ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

福島第一原発は、少なくともこれから20年間から30年間、史上最悪の汚染水を太平洋に流し続ける

2013年08月22日 | 日本とわたし
英文の記事やビデオの翻訳を、コツコツと的確にし続けておられるkobajunこと、小林順一さん。
この方に、何度助けてもろてきたか……いや、自分で読め!と諌めてる自分もいるにはいるんやけれども……。

今回の記事には、もともとずっと続いてたであろう、汚染水の漏洩について、ガンダーセン氏の考えが書かれてある。
これまでにも、東電、政府に、いろいろな学者や経験者、政治家などが、いろんな提案や嘆願をしてきた。
けども、そのどの言葉にも耳を貸さず、無視を決め込み、子どもでも騙せんような幼稚な対処を後手後手でやり、
とうとうのっぴきならん状態にまで追い込まれてしもた事故原発と、その周りの土、海、空気。
そんなとこで、命や健康を削ってまでして、必死に最悪の事態にならんよう作業してくれてはる人たちがいる。

ガンダーセン氏は、F1は、今後少なくとも20年間から30年間、史上最悪の汚染水(放射性物質)を太平洋に流し続けることになる、と断言する。
その間、生きてるわたしら日本人は、世界からどんな目で見られることになるんやろう。
わたしらが死んだあと生きる、今は子どもの日本人は、世界からどんな目に遭わされることになるんやろう。

こんな、原発みたいな危険な施設を、地震だらけの土地に建てまくった挙げ句に、汚染でとんでもない迷惑をかけてる国が、
世界に向けて、原発を売り込むやて?
そんな破廉恥なことを、総理大臣本人が、やる気まんまんでやってるやて?
うつむいて歩いてたら、自分は恥ずかしくなるなるかもしれんけど、そうやってるうちにどんどん、もっと悪い状態になってしまう。

もう、知らんふりするのやめよ。
もう、うつむいて生きるのやめよ。

↓以下、転載はじめ

福島第一原発は少なくともこれから20~30年間、放射性物質を太平洋に流し続ける
投稿日: 2013年8月21日 作成者: admin

【「止めようがない…」福島第一原発の放射能汚染水漏れ 】

福島第一原発の現状がある限り、日本は原子力発電所の再稼働を見直すべきである
福島第一原発の事故収束費用は、総額50兆円
再稼働→第2の原発事故→環境面・財政面ともに、日本は破たんする


アーニー・ガンダーセン / ヴォイス・オブ・ロシア / フェアウィンズ 8月7日



このインタビューについて

福島第一原発から太平洋に流れ込んでいる、放射能汚染水の問題は、
量的にも、汚染濃度においても、当初考えられていたものよりずっと悪いものである……


8月7日水曜日、日本の安倍首相が、福島第一原発の汚染水問題を、国として対応するよう求めた際、
この問題を担当する経済産業省の官僚の一人が、こう語りました。

ロシアの放送局ヴォイス・オブ・ロシアは、この問題についてフェアウィンズの設立者であり、
原子力発電の専門家であるアーニー・ガンダーセン氏に、福島第一原発の現状と、考え得る汚染水問題の解決策について、インタビューを行いました。

ガンダーセン氏は、
福島第一原発の周囲を取り囲む排水溝内に、ゼオライトを敷き詰めない限り、今後も、放射性物質が海洋に漏出を続けるだろう、と指摘しています。
しかし、その対策を行っても、地下水によって、放射能に汚染された水の漏出は続くだろう、と考えています。

エフゲニー・スホーイ :
放射能に汚染された水を一か所に留め置き、汚染水の漏出を止める手立て、それを実現できる方法というものはあるのでしょうか?

アーニー・ガンダーセン :
事態はすでに進行中なのです。
福島第一原発は、2年以上に渡り、汚染水を漏出し続けてきました。
そして結局、海の中に流れ込んでいたのです。

しかし、原子力発電所と地下水に関する私の経験から言えば、最も深刻な問題は、海以外の場所にあります
そうです、福島第一原発の敷地内に、放射線量が異常に高い場所があり、その結果、海が汚染される状況が生み出されているのです。



日本の人々は、バリアを作り上げることによって、汚染水の海洋への流れ込みを阻止しよう、という考えのようです。
しかし、バリアという抗争は、すでに手遅れです。
それをやるなら、2年前にするべきでした。

