Maria Callas Diary

着物・ドール・お料理・お家・家族など、日々のことを日記として書いています。

明日は土用の丑の日ですね

2019-07-26 23:46:04 | 季節行事

明日は土用の丑の日


昨年はタイミングを逃して食べていなかったのですが、今年は7月中には鰻を食べたいなぁと考えています


そもそもなぜ土用の丑の日に鰻を食べるのでしょうか


土用とは、暦の立春・立夏・立秋・立冬のそれぞれ18日前からの期間のことで、そのなかで十二支が丑の日を「土用の丑の日」といいます。つまり、年に4回もあるわけなのですね


なのになぜ夏だけに鰻を食べるのかというと、諸説あるようですが、そもそもはこの夏の土用の時期は暑さが厳しく夏バテはしやすい時期とあって、昔から鰻に限らず、餅・卵・しじみなどの精のつくものを食べる習慣があったそうです


もちろん鰻も精のつくものの代表として奈良時代から食されていて、かの有名な万葉集にもこのような一句があります。


「石麻呂に 吾れもの申す 夏痩せに よしといふものぞ 鰻とり食せ」大伴家持


1300年近くも前から夏バテには鰻が良いとされていたのは驚きですね


さて、そのように精の付く食べ物の、うち鰻が土用の丑の日に食べられる由来となったのが、江戸時代の発明家「平賀源内」です


ある日、知り合いの鰻屋から鰻を売るための相談を持ちかけられた平賀源内は、「本日丑の日」と書いた紙を店先に貼ることを勧めたそうです。


もともと土用の丑の日には「う」の付く食べ物を食べると夏バテをしないという風習があったそうで、それにあやかったのでしょうか


紙を貼ったことで鰻屋は繁盛したそうでそれをほかの鰻屋も真似るようになり、土用の丑の日に鰻を食べる風習が定着したのだとか


我が家も夏バテしないように、早めに食べに行かなくっちゃ




祇園祭・花傘巡行

2019-07-25 23:43:43 | 京都花街

7月のあいだ1ヶ月も続く京都の祇園祭も、メインイベントの17日の山鉾巡行を終えて、やっと終わりが見えてきた頃


17日の巡行は「先祭」といいますが、昨日24日には「後祭」と呼ばれる行事が行われます。この後祭では「花傘巡行」と呼ばれる華やかな行列が見られます


(写真は報道系サイトからお借りしました)


1966年に始まったこの花傘巡行は今年で53年目を迎えました。子供神輿、花車、花傘娘、鷺踊などとともに、例年2つの花街から舞妓さんが乗った屋台が参加し、総勢850人もの行列になるのだとか





この行列の後には参加された舞妓さんによる八坂神社での奉納舞も行われます。舞の演目は毎回決まっていて祇園甲部は「雀踊り」宮川町は「コンチキ音頭」先斗町は「歌舞伎踊」祇園東は「小町踊」となっています


お天気にも恵まれて、暑い中大変だったでしょうね






保育士体験&地元の花火大会

2019-07-24 23:05:28 | 季節行事

先日、夫と休みを合わせて有休を取り、子供たちの通う保育園に保育士体験に行ってきました


いつもよりも登園時間が遅いので、朝食の後もしばらくのんびり過ごしていた子供たち


娘がミニピアノを弾こうとすると、息子がミニピアノ用の楽譜を持ってきて「これひいて~」とせがんでいました(娘はまだ楽譜を見ただけでは全く弾けないので、教えてもらった曲だけを弾いています


9時過ぎに家族全員で保育園に向かい、娘のクラスに夫が、息子のクラスに私が入り、保育士体験をさせて頂きました


子供たちは送り迎えの時に顔なじみになっているのですぐに懐いてくれて、一緒に遊んだり給食を食べたり、とても楽しい時間を過ごさせてもらいました


息子はママがずっといるのが嬉しくて仕方ないようで、常にママを独占しようと頑張っていましたが…(笑)


息子を寝かしつけてから娘のクラスに合流し、娘やお友達が給食を食べるのを一緒に見守って、保育士体験が終了。


園長先生との面談のあとはお買い物をして帰宅し、早めにお風呂に入って浴衣に着替えさせました


実はこの日は地元の花火大会があったので、夜は両親と一緒に花火大会へ


この場所はだだっ広い河原にレジャーシートを敷いて、目の前であがる花火をゆったり見られる穴場なのです


昔は地元の人しか来なかったのですが、今はSNSなどで穴場情報が伝えられるせいか、遠くから電車に乗って見にくる人も増えたようですが、それでも周りの人との距離はだいぶ離れて見ることができます


