株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

明日の注目銘柄(8.24.07)

2007-08-23 21:38:51 | 明日のモニタリング銘柄
今日の後場は一度先物が底を打ってからの反発は凄いものがありました。
その勢いで今年IPOした銘柄群が軒並みストップ高まで吹っ飛んでおります。

筆者は、このところ新興市場銘柄には多少の距離を置いておりますので、それらの動きには追随出来ませんでした。少し前なら喜び勇んで買っていたことでしょう。

少々強がりなことを言いましたが、新興市場の魅力はこのような突然群がってのストップ高まで持って行かれる快感です。これをひとたび味わってしまうと、もう1部市場のかったるい動きには満足できなくなります。そして、つい上げにかかると追随買いする習慣がついてしまっているという訳ですね。

これからの相場は、波乱に富んだ相場になると思います。上げ一辺倒の相場はあり得ません。そうなると下げても上げても勝つための手法を磨き上げねばならないと思っております。それほど今回の問題は深刻です。

さて、新興市場の喧噪は横目で睨んでおいて、明日の注目銘柄ですが、その前に市況を確認しておきます。

その新興市場のマザーズ指数のOSCは何と+10%の38%に跳ね上がりました。業績の悪い銘柄まで物色されたのですからさもありなんです。ヘラクレス指数のOSCも+6%の42%です。これも結構戻しております。

日経平均は+5%の43%です。頭打ちになる50%まではまだ余裕です。

気になるNYダウですが、実は昨日OSCを51%にまで跳ね上げております。8月8日の53%以来の高い数字です。7月20日までは60%から70%台の高い数字は当たり前でした。チョイとリバウンドし過ぎの面があります。今晩もしくは明日は一旦調整含みの動きになるのではないかと想定しております。

1.3809バリオセキュアネットワークス
 新興市場で好業績ながら、17日の安値を超えていないのがこの株。OSCも22日に25%で底打っての、今日は+6%の31%です。出来高少なく放置されている株か。

2.2914日本たばこ産業
 もう1日だけ注目。今日は上げかけては押し戻されといった状況でした。しかし、OSCは+1%の34%と押し戻しております。これが今日の地合なのか売り圧力のかわしなのか、明日はその結果が出るでしょう。M&Aの成果が出るまでは業績悪化懸念から売り圧力がかかっているのかも知れません。要するに下で拾うことですね。

3.4849エン・ジャパン
 偏屈もののこの株を明日は注目。7月23日に360Kの最低値をマークしてからは、この株復調中なのですが、上げのエネルギーがぱっとしません。17日の下げもたったの9Kです。だから今日で3日連続下げているのでしょう。こういう孤高の株というのも市場には必要です。出遅れ銘柄として物色されれば明日一泡吹かせるかも知れません。

4.5727東邦チタニウム
 これは一発、前日のOSCから2%上げて39%と上げ時になっていることからの注目です。直近の例では8月2日がそうでした。翌日はGUして始まりそこからは5100円まで付けております。その再来がなるかどうか。

5.6871日本マイクロニクス
 どうしても立ち上がらなかったこの株も、最後はさすがに+100円終了です。これで投げが止まったのであれば、明日は本領発揮かも知れません。最後の駄目押しの押し目狙い。

【売り注目銘柄】

1.9433KDDI
 OSCがこのところの最高値の56%にまで上昇しております。ここから更に上げれば上げるほど売りチャンスが増えるのではないかと思います。あの17日にも逆行高をした疲れがそろそろ現れるかも知れません。

2.8411みずほファイナンシャルグループ
 これもOSCが50%に達しての6月中旬と8月16日以来の高値圏。17日の36%からの乖離も83K程もあります。

3.7751キヤノン
 これもOSCで51%は7月24日以来の高さ。今期下方修正した輸出企業がこのまま7000円回復に向けて順調な上昇を続けるとは、チョイと思えません。

4.3382セブン&アイ・ホールディングス
 極めて地味な内需株。OSCを6月15日以来の55%にまでいつの間にか上げております。下げる時もこのようでしょう。デイトレーダーにとっては、まさに悪魔のような退屈を誘う銘柄です。セブンとアイをくっつけたわざとらしさに、筆者などまず敬遠です。3250円あたりに届いたら売りか。