バリアを作る事によって、別の問題が発生してしまうのです。

汚染水の太平洋への流れ込みを止めれば、必然的に、福島第一原発の施設内に、汚染水が貯まり続けることになります。
その事によって、原子炉自体の不安定性が、増すことになります。

原子炉周辺の地中から水を抜くことによって、何が起きるでしょうか?
再び大地震が起きた際に、原子炉を抱え込んでいる建屋が、崩壊してしまう危険性が生じることになるのです。
ひとつの問題を解決することにより、別の問題が生じる、それが福島第一原発の現実なのです。

スホーイ:
どうしたら、そのシナリオを避けることができますか?

ガンダーセン :
私が2年前に提案した、放射線量軽減のための解決方法は、敷地を取り囲んでいる排水溝の中に、ゼオライトという物質を敷き詰めることでした。
ゼオライトは、火山灰からできている物質で、放射性物質を吸着してしまう性質を持っています。



しかし、最終的な解決策は、福島第一原発から水が漏出しないようにすることです。
どうすればいいでしょうか?
福島第一原発内に、水が入り込まないようにするのです。

流れ込んでいる、未だ汚染されていない地下水の水位を、福島第一原発の周囲にある排水溝より低くすることにより、水が入り込まないようにするのです。
水が入り込まなければ、汚染水が作り出されることは無くなり、したがって、敷地の外に、汚染水が漏れ出すことも無くなります。

これまで日本は、政府予算を使っての事故収束は、行おうとしてきませんでした

私は2年前、一度、彼らに接触したことがありましたが、その答えは、東京電力には、事故収束に充てるべき充分な予算が無い、というものでした。
しかし今や、そんなことは言ってはいられない状況になっています。

福島近海の海洋汚染は深刻を通り越し、今や危機的状況にあるからです。

スホーイ :
この問題を解決するため、何か採れる手段はあるのでしょうか?
海洋汚染についてですが。



ガンダーセン :
残念ながら、私の答えは『No(ノー)』です。
私の見るところ、福島第一原発は、少なくともこれから20年間から30年間、放射性物質を太平洋に流し続けることになるでしょう。
事故現場では、原子炉建屋の基礎部分から、水をくみ上げ続ける必要がありますが、
率直に申し上げて、この水の汚染濃度は、かつて私も見たことも無い程、ひどく汚染されています。

かつて私は、原子炉の燃料を交換する際に、炉心で作業したことがありますが、
正常な運転をしている原子炉なら、炉心を直接冷却するために使われた水でさえ、含まれる放射性物質の量は、福島第一原発の汚染水の数分の1というレベルなのです。
しかも、福島第一原発には、莫大な量の汚染水があるのです。
いくら地中に壁を作っても、地下水脈が存在する限り、汚染水は海に流れ込み続けるでしょう。
汚染水は、地表を通って、海に流れ込むとは限りません。
地下の水路を経由して、海に流れ込んでいる汚染水もあるのです。

スホーイ :
日本の国内問題になりますが、福島第一原発の現状を見る限り、日本は、現在進めている原子力発電所の再稼働を、延期すべきだとお考えですか?

ガンダーセン :
そうあるべきだと思います。
日本政府は、福島第一原発の事故収束のために必要な、本当の金額を、国民に対し明らかにするべきです。
私は、福島第一原発の事故収束費用の総額は、10兆円程度になるものと考えています。
そして、福島県内の除染には40兆円、併せて50兆円の費用が必要になる、と考えています。



しかし、日本政府は、今回の事故を収束させるために、50兆円もの借金を抱え込んでしまった、などと言う事は一切明らかにしていません
冷静に考えれば、この状況下、他の原子力発電所を稼働させ、万が一、第2の原子力発電所事故を起こせば、
日本は汚染だけでなく、財政的にも、破滅に向かう可能性があるという事は、誰が考えてもわかる事です。

日本は、地球上で最も、地震が多発する場所のひとつです。
そんな場所に原子力発電所を建設することは、もはや愚かさを通り越している、そう言わなければなりません。

http://fairewinds.org/media/in-the-news/there-is-no-way-to-stop-fukushima-radioactive-water-leaking-into-the-pacific
 
