株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

明日の注目銘柄(10.31.05)

2005-10-29 15:47:16 | 明日のモニタリング銘柄
はじめに新規読者の方のために、このブログで使用しているテクニカル指標について、改めてご説明をしておきます。

このブログでは、究極のオシュレーターを中心としたテクニカル分析により、新興市場を中心とした200銘柄以上から、明日の注目銘柄を抽出しております。OSCと標記されているのが、究極のオシュレーター値のことです。一般に30%台以下で買い、50%以上で売りと言われております。40%台での騙しがあるのが難点です。このラリー・ウィリアムズの究極のオシュレーターとRSI値が、株価の下落に対して逆行して上昇しているケースを「コンバージェンス」と呼び、逆に株価の上昇に対して下降している場合を「ダイバージェンス」と呼んでおります。その他、指数値と言われるものは、やはりラリー・ウィリアムズの定義する「真の高値・安値」を指数にして、ある時点からの累積値として筆者がトラッキングしている値です。また、このブログで乖離幅と言われるものは、移動平均値との乖離ではなく、前日の安値と当日の終値が等価かそれ以下の場合に、その前日の安値と当日の高値との差を言います。この値はマイナス幅が大きくなるほど、一般的には乖離条件がよくなっていると、これも筆者独自の経験からそのように見なしております。

注目銘柄として挙げられたものは、どちらかというと「逆張り」銘柄に近いとお考え下さい。つまり底値を脱したかどうかを中心に注目しますので、過去の傾向ではその日に反発して上昇するケースもあれば、2-3日の更なる調整を経て上昇するケースもあります。もっとも最近は、底値の底を狙うのは効率が悪いので、上昇過程に転じた順張り銘柄も意図的に注目するようにしました。もちろん、悪材料が出ればこうしたテクニカル指標は「良く見えます」ので、それと知らずに注目銘柄として掲載することもあります。従って、「はじめにご覧下さい」にも書いてありますが、実際の投資のご判断の参考にして頂くに留めて下さい。決して買い推奨ではなく、結果についてはいかなる責任も負うものではありませんことを再度ご確認下さい。

また、OSCやRSIは場中にリアルタイムで変化します。前日に注目銘柄に挙げていても、その日のOSCは「下落傾向」を示していることもあります。また、全くのダークホースがその日に出ることもあります。

さて、10月最後の日の注目銘柄です。

1.3360グリーンホスピタルサプライ △

 10月13日に出来高を伴って大幅に上げて以来調整を余儀なくされてきましたが、OSCは2日連続でコンバージェンスし+2%の54%です。朝のちょい下げからの反発に注目。病院向けのトータルパックシステムという他社にない強みがありますので、堅実な成長が期待できますが、来年4月に何と動物病院に進出という記事を目にしました。確かに高齢化社会では、ペットは老人のかけがえのない伴侶です。それをなぜこの会社が?設立理由書なるものを読むと、この会社「グリーン」と名のついている通り、「生命を守る人の環境づくり」がモットーだそうです。そこで、動物の生命を守る人=獣医師、が抱える問題の解決の乗り出したようです。なるほど、そこまで環境の定義を拡げますか。それでは、秋の夜長を癒してくれるコオロギや、害虫駆除で人様と共存共栄の蜘蛛、あるいは、土壌を豊かにしてくれるミミズ、また人間の勝手な振る舞いで捨てられ、獣医にもかかることなく人知れず死んでいく子猫達のことに思いを巡らせないで、何が「生命を守る人の環境づくり」なのかと、ちょっともの申したくなります。案の定、「商売第一」のこの新規事業に設計変更が入り、当初予定の11月から来年4月に開始が延びたそうです。グリーンさん、この期に、そこのところも、無理難題とは思いますが、何とか設計に取り入れて下さいな。

2.4238ミライアル ▲

 シリコンウェハー容器という地味な事業をしている会社にしては、ここのところ、上下運動が激しすぎます。金曜日も落ちましたが、乖離幅が-120円まで好転しております。またOSCの下落も-1%の52%とわずかなため、ひょっとすると一時的な反発があるかも知れません。1968年設立の堅実な会社です。半導体業界がインテルなどの業績から持て囃されているようですが、もともと好不況の波が激しい業界です。そのため、、こうした裏方の会社の株まで「仕手化」しているのでしょうか。それにしてはどこか、昨年からの今年にかけての住友チタニウムの動きに似ていると感じます。しかし、チタン高騰のような確たる根拠はこの会社のHPを見た限りでは見あたりませんでした。あまり深入りは禁物かも知れません。

3.8902パシフィックマネジメント △

 不動産銘柄の調整が続いておりますが、この株、金曜日は良い形で終わっております。OSCは+2%の44%、乖離幅がこうした株には珍しい-1Kです。高値圏なので利確売りが出ると思われますが、下げたところからの反発に期待。PERはまだ29倍程度です。8890レーサム、2392SCJ、2337アセットも下げ調整完了した気配ありあわせて注目下さい。

