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11月20日(水)は、師匠の常味さんとのデュオでした。
お越しくださいました皆様、真にありがとうございました!
実は、少し前から常味さんのソロ・コンサートを見に行く際に、時々デュオ演奏をさせて頂いたのですが、今回は、本格的にデュオ・コンサートという事で臨みました。
会場となる「音や金時」では、常味さんは、常に生音で演奏する事にこだわっていらっしゃいます。つまり、「音や金時」は、生音が大きくなるように天井がカマボコのような形になっていて、自然なエコーと、音量が大きくなるので、アコースティックな演奏にはもってこいな訳です。
とはいえ、私は、通常、アンプを通して演奏しているのですが、私の七コースのウードは、塗装の関係か生音の音量が小さい・・・。
そこで、どうすべきか考えたあげく、お世話になっている下北沢のフォルテ楽器さんに伺い、弦を購入した後、色々と、音の事について根掘り葉掘り聞いた後、
結果、「きっと塗装が厚いから音が小さいんだ」という独断の元、表面坂の塗装をサンドペーパーで削りました。
元々、ウードは、表面版は塗装されていません。トルコの製品を購入した方は分かると思います。常味さんのメインのチュニジア製のウードも表面板は生木のままです。私がエジプトで購入したウードは、セラックで仕上げてあります。
が、今メインで使っている七コースのエジプト製のウードは、ポリウレタン系の塗装になっており、ウードのような、弦のテンションが緩い楽器だと、十分に鳴らしきれない感じがずっとしていました。
ですので、遂に、というか、この機会に、と言う感じで、表面版の塗装をかなり落とした所、音が格段に良くなり、音量も稼げるようになりました!!
以上のような涙ぐましい(笑)努力をして臨んだデュオ・コンサートでした。
まぁ、聞かれた方は分かると思いますが、師匠の音は素晴らしく、自分は、まだ演奏家としては未熟だと実感した次第でした。
常味さんと一緒に演奏する時、決まって想像するのが、剣道の打ち合い稽古で、ビシバシ叩かれ「参りました!」と、思ってしまう訳です。
とはいえ、8年師事してきた努力の成果は出ていたと思いますが、まだまだ、努力が足りません。
次回は未定ですが、また、お願いして臨みたいと思います。
演奏曲目:
1部
Bint El Balad(デュオ)
Al-Medina Al-Munawwara(常味さんソロ)
Samaai Huseini(ケン ソロ)
Samaai Farahfaze Jamil Bek Tambuli(デュオ)
El Hob El Awaal(デュオ)
2部:
Balad El Mahbuub(デュオ)
Samaai Huzam Muhanmad Abdel Wahhaab(ケン ソロ)
Kull Da Kan Leh(常味さんソロ)
Samaai Bayati Ibrahim El Oriyaan(デュオ)
Aziza(デュオ)
Longa Farhfaza Riyad Sombati(デュオ)