+ – + – + – + – + – + – + – + – + – + – + – + – +

最早福島第一原発における、東京電力の汚染水管理は、どうにもならなくなっているようです。
http://www.kahoku.co.jp/news/2013/08/20130820t63015.htm の記事などにも、その事実が如実に語られています。

そして今回も、ガンダーセン氏の指摘には、見るべきものがあります。
福島第一原発のタンク内にあるのは、『史上最悪の汚染水』だという指摘です。

なお、本文2枚目の写真の下、9行目の、
『原子炉周辺の地中から水を抜くことによって、何が起きるでしょうか?』
という部分ですが、原文は『The water can pull underneath the nuclear buildings 』となっています。
この『The water can pull』を、私は『水を抜く』と訳しました。
全体として、原子炉建屋の地下から水を抜き取ってしまうと、かえって原子炉建屋の基礎部分の不安定が増す、という解釈なのですが、間違っているかもしれません。
ご指摘をいただきたい部分です。

+ – + – + – + – + – + – + – + – + – + – + – + – +

↑以上、転載おわり

「これからもF1では、お化け屋敷みたいに次から次と、いろんなことが起こりますよ~」田中原規委員長

2013年08月22日 | 日本とわたし
「これからもF1では、お化け屋敷みたいに次から次と、いろんなことが起こりますよ~」
こんなことを、いったい誰が言うたと思う?
わたしとちゃうで。
田中氏やで。
それも、そこらへんの田中氏とちゃうで。
今や、世界の脅威となってる、法外な放射能汚染を全く止めることもできんままの原発を抱えた日本の、
原子力利用における、安全の確保を図るため、必要な施策を策定し、これらを実施する事務を、一元的につかさどる行政機関の、
委員長の田中やで~!


めちゃくちゃ汚染された水を入れてたタンク群の周りに、水を食い止めるコンクリート製の堰を設けてたのに、
東電はその排水弁を、すべて開け放ってた。
それで、大量の汚染水が海に流れ込んでた。
その結果、放射性ストロンチウム90などが、1リットル当たり8000万ベクレル(放出してもええ濃度限度の数100万倍?!)もの凄まじい汚染水が、
120リットルとか言うてトボケてたのに、いつの間にかその量が300トンかもしれんとか言い出して、
結局、やっぱりこれも推定に過ぎんのやけど、数千兆ベクレル規模の漏出やと言う。
ストロンチウムなどって……などってなによ?他のんはどうやねん?
だいたい、その割合とか内容物とかベクレルの量とか流れた量とか、いったいどないして推定してるん?
どれもこれも、ちゃんと量る(測る&計る)ことができんもんばっかやんか。

こんなもん、事故ちゃうわ!事件やわ!
排水弁が勝手に開いてたんちゃうねん!開けたもんがおるねん!

原子力規制委員会の長が、
ほんまに事故調査するんやったら、体制作り直してもらわなできんと言い、
これから、お化け屋敷みたいに、次から次へといろんな事が起こりまっせ~と言い、
結局自分らは、手の施しようのない問題をなんとかせえよと言われても、やりようがあらへんのやから、
まあ現場で、作業してる人らと一緒に、そのひどさっぷりを確認したり、どないしたらええかを判断したりするぐらいしかできんと言う。

ほんでそのタンクの次目は、
慌てて設置せなあかんかったさかいに、溶接されんままゴムなどで隙間を埋めて、それをボルトで締める方法で接合されてたんやて。

いやもうほんまに、冗談はやめてほしい。
こんな、日本の国そのものが評価されるような事に、ちゃんと立ち向かえる人を選び直してほしい。


タンク汚染水漏れ レベル3に引き上げへ 規制委、評価見直し
【東京新聞】2013年8月21日



東京電力福島第一原発のタンクから、300トン(東電の推計)の高濃度汚染水が漏れた問題で、原子力規制委員会は21日の定例会で、
国際的な事故評価尺度で、下から2番目のレベル1としていた暫定評価を、レベル3に2段階引き上げる可能性がある、との見解を示した。
 
規制委は、汚染水に、ベータ線を出す放射性ストロンチウム90(法定基準は1リットル当たり30ベクレル)などが、1リットル当たり8000万ベクレルと、
放出が認められる濃度限度の、数100万倍に達する極めて高い濃度であり、300トンの漏出量から、数千テラベクレル規模(テラは1兆)の漏出があると推定。
規制委事務局は、放射線の管理上、レベル3の重大な汚染に相当する、としている。
 
