二つ星の空

(旧「風からの返信」-11.21.09/「モーニングコール」/「夢見る灯台」/「海岸線物語」)

「阿弥陀堂だより」鑑賞

2005-06-26 00:07:50 | その他映画
休日出勤の後で、「自宅で続きをやりたくねー(怠け)」モード。
ビデオ屋に行ったら、週末レンタル半額セールやってたので、今日はさぼることに決定しました。

借りたDVDの一つは「阿弥陀堂だより」。

最近見た「四日間の奇蹟」が恋愛色薄かったという理由だけで、「どんな映画だった?」と聞いてきた友人に「『阿弥陀堂だより』みたいなんじゃねーの?」と言ってしまった。その後で、「しまった、『阿弥陀堂だより』って、映画評見ただけで作品見てねーじゃん」と気がつき、気になっていた。

今、見ている。不謹慎にも「ながら」鑑賞だ。

一つわかったこと。

「四日間の奇蹟」は、「阿弥陀堂だより」とは違う。友人よ、すまん。

映画の作り方からすれば、おいらは「阿弥陀堂だより」好きだ。見て良かった。自由度が高くて、見ながら色々と感じられる映画だ。

まるっきり、寺尾聡に感情移入して見てしまう。樋口可南子、いいなぁ。この女医さん、病気といいつつ、皆に愛されて能力があって自信がある人なんだなぁ。でも、本人は一生懸命で深く悩んでいるから、自分の唐突さとか気まぐれにも気づいていない。それが許されちゃうところなんか、いいね。今の職場にもいるタイプだ。(肯定的にとらえてるよ。おいらにはできない境地だからちょっと複雑だけど。)

寺尾聡の恩師の描き方が、いい。ただ、主人公達の「彼」に対する解釈と、おいらの解釈は随分と違うのだけど。(っつーことは、勝手読み?^-^;)おいら、基本ペシミストだからね。あの人が悟った人には、見えんかったよ。悟った人のようになろうと、努力している人に見えた。だからこそ、哀しかったし、感動した。

飯山の美しい自然にほれる、というか、懐かしさを覚える。以前、この近くにいたことがある。景色もデ・ジャヴだし、ばあちゃん達の会話なんか、あまりに「らしく」て、思わず笑った。

最後の、寺尾聡の「舞」は、生死の煩悩を払い、切るための舞なのか。恩師の願だったとは思うのだけど、ちょっとよくわからない。(もう一回見るか~。。。)

メッセージが幾重ものオブラートに包まれている、淡々としたドキュメンタリーにも似て、おいらにとってはまりやすい作品でした。

この作品を見終えて、改めて「四日間の奇蹟」は、ストーリー(物語)なんだな、と思った。それは、手法の問題であって優劣ではないけれど。物語はメッセージが強いから、人を「受け入れられる人(や積極的に楽しめる人)」と「理解できない人」に分けてしまうものなのかもしれない。(まぁ、ドキュメンタリーだって人によって好き嫌いあるけどさ。)

いやはや。難しいね。
コメント (2)
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