京王電鉄の座席指定制列車「京王ライナー」に充当される2代目の5000系は、当初10両編成5本の50両が製造され2018年2月22日のダイヤ改正からライナー運用を開始しました。その後は2019年からの運転本数増加と予備車確保の為、室内の配色を若干変更し座席にドリンクホルダーの設置を行う小改良が実施された5736Fが、更に2022年にはデュアルシートでリクライニング機構を備えた5737Fが増備され、7編成体制となりました。通勤ライナー向けのデュアルシート装備車は他社でも数多く事例がありますが、リクライニング機構を備えた仕様は日本の鉄道車両で初採用となっています。
上り京王ライナー12号に充当中の5737F。先の5736Fから約3年振りとなる増備車で2022年12月24日に営業入りし、同日は「クリスマス初乗り体験会」として抽選で選ばれた招待客を乗せ、若葉台〜つつじヶ丘〜府中競馬正門前間で試乗会も実施されました。京王線は新宿〜八王子間でJR東日本中央線と競合しており、同区間には通勤時間帯に特急が設定されていますが、それらと比較しても料金面では京王側に分があり、互角の水準になったと言えます。
高尾山口始発の「Mt.TAKAO号」に充当の為に送り込み回送で京王線を下る5736F(過去の記事より再掲出)。この編成より利用者アンケートを踏まえた前述の改良が施されました。現状は10両7本で再び増備は一段落ですが、中間連結部の通り抜けが出来ない編成を解消することが発表された為、7000系の6+4両を置き換えるべくコンスタントに増備されて行くことが予想されます。
5731〜5735Fと比較すると白が中心の配色になった車内設備。写真は5737Fのものでクロスシートモードではリクライニング機構が使用可能になり、肘掛けに設置のレバーで操作できます。また一般列車運用時のロングシートモード時は座席が窓側に後退するようになり通路幅が拡大され、僅かながら余裕が生まれました。
ドア上の液晶画面。以前記事にした編成と比べると筐体がゴールド系の色から白色に変更されているのが分かると思います。荷物棚上の内装材も白に改められており統一感が出ましたが、何故こうした変更が成されたのか気になる点です。
初代5000系も関東地方の特別料金を徴収しない通勤電車では初の冷房車として利用者から歓迎されましたが、2代目の5000系も先代に劣らぬ画期的な仕様になりました。今後もどこまで数を増やすか楽しみな形式です。
こんばんは、コメントありがとうございます。
独立型の座席である為ロングシートモードでも他形式に比べたら快適性や座り心地はかなりのものですね。
現在も時々日中の特急に使用されることはありますが、更なる一般運用の増加にも期待です。
ロングシートは隣の人と
肩が触れ合うのが不快でしたが
京王6000系では
この不快感が解消されて喜んでおりました