株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

明日の注目銘柄(10.26.05)

2005-10-25 17:00:36 | 明日のモニタリング銘柄
後場は、リサ、レーサムといった不動産銘柄に買いが入ったようですが、それ以外にはこれといった買い銘柄が見つからず、引けにかけての動きで、9399新華ファイナンスと2788アップルインターナショナルに注目し、アップルのみ237Kで買いました。

アップルは230Kの買いを100枚ほど食われた時は、思わず13日の安値224Kを割ると判断し220Kで待っておりましたが、引けにかけてなんとジリジリと上げ、昨日の安値まで抜いてOSCも+5%の43%と反転しましたので買いました。この株も今回の上昇前の9月16日の指数値より今日の終値の指数値が若干下まわっておりますので、うまくいけば明日以降に反転開始でしょう。9月20日からは出来高を一桁上げながら、第1次の高騰を開始しております。

さて、あまりテクニカルには買い場を迎えたものは少ないようですが、それでもいくつかの銘柄が反転する筈ですので、注目銘柄をスクリーニングしてみます。

1.9399新華ファイナンス ○

 引けにかけての動きは見るものがありました。ちょっと届かず買えませんでしたが、明日は、同値もしくはプラスで始まるなら、ここの所の調整を取り戻す動きが期待できそうです。OSCとRSIが共にはっきりと+5%の58%とコンバージェンスしております。また筆者が見ている乖離幅も-1600円と良好です。業績は上方修正されておりますし、情報は確かに不足しておりますが、その分テクニカル指標には素直に反応するのがこの株の良さです。

2.3753フライトシステムコンサルティング △

 これは完全に穴株です。その日限りの売買に留めることです。OSCが28%台まで下がってきました。過去ここらあたりまで下げて、翌日、更に押された所からの反発がありますので、一応ウォッチ。出来高が少ないと明日も鳴かず飛ばずですので、その点はご承知おき下さい。業績で買う銘柄ではありません。やっている事業がデジタルコンテンツ関連であること、そしてIP電話での話題性で時々注目されます。しかし、今日のFTコムのように突如下方修正もありえますので、持ちこしは厳禁です。8月の決算説明資料を見ていると楽しく夢のある映像関連の資料が出ておりました。しかし、来期に向けての第1四半期決算ではまだ赤字と、どうも技術先行の会社のようなのです。そこが、ファミリーテレホンの販売会社あがりのFTコムのように、とことん業績だけで株価を落とし込められない所以なのでしょう。筆者は好きですね。こうした技術だけで生きている会社。ところで、その資料に「今後の基本的な営業スタンス」という一項がありました。ちょっと余計なことですが、この会社の特徴がでておりますのでご紹介。

◆仕事をもらいに行くのではなく、先方から相談に来るようにし向けることで、高い付加価値、高い金額の仕事は生まれる。
◆今、当社に必要な事は、映像・メディア業界でブランドになること。
◆今までは「知る人ぞ知る名医のいる病院」だったものを、「世界最先端の治療技術の粋を集めた著名な病院」にすること、それが我々の営業活動。

これはこれは面白い会社です。まさに営業の理想を唱っております。放っておいても有名大病院のように「受診待ち多数」となるのであれば利益を食うだけの営業など不要です。ところが、世の中はいくら名医がいても、知る人ぞ知るであっても、やはりそれなりの認知活動をしなければ、その熱意をお客さんに見せなければ、そして、何よりもお客さんから使い方のノウハウを教えて貰わなければ、モノやサービスは売れないものなのです。そこのところを勘違いして、「技術の日産」や「技術の日立」がどれほど低迷を余儀なくされたことか。そうしたことを知ってか知らずか、ゴキブリぞろぞろ的な営業のあり方をあえて臆面もなく宣言するところに、この会社の将来性とその裏腹の危うさを感じるのは筆者だけではないことが、この会社の曰わく言い難い摩訶不思議な株の動きに表れているようです。

