ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

前略 愛しのウォシュレット様

2010年05月31日 | ひとりごと
もうひとつ、日本旅行で楽しみにしていることがある。
それはウォシュレット。
こちらでは滅多にお目にかかれない、愛しい愛しいウォシュレット様。
数年隔てて日本を訪れるたび、進化と発展を遂げているウォシュレット様。

行く先々で写真を撮るわけにはいかない。それだとかなり変態っぽい。
そこで、これはちょっとどうしても無視できないと思うようなのがあった時、こっそりカメラを持ち込んで写しに行った。

これは恵那峡ドライブインの施設内で出会った。
気合いの入った説明に感動した。それに、日本語以外に英語、中国語、韓国語にいちいち翻訳されている。


便座を拭き取るためのスプレーは、どこの物でも使い方を誤ってしまう、とってもビギナーなわたし……。


このようにお座りください、という絵まで載っていた。さて、思わずバッテンのついた方を試してみたくなったへそ曲がりは誰でしょう?


そしてこちら、これまたドライブイン。場所は苅田の高速道路。めちゃくちゃお洒落なトイレで有名なんだそうだ。


入るとそこはまるでホテルのロビー。いかにも高級そうな革張りのソファが2組、タイル板の展示コーナーまである。さて、肝心の個室の中は?


小さな男の子を連れたお母さんのために、という想定なのか?男の子用の便器と赤ちゃん用の簡易ベッドが設置されている。


自慢げに、この写真を旦那に見せたところ、アメリカでは男性用個室トイレに、この赤ちゃん用の簡易ベッドが設置されているそうな。日本ではどうなんだろう。

わたしが入った個室。これが普通に思えてしまう日本のウォシュレット事情はスゴ過ぎる……。



さらにもうひとつ、先程DDむしさんへのコメントを書いている時に思い出した究極のすご腕ウォシュレット様のことをここに書き足しておこう。
場所は……すっかり忘れた……。
シャワーを噴射する際に、センサーでもって的確な的の位置を見つけ出してくれるウォシュレット様に出会った。
あまりのことに感動して、ちょこっと位置を変えてはボタンを押し、また変えては押し、ニヤニヤしながらすっかりベタベタになってしまった。
センサーの正確さはわたしが保証します!場所はどこだかすっかり忘れたままだけど……。

 

日本にいた14日間。いつもピカピカきれいなお尻でいられた幸せを胸に、次の出会いまでの毎日を頑張ろう。

愛し恋しのウォシュレット様、また逢う日までごきげんようさようなら!

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メモリアルデーの朝

2010年05月31日 | ひとりごと
シャクヤクの花の写真をまだ撮っていなかったことを思い出した。
外に出ると、新しい朝日に照らされた大輪の花が待っていてくれた。


その隣の花壇で咲く、とてもかわいらしい紫の花を見つけた。


多分、今年の夏に伐採されてしまう楓の木。初夏の日を浴びるこぶと葉を映像に残しておこう。


裏の庭には、甘く濃い香りが漂っている。ハニーサックルの季節!


旦那が、この花の蜜は花粉症に効くと教えてくれた。


めしべを一本引っこ抜き、そぉ~っと引っ張ると、花の付け根の辺りに小さな蜜玉が現れる。見えるかしらん?


それをチュッといただいた。ほのかに甘い蜜の味。ごちそうさま。


昨日の昼過ぎから、お隣はプール開き。楽しそうな声と水の撥ねる音が聞こえてきた。


去年は何度も何度も誘ってもらいながら、とうとう一度も行けなかった。旦那もわたしも、それから息子達も、今年こそは泳ぎに行かせてもらおうと思っている。


時差ボケで超早起きのわたしは、朝からハッシュブラウンズを作った。旦那がその間に近所のイタリアンの店に行き、パンを買ってきてくれた。


久しぶりのアメリカンな朝。
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東京が激しく遠く思えた朝

2010年05月31日 | ひとりごと
うっかりしていて、東京近郊の家から、まさに通勤ラッシュの真っただ中に、通勤する人達と一緒に電車に乗るというアホな計画を立ててしまった。
後悔先に立たず。時間を変更しようにも、その日の昼前には京都に着いていなければならなかったので、新幹線を一本遅らせることができない。
JRパスはとても便利で買い得なチケットではあるけれど、新幹線は『ひかり』と『こだま』しか乗れないので、一本外すとやばいのだ。
その日の朝早く、旦那は都内に住む友人宅へ、わたしは京都へ移動するべく、東武東上線の駅に向かった。
わたし達と同じ方向に歩く通勤者達の数はそれほどではない。もしかしたらそんなにひどくはないかも……。

