都営バスに於ける日産ディーゼル車は、ツーステップ車時代から長らく富士重工業製ボディを架装して来ましたが、2000年度導入の中型CNGノンステップバスより西日本車体工業の車体も採用されるようになり、中型車限定で導入していましたが2003年からは富士重工業のバス事業撤退により、日産ディーゼル製大型ノンステップ車は全て西日本車体工業の96MCボディで導入されています。
錦糸町駅前で待機中のS683号車(PKG-RA274KAN・2008年式)。この前年に導入されたP代車では冷房装置にサーモキング製を搭載し、S代への移行直前に導入した分からデンソーに変更していますが、このS代車からはデンソー製冷房装置に統一されました。
2010年導入の同型式をリア部から。P代までは横長タイプだったナンバープレートを照らす灯火類が二灯式になりました。PKG-からは殆ど同じように見える西工ボディーですが、細かい箇所に差異があるのも特徴です。
比較に西工ボディーの日産ディーゼル車の中では初期に導入された北自動車営業所のKL-UA452KAN改・2003年式。側面窓が大型の固定式になっており、印象が大幅に異なります。登場時は方向幕を装備していましたが、2007年にLED式の行先表示に換装。
国土交通省の定める標準仕様ノンステップバスに準拠する車内設備。後部の座席配置は2人掛け座席で手摺り類は全てオレンジの被覆が施されています。
富士重工業製ボディーの車両は全廃されて久しいですが、西工ボディー車は比較的多くの数が導入されており、今しばらく活躍する姿が見れそうです。しかし最新の車両でも10年が経過していることから順次淘汰されることが予想され、日産ディーゼル車の消滅もそう遠くないことと思われます。
富士重工の次は西工の撤退で、日産ディーゼル(UDトラックス)はトラック専業となりましたね
西工96MCの特徴でもある通称シビリアンテールは、球切れの際に裏側のカバーを外してからでないと交換出来ないので、現場では不評だったとか・・・日産ディーゼル特有のエンジン音が聞けるのも遠い話ではないかもしれませんね
地方に移籍したグループも今後はあっさり置き換えられてしまうかも知れません。