米国で一転、急速な広がり見せる原発不要論
安全面でもコストでも全く割に合わない
上記の記事は、ここに転載すると著作権にひっかかるので、記事の内容をまとめたんと、実際にアメリカで見聞きしたことをまぜて話させてもらう。
オバマ氏は、我々は世の中を変える!などと叫びながら、選挙のキャンペーンCMでは、
「全米に十分行き渡るエネルギー確保のために、安全な核エネルギーの利用する」なんて言うてた。
せやのに、核廃絶と戦争の終了を声高に訴えてたから、ノーベル平和賞をもろたりした。
大統領に選ばれてしばらくしたら、
「グリーンエネルギーを発展される一環として、安全でクリーンな新世代の原子力発電所を造る!」などと息巻いて、
それと並行して、ビル・ゲイツがお金を猛烈に注ぎ込んだ夢の原発プロジェクトの啓蒙活動が盛んになり、
わたしはいっぺんだけ、その講演の様子をテレビで観て、背筋がぞぉっとしたのを覚えてる。
なんやこれ?カルトか?
「原子力ルネサンス」という名の下で、原発推進の波が起きていた。
そしてその時はまだ、福島の原発事故が起こってなかったから、わたしはなんにも知らんと能天気に生きてた時やけど、
その講演の様子を観てる間中、なにか嫌な気がした。
なにかが根本的に間違うてる……。
米国では、今から34年前に起きたスリーマイル島の原発事故以来ずっと、新期原発の建設は行われてなかった。
スリーマイル島の原発事故が起こり、なんや、原発の安全性は完璧なんかとちゃうことがわかり、見事に自重姿勢に入った。
そうやって止まってた建設が、オバマ氏が当選した頃から揺らぎ始めた。
天然ガスや石炭などの値段が急騰してた時期で、原発はコスト的にもやっぱり割安ちゃうかと考え直された。
そんな矢先、シェールガス革命が起こった。
天然ガスも石炭も、どちらも価格が急落した。
そこに、福島の事故。
31基もの新規建設の予定やったのがたったの4基になった。
その4基は、州議会がすでにゴーサインを出してたので、止めるに止められへんからやっただけのこと。
7月11日には『世界原子力産業現状報告所』というものが発表され、原子力の汚点、限界を提示してる。
とはいうても、もしシェールガス革命というものが起こらんかったらどないなってたやろか。
あの妄信っぷり、押せ押せムードは、恐ろしいほどのもんやった。
あれほどの長い間、安全性を主軸に捉えてたのに、他の燃料の価格が高騰したら、コロッと矛先を変えて、さも正しいようにガンガン啓蒙する。
それも、ありったけのお金をかけて。
ほんで、人は、おもしろいようにだまされていく。
それに、シェールガス革命にも問題がある。
わたしの友人が夏だけ暮らす家のある村に、シェールガスが埋まってることがわかり、それからは集会や説明会だらけで、ものすごくもめてるらしい。
発掘する際に、地下水脈を汚染する可能性があるので、それを心配する村人が強く反対してる。
アメリカは特に、ずいぶん昔から、エネルギーを浪費し、贅沢に暮らすのが当たり前になってる人がものすごく多い。
今の生活の水準を変えてまで、エネルギーのこと、地球のこと、未来のことを真剣に、自分のこととして考えようという人はかなり少ない、と思う。
ただ、もし、このアメリカで、福島と同じぐらいに重大な原発事故が起きたら多分、少なくとも原発業界は、なんらかの新しい判断をするとは思う。
記事に上げられてた一例をここに載せさせてもらう。
『ニューヨーク市の東に位置するロングアイランドに、建設期間10年の歳月をかけた新規原発があった。
着工は1973年で、スリーマイル島事故を挟んで、工事が進められた。
総工費60億ドル(約6000億円)。
ただ、事故の影響で、原発反対の嵐が吹き、工期は延びに延びた。
それでも、原発は完成。
けれども、現在、その原発は稼働していない。
原子炉を動かすためには、米国版NRCから、ライセンスを受ける必要がある。
1989年、NRCは、許可を出さなかった。
日本のように、再稼働を許可するかしないかという判断ではない。
6000億円という巨費を使った後、これから発電をします、という段階になっての「ノー」である。
スリーマイル島事故がなければ、許可が出ていただろうが、
ロングアイランドは結局、1ワットも発電できずに、廃炉になった』
さて、日本版NRCはというと……いや、日本のんはNRC(規制委員会)とちゃうかったな。
regulation(規制)やのうて promotion(推進)やねんから、これからはNPCって呼ぶべきやね。
それと、祝島の方でも、なんか、けったいな動きが出てきたね。
今夜はもうちょっとがんばって、それを書いてから寝るとする。
安全面でもコストでも全く割に合わない
上記の記事は、ここに転載すると著作権にひっかかるので、記事の内容をまとめたんと、実際にアメリカで見聞きしたことをまぜて話させてもらう。
オバマ氏は、我々は世の中を変える!などと叫びながら、選挙のキャンペーンCMでは、
「全米に十分行き渡るエネルギー確保のために、安全な核エネルギーの利用する」なんて言うてた。
せやのに、核廃絶と戦争の終了を声高に訴えてたから、ノーベル平和賞をもろたりした。
大統領に選ばれてしばらくしたら、
「グリーンエネルギーを発展される一環として、安全でクリーンな新世代の原子力発電所を造る!」などと息巻いて、
それと並行して、ビル・ゲイツがお金を猛烈に注ぎ込んだ夢の原発プロジェクトの啓蒙活動が盛んになり、
わたしはいっぺんだけ、その講演の様子をテレビで観て、背筋がぞぉっとしたのを覚えてる。
なんやこれ?カルトか?