去年までは花火の大きな音が苦手だった娘も、年長になってだいぶ成長したようで、ごはんを食べながらじーっと見上げる余裕が出てきたようです


いっぽう息子は去年に引き続き花火を拒否。最初の花火にびっくりして「おうちにかえりたい~」とな涙目になり、パパのお膝で耳を塞いでもらって狸寝入りを決め込みました(笑)


来年には全員で楽しく見られると良いですね




今日は大暑・蒸熱酷暑を感ず

2019-07-23 23:00:12 | 季節行事

今日は大暑。夏のなかでももっとも暑いころです。この時期は各地で花火大会が行われたりと、いかにも夏らしい風物詩が楽しめますね


初候である7/23~7/27は「桐始めて花を結ぶ」。

桐の木がグングンと育って実を結びはじめるころです。桐は淡い紫色の花が咲く木ですが、昔から家具の材料として重宝されてきた樹木です。湿度の高い日本で湿度を嫌う着物(絹織物)が長く愛されてきたのも、湿度調節をしてくれる桐の家具があったおかげでしょうか


7月最後の土曜日には、毎年隅田川花火大会が行われます。八代将軍吉宗の時代に始まったとされ江戸では「玉屋」と「鍵屋」という、二大花火師が腕を競い合いました。花火のかけごえの「たまや~ かぎや~」はここから来ているそう


次候である7/28~8/1は「土潤いて溽し暑し」。

暑さもピークを迎えて更に湿度が上がり蒸し蒸しとした暑さの厳しいころです。打ち水をした軒先で夕涼みをするのが気持ち良い時期ですが、そんな夏の夜には綺麗な蛍が飛び交います。この時期に飛ぶのはゲンジボタル。夏の暑さも忘れるその美しい光景は、いまではなかなか見られなくなりましたね


末候である8/2~8/7は「大雨時行う」。

入道雲の広がる晴れ渡った青空が一変して、激しい夕立がたびたび降るころ。蝉もまるで競うかのように鳴き声を響き渡らせ、短い命をまっとうします。この蝉の大合唱を「蝉時雨」と言います


日本には本当に美しい言葉がたくさんありますね




お盆と藪入り

2019-07-22 23:57:26 | 季節行事

全国的には8月15日が主流ですが、東京では明日からお盆に入りますね


お盆は正式には「盂蘭盆会」と言う仏教行事の一つです


もともとは盂蘭盆経の説話に由来するのですが、お釈迦様の弟子の弟子のひとり「目連尊者」が初めて神通力を得た際に、餓鬼道に落ち餓鬼に苦しめられる亡き母のためにご飯を差し出したところ、母の罪が重すぎて、ご飯は口に入れる前に炭になって食べさせることが出来なかったそうです


それをお釈迦様に話すと、「旧暦7月15日に夏安居の修業を終えた修行僧達にごちそうをふるまい心から供養すれば、先祖は三途の苦しみから逃れ、解脱して衣食に困ることはないでしょう」と言われたとか


目連尊者がその通りにしたところ、母は餓鬼道から逃れ、無事往生できました



目連尊者はこの慣わしを後々まで残したいとお釈迦様に伝えたところ、「旧暦の7月15日にお盆に食べ物や飲み物を盛り、仏や僧たちに供養すれば、その功徳でたくさんの先祖が苦しみから救われるでしょう」と言われて、これが盂蘭盆会のはじまりとなったようです


この盂蘭盆会に日本に古来からあった先祖を祀る「御霊祭り」が融合して現在のお盆行事となっていきました


江戸時代には庶民のあいだでもお盆行事が普及していきます


江戸時代には10代前半頃から商家などに丁稚奉公に出る奉公人がたくさんいて、住み込みで働く彼らもお盆と正月だけは休みを取って実家に帰ることが許されていたのですが、この時期を「藪入り」と呼んでいました。


お盆の藪入りは盆の入りで忙しい7月15日を避けて、7月16日からだったとか。


藪入りには奉公先の主人から衣服や小遣いを与えられて実家に帰っていたそう。家から出て行った人たちが実家に帰ることのできる貴重な時期だったのですね


現在もお盆と正月には実家に帰る人がたくさんいますが、江戸時代の風習がまだ続いているのだなぁと思うと、なにやら感慨深いものです