朝からひとり生徒を教えて、昼からACMAの役員ミーティングのためにマンハッタンに出かけた。
プレジデントのアルベルトから、彼が今までずっと、ひとりで引き受けてきた雑多な用事を、役員にも手伝ってもらえないかと、その内訳表が送られてきてた。
その、ずら~っと並んだ用事の内容を見てるうちに、またまた、役立たず者ディプレッションに襲われた。
そのほとんどが、わたしには無理なんである。
月例コンサートの会場主との交渉、税金対策、ホームページの改善etc……。
う~ん……やっぱ自分は辞退して、もっと役立てる人を加えた方がええのとちゃうやろか……。
マンハッタンへの道中の車の中で、旦那にチラッと言うてみた。
また始まった……。
その通り、また始まってん、わたしのしょうもないクヨクヨが。
とりあえず、役員全員の前で、そういう意見を言うのはやめた方がええと思う。
誰かひとり、軽く聞き流してくれそうな人に話してみて、反応を見たら?
ミーティングの途中で、最近会員になったマギーという、チャンネル11のリポーターがやって来た。
仕事仲間のあるディレクター(チャンネル1)に、ACMAの話をしてみたところ、ドキュメンタリー番組を作りたいと言い出したの、と言う。
で、どんな感じのフィルムにしたい?と聞かれて大騒ぎ。
メンバーの中から数人選んで、その人たちの人生を絡ませる。
あるいは、カーネギーでのコンサートに向けて、練習したり、ドレスリハーサルで演奏する様子を撮る。
いろんな職業を持ちながら、音楽をずっと学び続けている人たちに、人前で演奏する機会を提供したい。
そんなアルベルトの願いから始まったACMA。
たった3人が6人になり、それが10人になり、6年経って600人を超える会になった。
わたしは20人程度の会員数の時に加わり、その頃の、調律のされてない、ボロボロのグランドピアノが置かれていた教室の、擦り切れた赤い絨毯と、パイプ椅子と、
観客がひとりふたりと増えてくるたびに、椅子が足りなくならんかと、胸をドキドキさせながら見ていたのを覚えてる。
その頃はまだ、楽器を練習し始めたばかりの初心者の人たちも演奏して、その演奏に対するコメントやアドバイスなどを、ひとりひとりに与えたりもした。
そんな会がどんどん成長し、今やカーネギーの常連になりつつあるのやけれども、その分いろんな問題も増えてきた。
そんなこんなの、成長記ドキュメンタリーでもええよね。
昔話に花が咲いて、自分の根っこがしっかり張っているのを感じることができた。
もうあんなふうにクヨクヨと、自分のことを卑下するのはやめとこう。
家に戻ると、台所でまなつちゃんが大忙し。
今日は次男くんの、25才の誕生日。
会社員として初めての誕生日。
まなつちゃんの、なにか美味しいものを作ってあげたい、というアイディアに、我々も便乗することにした。
まなつちゃん担当の、ステーキ丼。
ステーキ丼というと、パッと思い浮かぶのがここ。
大津で暮らしてた、極貧からまあまあ貧に昇格した頃。
旦那が通てた、京都の祇園の合気道の道場に、親子4人で通い出し、その稽古の帰りに時々寄った、ひとり400円っちゅう我が家の制限を見事にクリアした丼屋さん。
そんなに安いのに、これがまた美味しかった。
もやしと短冊切りにしたステーキ。
うちにとってはすごいご馳走やった。
まなつちゃんがステーキ丼にしようかな、と言うた時、旦那もわたしも即、この店のことを思い出してた。
ほんで今夜、彼女がステーキ丼を作るというのを知った次男くんも、やっぱり我々と同じように、即、この店のことをめちゃ嬉しそうに思い出してた。
さらにまなつちゃんの作った前菜。ウニのペーストの豆腐乗せ。
わたしが担当したカボチャスープ。
旦那が作ったサラダ。
ほんでもって、まなつちゃんのお手製レッド・ベルベットケーキ。
写真では分からんけど、このケーキ、ルビーみたいに深紅!
クリームがまた凝ってて美味!
よかったな~次男くん。
せっかく、あんたもわたしも、あの世に逝きかけながらも踏ん張ってもろた命や。
心も体も健康に、いろんなことが起こったら起こったで受け止めて、辛いことは永遠に続かん、失敗は精神を頑丈にする栄養や!
