二つ星の空

(旧「風からの返信」-11.21.09/「モーニングコール」/「夢見る灯台」/「海岸線物語」)

「グイン・サーガ」103巻『ヤーンの朝』

2005-08-10 23:20:55 | Weblog
待望の、グイン・サーガ新刊を発見。

「ヤーンの朝」って、どっかで見たようなタイトルだけど、、、ま、いいや。(前にあったのは「ヤーンの日」だったっけ?一度、この作品から足を洗おうとして古本屋に全部売ってしまったので、前の展開がわからん、、、わからなくなると、本屋で立ち読みしてる、という、、、)

ネタばれにならん程度で感想を述べるとすれば、やはりスカールはいい!ってことです。あの正直さと強情さは、いっそ清清しい。ああなりたいものだ(と思う時点で、なれないこと決定だが^-^;)

最近、本を読んでないなぁ、、、MENSAのIQクイズとか、古いスティーブン・キングの作品(デッド・ゾーン)とか、、、時流と逆行してる気がする。(そーいや、デッド・ゾーンも解釈によっては問題ありのストーリーだ。名作だと思うけど。)

自分の価値観の横っ面を張るような、そんな作品ないかなぁ、、、
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天使の詩

2005-08-10 23:05:01 | 映画「四日間の奇蹟」
出張のときは「Eternally」なんかが流れてると、癒される。そんな今日この頃。

まだしつこく「四日間の奇蹟」のことを思い出す(我ながら粘着質?薄く長く、と思っていただければ幸いです^-^;)

吉岡秀隆が、主人公敬輔のことを称して「片翼だけの天使」と言っていた。「四日間の奇蹟」のストーリーを考えるにつけ、彼が敬輔像をそうとらえたことで、あの映画は随分ときれいに「ろ過」されたんだなぁ、、、と思う。

だってさ、邪推すれば、この御時世、つっこまれるとやばいんじゃないか、って展開も含んでるんだよね、この作品。ゆえに、TVドラマ化は難しいだろうなぁ、って気がする。佐々部監督が無類のロマンチストだったことと、吉岡が敬輔を人間じゃなく「天使」と解釈したことで、この映画は性的な生々しさを失って、純化できたんじゃないか、と思う。(それを望んでた、と確か佐々部監督は言ってたと思う。)

いわゆる「愛憎」が苦手なおいらにとっては、酸素ボンベみたく、気持ちのいい映画だった。吉岡の背中にはりぼての翼があっても、思わず信じたくなるような、それほど「敬輔」は生身っぽくなかったんだ。

それで、思い出した。天使、という造形。

「ベルリン~天使の詩~」。

ヴィム・ベンダース作。モノクロの画面の中で、くたびれた風情で分厚い外套を着込んだおっさんたちが、天使だ、という、なかなか味わい深い作品だった。読書してるのと錯覚するぐらいの膨大な字幕の量だったので、観客の半分は寝てた気がするけど、今振り返れば、夜中に他人のblogや日記を覗いてるような、そんな危なっかしい親近感を感じさせる映画だったんだなー、と思う。

主役のブルーノ・ガンツが、ものすごくおっさんなのに、とても純粋な「天使」に見えた。オットー・ザンダーもしかり。

あのおっさんたちの無骨な無機質さ、と、吉岡の繊細な立ち姿は、違うのかもしれないけれど、ものすごく通じるものもある、ように思うんだ。

「天使」があんなだったら、おいらは天使が好きだ。あんな天使になってみたい(っつーか、なれねーってのは百も承知で(笑))

んでさ、どんなに悲惨でも救いはほしいんだよね。だから「天使」が救われる「四日間の奇蹟」も「ベルリン」も好きなのだ。

(「ベルリン」の続編の話はパス。あの方がいい、っていう人もいるらしいけど、おいら的に、あれはいまだに認められん。いい、と思う人は、どうか、おいらを論破してください。)
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