汚染水漏れが発覚した19日の段階では、漏れた汚染水の量がはっきりしなかったため、規制委は、暫定的にレベル1と評価していた。
その後、東電が、漏れた量を300トンと推定したことから、評価を見直すことにした。
 
ただし、国際基準は、通常の原発での事故を評価対象にしている。
すでに、福島第一原発事故自体は、最悪のレベル7と認定されており、それに関連して起きた今回のタンク事故を、個別に評価することが適切なのか、
基準を所管する国際原子力機関(IAEA)に、確認するとしている。
 
国内でのレベル3事故は、1997年に起きた、動力炉・核燃料開発事業団(当時)東海アスファルト固化処理施設爆発事故がある。
 
《国際評価尺度(INES)》 
原発など、原子力施設で発生したトラブルの、規模や深刻度を示す世界共通の物差し。
国際原子力機関(IAEA)などが設定した。
レベル1~3は「異常な事象」、レベル4~7は「事故」に区分。
評価基準は、施設内の汚染度合いや、安全設備の状態などで、
レベル2は、相当量の汚染、安全設備の重大な欠陥などが該当し、
レベル3は、数千テラベクレルの放射能の放出、安全設備が残されていない事故寸前の状態などが該当する。
最終的な判断は、IAEAに意見を聞く場合もあるが、各国の規制機関が評価する。


タンク汚染水漏れ 堰の排水弁すべて開放 海に流出可能性大
【東京新聞】2013年8月22日



東京電力福島第一原発のタンクから、300トンの汚染水が漏れた問題で、東電は、
ほとんどのタンク群の周りに、水を食い止めるコンクリート製の堰(せき)を設けたのに、排水弁をすべて開けていたことが分かった。

今回の漏出事故では、大量の汚染水が、排水弁から堰の外に漏れ、土のうを越え、近くの排水溝から海に、汚染が広がった可能性が高い。
 
汚染水漏れが起きたタンク群には、26基のタンクがあり、これを囲む堰の24カ所に、弁が設置されている。
東電は、汚染水が漏れても広がらないよう堰を設けたが、堰内に雨水がたまると汚染水漏れが発見しにくくなるとして、弁を開いたままにして、雨水が抜けるようにしていた
 
しかし、弁が開いていたことで、漏れた汚染水は、簡単に堰の外に出た。
外部には土のうが積んであったが、土に染み込むなどして、その外側に漏れ出した。
 
21日には、問題のタンク群から排水溝に向かって、水が流れた跡が見つかったほか、排水溝内でも、汚染水が土砂とともに流れた跡が見つかった。
放射線量も、毎時6ミリシーベルトと高かった。
排水溝は海に直結していることから、汚染水が海に流れた可能性は低いとしていた東電も、海洋汚染があることを前提に、対応していく考えを示した
 
排水弁が閉まり、コンクリート堰内に汚染水がたまる運用をしていれば、
300トンのうち半分以上は、堰内にとどまった上、水が漏れているのを早期に発見できた可能性が高い。
 
原子力規制委員会は、今回の事故を、国際的な評価尺度で上から5番目の、レベル3と評価することを検討しているが、
その大きな理由として「安全防護層が残されていない」ことを挙げている。
21日夜に開かれた、汚染水対策を検討する同委の作業部会で、更田豊志(ふけたとよし)委員は、弁が開いていたことに関し、
何のための堰なのか。たまった水が雨水だと確認できてから弁を開けるのが、まっとうなやり方だ」と厳しく批判した。


上の記事に関する、原子力規制委員会の定例記者会見(平成25年8月21日)の内容の一部を、きーこさんが文字起こししてくださっています。
動画がこちらに転載できませんでしたので、下記の紫文字をクリックしてください。
動画が出てきます。
文字起こしをしてくださった部分は、青文字をクリックしてください。
その部分の動画が出てきます。

原子力規制委員会 定例記者会見 (平成25年8月21日) 【録画放送】

レベル3の意味

*文字起こし部分のYoutube↓(原子力規制委員会)
http://youtu.be/i2zg3lCBySA?t=3m52s


テレビ朝日村田:
分かりました、もうひとつだけ。
今日の、この議題の報告の中で、規制庁が試みに評価したものでレベル3、
数評価のレベル3という評価自体について、更田委員から疑問の声が出ています。
つまり、レベル7の事故を超した施設で、それが終わってレベル7という話ではない、という表現をされましたけれども、