4.3338九九プラス △

 筆者が「死人に鞭打つような売り」と形容したこの株ですが、非情な市場にも一片の情けが残っておりました。ようやく下げ止まったようです。明日が正念場です。一応戻すべき水準(10月12日)までは戻しましたが、ここから先へ行けるかどうかが、この株の今後を占う上で重要です。一時の株価の約半分です。それにしても悪い環境が続き、それに追い打ちをかけるような下方修正ですが、前期比でまだ48%増なのです。野菜を朝たっぷりと食している筆者など、お店が近くにできないかと首を長くして待っております。これからの収入のない高齢者の期待の星なのですから、何とか盛り返して貰わねば。

5.2763FTコミュニケーションズ ▲

 24日に下方修正を発表してからちょいと下げすぎのようです。多分、決算の数字についての市場の信用を失ったのでしょう。そうとしか思えません。しかし、過去のこのような例を見るまでもなく、リバウンド狙いの方は密かに明日あたり狙っている筈です。乖離幅が-6Kと拡がり、OSCは26%まで落ちました。指数値はもちろん最低です。明日は筆者も一瞬だけですが、この魑魅魍魎たる株式市場の「ハイエナ」に変身するかもしれません。

6.3734MPテクノロジー ○

 上げ調整をしておりましたが金曜日で終わったようです。乖離幅も-14Kと絶好の位置です。OSCもまだ+4%の49%です。MSCBの償還と上場廃止懸念がなくなったことで、この株一皮むけている筈です。どうやら、金曜日の後場は新興のおなじみ銘柄の反発があったようです。この動きを引き継いで月曜日は一旦反転することを期待。

7.4304Eストアー △

 OSCが+5%の63%と急伸し、前回のピークの57%を上回っていること、これが株の動きにどう出るかということで注目です。30万円以上を付けていた小型成長株です。思わぬ買いが入るかも知れません。一応そういうタイミングですね。同じ意味で2384SBSも抜け出ておりますので注意。

8.8922IDU ▲

 気にしている方が多いのでテクニカル面から評価してみます。OSCは42%で前日と同値です。まだ低いです。そして、乖離幅が-8Kと好転しました。指数値は10月21日と同じです。従って、テクニカルには明日は明らかに買いです。今回、一押し半くらいで終わっておりますので、ここでくたばってしまうようなことはないでしょう。

9.5541大平洋金属 △

 この株も個人投資家の人気が高い一部上場株ですので、最後に挙げておきます。理由はOSCが+8%の55%と急伸しているためです。ここのところのOSCの最高は8月末でしたので、久方ぶりとなります。これで明日、一気に520円あたりまでの上昇を見せるのかどうか注目しておきたいと思います。


【最近の注目銘柄へのコメント】

・3758アエリア

27日に一時復活しかけたものの、また下落を始めました。当面の28日の高値190万が天井だったようです。OSCもこれで25%と落ちました。これは2月17日の28%を下回り、上場来の最低値です。RSIは+1%の23%とわずかにコンバージェンスしておりますので、少し下げての底打ちとなるかどうかご注目下さい。

・3764アッカネットワークス 

 こんなにじらされる銘柄も珍しいです。しかしまだ心臓が停止した訳ではないようです。かといって、かすかな脈動があるにせよ、奇跡の復活を遂げる気配がある訳ではありません。延命装置を誰かに恣意的に外されれれば一気にご臨終に行きそうなのですが、その最後の一撃もありません。むしろ、かすかな回復の兆候があります。それはRSIがじり高、OSCが何と+6%の36%と跳ね上がったことからも窺えます。こういう値動きも珍しいので、明日もう1日だけその帰趨を監視させてください。掲示板で口の悪い方が、この銘柄のコード番号の3764をもじって、3764と、5を間に挟んで「皆殺し」などど不穏なことをおっしゃっております。ホルダー皆殺しとなるかどうか、このようなテクニカルに微妙な時期が続く時にこそ、その決着がつくことでしょう。

・2927アムスライフ

 やっと反転しました。OSCは+7%の43%です。コスモ証券の一件がなければ、ここまで落とし込まれることはなかっただろうに。明日、ここから復活をとげるか注目。

・4835インデックス

 金曜日で下げ止まったかも知れません。OSCが37%と前日と同値です。RSIも24%でわずか1%の下落。昨日よりオシュレーターの条件はよいので、引き続き注目しておいて下さい。金曜日の4823サーバードも引けにかけて理屈通りに戻しました。途中で監視を止めたのが少々悔やまれます。やはり株は一筋縄ではいきません。まだまだ甘い。

新興市場は、以上のようにようやく活気づいてきているような気配です。皆が集まるところは思い切って上げます。そこを見つけるのにきっと上記の銘柄群が参考にならんことを祈ります。
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