ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

「押しつけといてなんですけど、わてら、もう原発いりまへんわ。高いし危ないしゴミ処理できひんし」

2013年08月02日 | 日本とわたし
米国で一転、急速な広がり見せる原発不要論
安全面でもコストでも全く割に合わない
 

上記の記事は、ここに転載すると著作権にひっかかるので、記事の内容をまとめたんと、実際にアメリカで見聞きしたことをまぜて話させてもらう。

オバマ氏は、我々は世の中を変える!などと叫びながら、選挙のキャンペーンCMでは、
「全米に十分行き渡るエネルギー確保のために、安全な核エネルギーの利用する」なんて言うてた。
せやのに、核廃絶と戦争の終了を声高に訴えてたから、ノーベル平和賞をもろたりした。

大統領に選ばれてしばらくしたら、
「グリーンエネルギーを発展される一環として、安全でクリーンな新世代の原子力発電所を造る!」などと息巻いて、
それと並行して、ビル・ゲイツがお金を猛烈に注ぎ込んだ夢の原発プロジェクトの啓蒙活動が盛んになり、
わたしはいっぺんだけ、その講演の様子をテレビで観て、背筋がぞぉっとしたのを覚えてる。
なんやこれ?カルトか?
「原子力ルネサンス」という名の下で、原発推進の波が起きていた。

そしてその時はまだ、福島の原発事故が起こってなかったから、わたしはなんにも知らんと能天気に生きてた時やけど、
その講演の様子を観てる間中、なにか嫌な気がした。
なにかが根本的に間違うてる……。


米国では、今から34年前に起きたスリーマイル島の原発事故以来ずっと、新期原発の建設は行われてなかった。

スリーマイル島の原発事故が起こり、なんや、原発の安全性は完璧なんかとちゃうことがわかり、見事に自重姿勢に入った。

そうやって止まってた建設が、オバマ氏が当選した頃から揺らぎ始めた。
天然ガスや石炭などの値段が急騰してた時期で、原発はコスト的にもやっぱり割安ちゃうかと考え直された。

そんな矢先、シェールガス革命が起こった。
天然ガスも石炭も、どちらも価格が急落した。
そこに、福島の事故。

31基もの新規建設の予定やったのがたったの4基になった。
その4基は、州議会がすでにゴーサインを出してたので、止めるに止められへんからやっただけのこと。

7月11日には『世界原子力産業現状報告所』というものが発表され、原子力の汚点、限界を提示してる。

とはいうても、もしシェールガス革命というものが起こらんかったらどないなってたやろか。
あの妄信っぷり、押せ押せムードは、恐ろしいほどのもんやった。
あれほどの長い間、安全性を主軸に捉えてたのに、他の燃料の価格が高騰したら、コロッと矛先を変えて、さも正しいようにガンガン啓蒙する。
それも、ありったけのお金をかけて。
ほんで、人は、おもしろいようにだまされていく。

それに、シェールガス革命にも問題がある。
わたしの友人が夏だけ暮らす家のある村に、シェールガスが埋まってることがわかり、それからは集会や説明会だらけで、ものすごくもめてるらしい。
発掘する際に、地下水脈を汚染する可能性があるので、それを心配する村人が強く反対してる。

アメリカは特に、ずいぶん昔から、エネルギーを浪費し、贅沢に暮らすのが当たり前になってる人がものすごく多い。
今の生活の水準を変えてまで、エネルギーのこと、地球のこと、未来のことを真剣に、自分のこととして考えようという人はかなり少ない、と思う。

ただ、もし、このアメリカで、福島と同じぐらいに重大な原発事故が起きたら多分、少なくとも原発業界は、なんらかの新しい判断をするとは思う。


記事に上げられてた一例をここに載せさせてもらう。

『ニューヨーク市の東に位置するロングアイランドに、建設期間10年の歳月をかけた新規原発があった。
着工は1973年で、スリーマイル島事故を挟んで、工事が進められた。
総工費60億ドル(約6000億円)。

ただ、事故の影響で、原発反対の嵐が吹き、工期は延びに延びた。
それでも、原発は完成。
けれども、現在、その原発は稼働していない。

原子炉を動かすためには、米国版NRCから、ライセンスを受ける必要がある。
1989年、NRCは、許可を出さなかった。

日本のように、再稼働を許可するかしないかという判断ではない。
6000億円という巨費を使った後、これから発電をします、という段階になっての「ノー」である。
スリーマイル島事故がなければ、許可が出ていただろうが、
ロングアイランドは結局、1ワットも発電できずに、廃炉になった』


さて、日本版NRCはというと……いや、日本のんはNRC(規制委員会)とちゃうかったな。
regulation(規制)やのうて promotion(推進)やねんから、これからはNPCって呼ぶべきやね。

それと、祝島の方でも、なんか、けったいな動きが出てきたね。
今夜はもうちょっとがんばって、それを書いてから寝るとする。
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「『朝日のあたる家』は今、日本人が観なければならない作品です!」by 愛知県コロナシネマワールド

2013年08月02日 | 日本とわたし
「朝日のあたる家」が愛知県で9月公開
【映画.com】2013年8月2日

「朝日のあたる家」
「朝日のあたる家」

先の参院選で、無所属新人として唯一当選し、話題を呼んだ山本太郎の出演作「朝日のあたる家」(太田隆文監督)が、
9月に、愛知県のコロナシネマワールド3劇場で、公開することが決定した。

原発事故を扱った映画ということで、公開がなかなか決まらなかった本作は、
5月の、ロサンゼルスの、ジャパンフィルムフェスティバルに出品、
その後6月29日、30日に、ロケ地である静岡県湖西市で行った完成披露上映会には、2日間で観客動員3000人を達成した。