5.6952カシオ
 先日売り注目銘柄にして大きく外れました。しかし、もうそろそろでしょう。OSCは57%です。8月10日の62%が春以来の最高値。一応1800円の大台に届いてから失速か。

6.4293セプテーニ
 8月16日のOSC61%まで後2%で到達。144Kあたりまで届けば、そこからは調整に入るかと。地合にあまり関係なく値動きが循環する面白い株です。

以上です。持ち越しは5479日本金属工業の売りのみ。
 
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今は静観の時

2007-08-23 11:25:42 | 株に出会う
タイトルに偉そうなことを書きましたが、要するにこの上げ相場について行けないだけ。特買いで始まった8732マネーパートナーズは、一瞬の押し目にはついて行けず、もう1つ押し目狙いだった6779日本電波工業も、見せ板出没に嫌気がさし、前場の終わりにかけてのじり高の動きについて行けず。

急落局面でそれ~と言って買った6871マイクロニクスは、落ち目だけあって、全く昨日のような急反発もなく、仕方なく同値撤退。証券会社を儲けさせただけです。

どなたかが言っておりましたが、例のサブプライム問題、ことが更に明るみに出るのはゴールドマンサックス他の投信銀行が、四半期決算を発表する時かと思います。7-9月期の結果が出るのは10月頃。何しろあのゴールドマンサックスが20億ドルの緊急資金が必要になるほどのクレジットクランチを起こしております。ゴールドマンサックスの総運用資産は8400億ドルにも及びます。これの数%がもし毀損すれば数兆円規模の損失が出るはずです。しかし、これは秋にならないと事態が判明しません。銀行でもどこでも損失は糊塗出来ない段階(決算期など)になって初めて明るみにでるからです。これは企業に限らないことです。人は不都合なことは何とか当初は打開を計ろうとします。ギリギリまで追いつめられなければ現状認識を改めようとしないのですね。我が家のニッチ空間で生きる蜘蛛も同様です。本当は外の世界に出た方が獲物が多いはずです。ところが何故か我が家に居ついてしまいました。この真夏でもエアコンが効いた環境がどうもお気に入りのようです。あるいは、どうせこのひと夏の命だと悟っているのかも知れません。少なくとも、人間のように生に執着はしていないでしょう。もちろん、お金への執着は微塵もありません。

話がそれそうになりましたので、本題に返ります。

秋口までにはもう一波乱あるでしょうが、それまではチョイとしたニュースが出ては株価に影響し、しばらくしてそれが慣れれば株価が戻しといった状態が続くのではないでしょうか。少なくとも、先週の金曜日からまだ1週間しか経っておりません。もう1ー2週間は束の間の「平穏」が続く可能性が大だと思います。

あの中越地方を襲った大地震でも、頻発したようですが、確か前の地震からは2年ほどは経っているはずです。経済情勢も同様に1週間と置かずにパニック的な現象が起こるとは考えにくいものです。(地震と経済は関係ないか。。。)

そういう背景もあって、今日の日経平均の上げにつながっているのかも知れません。それにしてもシカゴの先物が16155円で返ってきたのに、一度もそれに近づこうとせずに16300円で終了しているこの相場、何やら後場は一波乱ありそうな気がします。日経平均のOSCは+4%の42%ですので、まだ8月10日以降の下落相場での高値の47%までは少し余裕があります。為替も115円の後半まで来ております。相場博士によると、117.6円まで上昇がありうるそうですが、そうなると益々株の上昇に弾みがつくかも知れません。それがOSCで50%程度までかと思います。

後場は、地合の強弱両方に対応して待ちかまえたいと思いますが、どうも何をするにしても踏ん切りがつかない地合ですので、あまり無理をしない範囲でのトレードにする以外にありません。こんな局面で損失リカバリーのためのレバレッジをかけると、それこそヘッジファンド並の苦境に立ちそうですから。
コメント (3)
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