4:30

この、レベル3という事自体を目にしたり聞くと、我々はそれを大変な事だと、重大な異常事象だ、という形で報じてしまいますけれども、
これについて、委員長はどういう受け止め方をするのが正しいのか教えて下さい。


田中委員長:
えーっと、INES(アイネス)の趣旨をどうとらえるか?という事かと思うんですが、
INESというのが、IAEAで国際的な取り決めが出来たのは、チェルノブイリみたいに、国境をまたがるような事故が起きた時に、
「隣の国でなにが起きたか、どの程度の事故が起きたか分からない」という事があると困るということもあって、
アイネスに、レベル2以上は、国際IAEAを通して加盟国にするように、ま、そういう仕組みが出来あがったわけですね。
そこで一つのレベルを決める時に、判断が、一種の基準メルクマールみたいなのがあるんですよ。
だから、今回のレベル3というのは、あそこが非管理区域だとして、そこに出た放射能の量で評価すると、
その位になるかな」という事で、多分レベル3って決めたんですよね

ですから、そういうことなんですが、更田さんが言うのは、
「もともとあそこは、非管理区域だなんてないでしょ」ということなんですよ。
あの、暗に言うのは。
1F(福島第一)の敷地自体が、もう全部汚染地域になってて、「そういう意味で、本当にそういう事が意味があるのか」という事を含めてもう少し…、
今、だからそういう事で、IAEAの方ともよく相談して、どういう通報体制にしたら一番いいのかという事も含めて、相談するという事になっています。

ですから、レベル1とか2とか3というのは、そういう一種の、ま、基準ですね。
液体ならモリブデン救急のイクイバレントの量にするとか、気体ならヨウ素131とか、
そういう事で決めているというふうに聞いていますけれども、あの、そういう事かと思います。


1Fに対する管理体制

文字起こし部分のYoutube↓(原子力規制委員会)
http://youtu.be/i2zg3lCBySA?t=12m9s

田中:
ま、宮嶋さんが何時もおっしゃるけれども、それも限度があると思います。
本当に事故調査をやるんだったら、もっと体制をつくりなおしてやらなければならないし、
今起こっている事態をどういうふうに認識して、そのリスクというか、危険度を測ってどう対処するかっていう事を判断するための、
ま、活動ぐらいしか、こういう場合にはできないと思いますけどね。



FACTA 宮嶋:
そこは、私と全く意見が違うところで、いわゆる、それであるなら、ここの組織の設置法上も、
事故が起こったら、その原因を調査したり、立ち入り調査権があったり、権限に基づくところが動かずして何を守るんだ?という議論があって、
それについての組織・定員が足りない、という事について、私は以前から、問題だという事は応援しているつもりなんですけれど、
基本的にこういう事態があったら、その11人で出来るのかどうかという事を含めて、本当に問われているし、
それならば何ですか、対策官というようなえらい方もおられる訳ですから、現場に出してもいいし、

要するに、今現在も漏れ続けている訳なんですよね。
で、どこから漏れているかもわからない。
それをどこまでやるのかという議論もあるけど、「じゃあ一体、規制庁は何をしているんだ?」って言うと
結局、「東京電力まかせ」という事以外にないんじゃないかと。

その点についてはですね、率直に今おっしゃったことは、「組織・体制が無いから出来ない」、と言う事でよろしいんですか?

田中:
いや、そうじゃなくて、宮嶋さんがおっしゃる、東京電力の出してくる資料データについて、
あの、一応、それのどういうのを取るかという事については、いろいろと意見も言っていると思いますし、
それが不十分か充分か、というところはあろうかと思いますけれども、一応現段階で、いろんな調査は進んでいると。
あ、その、どこから漏れているかとか、どれ位出たのかという事について、東京電力が、あー……、も出して、
いや、ま、実際は、東京電力の人達がやっているんだけど
私どもも一緒に、現場ではそれを確認しているということですので、

