ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

Happy Mother's Day!

2010年05月09日 | 家族とわたし
と言ってくれるはずの息子達、今だ起きてきません。ただ今、朝の10時です。
旦那は今朝から電話で、わたしは昨日の夜遅くにスカイプで、それぞれお祝いをしました。

さて、昨日のお昼過ぎから、唯いつ空いている時間のかたまりを使って、お土産ゲットの旅をしてまいりました。
ところが……道がなぜかいつもの倍混んでいて、モールに着くともうそこはカオス……いったいどんだけの人が集まってるん?と感動すら覚えるほどの混雑ぶり。
もう一台別の車でわたしの後ろからついてきた旦那に、「こういう時に駐車できる場所を見つける天才さん、わたしを誘導せよ!」と携帯でお願いしました。
旦那はただただ、コーヒーを一緒に飲みたい、というだけでついて来たので?、おしくらまんじゅう大会をやってるような場所で買い物なんてしたいわけがありません。

モールに入ってやっと気がつきました。ああ、母の日ショッピングだったんだ……。
後悔先に立たず……というか、時間を選んでいる場合ではないので、知っていても来ていたんですが……。

もうどこもかしこも人、人、人。
けれども、なんとなぁ~く、いつもより女性優勢というか、妻や恋人の買い物候補の品物を両手に抱えながらついていく男性の姿が多かったような……。

本当に久しぶりのショッピングに、アドレナリンがシュルシュルと音を立てて吹き出てきます。気がつくと6時間も……あかんやろ~それは!?
結局は、母の日セールとは全く関係の無いものばかりでしたが、無事に買い物を終え、夜の9時に近いというのにまだまだいっぱいの駐車場を後にしました。


今日の記事は朝と夜に分けて書いております。ここから以降は夜の部。

さて、当日の今日、実に8ヶ月ぶりのヘアカットをしてもらいに美容院に向かいました。
そしてわたしは、ここに住み始めから10年目にして、アメリカンの母の日にかける情熱を目の当たりにしたのでした。
道がめちゃくちゃ混んでるぅ~!!
その美容院はハドソン河のすぐそばにあり、いつもお世話になっている美容師エリさんが働いているお店。
彼女は超人気者なので、予約が取りにくいばかりか、15分遅刻すると無効になってしまうのですが、なんと今日はわたし、30分も遅れてしまいました。
シャンプーをして、鏡の前に座り、お願いしたい髪型をしている18年も前の自分の写真を見せました。
「う~ん、これに近いものにはできるけど、もう少しひねりをきかせたいなあ。だってまうみさんだもん」
次の人がもう少しすると来ちゃうので、ツッコンでいる余裕もなく、「おまかせします!」とお願いしました。
かなり伸びていたので、大胆にぱっつんちょっきん。真っ黒な髪の毛がバサバサと床に落ちていきます。
「ワッ、貞子の呪い……」とわたし。
「それにしても相変わらずの子供毛。ほんと、どうしたらこういうのが生えてくるんでしょうねえ」とエリさん。
だいたいのカットを終えたところに次のお客さんが……わたしのために長いこと待ってもらうのはめちゃくちゃ悪いけど、そうかといって中途半端な仕上げもまた困る。
悩んでいるところに、「彼女が終わったらちょっと時間が空くんだけどなあ……」という、エリさんの独り言が聞こえてきました。
「ねえエリさん、わたしは全然かまわないからこのままで放っといて、先に彼女をしてあげて」
「え?そんな……いいんですか?」
「いいもなにも、わたしが遅れて来たんだし。彼女が終わるまで待っててもいいかな?」
「それだったら丁度、彼女の後に合間があるのでできるけど……」
「じゃ、同じ建物の中でなにか食べて来るね。髪もこの濡れたままでいいから」
「いやいや、それはできません!乾かします!乾かしてからまたカットして整えたかったから丁度いいんです!」
ということで、エリさん曰く、初体験『中途でまた来るねカット』をしていただきました。
そして……「こんなに切っちゃったらもう少し短い期間でカットしないとマズいです」ということで、なんと、美容師の方から強制予約を言いつけられました。
2ヶ月半後です。どっひゃ~!!

カット中にKからメッセージが入っていました。
「母上、今日は母の日ですね。わたくしが働いておりますレストランに予約を取りました。ご都合がよろしければどうぞお越しください」

ウェイター姿のKはなかなか格好良かったです。オーナーは、「あと髪型がもう少し面接試験を受ける時みたいな感じになったら文句は無い」とおっしゃっていました。
新米の彼としては、担当するのは3つが限界だそうで、緊張気味に働いている黒装束のKを眺めるのはとても楽しかったです。

その息子であり弟であるKをおちょくる旦那とT。
今日は旦那とTの会計は別。秘密のお楽しみコースをいただくわたしに対して、旦那は鍋焼きうどん、Tは自腹でうなぎ丼、そしてテーブルの上には持参のロゼ。

海老好きの母のため、まずは前菜、ロブスターで出汁をとったスープが出てきました。

そしてこれ、ロブスターの刺身。携帯電話で撮ったので写りがイマイチなのが残念!



ロブスターの巻き。



あずきアイスクリームに、Kの大好きなホィップクリームてんこ盛り。K作なんだそうです。



すべて、彼のアイディアで作られたメニューだったそうで、その気持ちがとっても嬉しかった母なのでありました。

インターンがまだ終わっていない超金欠男のT。「初給料が出るまでしばし待たれい~」

ふたりともおおきに!母はめっちゃハッピーです!