株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

明日の注目銘柄(10.5.05)

2005-10-04 20:49:50 | 明日のモニタリング銘柄
またまた日経が上げたため、新興市場が湿ってしまいました。どうして、こういう傾向が定着してしまったのでしょうね。自分の持ち場にこだわる人がもっと沢山いても良さそうなものですが、どうも人だかりのしている方に、心ある人もない人も行ってしまったようです。残された零細投資家どうしがわずかな値幅の中で、取ったり取られたりというつまらない相場になりかけているようです。

個別銘柄で上げ下げの濃淡があればまだ救われますが、ほぼ全面的に下げ基調となっております。昨日からちょっと異変は見えましたが、それでもまだ上げようとする銘柄があり、筆者も思わず買い直した銘柄があったくらいです。
それが、今日の後場は、買いたくなるような銘柄はほとんどありませんでした。結果的に取引は何もせず、ということになりました。そのくらいテクニカル指標も悪くなっております。これでは、明日以降の様子見ということにならざるを得ません。

しかし、トレードは明日も続きます。こういう場でも一矢を報いるため、ここで投げ出す訳にはいきません。そこで筆者が登録している200銘柄にも及ぶ銘柄から、とりあえず、明日の注目銘柄を選別してみたいと思います。

1.9399新華ファイナンス ▲

 執拗な売りにも70Kは死守。OSCは+1%の38%、RSIも+2%の18%とコンバージェンスしています。しかし、百円単位での値動きですので、かったるくて仕方ありません。つまり面白くないのです。そして、この株いつまでたっても会社四季報データが掲載されません。いくら外国籍だからといってこんなことでよいのでしょうか? この会社、そういう訳でろくな情報はありませんが、7月にアメリカの企業リサーチ会社を買収しています。従業員62名のIR会社テイラー・ラファティ社も6月に買収しています。情報提供会社であることは分かりますが、それで一体どうやっておまんまを食っているのかが、皆目検討がつかないのです。しかし、こうして株が売買できることは会社そのものはあるのでしょう。まあ、変な会社であることは今に始まったことではありません。見方を変えればこの株ほど、ファンダメンタルがどうのこうの言われずに、純粋テクニカルに需給だけで勝負ができる希有な銘柄と言えるでしょう。明日は、場次第ですが、70Kを割ったら割ったで、そこからは買い出動というスタンスでよろしいのではないでしょうか。ところで、「リミテッド」などという英語ではなく、なぜ「公司」という中国名を付けなかったのか? 社名にこだわる筆者としてはいささか気になります。もっとも、公司ならここまで日本で人気がでなかったでしょう。

2.4809パラカ ▲

 この株、業績下方修正してから200Kぎりぎりまで落としましたが、今日でOSCは26%と+3%上昇、乖離幅も+2Kですので、一応底を打ったと言えるでしょう。どうも、背景は官業解放の一環で、今後駐車違反取り締まりの民間委託が進むため、駐車場ビジネスへの期待があるようなのです。これはよく考えれば、ちょいとおかしいと思いませんか?警察官が駐車違反取り締まりをやるより、民間がやる方が取り締まりが厳しいと言っていることになります。しかし、どうもそう世の中単純ではないので、もう少し推測を働かせてみました。実は、国はあの手この手で税収を増やしたいのです。その隠れた奥の手の一つが駐車違反の取り締まり強化です。表向きは誰からも文句は出ません。それどころか、交通渋滞や事故を少なくするという大義名分もあります。警察官を増員するのは公務員が増えるし、彼らが今以上に大衆から嫌われるのは避けねばなりません。すると民間委託というのは一石二鳥にも三鳥にも四鳥にもなります。しかも、多分歩合制でしょうから、民間人は一生懸命に取り締まります。我が愚妻もかつて言っていました。「これなら私でも楽々稼げそう。だからやりたい!!」 ところで民間人どうしのいがみ合いは誰しも見たくないものです。だからと言って、なぜ高い金を払って駐車場へ入れなければならないのでしょうか?パリみたいに路上に駐車可能な場所をどんどんと作るだけの、都市計画のなさは一体誰のせいなのでしょうか? だんだんとむかついてしまい、四の五の言ってしまいましたが、要するにトレーダーとしては何でもいいから、株で儲かれば良いのです。この株の明日にちょいと注目して見ましょう。

3.6423アビリット
 OSCは45%、RSIも29%と2-3%続伸。28日の安値の3530円も下抜きしました。9月7日のスイスでのCB発行(転換価格4700円)を受けて下落していた株も下げ止まったのではないでしょうか。かといって、大きく買い上がるだけの成長がパチンコ・パチスロ業界にはないようです。ところで、HPを見ましたが、動画の賑わしいこと、さすがパチンコ銘柄です。アビリット共和国というページがありましたので、何だろうと思ってみましたら、「実機の興奮に迫るハイクオリティアプリ、お気に入りのキャラ待ち受けでカスタマイズ!!」とのコピーが書かれておりました。どうも携帯で楽しむパチスロのようです。月に315円。なるほど、足を運ばなくても楽しめるという訳です。しかし、この少子化で賭博性のない遊びを喜ぶ若者がこれから急増する訳はありません。かといって、携帯で大人がこのようなことを楽しむかどうか。ちょっと分からなかったのは、どこかのサイトにつながっていて、あたかもパチスロを一人で行い、金銭の勝ち負けも決まるといった臨場感でもあれば素晴らしいと思うのですが、不案内な筆者にはそのあたり皆目検討がつきませぬ。どなたか詳しい方、よろしければお教え下さい。

