ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

世界で最も厳しい地震まみれの国が核まみれ!ブラックジョークにもほどがある!

2013年02月10日 | 日本とわたし
「世界最高水準」に疑問の声=原発新安全基準に専門家-再稼働有利の加圧水型も


 
原子力規制委員会がまとめた原発の新安全基準骨子案について、一般からの意見募集が始まった。
規制委は「世界で最も厳しい基準」を掲げ、電力会社任せだった過酷事故対策を義務化したが、
一部の専門家からは、「十分な安全確保につながらない」と疑問の声も出ている。
 
骨子案は、東京電力福島第1原発事故を教訓に、電源喪失に備えた電源車の配置などを要求。
炉心が損傷した場合、放射性物質を低減して圧力を格納容器の外に逃がす、「フィルター付きベント」の設置などを求めている。
 
福島事故では、電源喪失などによって、水位計や圧力計が正常に働かず、原子炉内の状況が分からなくなった。
東電のテレビ会議の映像には、対応に悩む現場の様子が繰り返し写っているが、検討チームの会合では、会議の映像は分析されなかった。
 
骨子案にも「温度、圧力、水位が推定できる手段を整備する」との記載はある。
だが、原発に詳しい館野淳元中央大教授は、
「事故時に、確実に炉内の状況を測定できる方法があるのか」と疑問視する。
1979年の米スリーマイル島原発事故でも、水位を正確に把握できず事態が悪化したといい、「壊れない水位計を作るのは困難」と話す。
 
また、福島第1と同じ沸騰水型原子炉で、フィルター付きベント設置を安全審査の前提とする一方、西日本に多い加圧水型原子炉では、猶予期間が設けられる見通し。
新基準が施行される7月以降、加圧水型の再稼働が先行する、との見方も強い。(2013/02/10-14:26)



世界で最も厳しい基準……そんなもんが、世界で最も厳しい地震事情に、どう役立つというんやろう。
人間には想像もできんようなことが起こるのが自然。
しかも、最近は特に、これまでの常識や経験がまるで生かされへんような、見たこともないことが起こり続けてるというのに。
セコいアイディアやなあ。
なにを配置しようが設置しようが、吹っ飛ばされたら終わりやん。
安全は作り話やった。
それをきちっと証明したんが福島原発の事故やったんとちゃうの。

どんだけ学校で成績良かったんか知らんけど、ほんで、ずっと専門的に学んできはったんかもしれんけど、
これは自分らには太刀打ちできるような物事とちゃうと、すっぱり認めてあきらめることができん大人モドキが委員では、
日本はこの人らに破壊されてまう。

世界の、まともな目と常識をもった人間は、とっくに原子力みたいなもんには愛想を尽かしてる。
三つもの重大で悲惨な事故を起こし、後々何十年何百年何千年何万年と、問題を残していくようなアホらしいもん、さっさと見切りつけなみっともない。
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1年と11ヵ月を迎えて

2013年02月10日 | 日本とわたし
原発「不要」、近畿43%=初めて「必要」を上回る―時事通信調査

時事通信社が、大阪、京都、滋賀、奈良、和歌山、兵庫の近畿2府4県で、2012年10月に実施した「くらしと環境に関する世論調査」で、
「原発は不要」との回答割合が、前回調査(11年9月)比5ポイント増の43%、「必要」が同4ポイント減の39%となった。
「不要」が「必要」を上回ったのは、原発の必要性を質問項目に入れた02年調査以降初めて。

「不要」の理由(複数選択)では、
「事故が起きれば大被害になる」(83%)が最も多く、
「放射性物質が発生」(70%)、
「放射性廃棄物の処分場がない」(65%)が続いた。

「必要」の理由(複数選択)では、
「再生可能エネルギーなどの開発進展までは原発に頼らざるを得ない」(72%)がトップ。
「節電は根本的な電力不足の解決にならない」(49%)、
「原発停止は日本経済に悪影響」(47%)が上位に並んだ。

原発は不要との回答が増えた背景には、東京電力福島第一原発事故を機に、原発への不安が高まったことに加え、
近畿圏に電力を供給している関西電力の原発全11基のうち、再稼働が大飯原発3,4号機(福井県おおい町)の2基だけでも、深刻な電力不足が懸念された昨夏を乗り切れたことがあるとみられる。 



今回の旅行中に、NHKの番組を何度か観た。
名古屋空港で、タイのホテルのケーブルTVで。
最初、どこかの民放のアホなショーかと思て観てたら、母が、最近はNHKも民放も似たり寄ったりや、という。
パソコンを覗く時間が無かったから、ほぼ2週間、ツィッターもフェイスブックも読むこともなく、原発や政治についてかなり考えが合わん母と過ごした。
その母にそれとなく同調してる弟に対しても、なんかこう、奇妙な倦怠感というか、あきらめというか、近しい身内やからこそ余計に伝達が難しいという現実をしみじみと感じた。
もちろんこれは、母にとって最初で最後やと言う、親子三人旅行やったから、まずは一緒に楽しく時間を過ごしたいっちゅう気持ちがあった。
弟とも、35年前に一家離散みたいな形で別れ別れになった時からずっと、ゆっくり一緒におれんままにきたから、この旅行を楽しみにしてた。

旅行の終わりがけに、ソロモン諸島沖でのM8の地震による津波注意報が、日本の太平洋側一帯に出た。
昔は、マグニチュード8、なんていう数字は、そうそうあるもんやなかった。
地球が身震いし始めてる。
今までとは違うことが起こる。
それぐらい、小学校の子どもでも感じてる。

一番わかってもらいたい人にわかってもらえへん。
一番思いを共にしたい人と共にできひん。

こんな気持ちで毎日を生きてる人が、日本にぎょうさんいはる。
くじけそうになりながら、あきらめそうになりながら、けどもやっぱり気を取り直して、前向いてはる人がいる。
その人のえらさを、今しみじみと思う。

去年の10月、初めて、『原発は不要』が『必要』を抜かした。
大衆を嘆くことなかれ。
己を卑下することなかれ。
日本の大衆は、ぼちぼちではあるけれど、進化してる。
テレビは教えてくれる人がおらんから、この先期待しても無駄。
けども、ひとりひとりの人は、誰かから教えてもらえる。
その人にまだ、聞く気持ちが無かっても、その言葉はかすかに聞こえてて、それは心のどこかにしみこんでる。
大衆を救うのは大衆。
国は、その大衆の着ぐるみでしかない。
旗と歌と境界線だけが頼りの、目に見えへん、欲が深いだけの幽霊。
はったりと虚言と無駄遣いが得意なチンピラみたいなもん。
もしも、大衆のほとんどが賢うなったら、すぐにビビって逃げ出す。

あきらめんとこな。
近畿だけやのうて、全国津々浦々に、『原発は不要』と言える人を増やそうな。
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チェンマイ編 [その3]

2013年02月10日 | 家族とわたし
さて、このチェンマイ二日目の日程の内容が、わたしには一番心配やった。
なんせ、わたしは料理が嫌い!と、常日頃はっきりと言うてる母と、若い頃、板前の修行をして、料理のことならまかせとけ!の弟。
しかもふたりとも、辛いもんにはめちゃくちゃ弱く、香辛料も苦手ときてる。
そんなふたりに、タイ料理の教室に参加しましょうっちゅうのは、どう考えてもヤバいんちゃうかと……。

と、心配してたら、旦那がこう断言した。
「せっかくタイに行くんやから、そういうクラスを経験すんのはええこっちゃ。絶対に大丈夫やって」

というわけで、迷いに迷いながらも、とりあえず断らずにいたのやけど、やっぱりわたしが正しかった……。
全然行きとうなさそうなふたり……あぁ~どないしょう……。

まずは、先生とご挨拶。
料理の材料を買いに市場に行く。
この日は、チェンマイの花祭りが開催されていて、もう一グループ(フランス人)のメンバーが渋滞に巻き込まれて遅れた。
情報を心配そうに聞く先生。


もち米と黒豆の餅を、なんかの皮(多分バナナ)で包んだお菓子。


製作中。


ワイルドな揚げ物屋さん。




この一袋で、スープができる。


お漬け物っぽい。


こりゃなんぞな?


