Maria Callas Diary

着物・ドール・お料理・お家・家族など、日々のことを日記として書いています。

「月に寄せる茶会」に参会しました(藤色地御所解き風単衣小紋)

2014-09-15 23:25:51 | 茶道
一昨日引越しをして、昨日やっと片づけの目処がついたところではありますが、
引っ越しを決める以前から予定されていたお茶会があったので、疲れた体に鞭を
入れて着物で参加してきました


例年であればまだまだ残暑が厳しく暑い時期で、茶道の世界では気候よりも暦を
優先することが多いとはいえ、昨年のような暑さであれば絽の着物で参加をして
いたかもしれないのですが、今年は幸い涼しい日が続いたため、暦通りに単衣の
着物を着ていきました


この着物と帯は6月に同じ場所で行われたお茶会にも着ていきましたが、もともと
9月に着るようにと思ってセットで誂えたものでしたので、全く同じ組み合わせで
着ることにしました


(同じ組み合わせなので画像は使い回し…)

着物は地模様のある明るい藤色地に、白上げを中心とした色使いで初夏~初秋の
花々を集めて御所解き風にアレンジして描いて頂いた、別誂えの単衣小紋です

帯は黒の絽塩瀬の地に、夏らしく少し抑えた色合いで、飾り紐のかかった優美な
脚付の虫篭と、初夏・初秋のそれぞれの花が描かれた、別誂えの染め名古屋帯

帯揚げは薄いピンク地に赤い桔梗絞りの輪出し。
帯締めは白地に赤いポイント柄の夏用の組紐。

今回のお茶会はお師匠さんが隔月で開催されているシリーズもので、その時期の
イベントに合ったテーマでおもてなししてくださいます

9月といえばお月見ということで、中秋からは少し遅れてしまいましたが、月を
テーマにしたお茶会になっていました。

寄付きの掛物は香川景樹の「八月十三夜月あかかりければ」で始まる歌でした。

濃茶席ではお軸は「月出洞中明(つきいでて どうちゅう あきらかなり)」と
書かれた墨蹟が掛けられ、菊桐が描かれた香合、薄や萩などの秋草が生けられた
有馬籠が飾られていました。



点心席ではお膳が並べられたお部屋に3本の青々とした竹が飾られていて、一部に
切れ込みが入り、そこにピンクのリンドウが活けられていました。月をテーマに
した茶会ということで、月から連想してかぐや姫を表したものだそうです




お料理は秋らしくきのこを使った酢の物、富士山に見立てた赤米のおにぎりや
お煮しめや茶筅茄子などと、萩しんじょうのお椀を頂きました

薄茶席は立礼で一転して現代風になり、暗くされたお部屋にはプロジェクターで
お床に投影された様々な月の画像が映し出され、立礼棚の上には三日月型の盆と
ウェッジウッドのティーポット、スガハラガラスの茶杓など見立てで揃えられた
お道具類が並んでいました

お師匠さんの席はいつも物語性があったり、新しいアイデアがたくさん詰まって
いたりして面白いのですが、今日もとても楽しいお茶会でした

来月にはいつものお稽古場で社中だけのお茶会があるので、また着物を着て参加
できるのが楽しみです


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