あの、そこは、ま、その状況によるんだと思います。
「全部が全部、独立してやれるか」と言ったら、そうはいかないと思います。

宮嶋:
委員長は昔から、「1Fは戦争だ」とおっしゃって、「水戦争」だとおっしゃっているわけですから、
やはりそういう、そこで戦争が勃発した時にどういう動きをするか、という事については、やっぱり問われるものがあると。
現場の機動力において、なにをするべきかといえばですね、
東京から派遣するなりなんなりやるという姿勢は、僕は今でも一緒だと思っています。
ちょっと話を変えますが、それからもうひとつ、これは事故が起こる前の話ですけれど、
そもそも、ようするに、1Fに対する管理体制
9人か8人だったのが、今は10人になっていますけど、これが今度、レベル3という事になるのかもしれませんけど、国際的信用も含めて、
わずか10人ぐらいの人間で、これを見ているという事がですね、
田中委員長はこの職責にありましてね、
やはり、本来1Fというのは、日本国として、どういう形で、あらま欲しい姿で監視すべきだと思っているのか、
それは、予算的な問題もあると思うんですけど、このままだったら、さっきの質問のように、次々と同じ事が起こって来た時、結局そこにかえってくるんですよね。
だから、やっぱり、国民の代表として選ばれている訳ですから、
今の1Fの管理体制としてですね、あらま欲しき姿ぐらいはおっしゃっていただいてもよろしいんじゃないでしょうか、そろそろ。
これ、次に必ず、同じ事が起こると、わたくし思うものですから、この問題は、私は、半年以上前からですね、しつこく申し上げているんですけど、
1Fをどうしたいとか、規制庁のトップとしてどう思われているのか、それを伺いたい。

田中:
あの、監視体制を強めたら事故が、あ、ま、起きないかというと、今、そういう状況でもないんですよね。
本当に予測……ん、まあ……わたしの言い方はあまり適切じゃないかもしれないけれども、
「お化け屋敷」みたいに、次から次といろんな事が、ここでも申し上げましたけれども、
「いろいろ起こりますよ」と、
だからそれを、あのー、ま、フェイタルな重大な事故にならないようにどうやって防ぐのかという事を、
合わせて、とにかくリスクを下げることをやっていかなければいけないんだということで、
そういう意味ではかなり踏み込んで、規制委員会としては、規制庁としては、踏み込んでやっているつもりなんですけれども、

えっと、全ての責任を持ってこられても、これは限界があるんですよ、ご存じのように。
だから、あのー、おっしゃる「心」はよく分かります。
分かりますし、実際に、1Fのことをきちっと出来ないようでは、いろんなこれから他の事についても、あのー、先に進めないんだろうという事は、
前々から私は申し上げていますし、あのー、最も重要な課題であることは、ずーっと悩、あのー、ん、ま、
私はここに来る前から、そう思ってましたけれども、あの、そういう、い、意識は変わらない。
だから今日も、そういう意味で、各委員ともそういう思いは持っていますので、
ま……ま、とにかくそういう気持ちを、う……ん、く、組んでいただいて、
あのー、「引き続き応援していただく以外ないかなぁ」と思うんですが。

~18:04


そしてこれは、3ヵ月ほど前に、NHKで報じられていた『汚染水タンクの水漏れ』について、きーこさんがまとめてくださった記事です。

普通に漏れて当たり前のタンクに見えるけど……、

福島第一原発 汚染水タンクで水漏れ
NHK 6月5日 19時27分

福島第一原子力発電所で、汚染水をためた地上の鋼鉄製のタンクで、水漏れが見つかり、東京電力は、漏れたのはおよそ1リットルだ、と説明しています。
汚染水は、水漏れが相次いだ地下の貯水槽から移送していたもので、東京電力は、移送を停止するとともに、漏れた原因を調べています。

福島第一原発では、5日午後0時15分ごろ、地上に設置された、鋼鉄製のタンクの壁面の継ぎ目部分から、
3秒から4秒に1滴程度の汚染水が漏れているのを、パトロール中の作業員が見つけました。
このため東京電力は、タンクの継ぎ目のボルトを締めたうえ、汚染水の一部を別のタンクに移した結果、漏えいは、およそ4時間半後に止まりました。
漏れたのは、およそ1リットルだということです。

タンクの汚染水は、原子炉建屋の地下にたまった水から、放射性セシウムなどを取り除いたもので、一度は、地下の貯水槽にためられていました。

しかし、ことし4月に、地下貯水槽で水漏れが相次いだことから、東京電力は、地下の貯水槽の汚染水を、地上のタンクに移送していましたが、
タンクが不足したため、先月、新たなタンクを増設していました。

