町田営業所業務日報

地元周辺の鉄道・バス車両について気紛れに綴ります。

東武6050系、日光線・鬼怒川線から事実上引退へ

2022年03月15日 | 東武鉄道

東武日光線(南栗橋〜東武日光間)・鬼怒川線普通列車は312日より20400系によるワンマン運転を開始し、1986年以来活躍して来た6050系が鬼怒川温泉以南での運用を終了しました。日光線・鬼怒川線共に関東大手私鉄では珍しく、クロスシート主体でトイレ設備を備えた車両が運用される路線でしたが、今年のダイヤ改正で普通列車は全てロングシート・トイレ無しの一般的な通勤型電車に統一される事になりました。

6050系最後の運用を担当したのは日光線開通90周年を記念して先代6000系の塗装を再現した6162F6179F4両編成でした。国鉄と競合していた東武日光線では、長らく特急車以外にも特別料金不要なクロスシートの快速・普通列車が運用されて来ましたが、その歴史に終止符が打たれた事になります。

20400系への置き換えが進捗しながらも、新藤原600発の区間急行の折り返しである南栗橋824分発の新藤原行きは6050系固定で最後まで残り途中の下今市では会津田島からの東武日光行きに、終点新藤原では野岩鉄道・会津鉄道の会津田島行き(どちらも6050系で運用)に接続する貴重な列車となっていました。

元・地下鉄直通車と快速用2扉クロスシート車が共存する光景も終焉です。312日からは野岩鉄道新藤原〜会津高原尾瀬口間の運用が基本になり、夜間に僅かに鬼怒川温泉までの運用が設定されるのみとなります。

リバイバルカラー編成の車内。先代6000系のイメージに近づけるべく、らくだ色と呼ばれる金茶色のモケットに交換されており通常の6050系とは大きく印象が異なります。2019年に6162Fがリバイバル化された際は各種団体ツアーにも充当されました。

先代6000系を更新する形で登場し、その後は首都圏から東北地方の会津を結ぶ長距離ランナーとして長らく君臨した6050系ですが、遂に東武鉄道の路線からは事実上引退を迎えることとなりました。野岩鉄道に残る編成についても、遠くない将来の引退が予想されますが、その際はどのような車両運用になるのか、今後に注目したいと思います。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 205系600番台、日光線・宇都... | トップ | 相模線、E131系500番台による... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。