ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

くせもの『AS IS』

2009年04月13日 | お家狂想曲
始まりました!弁護士ステュアートとリンダの、静かで熱い手紙バトル。

わたし達が気に入った家は、エステートセールといって、住んでいた人が亡くなって空家になった家を、相続した人達によって売られている物件です。
(えぇ~!またぁ~!と呆れているお方は、このブログを最初っから読んでくださっている健気な方達です。毎度ありがとうございます
売ろうとしている人達は、相続しただけの家なので、息子や娘だったら、とりあえず子供の頃に住んでいた記憶ぐらいはあるでしょうけど、それだけのことで、
最近の詳しい家の事情とか問題とかを知らずに売ることになるので、よく『AS IS』という言葉がリスト上に書かれています。
ありのまま、そのままの状態でという意味で、要するに、どんな問題があるか分からんけど、今のまんまで買っておくれ、ということです。

そこで、我らがステュアートの今の段階での腕の見せ所は、その『AS IS』をどこまで崩せるかということにかかっています。
彼は、向こうに送った最初の手紙の中で、ものすご~く細かな、発生しうる問題を書き出し、それについての責任をどちらが持つのかを尋ねてくれました。
そしてその答の手紙が今日、相手側の弁護士リンダの方から送られてきました。
質問条項1から30まで、そして仮契約書の中の何百という条項への答が、まあそりゃそれが仕事なんだろうけど、細かぁ~くゴチャゴチャ書いてありまして、
それを大胆に要約すると……、
『AS IS』ったら『AS IS』なのよ!ったく……という感じ、がっびぃ~ん

最初の3日間で、買うか買わないか、それを決めなければなりません。なのに、こういう答が返ってきたのでは、到底買うぞという気にはなれません。
なので、明日中に意思をはっきりしなければならないのだけど、ステュアートに作戦を練ってもらうことにしました。

地中に、昔使っていたオイルタンクが埋もれているか、もし埋もれていたら、それを撤去して、撤去する際にもし漏れる事故が生じた場合は浄化も……、
という、やらなければならない者にとって1番面倒で1番お金と時間がかかる事についても、
そんなもんあるかどうか知らんもんねぇ~っぽい答が返ってきたので、こちらも気を引き締めて、強気でかからなければならないようです。

でも……前回の家でたっぷり学んだわたし達。いくら気に入ったといえど、向こうの態度があまりにもいい加減だったり常識に欠けてたりしたら、
別にその家しかないわけでもないし、これからもいろんな家との出会いがあるのだし、潔くあっさりと、その交渉の場から立ち去ろうと思っています。
もちろん、今の時点では、一等賞の家なのだから、粘れるだけ粘って、できるだけいい条件で買えるようにしたいとは思っていますが……。

今回も、なかなかに手強そうな売り手さん。前回の経験が生かせるかどうか、買い手の我々は試されているようですね。
さぁて、今回は降って地固まるでしょうか?
コメント (6)
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