このスパイスセットで、鶏肉とジャガイモのスープができま~す、と説明中の先生。


ピリピリ辛辛!サイズが小そうなるほどに辛くなるらしい。


野菜も豊富。


手前の塊はニワトリの血玉。


今日の自分の昼ご飯を買う、ガイドのエッグさん。


彼の本名はエ・クさん。
日本人向けに、あだ名はエッグさん。または玉ちゃんと呼んでと言う。
日本語ペラペラ、おばちゃんのエスコートの達人で、そりゃもうええ人。
日本の会社からも、タイ人の研修者のための翻訳をよう頼まれるそうで、今月の31日から、富山の会社に、3ヵ月間出張に行く、と言うてはった。
富山の2月末……さっぶいで~と言うと、
「そうそう、めちゃ寒いね!前回行った時、飲み会の後、外で立ちションしようと思ったら、ナニがあまりの寒さに縮こまって見つからんかった、などと宣う……。
おもろい人……。
というふうに、玉ちゃんは、日本語が話せるだけやなくて、日本のことをよぉ~く分かってはる。
それで母も、だんだんにご機嫌さんになっていった。
感謝!!


タイのお米。いろんな種類とランクがある。


バナナ!


お供物も色鮮やか。


めちゃんこ盛り上がってたおねえさん方。


これはなんやったっけか?


オレンジ色のんがウコン。で、その下がショウガ。


いよいよ料理教室に到着。


今回は偶然にも、フランス人3人と日本人3人の対戦!


まずはパドタイ。


ひとやすみひとやすみ。


続いて鶏肉とジャガイモのココナッツミルクスープ。




これは春巻きの具。みじん切りの早業を褒めていただく。ふっふっふっ。


あまりに蚊が多いので、これを半切りにして、露出してる部分に塗れと言われた。めちゃ効いた。


春巻き、いっちょあがり!


これはわたしだけのためのトムヤムクン。




ちゃっかりエッグさんにやらせて超ハッピーそうな母。その横で、なんで俺がタイに来てこんなことやってなあかんねん、と言わんばかりの弟。


エッグさんが買うた、激カラおかず。これらをご飯にぶっかけてパクパク食べてはった。


とりあえず無事終了……ふぅ~……旅行計画担当者のわたしとしては、かなり緊張したひとときなのでした。



さて、ホテルに戻って一息ついてると、いきなり外からにぎやかな音が♪
慌ててベランダに出てみると、鳴り物をジャンジャカ鳴らしながら、一行が川の方に向かって行進している?!
なんじゃなんじゃ?
タイ人女性と、多分タイ人ではない男性の、結婚式なり!
そんな、知らん人らの結婚式を、なんでしっかり見なあかんの、と独りごつ母を無視して、弟とわたしは写真をパシャパシャ。
真横のプールからもジロジロ。


なんとも開放的な結婚式!


ふたりの頭のてっぺんに乗っけられた輪っかをつなぐか細い紐……これをブチッと切らさんようにせなあかんのやろな……。


記帳も緑。


パーティ会場も緑。



いよいよ最終地、プーケットまでの飛行機のチェックインをしてくれるエッグさん。
またいつか会えたらええなあ……。
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チェンマイ編 [その2]

2013年02月10日 | 家族とわたし
結局行き先をタイにしようと決めた時、部屋の角っこの写真立ての中の、子象さんの横で照れ笑いしてる父が、おまえらも行くんか?と喜んだ気がした。


父の生前最後の旅はタイやった。
なんせ、好き放題して生きたタイ王国の王さんの格好したこの写真が、好き放題して生きた父の遺影になったんやから。


そやし、タイに行くなら絶対に、象さんに会いに行こうと思た。
父が着てったシャツを着て。
けど、母には内緒。
父と母は、おおいに憎み合うて別れた仲だけに、こんな話をしたらえらいこっちゃになる。

