株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

明日の注目銘柄(8.16.07)

2007-08-15 22:04:37 | 明日のモニタリング銘柄
とんでもない終戦記念日となりました。

ついに第1段階の防御ラインの16500円を崩されました。いよいよ先日のブログで書いた15670円が射程距離に。後830円ほどですが、一気にそこまで行くことはないでしょう。一進一退というより、一歩前進2歩後退のようなジグザグした動きを伴いながらの下落かと思います。それは物事はいわゆる行き過ぎ(オーバーシュート)が常であり、それに対する修正行動もこれまた行き過ぎる嫌いがあるためです。振り子が振幅を小さくしながらも右へ左へと揺れ動く様に似ておりますが、振り子は新たなエネルギーを加えない限りその振幅は段々と収束していく訳ですが、株の場合は様々なエネルギーが生起しては減衰することが繰り返されているため、不規則な動きを伴いながらの下落となります。ここが違いますね。

もうテクニカルな解説をするのも嫌になるほど、崖っぷちに追いつめられたばかりか、更に谷底がどこにあるのか見えないまま、ジリジリと奈落に向かって「彷徨える投資家」の集団移動が続いているかのようです。

それでも昔の満州からの引き揚げ民間人の地獄のような苦しみに比べれば、この程度では何ということもないと、思い改める以外にはありません。まだ自分で何とか始末をすれば日々生き残れるだけのものは世の中に溢れております。

さて、こうした中で明日の注目銘柄も糞もないでしょうが、売られすぎたものは今日もそれ以上の押し目はなかった銘柄も散見されます。そうした株は事態が好転した時いち早く上昇に転じるものです。その意味で、今回の下げからの反転攻勢の時期に備えて、日々注目銘柄をスクリーニングしておくことは無意味という訳でもないでしょう。

筆者なりの新しい見方で、底打ちのサインを見出し仕込みのタイミングを、今度こそぬかりなく見極めたいと思います。

1.3846エイチアイ
 好決算で逆行高の銘柄。本来ならストップ高まで行ってもおかしくはありませんでした。この株、今回の決算で完全に一皮むけたと思います。まさか、ここまで押されるとは筆者も思いませんでした。随分とこの株に肩入れをしてきましたが、新興市場の中ではやはり見るべきビジネスモデルを有しております。ついに家電にもこの会社の3Dのソフトの技術が採用されることに。ここは将来はDeNAのような株に化けることも念頭に置いて、押し目はチョロチョロと拾っていきたいものです。明日は233Kあたりまで下げれば買いか。

2.2142ユー・エス・ジェイ
 公募価格49Kでも割高と言われてきたこの株、公募割れからのスタートが功を奏したのか、新興市場銘柄の中では健闘している部類です。69500円が当面の底のような今日の終わり方ですが、ここを抜けて、この株としてはOSCが30%台、RSIが10%台への初突入があれば、そこからの這い上がり途上を拾う手です。

3.8942シンプレクスインベストメント
 上げるはずが上がらない状態で今日も-2100円終了。明日もう一度90K近くまで降りてきたら買いか。RSIが落ちきっていないのが少々ネックかも。

4.2121ミクシィ
 717Kに何処まで明日は近づくのか?OSCは39%ですが、後9%分程度の下落が想定されます。テクニカルには何時反発してもおかしくない状態。

5.8604野村ホールディングス
 もう少し落ち足らない感じですが、RSIが急落し18%にまで落ちております。OSCは35%ですので、後5%程度は下落するとそこからは反発するのではないでしょうか。問題はサブプライムに絡む心理的な下げ圧力です。この会社の底力は邦銀などの比ではありません。アメリカ市場で担保証券などの新しい分野を切り開いてきたとの自負もあるようです。その分、アメリカの住宅市場での変調に対する感度はどこよりもあった筈。そのため、日本の金融機関では一番乗りでサブプライム損失の計上を行っております。今日、営業が電話をかけてきました。日本株セミナーへのお誘いでした。平日ですが、スピーカーが野村の人だったので、通り一遍の話ではないかと思い丁重にお断りしました。わずか2Mほどしか入れていない筆者のような弱小投資家にもアプローチをかけてくる、その営業力は健在です。しかもしつこい勧誘まがいの電話ではありません。若手社員の必死の努力がかいま見えます。そんなこともあり、この株のここ数日の動きに注目します。

6.7011三菱重工業
 既に底値圏。725円あたりで打ち止めか。OSCはここ6日間30%と31%を行ったり来たり。珍しい現象です。まあ、こういう大型株は出来高がすべてなのでしょう。ここから更に突き落とされての700円割れがあれば、これは一大事。まさか3月安値の620円までは一気には行かないでしょう。

7.4972綜研化学
 この地合でも+30円は特筆もの。まだPERが13倍と低いこともあるのかも知れません。一応2680円も意識しながら、押し目狙い。

8.8697大阪証券取引所
 この株、OSCが28%以下になれば買いです。現在30%。よく見れば今日の終値は9月27日の389K以来の低水準です。それ以前では昨年6月20の387K(分割後水準)それ以前は366Kとか357Kとかもありますが、780Kを付けた株です。そこまで押されればPER21倍の大証です。新興市場銘柄とはチョイと違います。

