Maria Callas Diary

着物・ドール・お料理・お家・家族など、日々のことを日記として書いています。

チームランチ@日本橋ざくろ / フーシェのタルト

2012-09-25 23:49:57 | レストラン
先週火曜日から1週間の休暇が明けて、今日から上司が出社してきました。
久しぶりにチームでランチに行こうということになり、同僚と4人でおでかけ


行った先は日本橋の「ざくろ」さん。
会社のイベントでもよくお弁当を使わせて頂くお店で、チームランチなどでも
たまに使わせて頂いています。昼間から着物を着たおねえさん方にお給仕
して頂けるお食事なんて、なかなか自分では行かないので嬉しいです


ゆっくり食べて良いとの事だったので、コース仕立てのものを選びました。
まずはゴマ豆腐。もちもちした食感とゴマの香りに山葵がピリっと効いて、
食欲をそそります


お次はお刺身の盛り合わせ。


トマトと玉ねぎとセロリのサラダ。このサラダにかかっているドレッシングが
とても美味しいのですが、帰り際、レジの横で販売されていました。やはり
美味しいから買いたいというお客様が多くいらっしゃるのでしょうね


ご飯と赤だし、香の物が運ばれてきて、いよいよメインのお皿になります。


焼き物は銀鱈の西京焼き。酢漬けのミョウガと昆布の佃煮が添えられて。
西京焼きは久しぶりに食べたのでとっても美味しかったです。今度家でも
焼いてみようかなぁ


お肉は牛ロースのバタ焼き。茹でた青菜とキャベツとしめじも添えられて。
別添えでタレがついているのですが、それがしつこくなくご飯が進みます


デザートは吉野紅梅。氷を張ったガラス器の上に、もうひとつ器を重ねて、
そこに酸味のあるさっぱりとした梅シロップにつけられた、酢漬けの梅が
ころんと浮かんでいます。たくさん食べた後でもつるんと食べられます

お昼にあれだけ食べたのに、甘いものはやはり別腹のようで…


上司が休暇中にお土産を買えなかったからと言って、フーシェのタルトを
買ってきてくれました。秋らしくマロンタルトとスイートポテトタルトの2種類。
私は芋好きなので、スイートポテトタルトを頂きました

まわりのタルトはしっとり柔らかで、中は少し甘めの生地に角切りのお芋が
ぎっしり詰まっていて、さつま芋の甘さを良く生かした美味しいお味でした

今日はとっても美味しいランチからおやつまで、ごちろうさまでした


別誂え(フルオーダー)の訪問着が届きました / ラフテーの煮汁で半熟煮卵

2012-09-24 23:36:01 | 着物
先日仕立て上った別誂え(フルオーダー)の黄色い訪問着ですが、先週の
うちに手元に届いておりました。舞台などでバタバタとしていて梱包を開ける
時間がなかなか取れなかったのですが、今週は比較的ゆっくりできるので、
やっと開封して広げることができました

広げた瞬間、しっかりとした生地の重みが手に馴染んで、「あぁ、とても
良い生地を使って下さったのだなぁ」とわかりました。


以前も掲載しましたが、公庄工房さんからお送り頂いた全体の写真です。
衣桁がないため、自分ではこうして広げた写真を撮ることができないので、
いつもお送りくださるこの写真を記念としてとってあります

こうすると流れるような束ね熨斗のライン、肩から袖にかけての華やかさ、
着物としての迫力というものが伝わってきて、訪問着は「美術品」でも
あるのだなぁと思ってしまいます


こちらは自宅にて、自分で撮った写真です。届いてから2週間近く実家に
置いたままでしたので、少し畳みじわが出てしまいました。後でアイロンを
かけなければいけませんね...