ということで、象さんへの意気込みはすごかったんやけど、旅行の計画を立ててくれてる人に、象に乗りたい、という希望を伝えたつもりが、それほど伝わってなくて、
日程の内容を読んで、そこに"Elephant ride"の文字が見つからんかったのに、市内観光の中に組み込まれてるに違いない、やなんて勝手に思い込んでしもて、
他にもせなあかんことが山積みやったから、なんとなく気になりながら放っといたまんまタイに着いて、
バンコックのガイドから、今回の旅の日程表をあらためて受け取って読んだら、やっぱりどこにも"Elephant"の文字が無くて、
慌ててこっちの担当者に問い合わせたら、母の年令から考えて、彼女にはちょっと大変かと思て組み込まんかったというのを聞いて、もうめちゃくちゃ焦った。
ちゃうちゃう!ちゃうねん!ちゃいまんねん!
えらいこっちゃ……母にはもう充分に、この旅行に関しての費用を払わせてしもてるのに、これがもしオプションで追加となったらまた……。
いろいろと頑張ってみたけど、結局はやっぱりオプション扱いになり、この件はわたしが払わせてと言うたけど、母は聞き入れてくれんかった。


というわけで、チェンマイの寺院巡りの前に、急きょ付け加えられた象さんとの出会い。

ここが入り口。どんなとこにも王さんのでっかい写真が飾られてる。この写真の王さんは、汗水垂らして職務に励んでるの図。左側は奥さん。


この奥に象さんはいる。


象さんと飼育係の面々。一頭にひとり、このカップルが変更されることは無いらしい。


いたぁ~!


おとん、見てるか?来たで、みんなで。


象さんの水浴び。


あまりの気持ち良さに出ちゃったう◯ちを、ここで上手にキャッチ♪そのう◯ちで、写真フレームを作る。エコやな~。


バチャバチャ浴びる。


気持ちよかぁ~!


ほんでもって数々の技の披露。サッカーゲームにお絵描き、それから各種ごあいさつ。めっちゃお利口!






お絵描きの道具を自分で運ぶ象さん。


いやもう、信じられへんほどの精密さ、バランスの良さ、ビデオをいっぱい撮ってしもた。


ボクちゃん、上手に描けたでしょ。のあいさつ。


いやもう、なんでこんなんが描けるのか……。


いよいよ象さんに乗っけてもらう!母も大興奮!タイに来たらやっぱり象さんや!などと言う。よかった……。

象さんの耳の後ろっ側。


この頭髪を見ると、父を強烈に思い出す。


なんかくれぇ~。


前を行く弟。


母とわたしを乗っけてくれた象さんは19才。象使いさんも若い。照れ屋さん。


村の中をドシドシ。


洗濯物がいっぱい。


タイのワンこは、たいていこんなふうに、だら~っと寝てる。


あ~楽しかった!おとん、一緒にいるんか?あんたの第一夫人も、えろう喜んどったで♪


バイバイ象さん。また会いにくるしな。



次は蘭の公園。まずこの瓶の中で育て、充分におっきなったら瓶を割って鉢に植えるのやそうな。


天井からぶら下げてあるだけの蘭。


時々上から水をかけてやるだけやねんて。根っこもぶら下がってるだけやのに、どないして水を吸うてるのやろ?


なんとも不思議な蘭の園。



チェンマイの道路の中央分離帯。花が咲き乱れてる。


タクシー!


遺跡のようなお寺。


ほとんどの像の頭が朽ち落ちてた。


ここで大勢の人達がお祈りする。


やっぱり鐘。


ザ・にわとり!!


井戸掘りに励むお坊さんと職人さん。


これも祈願。白い支えの棒を買って願かけする。


大きなお堂の屋根の修復のための、寄付した人の名前が書かれた瓦。



高い高い山の上にあるお寺。ここも服装に注意せなあかん。この急勾配のケーブルに乗って行く。


どど~ん!


ここにも金ぴかの布袋さん。


話し声が聞こえてきそうな、タイで一番えらいお坊さん。


チェンマイは暑いというてもバンコックとはちょっとちゃう。空気が軽い。


出ました!誕生日の曜日別のおみくじ。


めずらしい緑色の仏さん。


祈る、祈る。
  



タイの干支は13。さてなんでしょう?……はい、正解は象!


お坊さんに喝を入れてもらう!うそうそ!


お水をパシャパシャかけていただいた。ちょっとは賢うなったやろか……。


金ぴかと青空。


細かいガラス細工がここにも。


鳴らしたそぉ~なおっちゃん一名。


階段にも竜。


仏舎利を背負ってこの高い山に登ってきた白い象。ここまで来て倒れ、亡くなったという。


鐘を見たら叩く。



本日最後の見学は、王さんのお墓。


修理中の巨大な祈りのお堂。
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