団塊世代おじさんの日常生活

夏 日本で二番目に気温が高く、陶器と虎渓山と修道院で知られる多治見市の出身です。

受験シーズンは、いやなものですね。

2015-02-22 10:13:32 | 日記
先日 中日新聞に読者が投稿される『くらしの作文』というコーナーで「履けない草履」というタイトルで」79歳のご婦人の文章が
掲載されていました。


  私にはどうしても履くことができない草履がある。

 あちこちで大学入試や合格発表の話題が多い、この時季、
その草履のことを、四十年近くたった今でも思い出す。
 
 あれは息子が大学の合格発表を見に行った時のこと。彼を送り出した後、広げた新聞の広告欄に、ある百貨店で、
草履が時間限定で売り出される案内が出ているのを見つけた。

 以前から欲しいと思っていた草履だった。<でも、草履だけのために、わざわざ出かけるのも・・・>
と思って、諦めかけていた。

 しばらくして、息子から電話が入った。
『「桜散る」だよ』。
意外に明るい声だった。
 その時、とっさに、私の口からこんな言葉が出ていた。
 「そこから近い◯◯百貨店に寄って」
何と私は、広告に出ていたその草履を買ってくるように頼んでいたのだった。
息子から電話がかかってきたら頼もうなどと考えていたわけでは全くなかったのに・・・。

 あれから四十年近くたった今でも、私がその草履を履くことができないでいる。
息子に頼んだ後、何と思いやりがない言動であったかと、きっと気が付いたのだろう。
 履けない草履を見るたびに、申し訳なかったという思いがよみがえる。


 お母さんの痛恨の思いがよく表れています。
息子さんの『「桜散る」だよ』という言葉を聞いて、頭がパニックになったのではと思います?
人間パニックになると、思いがけない言葉が出るものです。

お母さんのお気持ちとしては、その草履を見るたびに思いやりがない言葉を発してしまった
苦い思いが蘇ってしまうので、とても履く気分にならないでしょうね。
 ただ息子さんとしては、お母さんは落ち込んでいないなぁと思い、気が楽になったかも知れませんね!

 受験シーズンは、いやなものですね。





レミオロメン - 3月9日
コメント (14)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする