町田営業所業務日報

地元周辺の鉄道・バス車両について気紛れに綴ります。

今年で登場30周年、相模線205系500番台

2021年05月02日 | JR東日本

2010年代から新系列電車の登場で急速に廃車や地方転属が進む205系ですが茅ヶ崎~橋本間を相模川に沿って結ぶ相模線では1991年以来運用を開始した500番台が全編成揃って30周年を迎えました。もともとこの路線は相模鉄道の私鉄線として大正10年に開通し、相鉄の起源となった路線ですが、東海道本線と中央本線を結ぶその性格から太平洋戦争の後に国有化されています。現在では神奈川県のベッドタウンを結ぶ通勤路線として機能していますが、1991年までは八高線と並ぶ首都圏では数少ない非電化路線でキハ30系グループが主に運行されているローカル色の濃い路線でもありました。

通勤時間帯は横浜線の八王子まで乗り入れる205系500番台。縦長の非常用貫通扉を思わせるデザインの窓を端に寄せた左右非対称の正面が最大の特徴ですが、その他にも他線区の205系とは異なる緑のJRマーク、スカートや幕板部の帯の省略、また乗務員支援用の簡易モニター設置など非常に相違点が目立ちます。写真R13編成は500番台の最終増備編成で、数少ない大船工場で製造された車両です。

登場から30年間、当初配置された八王子支社豊田車両センター(旧豊田電車区)から横浜支社発足に伴う国府津車両センター(旧・国府津電車区)への転属以外目立つ動きはありませんでしたが、2010年代に入ってからシングルアームパンタへの換装や半自動ドアボタンへの蛍光シール貼り付け、前照灯のLED化など小改造が施工されるようになりました。

橋本駅で横浜線のE233系と並びの場面。横浜線にもワンマン運転計画に伴う新車導入が決定しており、相模線も車両こそ未定ながら置き換え自体は検討されている為、両車共に見納めになる日はそう遠い事では無くなりました。

車内設備。戸閉装置が床置式から半自動機能付の直動式に変更されたため、鴨居部が斜めに張り出しドアコック蓋が上部に設置されています。扉の動作も基本番台と違い緩やかになりました。車内のドアスイッチには後年ドアチャイムが設置され乗務員室からドア操作を行った際に鳴動します。座席の袖仕切りは無地の茶色から模様入りの淡いグリーン系になり床面はグレー、また写真では判別出来ませんが化粧板の模様も異なるなど車内設備も独自色の濃さが目立ちます。

将来的に導入されるのが他線区から転属のE233系か、または完全な新造車(E235・E131系?)になるか、現段階では不明ですが今後に要注目ですね。

※2015年の記事を加筆・修正


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