こちらは公庄工房さんのお写真より、柄に使われている朱色がきちんと
出たような気がします。メインの束ね熨斗を引き立てるべく、周りに配した
花々は白や淡い朱や灰色がかった色合いで控えめに色づけをしていて、
メリハリのある仕上がりです


束ねの部分にさりげなく施してくださった金駒刺繍が立体感を生み出して、
全体の金彩をキリっと引き締めてくれています。



金彩も熨斗ごとに違う技法を使っていて、それぞれの柄が一番映えるよう
工夫がなされていました。特に、華七宝柄の金彩は初めて目にするもの。
七宝地紋の生地を使っているので、合わせてくださったのでしょうか

こんなに細かい柄の作業はどれほどの技術が必要なのだろうかと、改めて
今回の着物製作に携わってくださった職人さん方のレベルの高さを実感し、
公庄工房さんに感謝しました

図案から生地、地色、友禅の色使いに至るまで、細やかなアドバイスを
してくださり、わがままなリクエストにも最大限お応えくださった公庄工房
さんなくしては、この訪問着と出会うことはできませんでした。

素晴らしい技術を持つ職人さん方を取りまとめてくださった代表の公庄様、
携わってくださった職人さん方のおかげで、伝統技術の結晶とも言うべき
最高級の着物を手にすることができました

早くこの着物を着てみたくてたまりません。どの帯を合わせようか、小物は
どんな色にしようかと、今からは着物回りを選ぶ楽しみがあります

今回の別誂えが終わるまでの生地をまとめてみましたので、よろしければ
ぜひご覧くださいませ 4月から5ヶ月での製作完了でした。

◆計画始動  
◆図案確定
◆地色見本
◆下絵描き
◆のり伏せ
◆地色染め
◆友禅完了
◆刺繍直前
◆仕立上がり

どうか一人でも多くの着物ファンの方が、「ホンモノ」の良い着物にめぐり合う
ことができますように…

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ラフテーを作った時の煮汁が余ったので、出汁で薄めて醤油とみりんで
味の調整をして、トロトロ半熟の煮卵を作りました


煮卵と言ってもこの煮汁で煮るのではなく、半熟に茹でた卵の殻を剥いて、
火を通した後に覚ました煮汁に漬け込んで作ります。1日漬ければ食べられ
ますが、2~3日目はもっと味が染みて美味しいそうです

煮卵を作っている途中で、夫に「明日には煮卵ができるよ~」とメールを
送ったら、とても嬉しそうな返信が来ました。男の人はああいった味付けが
大好きですよね(笑)

そんな夫は、帰宅後にラフテーをつまみながらお酒を飲んでいたのですが、
「これ美味しいね。絶対また作って」と何度も言ってくれました
とっても簡単に出来たのですが、喜んでもらえてよかったです。


ゆっくりブランチ / 友人宅へ赤ちゃんに会いに行って来ました / おうちごはん(ラフテー&ゴーヤチャンプルー)

2012-09-23 23:33:33 | 日記
今日は朝からずーっとずーーっとずーーーーーっと雨が降っていました。
せっかくのお休みに雨が降ると、気分もなかなか上りませんね

日曜日の今日もお仕事に行く夫のために、熱々のブランチを用意しました。
今日はちょうど出来上がったときに夫が起きてきて、タイミングばっちりです


ズッキーニと人参と自家製パンチェッタを焼いて、ブリオッシュをメインに、
プチトマトと半熟の目玉焼きと昨日の残りのマッシュポテトを添えて。
昨夜のコンソメスープも残っていたので、温めて出しました。

夫を駅まで送りつつ、友人2人を別の駅まで迎えに行って、千葉市に住む
高校時代の友人の家まで車でおでかけしてきました。

久しぶりに高速に乗ったのですが、雨だったのでなるべくゆっくり運転して、
無事友人の住む家へ到着。旦那様のお仕事の関係で実家から離れた街に
引っ越してしまった子なので、なかなか会えずにいたのです


赤ちゃんは女の子で、生後半年くらい。もうしっかりお座りできるようになり、
育児は大変なようですが赤ちゃんにメロメロな友人を見て、幸せな気分に
なりました私はまだ先の事だと思いますが、勉強のつもりで赤ちゃんの
お相手をさせてもらいました。思いっきり泣かれましたが…