ホームに上がり辺りを見回したが、やはりそれほど人は多くない。少しホッとしたのも束の間、やって来た電車の窓から見える人の数を見て仰天した。
すでに満員。押されてぺっちゃんこになったほっぺを惜し気も無く見せる男性、手が妙な角度に上がったままの女性、こりゃあかん……。
そして電車はそれでも停まり、ドアが開き、そこに向かって当然のように乗り込んでいく人々。そんな……その様子を無言で見つめる旦那とわたし。
若い女性が、ドアとホームの境目でくるりと向きを変え、お尻を突き出し、ヒールの足をホームに残してうんと踏ん張り、ぐいぐいぐいぐいと押す。
ただひたすらに、無表情に、ぐいぐい、ぐいぐい、ぐいぐい、ぐいぐい。
おしくらまんじゅう押されて泣くな……ったって、泣くよ~わたしなら。こわいよ~。

そんな光景に圧倒されて、その電車は見送った。当然だ。大きな旅行鞄とデイバッグを背負ったわたしが乗せてもらえる乗り物ではない!決してない!

本当は、女性専用車両というのがあって、わたしはそちらに乗りたかったのだけど、旦那がいきなり「もう僕のことは他人なのか?どうでもいいのか?」とパニックになったのであきらめた。
けれども結局は、次の電車にどうしても乗らなければ間に合わなくなったわたしと、別に時間はどうでもよかった旦那は、別々の電車に乗ったのだから、わたしはあの時やっぱり、心を鬼にして、「そうです、わたしとあなたははじめっから、生まれた時から赤の他人です!」と宣言して、女性専用車両に乗れば良かったのだ。

次の電車に、エイッとばかりに乗り込んだ。
先に大きな旅行鞄を無理矢理押し込むと、端に居た数名の乗客に、あからさまにイヤな顔をされた。チッという舌打ちも聞こえた。
けれども、その時のわたしは、そんなこんなの反応にいちいち心を痛めている場合では無かったので、完全無視を決め込み、鞄をぐいぐい押して自分の身体を入れた。
やっと入ったと思ったその瞬間、信じられないことに、そのわたしのお尻や背中をぐいぐい押してくる人がいた。
えぇ~っ!?と思うのも束の間、鞄ごと押されたわたしは、ほとんど反対側のドア付近まで移動していた。ウソでしょ?
鞄が斜めに倒れ始め、その上に乗っけていたバッグパックも同じく倒れ、それを支えていたわたしの身体も一緒に倒れ、あ~れ~とばかりに必死で手を伸ばすと、辛うじて掴めた銀色のバー。爪先立っていたので、わたしの体重のほとんどがその左腕にかかってしまった。
早くもプルプルと小刻みに震え出す左腕。辛い!それに痛いのなんのって!
泣きたくなったけれど泣くわけにもいかず、けれども口元からは怪しい喘ぎ声が漏れ、わたしはすっかり変態女と化してしまった。
斜めになった重たい鞄は、多分近くにいた誰かさんの腰をかなり痛めつけていたに違いないけれど、斜め変態化したわたしにはどうすることもできない。
もうあと1分も我慢できない!吐きそう~と歯を食いしばった時、電車が急にスピードを落とし始めた。駅か?!やった!!
「お客さまに申し上げます。ただ今、非常停止信号が灯りました。速やかに原因を調べ、わかり次第運行を再開いたします。お急ぎのところ誠に申し訳ございませんが、なにとぞご容赦願います」
あかん……根性もここまでか……。結局4分の停車だったけれど、わたしの人生の中で5本の指に入るほどに、苦しくも長い4分だった。

次の山手線でもラッシュに遭ったけど、先のラッシュに比べたら屁のカッパ。身動きできなくても身体はまっすぐのまま、余裕のよっちゃんだった。

その昔、小学生だった頃、毎週土曜日の昼過ぎから大阪のど真ん中にある音楽教室に通っていて、近鉄と地下鉄とバスを乗り継いで通っていた。
行きはよいよい帰りは恐い。帰りの近鉄電車の上六駅は通勤ラッシュの時間で、ランドセルを背負ったわたし達小学生なんかぶっ飛ばされた時代だった。
一度だけ、一緒に通っていた年下の小さな男の子が、電車のドア付近で押されて倒れ、その子を橋桁のようにして踏みつぶしていく大人の姿を目撃した。
そこまでして乗りたい大人達が、醜い怪物のように見えた。

日本の電車はすばらしい。サービスも制度も、電車そのものも。外に出て暮らすようになって、そのすばらしさをひしひしと感じている。
実際、日本を旅行する際には、公共の乗り物を利用することをとても楽しみにするし、たのもしくも思っている。
確実に来て、確実に着いてくれる。こちらが恐縮するぐらいきちんとしようとしてくれる。
駅も電車もきれいだし、職員の人達は疲れていてもだらだらとしていないし、売り場の向こうには見えないほどに素早く手を動かして切符を売ってくれる人がいる。
そういうことがどんなに特別ですごいことか……海外に出ると、そういうことを当たり前のように思っていた自分の世界の狭さを思い知る。

