中日新聞の日曜版「おじさん図鑑」に「ふつうに」というタイトルで、飛島圭介さんがコラムを書かれていました。
聞くたびにいらだたしい思いをする言葉がある。
「ふつうにおいしい」という言葉だ。
たとえば、ガイドブックに載っている食べ物屋に行ったという女性に感想を求めたところ、
「ふつうにおいしかったですよ」という返事だった。
おじさんは瞬時に頭の血管が切れそうになった。
「ふつうに、とはどういうことだ。
ふつうだったらおいしいとはいえないだろう。
ふつう、というのはうまくもまずくもないからふつうなのだろうが」
「だから、ふつうにおいしかったんですよ」
「だったらこうか。
特別においしいとはいえないけど、まあ口にしてまずいとまではいえない。
それでふつうにおいしい、というわけなのか」
「だいたいそうです」
まずいー>ふつうー>ふつうにおいしいー>結構おいしいー>大変おいしい、という段階があるのだろうか、と聞くと、
「いえ、その上があるんです」と。
内心聞くまでもないと思ったが、念のため聞いて見たら、
「めちゃくちゃうまい」だ。
おじさんが想像した通りの答えだった。
「めちゃくちゃ」という言葉は、ふつうに嫌いだ。
以上です。
私は「ふつうにおいしい」という言葉を聞いたことがありません。
「ふつうにおいしい」って、ふつうだから、通知表では5段階の「3」に相当するのかな?
丼物なら、「並」「上」「特上」のうち「並」でしょうね。
それに「おいしい」と、付けるから分からなくなると思うのですが。
「ふつうにおいしいたまねぎドレッシング」という商品名もあるようですので、結構使われているのかな?
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