9.7003三井造船
 今日の後場に660円で手を出して-6円で撤退。OSCは-10%の33%と、この株としては、今年2月以来の最安値水準です。643円あたりに底固い岩盤がありますので、これは突き破られてOSCも20%台の総悲観状態になった時に、今日のリベンジを果たしたいと思います。指数値面では後60円ばかりの下落も想定されますので注意。

10.6136オーエスジー
 これも今日苦杯を舐めさせられました。軽い気持ちで落ちすぎと思って買ってはいけませんね。下げ目途ですが、OSCは-6%の34%まで来ておりますので、1470円あたりまでではないかと思います。

11.4062イビデン
 今日の後場のあるところまでは健闘していたのですが、引けにかけて見事な反落。今日の安値近辺まで落ちての、25MAからの乖離がついに-1%の99%になりました。この上り竜銘柄が一体どこまで調整するのか、信用取り組みも妙味があり目が離せません。RSIが56%とまだ高いままです。これが30%台まで落ちると、OSCが37%という低水準からいっても必ず反発する筈。この株が反発するときは下値(安値)を切り上げてきております。他の株もそうですが、この下値切り上げのタイミング待ちです。

12.5017AOCホールディングス
 3日連続OSCが29%です。そして特筆すべきは指数値が一昨年の7月15日以来の低い水準であることです。5月21日の安値の1606円まで降りてくるつもりなら、そこで待つことです。

以上です。相変わらず持ち越しはゼロ。今日は、参戦を迂闊にしては、撤退を余儀なくされた1日でした。
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狂気の下げが掴まえられない

2007-08-15 11:24:42 | 株に出会う
う~~ん。

下がるのは分かっていても、どうしても値動きが早い銘柄は傍観者になり、値動きが遅い銘柄を早とちりで売ってしまうという、人間の性の悪い面がまたまた出てしまいました。

いわずもがな、6457グローリーを-50円で損切りし、4613関西ペイントを寄り付きでの売り損ねのことです。

関ペは、最初の戻しの890円で売りましたが、その後の870円までの2番下げでは買い戻しは出来ませんでした。850円あたりまでの下落を想定していたためです。しかし、それは勝手な思い込みだったようです。

この関ペを見ていても、最初に値が付いてからはまさに狂気の下げです。いくら指し値をしても追いつきません。こういう場合は成り売りが正解なのですが、途中からそれに切り替えることもできませんでした。どこかで反転するだろうとの思い込みが頭を占領しているからですね。さすがに880円に届いてからは買いも入り出しましたので、その底で売るような「愚行」は犯しませんでしたが、半値戻しならぬ三分の1戻しでの売りは、ひとまずその時点では正解だったと思います。ところが二番底を掴まえ損ねたという訳です。

関ペのようにレーティングの下げがあったような落ち目の銘柄は、その2番下げがきつくなるようです。なぜ寄り付きの903円で売らなかったのか、自らの未熟さを改めて思い知りました。

対照的なのは4062イビデンです。これも最初の押し目もあったものの60円程度と比較的浅く、そこからは一気に25本移動平均線にタッチするまで切り返し、そこからお定まりのようにもう一度押されましたが、最初の底よりも上からの反発でした。筆者は最初の底まで再度降りてくるとの甘い想定で待っておりましたが、エイチアイの動向などに気を取られているうちに、再度25本移動平均線を抜くやいなや前場で+140円です。

これが業績好調の銘柄と落ち目の銘柄の、今日のような相場での対照的な動きでした。後からはこうした冷静な分析ができるのですが、場中はてんやわんやでそれどころではありません。ここのところの頃合いをマスターしなければ、今日のような相場では勝てないと思ってはおりましたが、銘柄毎にこのように峻別して対処をしなければならない、しかも瞬時に本能的に判断しなければ勝てないということですね。

と言う訳で、今日も見事に持株処分で惨敗ですが、捲土重来を期するために、この教訓を今後の糧にする以外にありません。

市況は悲観モードが漂っております。日経平均の次の下げの節目を16500円としておりますが、今日はそれに向かっての一歩をまた踏み出しました。今回の下げ相場での安値の16653円(8月2日)を既に今日下回ってしまったのです。OSCも当然に下げており、日経平均が-8%の39%、先物が-4%の41%、TOPIXは-7%の35%に落ちております。

マザーズ指数はついに-1%の25%、ヘラクレス指数は+2%の28%です。新興市場の下げ目途は20%台の前半です。もうすぐのようですが、日経平均やNYダウの今後の調整度合い如何では、20%程度までの押し目は覚悟しておいた方が良さそうです。その点で売りがかけられない新興市場株はチョイと対応が難しいかと思います。

まさに朝の30分が勝負所ですが、これへの対処をいかにうまくやるかで天と地ほどの戦績の差が出てきます。ここはその「テクニック」を何とか身につける以外に専業トレーダーとしての明日はありませんね。

OSC値だけをトリガーにしての機械的な売買がよほど戦績が優れるようです。特に急速にOSCを落として、指数値も安値を更新しての翌日の安値が、前日の安値を下回らなかった、その引けか翌日の寄りの安いところ(前日安値を上回る水準)で仕込むというのが、基本的な売買手法です。

今日からは、その基本に立ち返っての明日の注目銘柄探しを行いたいと思います。今日のグローリーの値動きでそのことが再認識されたという次第です。
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