3.6726OHT 未付与

 いや~、あのダヴィンチもビックリの中期高騰銘柄です。終値が前日安値をきちっと抜いて終わり続けております。それが9月初めから続いております。今日は何と10Kも上げ、OSCは+1%ですが70%です。過去73%まで付けましたので、上げ余地があるといえばあります。ここまでくると、いつ落ちるか、落ちるときのホルダーの動きがどのようなものか、実に興味津々です。いわば、伸びきったパンツの紐のような株価の動きですので、さらに無理して伸びてパチッと一気に切れるのか、それとも、強壮剤の入った軟膏などを、その弱ってきた紐に塗りたくりながら延命処置を計るのか。不思議なのは出来高が急増しているふしがないことです。とにかくここまでくると予想不可能です。そこで筆者の予想も、これまた史上初ですが、「未付与」としました。

4.4329ワークスアプリケーション ○

 地味なパッケージソフト会社ですが、その分株価は堅実な動きをします。今日でOSCは+5%の47%と一歩抜け出ました。RSIは33%のまま。この会社がなぜサイボウズのような派手な上昇をしないのか、それは単体のソフトパッケージの提供が中心だからではないでしょうか。世はネットワークの時代です。人事給与ソフトでナンバーワンだからといって、人口減少社会、在宅勤務など多様化社会では、ネットワーク機能を持たせて変幻自在なASPのようなソフト提供形態が求められるのではないでしょうか。つまり、給与ソフトなら給与係だけが使うのではなく、給与に関係する福利厚生、補助金、交通費などの関連経費のうち、社員個人で申告すべきものをネットワーク化して、社員もデータを自宅からでも遠隔地からでも入力できるような機能をどんどんと発展させねばなりませんが、HPを見る限りそうした製品の説明はありませんでした。これでは急成長は望めませんので、株価も穏当な変化しかしないわけです。もちろんERP(統合業務ソフト)としての成長は着実に進んでいくでしょうから、何もこの会社の未来が暗いわけでなく、むしろドミナントな製品を有する分、かなり有望ですので誤解のないように。

5.5811トヨクニ電線 ▲

 この株、昨日見落としておりました。今日一気にOSCが20%伸びましたが、まだ49%です。9月20日の高値1560円が意識されるところまで来ました。住友電工系で光ファイバーに経営資源を集中した会社であることは以前にご紹介しました。NTTの光ファイバーへの投資の集中は見るべきものがあります。しかしPERはまだ10倍以下です。明日もこの調子で上に行くかも知れません。まだ出来高が少ないようです。IDUの十分の一ほどの注目を浴びれば、2000円は楽々突破でしょう。明日は9月中旬の大相場の再来を期待して大穴とします。

6.6774カノープス ○

 今日OSCが+6%の39%と急伸し、このところの膠着状態を脱した感があります。一応その道の通の方々の根強い支持がある会社です。しかし、高成長をするようなビジネスモデルではありません。昔のラジオショップのような、ちょっと電気に興味のある少年を惹きつけ、彼らが正月に貯金したお年玉を使って貰うような、そんな素朴なパソコンおたく向けのビジネスです。従って、明日上がるようだと、その日に一応手仕舞ってください。あまり先々を期待して投資してはいけません。静かにそしてこじんまりとこの株を見守ることです。

【順張り銘柄】

・2426ピーアンドピー
 OSCが+6%と底を打ち反転した感じ。但し、RSIは80%と結構高いので、出来高が多くないと、再度上値を狙う前に反落があるかも知れませんので注意。

・3734MPテクノロジー
 今日調整しましたが、OSCは52%とコンバージェンスしております。まだこの株勢いが持続しております。

【底値からの反発銘柄】

・4755楽天
 とりあえず、当面の底からの反転が今日見られたようです。OSCも+6%の34%、RSIも+1%の30%です。そして、乖離幅も-2100円と良好です。筆者はこの株に興味がありません。TBS絡みでどうも旗色が良くないようですが、三木谷さんもここいらで勝負しないとじり貧だと思っているかも知れません。今年1月をピークとする週足の動きを見てください。確実に下落しております。個人的なことですが、楽天でたまに買い物をした後、必ずそのカテゴリーのメールが送られてきます。いちいち購読解除しなければなりません。これは利用者をある意味でバカにしたやり方です。加盟店対策でもいろいろと強引なところがあるのが命取りにならなければよいかと。

・4842USEN
 これも楽天と同じ、今回の騒動での下落から今日で反転しました。これも楽天と同様な理由で筆者好みの銘柄ではありませんが、OSCは+7%の32%、RSIも+4%の28%ときれいに反転しております。

