株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

明日の注目銘柄(8.10.07)

2007-08-09 21:30:53 | 明日のモニタリング銘柄
いやいや、久しぶりに面白い1日でした。

5479日本金属工業は後場に524円で売却。トータルではプラスです。また、昨日苦杯を舐めた5566中央電気工業が奈落の底から立ち上がろうとする様を見て、818円でエントリー。843円で撤退しましたが、何と915円までその後上昇。頭と尻尾はくれてやれ、という格言がありますが、頭を少々残しすぎたようです。

7236ティラドも658円で拾って677円で早売り。これも713円に何と場中での「特買い」が出ての到達でした。

これでは新興市場の死んだような動きには誰も寄りつかないでしょう。水槽の小魚が酸欠症状を起こしているかのようです。ごくたまに、酸素ボンベを強制注入する時期があるらしく、その時だけ「水を得た魚」のように生き返るようですが、所詮、小さな水槽のなかの出来事。もっと大きな池なり大海に泳ぎ出るまでは、ボラティリティの高い東証1部、2部銘柄で楽しむこととします。そうは言っても、気にはなりますので反転の時期を探る意味でもトラッキングは続けます。

さて市況ですが、引け際に先物のテクニカル指標が少々やばい状態となっておりましたので、いくつか仕込みたい玉も我慢してキャッシュ100%にしましたが、どうもヘラタイムに戻したようです。OSCは前日同値の50%です。日経225平均も+1%の51%です。双方とも、明日の上昇を示唆する形での終了ですが、NYダウが今晩どうなるかで様相は一変するでしょう。とりあえずNYダウに波乱がないことを前提としての明日の注目銘柄です。一応、その前に新興市場についても触れておきます。

マザーズ指数のOSCは-5%の26%、ヘラクレス指数のOSCは途中善戦したものの、-1%の28%で終了です。ヘラクレス指数は安値の更新は免れましたが、代わってマザーズ指数が安値更新です。しかもテクニカルには条件が悪化しております。当面は手がけない方がよいでしょう。もちろん押されすぎた銘柄は、今日の2384SBSのように特買いが入りますが、結局後続集団が続かないため、190Kで始まり185Kで終了といっただらしない値動きとなります。途中からエントリーした方々も結局は投げさせられている様がよく見えます。

1.3854アイル
 7月2日に上場したばかりですが、公募価格の255Kに急接近してから、今日は266Kまで反発。これでテクニカルには条件がよくなりました。明日は257Kが橋頭堡になります。これが「破壊」に至れば、落ちきるまで高見から見物すべし。3853インフォテリアのように赤字決算を出さないよう祈りますが、決算日程が出ておりませんでしたので、直近ではまだ大丈夫でしょう。SIやウェブ活用サービスと求職・人材教育支援などを行うキメラのような会社です。

2.2126GCA
 人気の高いこの株をまた取り上げます。このテクニカルな動きでは誰しも騙されるでしょう。全く微弱なサインしか出ておりません。底なし沼に入ればこの株のように、もがけばもがくほど少しずつ沈んでいくのでしょう。強いしなりを持つ竹を掴んだつもりが、いつも藁だったりして。取り上げたのは7月27日にOSCで19%という前代未聞の値をつけて以来、実は今日の終わり方が一番テクニカルには良好なのですね。明日は377K以上、389K以下での仕込みが狙い目。もちろん、377Kを強く割り込めば割り込むだけ反発力が強まるのではないでしょうか。マザーズの現状を具現化しているような株。

3.8031三井物産
 このところ調整を喰らっておりましたが、OSCを+1%の39%としての+25円終了です。明日あたりは本格的に戻す気配あり。商事より良い形。三井物産ゴールドクラブに入っておりますが、残念なことに閉めることになりました。そのまま田中貴金属に消費税分を払って移管する予定です。ゴールドの会員クラブなどの収益はこの会社にとっては目じゃないのでしょう。