久しぶりに友人が何人もあつまって、ワイワイおしゃべりしたり、赤ちゃんと
遊んだりと、とっても楽しい時間を過ごすことができました。友人の一人が、
「直接言いたかったから今日まで言わなかったんだけど」と言って、現在
妊娠5ヶ月だと教えてくれましたとても嬉しいニュースに皆で盛り上がり、
これから出産ラッシュになるのではなどと話していました。

楽しい時間はすぐに過ぎるもので、夕方になってきたので友人達と別れて、
7時過ぎには帰宅する事ができました。


帰宅してからは夕飯の準備を。実は昨日、沖縄物産展がやっていたので、
そこで普段は手に入らない食材をいくつか購入しました


生の海ぶどうはなかなか首都圏には来ないので、とても嬉しかったです。
あとは乾燥のアオサを購入。これらを使って沖縄料理を作ります。


今日はゴーヤチャンプルー、ラフテー(豚角煮)、海ぶどうと長芋の和え物、
アーサ汁という、沖縄一汁三菜にしてみました。ラフテーは圧力鍋を使い、
短時間で作ることができました

夫は明日の朝ごはんに食べてくれるようで、夜のうちから楽しみにしている
ようです。ラフテーは少しだけ食べて、お酒の肴に取っておくとか

喜んで食べてもらえるって嬉しいですね


お彼岸のお墓参り / 炊き立てのお赤飯 / お茶のお稽古 / おうちごはん(夫作)

2012-09-22 23:31:23 | 日記
今日は朝から雨が降ったり止んだりで、落ち着かないお天気でしたね。
用事の多い日なので、8時には起きて身支度を始めました。


今日の着物は着ていて元気が出るような色使いなので、今日のように雨
の日などにはもってこいの一枚です。6月と9月どちらに使っても問題ない
抽象的な柄ですが、帯の色と柄で秋らしさを表現してみました


着物はごく淡いクリーム色の綸子地に、染めと絞りで大きな葉っぱと実が
表現された、ポップな色使いが可愛らしい単衣の小紋。
帯はオレンジの絽地に、金で大きめの桔梗が織り出されている名古屋帯。
帯揚げは白い絽地に赤い桔梗絞りの輪出し。
帯締めは白地に赤いポイント柄の夏用の組み紐。

今日はお彼岸のお中日なので、実家と夫の実家の両方お墓参りをします。
午前中は私の実家に行って仏壇にご挨拶をして、お墓参りにいきました。


今年はおはぎを作らなかったからと、代わりにお赤飯を用意してくれました。
お彼岸にお赤飯と思われるかもしれませんが、もともとは小豆の赤色が
邪気を祓うとされて、おはぎや牡丹餅が作られるようになったので、お赤飯
でも良いそうなのです。毎年親戚の家で大量に炊くものを頂いています


実家のお墓参りを済ませてから一度帰宅し、夫の作ってくれたおうどんと
先ほどのお赤飯でお昼ご飯にしました。炊きたてのお赤飯は美味しい

午後からは夫の実家へお墓参りに行って来ました。お天気もなんとか持って
くれて、外にいるときに雨に降られなかったのが幸いでした

無事にお墓参りを済ませ、次はお茶のお稽古へ。

今日は流し点ての薄茶点前でした。流し点てとは、お点前をよりお客様に
近い場所で行うもので、少人数で気心の知れた方をお招きする場合などに、
お客様とお話をしながら行えるようにと考案されたお点前です。

お菓子は房洋堂さんの「衣かつぎ」でした。今日の趣向はお月見なので、
芋名月にふさわしいお菓子ですね今年の中秋の名月は9月30日です。

お軸は「雲収月上中峰(くもおさまって つき ちゅうほうにのぼる)」と
書かれた墨蹟。深い禅語の意味をお師匠さんが説明して下さいました。

茶花はお月見をイメージして、金箔を張った丸団扇と、穂の開いたススキ、
金水引、擬宝珠、宮城野萩、白萩が、籠の花入れに活けられていました。

夫は流し点ての他に、逆勝手のお稽古もさせて頂いたので、お稽古場を
出る頃には外が真っ暗になっていました。いつも早めに家に帰れるように
出かけているつもりなのですが、気がつくと夜になってしまいます

