株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

明日の注目銘柄(8.23.07)

2007-08-22 21:40:29 | 明日のモニタリング銘柄
夜に入ってドル・円は115円に乗せてきましたが、相場博士のトリガーポイントである115円40銭で終了するかどうかはまだ予断を許しません。

1998年のヘッジファンド危機の時はドル・円相場が1ヶ月半程度で20円の下落を見たそうです。その頃と比べて、円借りの額は比較にならないほど大きいとのこと。そうなると1ドル90円もあるいは考えられるとの論調もあります。

このような不安定な金融環境から、いつボラティリティの高い変動が再度生じるのか、皆さん固唾を飲んで見守っていることと思います。しかし、金曜日のあのパニック的な下げの翌日の20日の寄り付きで買っても、銘柄によっては損失が出ているものも多くあります。ということは、あの875円も下げた日に、あえて買いに向かわないと勝てないという、全く冷酷な肝試しされているような相場ですね。

つまり、マクロで買ってもふるい落とされ、テクニカルで買ってももっとふるい落とされといった相場のようです。

こうなると、その日の流れの中で徹底的に利益を稼ぐ以外になくなる訳ですが、他の人も同様なことを考えている訳ですから、これもまた買いエントリーが難しいこととなります。

例えば、今日買い時を誤った6871日本マイクロニクスですが、この株のティックチャートは、日経先物とはかなり異質です。14時前にボトムを付けておりますが、先物のボトムは朝1番です。日本マイクロニクスも朝一番で3320円のボトム値を当然ながら付けております。しかし、先物の後場開始早々からの上昇にも全く反応せず、現状維持がやっとでした。そして、先物が落ち着いている1時頃からは朝以上の大きな投げがあり、3230円まで120円ほど落とされます。

昼間のブログにこの株のことを書きましたが、執拗な売りが断続的に続いておりました。その最後の売りがこの1時からの下落だったのです。そして、しばらくは3230円の最低値を確認し(その時間は40分ほど)そして3350円までの反発でした。

くどくど書きましたが、要するにその銘柄のその日に置かれた状況の方が、地合よりも優先されるということですね。

1つ言えることは押し目が強くないと反発力も強くないということです。7003三井造船も今日は-1円で後場に撤退しましたが、この株の押し目は朝一番での547円までの急落でした。そこから570円まで切りかえしており、それを後場の始まりの先物の上昇に合わせてマークしておりました。その後は、引けにかけては手仕舞い絡みでの下落モードが続いており、その途中で筆者は再度の反転を期待して買ってしまったのですが、もうその段階では、先物がジリジリ上げるのには一切反応せず、下げる場合は強く反応するといった値動きでした。ここにこの株のこの日の参加者の心理状態をかいま見ることが出来ます。

このように、銘柄によっての値動きのパターンがいくつもある訳ですから、前日に注目していても、思惑と異なる値動きがあれば、もう目眩ましにあってしまうという訳です。

そこで、仕方ありません。対策を1つだけ考えてみました。簡単なことです。その日に買いなり売りを行う銘柄を1-2銘柄に絞るということです。10銘柄ほどの中から、朝の気配値や地合を判断して絞り込みます。そして、その1-2銘柄を場が始まってから集中的に監視します。そして、鋭角的な下げが(上げ)予想に反してあった場合は、その底値を見定めてから、少々上でも切り返し途上に買いを入れます。そしてそれらを地合の変化とともにずっと監視し売り時を見定めるというものです。

このやり方を明日以降実験してみます。どうも10銘柄ほどを並べて一度に監視するのでは手遅れとなり、何時も後手を踏んでいるようです。

さて、前置きが長くなりましたが、日経平均は前場とあまり変わらず、OSCは前日同値の38%です。まだ上に行くエネルギーに欠けます。注目すべきは、新興市場の中で業績が評価されている銘柄は賑わっているものが出てきていることです。安値圏でこれ以上の下落のリスクが少ないと見ての買いが結構あるのかも知れません。秋には年金が小型株も繰り入れるそうですから、その動きに先手を打つ意味もあるのでしょう。それに内需中心の新興優良銘柄は、円高の打撃を受けにくいということもあります。そして、投資リターン率を考えた時、既に落ちるところまで落ちきった新興市場銘柄は、東証1部株に比べれば、リターン率は意外と妙味があるのではないでしょうか。そうしたことも背景にあるようです。チョイと新興市場の有望株を見直した方が良いかも知れません。

そうしたことを念頭においての明日の注目銘柄です。

1.8732マネーパートナーズ
 これは明日の押し目待ち。288Kが最初の節目。それを破られれば272Kの21日の安値が抵抗線になるかどうか。

2.2138ウェブドゥジャパン
 21日に134Kという安値をつけて、何とか切りかえしたのが今日の姿。往年の出来高がないと駄目ですが、インターバルから言ってもそろそろ、もう一花咲かせる出来高がありそうな雰囲気ではあります。1000株を超える出来高なら2-3日続きます。

3.2914日本たばこ産業
 今日の特に後場は奇妙な安定でした。589Kから591Kを行ったり来たり。注目しているのはOSCが-12%の33%に急落していることです。明日はプラスで始まり591Kを割りそうもないなら600K奪還からの更なる上昇があるかも知れません。その意味で注目。