「原子力ルネサンス」という名の下で、原発推進の波が起きていた。
そしてその時はまだ、福島の原発事故が起こってなかったから、わたしはなんにも知らんと能天気に生きてた時やけど、
その講演の様子を観てる間中、なにか嫌な気がした。
なにかが根本的に間違うてる……。
米国では、今から34年前に起きたスリーマイル島の原発事故以来ずっと、新期原発の建設は行われてなかった。
スリーマイル島の原発事故が起こり、なんや、原発の安全性は完璧なんかとちゃうことがわかり、見事に自重姿勢に入った。
そうやって止まってた建設が、オバマ氏が当選した頃から揺らぎ始めた。
天然ガスや石炭などの値段が急騰してた時期で、原発はコスト的にもやっぱり割安ちゃうかと考え直された。
そんな矢先、シェールガス革命が起こった。
天然ガスも石炭も、どちらも価格が急落した。
そこに、福島の事故。
31基もの新規建設の予定やったのがたったの4基になった。
その4基は、州議会がすでにゴーサインを出してたので、止めるに止められへんからやっただけのこと。
7月11日には『世界原子力産業現状報告所』というものが発表され、原子力の汚点、限界を提示してる。
とはいうても、もしシェールガス革命というものが起こらんかったらどないなってたやろか。
あの妄信っぷり、押せ押せムードは、恐ろしいほどのもんやった。
あれほどの長い間、安全性を主軸に捉えてたのに、他の燃料の価格が高騰したら、コロッと矛先を変えて、さも正しいようにガンガン啓蒙する。
それも、ありったけのお金をかけて。
ほんで、人は、おもしろいようにだまされていく。
それに、シェールガス革命にも問題がある。
わたしの友人が夏だけ暮らす家のある村に、シェールガスが埋まってることがわかり、それからは集会や説明会だらけで、ものすごくもめてるらしい。
発掘する際に、地下水脈を汚染する可能性があるので、それを心配する村人が強く反対してる。
アメリカは特に、ずいぶん昔から、エネルギーを浪費し、贅沢に暮らすのが当たり前になってる人がものすごく多い。
今の生活の水準を変えてまで、エネルギーのこと、地球のこと、未来のことを真剣に、自分のこととして考えようという人はかなり少ない、と思う。
ただ、もし、このアメリカで、福島と同じぐらいに重大な原発事故が起きたら多分、少なくとも原発業界は、なんらかの新しい判断をするとは思う。
記事に上げられてた一例をここに載せさせてもらう。
『ニューヨーク市の東に位置するロングアイランドに、建設期間10年の歳月をかけた新規原発があった。
着工は1973年で、スリーマイル島事故を挟んで、工事が進められた。
総工費60億ドル(約6000億円)。
ただ、事故の影響で、原発反対の嵐が吹き、工期は延びに延びた。
それでも、原発は完成。
けれども、現在、その原発は稼働していない。
原子炉を動かすためには、米国版NRCから、ライセンスを受ける必要がある。
1989年、NRCは、許可を出さなかった。
日本のように、再稼働を許可するかしないかという判断ではない。
6000億円という巨費を使った後、これから発電をします、という段階になっての「ノー」である。
スリーマイル島事故がなければ、許可が出ていただろうが、
ロングアイランドは結局、1ワットも発電できずに、廃炉になった』
さて、日本版NRCはというと……いや、日本のんはNRC(規制委員会)とちゃうかったな。
regulation(規制)やのうて promotion(推進)やねんから、これからはNPCって呼ぶべきやね。
それと、祝島の方でも、なんか、けったいな動きが出てきたね。
今夜はもうちょっとがんばって、それを書いてから寝るとする。