4.7974任天堂
 これは買い推奨でも売り推奨でもありません。良くも悪くもこのところの相場を牽引してきた代表銘柄です。ついにOSCを-6%の47%に落として、7月18日そしてその前の6月15日のOSC49%を下回りました。つまり一旦底が抜けた訳です。その下の40%というOSCは6月12日にマーク。その時の終値が41650円です。今日は54300円。この1万円以上の乖離を一体全体これからどうするのか、このための注目銘柄です。途中でテクニカルに反転するサインはもちろん出るでしょう。その時は8日に反転したように1日天下はあり得ると思いますが、概ね任天堂の絶頂期は過ぎ去ったと考えるのが妥当かと思います。それにしても、この高値でOSCを85%にまで上げながら、61800円を7月26日によく付けたものです。ここで売りに転じた人は偉い!!

5.7011三菱重工業
 この株、OSCを+2%の33%に上げての+10円終了です。RSIはまだ下げたりませんが、この株にしては底に近い42%です。7月20日、23日のような相場が再来するための条件は整いつつあります。会社については何も論評することはありません。名は体を現すとはこの株のことです。略称もありません。そんなこと、つけいる隙がありません。あえていうと、「重工」と世に言われている名前がそうです。商事と同じです。しかし、電機とは三菱電機は決して呼ばれません。やはり三菱グループの本流ではないのです。三菱自動車が自動車と呼ばれることは未来永劫ないでしょう。重工の自動車事業部だったからです。この重工が潰れる時は国が潰れるときです。何たる会社。

6.6457グローリー
 これは逆張り。好業績でここまで上げてきたその反動安に襲われております。ここはもう少しの下落を絶対株価からは待ちたいところですが、実は究極の指数値ベースでは、6月14日段階に並んでおります。ここから一押しは買いになるのか、更なる下落に襲われるのか注目。寄り付きから30分程度の雰囲気で察知して下さい。明日はまだ下落モードも良いところです。地合が悪ければもっと投げが出るでしょう。

7.5479日本金属工業
 懲りずにもう1日この株。RSIは19%まで落ちながら、OSCは+1%の36%でのコンバージェンス終了です。明日は再度486円を試しに行くでしょう。この株の週足での一目均衡表の雲は450円あたりに位置しております。もし、486円が崩されれば、一気に450円あたりまでの下落は覚悟。この株の値動きは本当にダイナミックです。今日の出来高は1千万株を超えました。同業種の5480冶金工業も激しく調整中。こちらは850円程度までの調整もあり得る状態です。

8.4548生化学工業
 逆張り。しかし8月3日に前日の好決算で111円も上げた株が、その決算前よりも下げて、週足での雲にまで後30円ばかりで届きます。ホルダーにとっては悪夢の下落でしょう。だから、中長期投資は難しいのですね。ともあれ、1200円は最後の防御ラインでしょう。いきなり高く始まっても、やれやれ売りが一巡するまでは手出し禁物。地獄の灼熱に触れかかっている株です。うっかり素手で触ると大やけどします。

9.6966三井ハイテック
 完全な逆張り。RSIはついに19%へ。OSCも44%と11%も下げました。何かニュースでもと見ましたが特段ありません。週足で見ても雲を突き破りました。後は2006年の7月28日の1189円が控えているだけ。一体全体何がこの会社にあったのか?

10.6787メイコー
 相性が極めて悪いメイコー。明日は3900円程度まで降りてきてからの仕込みです。絶対に高いところは掴まない覚悟で。下に降りてきたと思って買ったら、更に下があったりして、本当にたちの悪い株です。一応3560円という直近の安値は「おでこ」にでも書いておきましょう。あっ、そうか、自分じゃ、見えないか。。。これが負ける真の原因かも。

11.4314ダヴィンチ・アドバイザーズ
 13日に中間決算を控えておりますので持ち越しは厳禁ですが、この株、テクニカルには久々にいい形です。単なる小リバウンドに終わる可能性もありますが、割と人気が継続している銘柄ですので、明日再度88600円近くまで降りてきたなら仕込んで置いても良いかも知れません。