山本は、
「私生活で原発へのアクションをしているので、作品などで表現する必要はないと思っていたが、脚本を読んで自分の考えが変わった」
と、本作出演の経緯を語っており、全国の有志たちが自主的に、Twitterなどで、公開を求める署名活動が広まっていた。

自然に囲まれた美しい町に住む、平田一家。
大学生の長女あかね(平沢いずみ)は、農業を営む父(並樹史朗)、主婦の母(斉藤とも子)、妹(橋本わかな)と、平凡に生活するこの町が好きではなく、都会での一人暮らしを夢見ていた。
そんなとき、大地震が起き、原子力発電所が爆発し、避難勧告が出される。
福島の事故と同じ事態に直面し、あかねたちの家族も、悲しみの渦に巻き込まれて行くという物語。
山本のほか、いしだ壱成、藤波心らが共演する。

9月14日から、豊川コロナシネマワールド、
9月20日から、半田コロナシネマワールド、
9月28日から、中川コロナシネマワールドで公開。


愛知の3劇場以外でも、現在公開交渉、および日程調整中。
決定次第、公式サイト公式Twitter(@asahinoataru_ie)及び、監督ブログで順次発表予定。



上映が決定した!
そのことについて、コメントしてくれはったミキコさんの、うれしそうな声が聞こえてくるようやった。
わが愛知県、という言葉の中に、彼女の誇らしい気持ちがいっぱい詰まってた。
うれしいなあ……。

そしてこれは、太田監督のブログからの抜粋。

↓以下、転載はじめ

「朝日のあたる家」撮影時に、多くの方が応援支援をくれた豊橋市でも、映画館公開前、感謝を込めた特別上映が決定。

◎日時
8月25日(日)
1回目上映 10:30~12:30
2回目上映 13:00~15:00
3回目上映 15:30~17:30

◎場所  
豊橋市民文化会館  リハーサル室 (各回 定員160名 )
地図、アクセス http://ticket-search.pia.jp/pia/venue/venue_access_map.do?venueCd=THSB

◎チケット  
前売り1000円 当日1200円 (前売り、当日ともに、中高生半額・小学生以下無料)

◎チケット取扱い店  
ほの国百貨店6F 、豊川堂(本店、豊川店、田原店)
(チケット取扱い店募集 随時お知らせ)

◎後援  
豊橋市、豊橋教育委員会、豊川市、豊川教育委員会、中日新聞社、東愛知新聞社、東日新聞社

◎ 託児  
1回目上映、2回目上映にあります。
(要予約、1名500円、各回10名まで)

◎主催 さよなら原発東三河ネットワーク
問い合わせ さよなら原発facebookページ 
https://www.facebook.com/sayonara.genpatu.higasimikawa


お陰さまで、以下の、3館の上映が決まりました。

上映時間等については、決まり次第にお伝えします。

9/14日(土)~ 豊川コロナシネマワールド(愛知・豊川)

9/21日(土)~ 半田コロナシネマワールド(愛知・半田)

9/28日(土)~ 中川コロナシネマワールド(愛知・名古屋)



「朝日のあたる家ー上映します」映画館から連絡!(上)

 [映画館公開に向けて]

この1ヶ月ほど、多くの方から、「朝日のあたる家」への応援を頂いている。

上映してくれそうな映画館の提案。
「イベント上映をしたいです!」
「何かできることはないですか?」

もう、本当に多くの方からの、激励があった。
その声はまるで、「レミゼラブル」の、「民衆の歌」の歌声のように。

「朝日のあたる家」を観たい!という思いが、日本各地で溢れた。

そんな声が、ついに映画館に届いたのか、あるシネコンチェーンから連絡があった!!

先日、社内試写を行い、こう結論づけたという。

「素晴らしい映画です。今、日本人が観なければならない作品。家族で観るべき映画。ぜひ、うちのシネコンで上映したい!と考えています」

その連絡を聞いたとき、涙が溢れた。
分かってくれる人たちはいるのだ。
心ある会社が存在する。

そのシネコンは、県内に3館あるという。
そこで上映したいというのだ!!!

感謝!!!!!!!!!!

嬉しいが、ひとつ大事なことがある。上映時期だ。

「難しいとは思いますが、出来るだけ早く、上映してほしいんです」

というのも、原発の再稼働が始まる前に、多くの人に観てほしい。
来年上映……では、遅すぎる。

すると、先方は……こう答えてきた。

「では、9月中旬から上映しましょう!」

シネコンでたくさんのがあるので、対応できるようだ。

ほんと、何といっていいのか?
こんなことってあるんだ……。
大手映画館チェーンは基本、原発は拒否。
実際、無理だった。
だから、単館と交渉していた。
その単館からも、次々に断れて、もう駄目か……そう思っていたときだ。

まさか、シネコンで上映してくれるなんて。
そこは、県を中心としたチェーンで、県下にある3館で、上映してくれるとのこと。
そして、それらシネコンに、多くの観客が訪れたならば、
噂を聞いて、やの映画館からも、
「うちで上映しましょう!」といってくるはず。

光が見えて来た。

多くの人の声援に押し上げられて、「朝日のあたる家」映画館上映が、9月に決定だ! 

詳細はのちほど。

応援をくれた皆さんの御陰。
本当にありがとうございます!
まずは、愛知県での成功を目指す。

そうすれば東京、大阪の劇場上映も、可能になるはずだ。

(つづく)

↑以上、転載おわり

!の多さが、監督の嬉しさを表してますね! 
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