4.2763FTコミュニケーションズ ○

 筆者が後場狙っていたのがこの株です。ちょっと届かず買えませんでしたが、OSCは38%、RSIは44%でコンバージェンスし、乖離幅も-7Kと良好です。明日、同値または押してくるなら買ってみる手。他にこのようなテクニカルな好条件を持っている株は、今日のような悪い地合ではありませんでした。この会社、電話とか複写機を販売している会社ですが、企業理念がなんと「デジタルデバイドの解消」だそうです。しかし、主たるお客は中小企業です。どうもピンと来ません。電話や複写機こそ、デジタルデバイドから縁遠い商品ではないでしょうか。大阪のファミリーテレホン(株)というホームテレホンの販売を目的に1985年に設立されたようです。中小企業中心の販売に、このネーミングはまずいと思ったのか、2001年にエフティコミュニケーションズに社名変更しています。コミュニケーションズと最後に「ズ」をつけるところが、NTTコムを意識して憎らしいですね。Family TelephoneからFTへの変身ですが、経営理念といい、ちょっとかっこよすぎません? ちなみに、この会社のHPには英語版があります。当然ながら営業地域は日本国内だけです。どうも、国内の中小企業の英語しかできない「青い目の社長さん」を意識しているようです。そんなお方は10人といませんので、これもかっこよく見せるための演出でしょう。というわけで、銘柄に惚れての注目ではありません。悪しからず。

【その他テクニカルに注目】

・8939大和システム
 今日は後半不発でしたが、OSCは51%のままです。RSIは1%プラスの26%とコンバージェンスしております。4238ミライアルのような見直し買いに注意。

・4772デジタルアドベンチャー
 今日は、441Kの安値からよく戻し、OSCは+3%の46%です。乖離幅も-2Kですので、420円からの反発基調は保っているようです。値動きが少々雑ですが、それはこの会社の持ち味ですので、あまり気にしないように。下がったところをあまり考えずに買うという、性格の単純さが重要です。これはしかし欲が絡むと意外と難しい。

・2326デジタルアーツ
 OSCはまだ+4%の36%です。乖離幅、RSIともよくありませんが、この地合で粘り強く上げております。フィルタリングソフトの将来が囃されているためですが、囃さなくなる、つまり有害サイトを「受容」する世の中など来る訳はありません。というわけで、その囃しがとぎれることなく続くことが、この株の本当の強さでしょう。スタッフは、毎日、毎日、有害サイトをチェックしてそれをフィルタリングするという気の遠くなる作業をやっているようです。多少は報われねばいけません。

・4755楽天
 OSCが53%と+6%です。乖離幅も-500円。多少の反発はあるかと思います。しかし、これも百円単位の値動きです。今日はたった900円の値動きです。デイトレ向きではありません。中期で持つ方向け。

・4819デジタルガレージ
 OSCは+2%の46%、乖離幅は-16Kです。しかし、この株は変な動きをします。経営者周辺が誰かに貸株をしているとの噂もあります。真偽のほどは筆者も確認のしようがありませんが、少なくともテクニカルには不可解な動きです。そのリスクを冒しても取りに行きたい方向け。伊藤さんという前の創業者の時代には一度つぶれておりますが、どうもそのあたりからの立ち直りの過程でいろいろとあったようです。これは単なる推測。

・3713ネットマークス
 9月28日の下方修正で思いっきり下げましたが、ここにきて立ち直りかけております。一度は下げすぎた銘柄は見直し買いがされますので、OSC26%(+2%)RSIが8%のこの株、ちょっと注目しておいてください。

・4312サイバネットシステム
 今日もOSCがコンバージェンスし45%です。乖離幅は-3Kとなり昨日よりも好転しております。CAEソフトで製造業向けに強い営業基盤を持っております。富士ソフトABCという有力なソフト会社の子会社で、有利子負債ゼロの良い会社なのですが、どういうわけか人気が続きません。地味ですが筆者好みの会社です。よって、これはFTコミュニケーションズと違って、銘柄に惚れての注目です。
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またキャッシュポジションに戻りました

2005-10-04 11:50:12 | 株に出会う
新興市場は今日の前場くらいは上げると思っておりましたが、ほとんど寄り天でしたね。テクニカル指標も軒並み悪くなっております。2384SBSは+1Kで売り。4304Eストアーは-3Kで損切り。朝方勢いが良く、節目の250Kを抜けた251Kで買ってしまった4776サイボウズを248Kで損切りと、まあ~こんな調子でした。

東証も筆者が注目銘柄しているような銘柄はほとんど上がっておりません。一体、東証のどこに資金が行っているのか調べねば。

4098チタン工業のような「酸化チタン」の会社まで、航空機用チタンと勘違いされて暴騰しているようですので、あまりきちんとした傾向はないようです。

新興市場は明日にかけてまた反落する傾向にあると言えます。

後場、テクニカルにちょっと面白いのは2763FTコム、2321ソフトフロント、9399新華ファイナンス、8701イートレードあたりですね。

今回の平成電電倒産に絡んでは、ドリームテクノロジーは、株をやりだしてからこれまで一切手がけておりません。テクニカルに評価もウォッチもしておりません。それは、長年ビジネスにかかわってきたことから見た「勘」のようなものです。ドリテクはソフマップを立ち上げた鈴木さんが社長でしたね。いつの間にか、平成電電が筆頭株主になっていたようですが、独自のセル・テクノロジーの画像ソフトと唱っておりますが、そんなにパソコン卸の人脈で優秀なソフトが短期間で作れるとは思っておりません。また、なぜ声だけの電話会社に画像処理が必要なのでしょうか。どうも、うさんくさい会社同士が裏でつながっているというような「勘」ですね。
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