けれどももう二度と、日本の通勤ラッシュの電車には乗りたくない。ほんとに、もう、二度と。
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音読の時間

2010年05月31日 | ひとりごと
今回の旅の間、ふたりの小学生の女の子の、音読の宿題の本読みを聞かせてもらった。
『たんぽぽ』と『アリ』の話で、それはもうほんとに上手ですばらしかった。
たんぽぽとアリについて、こんな年まで生きてまだ知らなかったことがあってびっくりした。
彼女達の抑揚のある、感情のこもった可愛い声が、まだ耳の中に残っている。
国語の本の両端をしっかり持つかわいい指先が、目を閉じると見えるような気がする。

TとKが小学生だった頃、こんな宿題は無かったように思う。
もしかしたら彼らが黙っていて、のんきなわたしが知らなかっただけなのかもしれないけれど……。

彼女達の母親はふたりとも働くお母さんで、けれどもその音読の宿題は、親に聞いてもらい、その度に『聞きましたシート』に印をうたなければならないので、タイミングを計るのが大変。
一所懸命に読む娘の声を聞きながら、時々うんうんと小さく頷いたり微笑んだりするお母さん。いいなあこれ……と眺めるわたし。

国語の音読は、子供の声を静かに、とても集中して受け止める時間を親に与えてくれる。
親が忙しければ忙しいほど、そんな時間をもつことは大切だと思う。
子供はその、普段は忙しくバタバタしているお母さんやお父さんが、自分のためだけにそばに座り、耳を澄ませて聞いてくれていることが嬉しいだろう。

子供と大人の、なんともいえない温かな喜びを感じながら、小学生だったTとKの、可愛らしい声を思い出していた。
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にっぽんチャチャチャ!うまいもん万歳!

2010年05月31日 | ひとりごと
夜中の2時に寝たのに、6時前にすっきり目が覚めました。完璧で美しい時差ボケの真っただ中にいるようです。
起きてすぐに、どうやって旅行のことを書こうかと考え始めるわたしの脳みそ……かなりイカレてます。

今回は、いつもとちょっと趣向を変えた旅だったので、内緒にしておきたいことがあったりもして、すべてをブログに書き留めておくことはしないつもり。
なので、これを読んでがっかりする人もいるかもしれません。
けれども、わたしや旦那、そしてKのことを思い、あれこれと気持ちを割いてくれたすべての人達に、本当に心の底から感謝しています。ありがとう。

さてここで、日本で食べさせてもらったものを列挙させていただきます。
これは旅の記録であり、新たに戻ってきた贅肉の元であり、わたし達をもてなしてくださった方々への感謝の気持ちでもあります。

老舗の蕎麦屋さんの鴨南蛮蕎麦、美味しいペイストリー、手作りの鶏肉ハーブ揚げ、同じく手作りのにぎり&手巻きお寿司、懐かしいフワフワの真っ白な食パン、京都駅大きな階段側上階のバイキングランチ、同じく近鉄京都駅上階の鱧鍋懐石、自然酵母で焼いたパン、タイカレーランチ、野菜いっぱいの手作り料理、上寿司の盛り合わせ、大阪北新地の懐石料理、研修生の田中君お勧めの蓋付きコーヒー、ジャンジャン横町のミルクセーキ、コンビニで買った楽しい朝食、木津卸売市場内うどん屋『大和』の肉巻きうどん(次回は絶対カレーうどんに挑戦するぞ!)、めちゃくちゃ美味しいきんつばとなにわの湯のスウィーツ、鶴橋の居酒屋一品もの、難波の広島焼き、開店ホヤホヤのイタリアンレストランのコース、スーパーの出来合いのおかず、おやつの時間の殻つきピーナッツとおせんべい、インスタントコーヒー、水明館のおまかせ懐石料理とバイキング朝ご飯、スーパーイオン店内のたこ焼き、新幹線の中で食べた名古屋名物ひつまぶし弁当。

そのほとんどを、写真に残せなかった(カメラを忘れたり、あっても食べてしまった後だったり)のが悔やまれます、ほんとに。









仁ちゃんやないけど、そら肥えるわ……。恐る恐る、昨日、やっと秤に身体を乗せました。2キロ半のお肉がついておりました。号泣!
けど、けど、せっかく日本に行って、食べる事を制限するなんてそんなアホなことできません!
美味しいものがいっぱいの日本。今回の旅の間も、日本人でよかった……としみじみ思いました。
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