類似した設計の車体で登場、最後に新6000系で実績を得た走行機器を組み合わせた決定版として7000系が1975年より導入されたことにより、昭和期の相鉄を代表するスタイルになりました。
昭和も終わりに近付いた1986年には正面スタイルを大幅に設計変更した新7000系が加わり、平成に入って8000系や9000系が登場してからも主力車両として安定した活躍が続きましたが、2009年に11000系の登場で本格的な廃車が始まり、本年2019年からJR直通用の12000系が登場し所定の数出揃ったことで遂に終焉を迎えました。
先頭車と中間車が向き合って連結され、幌で繋げられる姿は7000系までは日常的に見ることが出来る光景でしたが、それも見納めになりました。
首を振る扇風機や、大きく張り出した冷房ユニットが今となってはレトロな雰囲気を漂わせる車内設備(クハ7709で撮影)、手すりが少ないこともあり、広々として見えますね。
今回引退の7000系も大変息の長い活躍でしたが同時期に登場した車両が続々姿を消す中で、44年の長きに渡り愛用されたことは賞賛に値するでしょう。来月にはいよいよ相鉄新横浜線の一期区間開通によるJR線直通運転が開始されますが、その直前の引退は歴史の終わりと始まりを強く印象付ける出来事と感じました。