2016年、相鉄デザインアッププロジェクトの一環としてYOKOHAMA NAVYBLUEに装いを一新した9000系が初登場してから早くも約7年が経過しました。当初発表の計画では、8000系・10000系・11000系も順次塗装と車内設備を更新して行くとされていましたが、予想に反して進みは遅く、8000系は10両1本、10000系は10両・8両の各1本が改造・更新されてからは現状中断した状態になっており、11000系に至っては未だYOKOHAMA NAVYBLUE仕様の編成が登場していません。近年は前照灯の移設や制御装置の更新のみを行ったセミリニューアル車とも言える編成が登場しており、全編成に及ぶのは相当先であることを思わせる動きを見せています。
10両編成では唯一VVVFインバーター制御が未更新のまま原型を保っている10708F。経年が浅いことも影響しているようで、登場から新コーポレートカラー採用まで帯を張り替えた以外に大きな変化はありませんでした。現在はYOKOHAMA NAVYBLUE化とは別個で色はそのままに前照灯を11000系同様に上部に集約し、行先をフルカラー化する改造がされるようになりました。
8両編成の10705F。本形式は車両メーカーから直接購入した編成とリース方式を採用している編成の両方が存在し、この編成はエスエムエルシー・パヴォ有限会社(三井住友系列)からのリース扱いとされています。現在は前照灯移設・機器更新を実施した編成は10両編成の10702Fと8両編成の10703Fの2編成が存在します。果たして今年は塗装変更を受ける編成は現れるのか?
車内設備に関しては基本的に改造点は殆ど無いと言っても良く、YOKOHAMA NAVYBLUE仕様車もシートモケットや吊り手、各種表記類を変更する程度に留まっています。LEDによる車内案内表示器の液晶画面化も見送られました。
YOKOHAMA NAVYBLUE化と同時に見られなくなっているものの一つがこの相鉄公式キャラクター・そうにゃんデザインの半円ステッカーです。2015年から採用されているので、短い期間で新デザインの注意表示に代わられてしまいましたが、ドアに貼られていると目立つので12000系や20000系に採用しても良かったのでは、と思いますね。