帰宅して、夫がジムに行っている間に夕食の下準備をしてお風呂に入り、
夫が戻ってきてからご飯を作ってもらいました


今日は簡単にできるメニューばかりですが、人参と玉葱のコンソメスープ、
ルッコラとバジルとプチトマトのサラダ、ステーキに人参のグラッセと
マッシュポテトを添えて。

今日はお出かけの用事が多くて少し疲れましたが、明日も一日おでかけ。
少しゆっくりしないと体がもたないですね


日舞のお稽古、新曲に入りました【藤娘1回目】

2012-09-21 23:30:06 | 日舞&三味線
今日は浴衣浚いの舞台が終わってから、始めての日舞のお稽古でした。
お稽古場ではお師匠さんや同門の皆様方に舞台のお礼のご挨拶をして、
新しい曲をお伺いしました。

「希望があればどうぞ」とおっしゃっていただいたので、やってみたかった
『藤娘』をお願いしたところ、キャリアから考えてちょうど良いということで、
お稽古させて頂ける事になりました

『藤娘』は日舞をご存じない方でも、知っていらっしゃる方が多いのでは
というほど有名な曲ですね。私が所属する藤間流では名披露目の舞台で
踊られることも多い演目です


大津絵の「藤かつぎ娘」を題材にしたもので、振袖から帯まで藤の花が
表現された着物を着た娘が、黒い塗り傘を被り、藤の枝を持って踊ります。

舞台は松に絡まった藤の枝から沢山の花房が下がって、一面が藤の花。
その花房の間から現れる娘は実は藤の精で、ままならぬ男心を語ります。
恋する娘の可愛らしさと心の動きは現代女性もまったく同じで、300年以上
も愛され踊り続けられる所以ではないでしょうか


新しい曲が決まると、お稽古場に置いてある本の歌詞を写させて頂きます。
三味線の音だけでも踊れるとは思いますが、歌詞の意味がわかると踊りも
理解がしやすいのです。

長唄などの邦楽は、普通に聴いていたら歌詞は聞き取れませんので…
歌詞はこのような感じです。

・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・

若紫に十返りの 花を現す松の藤浪
人目せき傘 塗り傘しゃんと 振りかかげたる一枝は 紫深き水道の水に
染めて嬉しき由縁の色の いとしとかいて藤の花 エエ しょんがいな
裾もほらほら しどけなく

鏡山 人のしがより此身のしがを かえりみるめの汐なき海に
娘姿の恥ずかしや

男心の憎いのは 外の女子に神かけて あわづと三井のかねごとも
堅い誓いの石山に 身は空蝉のから崎や 待つ夜をよそに比良の雪
解けて逢瀬のあた妬ましい ようもの瀬田にわしゃ乗せられて
文も堅田のかた便り 心矢橋の かこちごと

いたこ出島の 真菰の中に あやめ咲くとは しおらしい
サアサよいやサア よいやさ 宇治の柴船 早瀬を渡る
わたしゃ君ゆえ のぼり船 サアサよいやさ よいやさ
花はいろいろ 五色に咲けど ぬしに見かえる花はない
サアサ よいやさ 花を一もと わすれてきたが
あとで咲くやらひらくやら サアサ よいやサアー
よいやさ しなもよく 花にうかれて ひとおどり

松を植よなら有馬の里へ 植ゑさんせ 何時までも
変わらぬ契りかいどり褄で よれつもれつまだ寝が足らぬ
宵寝枕のまだ寝が足らぬ 藤に巻かれて寝とござる
アア 何としようどうしようかいな わしが小枕お手枕
空も霞の夕照りに 名残を惜しむ 帰る雁がね

・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・

今日は第1回目のお稽古。大好きな曲なので楽しくお稽古できました