4.4644イマジニア
 任天堂DS用のソフトが伸びて一気に3020円に乗せたのは8月7日でした。これもJT同様にOSCを-6%の44%まで落としての-85円終了です。JTと異なりマイナス終了ですから、明日は急落局面を拾うのが狙い目です。まさか1805円までの押し目はないでしょうが、2000円割れは十分に可能性あり。

5.6779日本電波
 引けに最安値をマークしているように、今日の雰囲気は最悪でした。途中、切り返し期待の買いも入ったようですが、軒並み討ち死にしたでしょう。ついにこの優良株が6000円割れです。明日は一気にGUしての始まりかも知れません。そうなると最初の押し目を待つ以外にありません。マイナスで始まる場合は、一応6月13日に安値の5950円を意識。その下は5360円という5月25日の安値になります。この2つの安値の間あたりでは反発するのではないかと。反発力は相当あります。明日は面白そうです。

6.6967新光電気工業
 外国人持株比率は16%もないのですが、海外ビジネス比率が60%を超えております。これが円高による低迷の理由かと思います。今日安値を切り上げ、OSCも上昇させ、売買判断指数も良好という3拍子そろった状態にまで持っていっていますので、あえて、明日の値動きに注目したいと思います。2390円以下までの押し目を待っての買いです。

7.6728アルバック
 今6月期は下方修正しながら、来期は上方修正するという変則決算で乱高下。12月中間期は経常利益で50.8%の減益となることがずっしりと効いてきているのかも知れません。後110円の下落で17日の安値に並びます。但し、テクニカルには反発体勢。

8.4563アンジェスMG
 最後にバイオ仕手株を。8月16日の570Kが視野に入ってきました。このあたりまで落ちるとこの株は反発する習性を持っているようです。もっとも、過去そうだったからといって、今回もそうなるとは限らないのが、バイオ株のバイオ株たる所以です。

【売り注目銘柄】

今日はなし。
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はっきりしない夏の終わり

2007-08-22 11:14:53 | 株に出会う
今日の前場は、先物が下に行くのを皆さん待ち受けているような動きでした。上に行っても反応薄であり、下に行くと途端に投げるといった雰囲気です。これまでのところ、先物は一度シカゴCMEの値段15810円を下回りましたが、そこからは前日比同値近辺での揉み合いです。

この一瞬の下げ時が、拾い時だったわけですが、これがなかなか瞬間湯沸かし器のような出来事ですので、動きがままなりません。

結局、前場は6787メイコーと6324ハーモニックドライブシステムズを持ち越し。そろそろ底かと思って、思わず悪い癖が出て飛びついた、6871日本マイクロニクスが-20円での撤退でした。まるで飛んで火に入る夏の虫同様の無様なエントリーでした。この株の売り攻勢は実に執拗です。参りました。

今日のこの沈滞相場での「主役」は、新興市場銘柄のこれまで押されてきた銘柄だったようです。これは家人からの情報。4296ゼンテック・テクノロジーや8894原弘産、それに3850NTTデータイントラマート、2497NGIグループ、それに2491バリューコマースといった、少々へんてこりんな銘柄群です。

ちょうど、民心が荒んできた時、貧民街の路地裏でこっそりと賭博が開帳されることがありますが、悪く言えば、そんな雰囲気にピッタリの銘柄群です。筆者はゼンテックは別にして、残りの銘柄は単にこれまでのいきさつから監視しているだけであり、今更手を出すつもりはありません。賭場の胴元にならなっても良いのですが、それにはチョイとアングラ資金が不足かと。

1部銘柄は、この2日間上げてきて、エネルギーが枯渇しかかったところに、NYダウの小幅な下げで少々危ういポジションに来ているようです。しかし、OSCでは日経225平均、先物ともに前日同値で踏ん張っております。売買判断指数はちょうど100%近辺です。後場はここから上にも下にも持って行かれる位置取りかと思います。
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相場博士復帰

2007-08-22 07:05:12 | 株に出会う
何と、今朝RSSリーダーを見たら、相場博士が復帰しておりました。何か事情があったのでしょう。それに何も触れないところが、博士の博士たる所以です。

チョイと、失礼とは思いながら、1回だけ今日の記事をコピー&ペーストさせて貰いました。いつもの長文ではなく簡潔編です。これなら長く続けられるのにね。

博士の行方を気にされていた方々、特にcanさんへ。以下、博士の復帰記事第一号。

足元は二番底形成プロセスに入った状態。
ドル円は114.80以上の終値となれば底抜けリスクは緩和されると見ている。

ドル円
相場の木: 短期トリガーポイントと目標値
上値:終値で115.40以上で引けると→:上値目標値117.60
下値:終値で112.59以下で引けると→:下値目標値110.80、108.60

ユーロ円
相場の木: 短期トリガーポイントと目標値
上値:終値で155.70以上で引けると→:上値目標値156.90
下値:終値で151.09以下で引けると→:下値目標値150.20、142.90

ユーロドル
相場の木: 短期トリガーポイントと目標値
上値:終値で1.3502以上で引けると→:上値目標値1.3620
下値:終値で1.3409以下で引けると→:下値目標値1.3310、1.3130
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