団塊世代おじさんの日常生活

夏 日本で二番目に気温が高く、陶器と虎渓山と修道院で知られる多治見市の出身です。

薄情な人だと思われているかと、いつも後ろめたさがある。

2018-12-19 05:07:28 | 日記
中日新聞の「くらしの作文」に、「ギブアップ」というタイトルで79歳の男性が投稿されていました。



 50年連れ添った妻の介護も、5年目に入った。
最初はどんな時も「俺が俺が」で頑張っていたが、「俺が俺が」の頑張りにも限界がきた。

 朝頭が重く、ボーッとする。起き上がるのもつらくなった。
血圧も高くなり、明らかに体調が悪い。
一生懸命にも限界がきたことが分かった。

 子どもたちも母のことで懸命に協力してくれたが、自分の仕事もあって限度がある。

 それからはヘルパーさん、看護師さんなど、助けてくれる人にはなりふり構わず助けを求めたのである。
ギブアップを宣言したのである。

 入院中から在宅介護の大変さは聞いてはいたが、これほどとは。
最近ではヘルパーさんが来てくれるのを、首を長くして待ち、逃げるようにして家を出る。

 行き先はその時々で違う。
モーニングだったり、図書館だったり。
人さまにお世話をかけて、自分は怠けることにちょっと抵抗があるが、
こうでもしないと崩れるような気がしてならない。

 薄情な人だと思われているかと、いつも後ろめたさがある。
それでも逃げるだけではなく、その間も妻に話してやる話題集めには気配りしているつもりだ。

 街の変わる様子、店先の様子などに気を使い、逃避行は続く。
ごめんな。


 以上です。


 とかく男性の介護は一生懸命になりすぎて、共倒れになりがちと言われています。
この男性は人さまに世話をかけて、ご自分が気分転換を図る時間を持つことに後ろめたさを感じていらっしゃいますが、
私はそれで良かったと思います。

 ギブアップを宣言して、ヘルパーさん、看護師さんなど、助けてくれる人にはなりふり構わず助けを求めたことが
介護の共倒れを防いだように思います。

 薄情な人だと思われているかなんて考えずに、介護疲れの気分転換を大いに図っていただきたいです。
そうしなければ、介護する生活が長続きしないように思います。








再会 金子由香利
コメント (4)    この記事についてブログを書く
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4 コメント

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おはようございます (かっつん)
2018-12-19 09:05:39
僕もこれで正解だと思います。
自分を追い詰めればそれこそ奥様のためにもなりません。
楽に頑張りたいものです。
返信する
その道のプロの助けを得ないと (masamikeitas)
2018-12-19 15:20:15
かっつん、こんにちわ。

>僕もこれで正解だと思います。
自分を追い詰めればそれこそ奥様のためにもなりません。

介護は自分一人で背負いこんでは長続きしないですよね。
赤ちゃんを育てるのは、歳が重なるごとに楽になりますが、介護は歳が重なるごとに重労働になります。
その道のプロの助けを得ないと共倒れという悲劇になります。
そうならないためにも一人で背負わないことでしょうね。
返信する
Unknown (かずちゃん)
2018-12-19 18:35:34
全然薄情なんかじゃないですよね
精一杯頑張ってこられた後の結果
自分が倒れては大変
上手に気分転換をしないと・・・介護は先がみえないですもの

病気で余命がわかれば頑張りようもあるけれどいつまで続くかわからない介護に自分がむしばまれては大変です

人に薄情と思われても、その思った人が何かをしてくれるわけではなし・・・
そんな外部の雑音には耳をふさがないとね

私もある出来事があってから、居直りました
楽になりました
やってることは同じでも割り切ることができればずいぶん楽になるものです
返信する
ほんとうに介護は先が見えないので (masamikeitas)
2018-12-19 19:28:13
かずちゃん、こんばんわ。

>自分が倒れては大変
上手に気分転換をしないと・・・介護は先がみえないですもの

ほんとうに介護は先が見えないので、短距離を走るように全速力で走ってはいけないですよね。
マラソンのように走らなければ、体が持たないと思います。

>私もある出来事があってから、居直りました
楽になりました
やってることは同じでも割り切ることができればずいぶん楽になるものです

かずちゃんもそのような経験をされたのですか!
苦労されているんですね。
世間に惑わされずに居直られたのがよかったようですね。
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