12.4822ハドソン
 任天堂と一蓮托生のせいか、親分がこけかかったらいち早く子分も下げに転じております。明日は1475円が破られれば1453円、それも破られれば1412円までの下落を見守る戦法です。

以上です。すっかり逆張りの旨味の虜になりそうです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

銘柄選びで天と地の差

2007-08-09 11:20:57 | 株に出会う
NYダウの7日の終わり方は実は強い終わり方だったと昨日のブログで書きましたが、予想通りにNYダウは引け際に大きく反騰。OSCも+2%の53%に乗せてきました。

実はNYダウよりも、もっと反騰のサインが強く出ていたのが為替です。それもドル・円だけではなく、ユーロもポンドもスイスフランも南アランドも全てに強烈なサインが出ておりました。一瞬我が目を疑った程です。そして、今朝の為替相場を見るとこのサイン通りに全通貨が反騰しております。

こうした目で日本株式を見る時、昨日までの段階ではまだ二番底形勢後の本格反転に至ってはおりません。昨日など造船・鉄鋼・素材などこれまで買われすぎた業種が大きく売られ、逆に不遇をかこっていた金融などが大きく買われるという、いわゆるリターンリバーサルの動きが先行しております。この動きが投資家を惑わせているようです。

今日の前場では日経先物225平均ともに、NYダウと同じような騰勢を感じさせるテクニカルなポジションをキープしております。NYダウや為替と1日遅れのようです。

ところが、前場はタイトルにあるように銘柄選びに失敗。5479日金工の激しい仕手戦に巻き込まれてしまいました。迂闊だったのは、この株の昨日の終値を覚えておくのを失念していたことです。今日の押し目から541円まで駆け上がった後の売り攻勢は、さすが仕手株だけのことはあります。先日も猛烈な売り攻勢で苦杯を舐めたこの株。今日はそれ以上に激しい値動きでした。朝方に揉み合っている534円、そして更に落ちた527円で拾い、今日の安値を割れるやいなや、まさに損切りの暇をも与えない急落です。一斉に売りに入ったに違いありません。投信売り等とその日の空売りが相俟っての急落でしょう。一旦節目の500円を割って反転しかかったときに、2度目のナンピンを498円でしました。しかし、そこから更に486円までの奈落が待っていたのです。ここで余程売りをかけようとしましたが、さすがに思いとどまりました。かけていれば、いわゆる往復ビンタを喰らうところでした。この株、25MAラインとの乖離は18%もあります。海運株は概ね100%を超えております。にもかかわらずリターン・リバーサルの嵐があるから、株というのは分からないものです。

新興市場の上下の激しい株も顔負けのボラティリティの激しい相場でした。そのまま玉はキープです。この反転相場で損切りをする訳にはいきません。少なくとも地合を見て引けまではホールドです。但し、あまり銘柄にこだわるのも、昨日の5566中央電工の例もあります。今日は買値を上回る特買いで始まりながらも、63円安の765円まで落とされております。じっと持っていれば100円は下で損ぎったことでしょう。

銘柄選びで天を行ったのが、はからずも日金工に目をとられて素直に買えなかった1636OSGです。何と180円高。25MAを2%上に抜けていきました。

前場は、大人しい7236ティラドを658円で、そして引け際にこれまた見せ板が嫌らしい1877東建コーポレーションを6380円で買いました。

この東建コーポ、朝から時折大きな売り蓋がかぶさって嫌だとは思っていたのですが、筆者が「ひっかかって」買ってからも再度2つも出現。売りを誘っているのは明らかです。そして下で買ってから、おもむろに蓋を外して、筆者のようなコバンザメに買い上がらせるという、いわばこの株式市場に巣くった「不良トレーダー」が暗躍する、その巣窟に成り下がっております。一泡吹かせたいものですが、蓋に相当する資金(5千株として3500万程度)がない筆者は無力です。監視委員会に訴えても、こういうのは日常茶飯事ですのでうまくいった試しはありません。

ともあれ、引けまでの日経と新興市場の地合の変化に注意しつつ、後場のトレーディングを楽しみたいと思っております。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする