町田営業所業務日報

地元周辺の鉄道・バス車両について気紛れに綴ります。

京浜工業地帯の通勤輸送に活躍する鶴見線205系1100番台

2021年11月07日 | JR東日本

現在も纏まった数の205系が活躍する相模線、日光線、東北本線(宇都宮〜黒磯間)の各線では、新形式E131系の導入で順次置き換えを進めることになりましたが京浜工業地帯への通勤路線として、また多彩な貨物列車が走行し独特の雰囲気を漂わせていることからマニアや観光客に人気の高い鶴見線と南武支線では依然として全列車が205系で運転されています。

鶴見線に205系が初めて登場したのは2004年のことであり、それまで運用されて来た103系置き換えの為、山手線に配置されていたモハ205+モハ2046扉車との差し替えで捻出されたサハ205を組み合わせ、先頭車化改造を施し新たに登場したクモハ204・クハ2051100番台の車番を付与しました。行先表示は3LEDで、行先毎に色分けされており写真の海芝浦行きは黄緑で表示します。(武蔵白石・扇町方面は赤、大川方面と鶴見行きは橙で表示)

久しぶりに一般公開された鶴見線営業所内で。前述の通りクモハ204+モハ205は元山手線向けの初期車、クハ205は元埼京線の後期車である為、ドア窓の寸法が異なっていることが特徴です。この組み合わせで3両編成9本(27両)が登場し、中原電車区(現在の鎌倉総合車両センター中原支所)に配置され、普段は弁天橋駅近くの鶴見線営業所に常駐しています。

高架の鶴見駅ホームに並ぶ2編成。JRの路線でありながら立派な2面2線の行き止まり式ホームを持ち、地上の京浜東北線からの連絡通路には中間改札も備えているのは前身となった鶴見臨港鉄道時代の名残りか。

黄色い警戒色テープが貼り付けられた以外は山手線時代の面影を色濃く残す車内。中間のモハ205は転用に際して大きな改造はされておらず、車番も基本番台のままとなっています。首都圏では小窓を備えた205系もすっかり貴重な存在になりましたね。

現在JR東日本では、FV-E991系と称するハイブリッド(燃料電池)試験車両を開発し、実用化に向けた実証実験を行う旨が発表され、対象の路線が南武線(武蔵中原〜尻手〜浜川崎)と鶴見線である為、これらを205系置き換え用にすることが予想されましたが、実用化までは大分時間が掛かるようで、首都圏最後の205系は鶴見線・南武支線になりそうです。


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