・6875メガチップス
 任天堂向けが75%を占める特定顧客用LSIのファブレスメーカー。携帯電話やデジカメ向けの低迷の影響をうけて、下げ続けておりますが、今日で何とRSIは9%まで落ちました。OSCも25%です。明日は更にさげて1190円あたりまで下げるなら、そのあたりが底かも知れません。週足では周期的な値動きをしている会社です。半導体需要のサイクルとよく似ております。

・1518三井松島
 これも最近低迷しておりましたが、今日はOSCが+7%の51%と大きく反転しました。やっと低迷期を脱したようです。明日も注目を集める可能性が大です。当面は、230円程度への反発を期待。5480冶金工業や、5541平金もこれと同様に反発気配なので注意。
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前場の反省(10.25.05)

2005-10-25 11:31:07 | 株に出会う
前場はある程度オシュレーター(OSC)の使い方の工夫に関するヒントが得られたのが収穫です。

典型は2385総医研です。昨日OSCが+7%と急伸して騰勢を示していましたが、今日の寄りはマイナスで始まりました。ところが、この株の場合は、それでも前日のOSC63%を上回る65%あたりを指しておりました。384Kあたりの攻防を見ていたのですが、そこからは一気に393Kあたりまでの成り買いでした。この段階で筆者は乗り遅れましたが、ちなみに393Kで買い前場終了後に395Kで売りました。ある意味で失敗トレードですので、薄利での撤退が原則ということと、既にOSCは70%まで達しており、この株の動きからして大きな上昇余力はないと判断したためです。この株の今日は、それでも出来高を伴っておりますので、395K~405Kのレンジまで行くかも知れません。

総医研と正反対なのが、4849エンジャパンです。やはり昨日OSCが+8%の61%と急騰しましたが、前場段階で前日終値比-2Kですが、OSCも54%と急落しております。全く反対の動きです。この株はまだもみ合いが続くと見ております。

5017AOCHDは、昨日-4%のダイバージェンスでOSCは26%でしたが、今日は前場終了で29%と+3%上げております。RSIも同様に30%と回復しております。つまり、終値がプラス転換の日のOSCのダイバージェンスは、翌日OSCがプラスをキープする限り買いというのが正解のようです。

この点で、4308Jストリームは、今日朝方こそ少し上げましたが、その後は下落し前場終了段階でOSCは-6%の31%となっております。つまり、まだ下落基調が続いていることを示しております。よって、残念ですがこの株338Kで撤退しました。-3K。

ちなみに残りの注目銘柄の前場の動きですが、4974タカラバイオはOSCが+1%の58%とコンバージェンスしておりますが、誤差の範囲かと思います。このまま停滞の可能性が大です。

3764アッカネットワークスは、相変わらずのいらいらする動きです。それでもOSCは32%と前日と同値,RSIは10%と-1%と下落。262Kが攻防ラインではありますが、18日に4000株以上できて下落し切ったはずがまだまだ、泣く泣くの損切りが出ている様が目に浮かぶようです。

2326デジタルアーツは、予想通り上げてくれましたが、OSCは-2%の57%とダイバージェンスしております。本来ならこれが60%以上行くのが自然なのですが、このサインが上値の重さを示しているようです。これからの深追いは禁物かと。

全般に、やはり優良新興銘柄への資金の集中が続いているようです。長期下落の株は下げすぎたからといって手を出さない方が無難なようです。

危うかったのは2763FTコミュニケーションズです。先日、売り込まれたところからのストップ高を目の当たりにしておりましたので、その後また株価が落ち、そこから昨日は上下しながら結構上げました。筆者はあやうく引けに買いそうになりましたが、明日何があるか分からんと考え(本当です)明日朝の動きを見てからでも遅くないと思い直して買いを思いとどまりました。いや~危なかった。下落基調の株は引けにうかつに手を出さないこと。 これが教訓ですね。

それからJストのように業績とは関係なく需給だけでこれまで動いてきた株は、今のような資金枯れの時にはよろしくないようですね。これも反省です。

さあ、後場はこのあたりを反省材料として売買銘柄を物色してみたいと思います。
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