誕生日おめでとう!
プレジデントのアルベルトから、彼が今までずっと、ひとりで引き受けてきた雑多な用事を、役員にも手伝ってもらえないかと、その内訳表が送られてきてた。
その、ずら~っと並んだ用事の内容を見てるうちに、またまた、役立たず者ディプレッションに襲われた。
そのほとんどが、わたしには無理なんである。
月例コンサートの会場主との交渉、税金対策、ホームページの改善etc……。
う~ん……やっぱ自分は辞退して、もっと役立てる人を加えた方がええのとちゃうやろか……。
マンハッタンへの道中の車の中で、旦那にチラッと言うてみた。
また始まった……。
その通り、また始まってん、わたしのしょうもないクヨクヨが。
とりあえず、役員全員の前で、そういう意見を言うのはやめた方がええと思う。
誰かひとり、軽く聞き流してくれそうな人に話してみて、反応を見たら?
ミーティングの途中で、最近会員になったマギーという、チャンネル11のリポーターがやって来た。
仕事仲間のあるディレクター(チャンネル1)に、ACMAの話をしてみたところ、ドキュメンタリー番組を作りたいと言い出したの、と言う。
で、どんな感じのフィルムにしたい?と聞かれて大騒ぎ。
メンバーの中から数人選んで、その人たちの人生を絡ませる。
あるいは、カーネギーでのコンサートに向けて、練習したり、ドレスリハーサルで演奏する様子を撮る。
いろんな職業を持ちながら、音楽をずっと学び続けている人たちに、人前で演奏する機会を提供したい。
そんなアルベルトの願いから始まったACMA。
たった3人が6人になり、それが10人になり、6年経って600人を超える会になった。
わたしは20人程度の会員数の時に加わり、その頃の、調律のされてない、ボロボロのグランドピアノが置かれていた教室の、擦り切れた赤い絨毯と、パイプ椅子と、
観客がひとりふたりと増えてくるたびに、椅子が足りなくならんかと、胸をドキドキさせながら見ていたのを覚えてる。
その頃はまだ、楽器を練習し始めたばかりの初心者の人たちも演奏して、その演奏に対するコメントやアドバイスなどを、ひとりひとりに与えたりもした。
そんな会がどんどん成長し、今やカーネギーの常連になりつつあるのやけれども、その分いろんな問題も増えてきた。
そんなこんなの、成長記ドキュメンタリーでもええよね。
昔話に花が咲いて、自分の根っこがしっかり張っているのを感じることができた。
もうあんなふうにクヨクヨと、自分のことを卑下するのはやめとこう。
家に戻ると、台所でまなつちゃんが大忙し。
今日は次男くんの、25才の誕生日。
会社員として初めての誕生日。
まなつちゃんの、なにか美味しいものを作ってあげたい、というアイディアに、我々も便乗することにした。
まなつちゃん担当の、ステーキ丼。
ステーキ丼というと、パッと思い浮かぶのがここ。
大津で暮らしてた、極貧からまあまあ貧に昇格した頃。
旦那が通てた、京都の祇園の合気道の道場に、親子4人で通い出し、その稽古の帰りに時々寄った、ひとり400円っちゅう我が家の制限を見事にクリアした丼屋さん。
そんなに安いのに、これがまた美味しかった。
もやしと短冊切りにしたステーキ。
うちにとってはすごいご馳走やった。
まなつちゃんがステーキ丼にしようかな、と言うた時、旦那もわたしも即、この店のことを思い出してた。
ほんで今夜、彼女がステーキ丼を作るというのを知った次男くんも、やっぱり我々と同じように、即、この店のことをめちゃ嬉しそうに思い出してた。
さらにまなつちゃんの作った前菜。ウニのペーストの豆腐乗せ。
わたしが担当したカボチャスープ。
旦那が作ったサラダ。
ほんでもって、まなつちゃんのお手製レッド・ベルベットケーキ。
写真では分からんけど、このケーキ、ルビーみたいに深紅!
クリームがまた凝ってて美味!
よかったな~次男くん。
せっかく、あんたもわたしも、あの世に逝きかけながらも踏ん張ってもろた命や。
心も体も健康に、いろんなことが起こったら起こったで受け止めて、辛いことは永遠に続かん、失敗は精神を頑丈にする栄養や!
誕生日おめでとう!