ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

Red Square on Houston St.

2009年04月11日 | 友達とわたし
今日は月一恒例のACMAの演奏ミーティングの日。今回は聞きに行くだけだったのでとても気楽でした。
10月のカーネギーでの演奏会に出演したい旨を申し込む締め切りが迫っていたので、パートナーのジェーンと会って話を煮詰めました。
どれだけの人達が申し出るのか分からないけれど、回を重ねる毎に10人以上の新しいメンバーが増えている今日この頃、かなり熾烈な争いになる可能性が濃厚です。
ウィーンのS子、ピアノの師匠に頼ったり、YouTubeなどを聞きながらいろいろと連弾曲を探していたのですが、
離婚直前の、わたしとしてはこれまでの人生に区切りをつけるための演奏会に、2台ピアノで弾いたことのあるラヴェルの『ラ・ヴァルス』の連弾版にトライしてみることに決めました。その演奏会で一緒に演奏してくださった師匠のお勧めです。
さて、この曲が10月の演奏会のプログラムにうまくハマるかどうか、わたし達の演奏を入れてもいいと思ってもらえるかどうか、わくわくドキドキです


そして今日は、ミーティングの後にスポウドと逢おうということになっていて、さて、どこのレストランがいいべか?と悩んでいたら、
「今日は僕が料理するからさ、僕のアパートにおいでよ」とスポウド。
ええぇ~スポウドが料理ぃ~うっそぉ~

旦那と彼が大学で知り合ってから早20年以上の月日が経ちましたが、彼が料理するなんて……なんと初めてだそうで……。
「あ、来る時にさ、ワインとお米買ってきて」うむ……。

彼は今、ハウストンストリートにある、『赤の広場』というニックネームのついたアパートに、弁護士のルームメイトと一緒に住んでいます。
アパートのロビーに入った途端、わぁ~、へぇ~と思わず見回したくなるような、とてもアーティスティックな壁にびっくり
とっても面白かったので写真を撮ったのだけど、如何せん、携帯で撮ったのでパソコンにどうやって引っ張ったらいいのか分かりません……トホホ。
また息子に教えてもらって、後でここに載せます。しばらくのお待ちをば。
エレベーターの中は水族館の様相。もちろんお水無し。8階の彼の部屋までの廊下にも、遊び心満載のアートがいっぱい。
角部屋を囲んだ大きな窓の向こうには、やっと晴れ間を覗かせた夕方の空がパノラマ状に広がっていました。
大失恋でズタズタに傷ついて故郷のロンドンに雲隠れした後、やっとまたこちらに戻ってきた彼を、こんな開放感のある部屋が迎えてくれたのかと思うと、なんだかそれだけでとても嬉しくなりました。

いやあ、初めてだし、味見とかも全然してないし、ええと、お米お米、どうやって作るんだっけ……なになに、水が……、お~い、大丈夫かぁ~

ラム肉とひよこ豆を使った、とても美味しいインディ料理を作ってくれたスポウド。それと、どうやって口に入れるねん?サイズのレタスとビーツのサラダ。
ビーツは驚くことに、生のままチーズおろし金でガリガリ!大のビーツ好きを自称している旦那とわたしでも、生をいただいたのは今夜が初めてでした


夕暮れから青紫に、そして薄墨から漆黒に移り変わる空を見ながら、昔話や音楽の話、家の話、偶然にも同じぐらいの時期に始めたヨガの話で盛り上がりました。
大胆にも、プロの歌手さんの前でギターを弾きながら歌い始めた旦那と、それを目を細めて聞いているスポウド。ほのかに揺れるロウソクの灯り。
やっぱ友達ってええよな……、ほのぼのと心の芯から温まった夜
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ありんこといえば……私の懺悔

2009年04月11日 | ひとりごと
昨日のアリさん記事にコメントしてくださったししははちゃんとPSママ。なぜだかそこには、彼女達の懺悔の言葉が……。
しみじみと、な~んや、みんなもやってたんや……と同情と安堵が入り乱れた気持ちで読みました。

わたしもここで、正直に、昨日のようなええカッコしぃ言わんと、一気に懺悔ぇ~!

その一。
山を削った新興住宅街に住んでたわたし。周りにはまだ、田んぼがいっぱい残っていました。そのあぜ道の横の溝にザリガニがわんさか!小さなプラスチックのバケツにいっぱい釣って、それをわざわざ家のベランダの日よけの無い所に放置。容赦の無い太陽熱に焼かれてカピカピになっていく哀れなザリちゃん達。

その二。
なぜだかカエルを平気で掴めたわたし。比較的大きめのを捕まえては、お尻の穴(多分)からストローを突っ込んで風船のように……後はご想像にお任せします。たまぁ~にパンッ!という音も聞こえたような記憶が……。

その三。
アリを数匹一所に集めて、学研の『科学の本』の付録で手に入れた虫眼鏡でチリチリと……その付録には、良い子はそ~ゆ~ことをしてはいけませんっていうそ~ゆ~ことをしっかりしていたわたし……。


あのですね、これはまあ、言い訳にしかならないのですけど、その頃のわたし、かなりストレス溜まってたんですよね。
なんていうのか、親の期待が重かったというか、天真爛漫&無邪気王子の弟とは正反対に、いい子で当たり前、良く出来て当たり前、1番で当たり前、
そういう漬物石みたいなクソ重たい期待がいっつも両肩にのしかかっていて、自分もまあ、期待に添えることができると思い込んでたりもして、
昭和30年代にはまだ珍しかった、英才教育の先端を歩む将来非常に楽しみな子としてちょっと注目もされてたし……。
だけど、家庭内では早くも崩壊の兆しがそこかしこにチラチラ見え出して、まあ、そんなこんなのいろんな理由と、わたしの中に歴然と存在する残酷な性分が重なり合って、あ~ゆ~、非常に由々しい行為が生まれたのでありましょう。

な~んて、ちょっと自己弁護なんかをさせてもらいましたが、うちの息子達、自分の母親の聞くに堪えない愚行の数々をしっかり覚えておりまして、
たま~に、まあ、今回のようにちっちゃなアリさんを駆除しようかどうしようか、などと迷っているわたしの横に静かに立ち、
「あんなことしたくせに……」と、非常にニヒルな声でポツリと言うのであります。

ほんと、あんなことしたくせに……みんな!かんにんしておくれ~

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする