1999年に東横線で登場し、2000年の目蒲線系統分離により誕生した目黒線の主力車両として運用されている3000系は長らく6両編成でしたが、車体構造を5080系向け増結用中間車と同一仕様にした車両を新造の上で組み込み8両編成で相鉄線への乗り入れを実施することになりました。中間車が実際に登場したのは2022年のことで実に23年振りの増備再開となり直通開始まで1年を切った同年8月より急ピッチで工事が進められ翌年3月10日に最後の編成が出場し現在は全編成が相鉄線への直通運転に充当されています。
相鉄本線内に直通して来た3000系3104F。2000年の営団(東京メトロ)南北線・都営三田線直通開始時に本格的に増備され、既に古参の部類に入る車両ですが、東急目黒線の所属車の中では一番数が多く(3000系13編成、5050系10編成、3020系3編成)、2020年代に入ってからも直通運転の主力車両としての運用が続くことになりました。
朝の南北線・埼玉高速鉄道線直通急行に充当中の3111F。今でこそ埼玉県内でも姿を見れるようになった東急車ですが、最初に埼玉県内まで定期列車で乗り入れたのはこの3000系でした。また登場時から他社線内折り返し運用も多い形式でしたが、今回の新横浜線開通により、新たに相鉄本線内完結列車が登場し、ホームこそ違いますが東横線が地下化されて19年の時を経て再び地上の横浜駅に定期で姿を見せるようになりました。
横浜市民にはお馴染みの東急車ですが、やはり相鉄線内運用に入ると違いは一般利用者にも伝わっているようで、新横浜線開通初日からしばらくは相鉄線の始発駅の横浜に東急車が海老名行きや湘南台行きとして発着する姿に戸惑う旅客が見受けられました。
相鉄線直通対応化でLED表示器は17インチ液晶画面に換装され、当然ながら新横浜駅より先の相鉄線内は表示デザインを同社の他形式に合わせた内容で案内を実施しています。こうした変化は直通が活発な首都圏の鉄道らしい一面ですね。
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