未更新車の相次ぐ廃車やリニューアルに伴う編成組み替えなどで注目を浴びる小田急1000形ですが、10両編成の1096Fに2020東京オリンピック・パラリンピックのラッピングが施され2021年1月23日より公式の予告無く突如走り出しました。
他社でも見られるオリパララッピング編成ですが小田急では車体の下半分をアイボリーとし、その中に公式マスコットであるミライトワとソメイティの装飾を施して正面には東京2020のエンブレムを表示しています。アイボリー部の色合いは鋼製車の塗装に近く、下半分だけリバイバルカラーのような趣になりました。
何故ラッピングが車体の下部のみなのかは気になるところですが、恐らく東京都の条例を考慮してこのような仕上げになったのかと思われます。アイボリーホワイトと言えば未だ8000形に見られるように小田急通勤車両の象徴でもあるので、何れこのようなラッピングでの本格的リバイバルカラーの再現も期待したくなりますね。特にいつまで運転されるかアナウンスはありませんが、オリンピック閉会式までは運転されると見て良いでしょう。
おまけに、最近になりリニューアル4両編成を2本連結した8両が組成され各駅停車で運用されています。かつては当たり前に見られた1000形の組成ですが、10両編成化の進捗ですっかり珍しい姿になりました。
1000形のリニューアル4両編成は10両編成組成時の連結相手が3000形3次車以降の6両に限定されている為、同形式同士の先頭車が向き合って中間に入る場面は希少なシーンになっています。