水漏れが見つかったのは、このうちの1基で、先月21日から、6号地下貯水槽から移送していたということです。

タンクでは、500トンの容量のうち、420トンの汚染水が入っていたということで、
東京電力は、午後0時45分に、移送を停止するとともに、漏れた原因を調べています。

水漏れが見つかったタンクは、海からおよそ400メートルほど離れているということで、
東京電力は、「水漏れはタンクの下のコンクリートが湿った程度なので、汚染水が海に漏れる心配はない」
と話しています。


タンクと弱点

東京電力福島第一原子力発電所では、5日に水漏れが見つかったのと同じ、鋼鉄製のタンクが、およそ300基設置されていて、
これまでも、水漏れが相次いでいます。

5日に水漏れが見つかったタンクは、直径と高さがおよそ9メートルの円柱形で、1基で500トンの汚染水をためることができます。

鋼鉄製の板を継ぎ合わせて、継ぎ目をボルトで締める構造によって、水をためる部分を作っていて、
継ぎ目では、ゴム製などの部品を使って、隙間を埋めています。

水漏れは、5段の構造のタンクの、2段目と3段目の間で起きたということです。

こうした鋼鉄製のタンクは、福島第一原発に敷地に現在、およそ300基設置されていて、これまでも、水漏れが相次いでいます

去年2月には、高濃度の放射性ストロンチウムを含む汚染水が、タンクの継ぎ目から漏れているのが見つかるなど、
継ぎ目からの水漏れは、去年、3件発生していました。


東京電力は、パトロールを強化したり、定期的にボルトを締め直すといった対策をとっていますが、
結果として、抜本的な対策をとることはできていません

東京電力の、事故後の対応を巡って、国の委員を務めた大阪大学の片岡勲教授は、タンクの構造について、
汚染水をためるようなタンクは本来、継ぎ目を溶接して作るべきだが、地下貯水槽からの漏えいを抑えるために、急いで作らざるをえなかった」と話しています。

そのうえで片岡教授は、
こうした構造のタンクは、去年も水漏れが相次いで起きたように、継ぎ目からの漏えいが起きやすく
継ぎ目を覆う『パッキン』と、呼ばれるつなぎ目の隙間を埋める部品も、5年程度しか持たない

と指摘しました。
そして、「今後、東京電力は漏れがないよう、しっかり点検を行うと同時に、パッキンの部分を定期的に交換するなど、早めの対応が求められる」と話しています。


地下貯水槽の水漏れの経緯

ことし4月には、汚染水を保管していた7つの地下の貯水槽のうち3つで、相次いで水漏れが見つかり、
東京電力は、急きょ、貯水槽に保管していた2万3000トンの汚染水をすべて、地上のタンクに移すことを決めました。

しかし、もともと設置していたタンクだけでは足りないことから、先月から、東京電力は順次、タンクを新設したうえで汚染水の移送をしていて、
5日に水漏れが見つかったタンクも、新たに設置したものでした。

ー動画書き出しー

またも汚染水漏れです。



東京電力福島第一原子力発電所で、今日昼過ぎ、鋼鉄製の汚染水タンクの一つで、水漏れが見つかりました。
トラブルが相次いだ、地下貯水槽の水を移すためのタンクで、東京電力は、汚染水の移送を止めて、漏れの原因を調べています。

汚染水を溜めるタンクが建ち並ぶ、福島第一原子力発電所の敷地の一角の、赤く囲んだ場所に、問題のタンクがあります。



そのタンクの写真です。



東京電力などによりますと、午後0時15分ごろ、丸い印の部分から、汚染水が漏れているのが見つかりました。
3秒から4秒に1滴ほど、滴り落ちていたという事です。
タンクは高さ9mで、鋼鉄製の円筒を5段重ねて作られています。



汚染水が漏れていたのは、下から2段目と3段目の継ぎ目です。



この次目は、タンクの設置を急いだため溶接されず、ゴムなどで隙間を埋めて、ボルトで締める方法で接合されています



東京電力がボルトを締め直し、汚染水の一部を別のタンクへ移した結果、水漏れは止まったという事です。

東京電力は、漏れた汚染水の量はおよそ1リットルで、海に漏れる心配はなく、
敷地周辺で、放射線を測定しているモニタリングポストの値に、変化は無いという事です。

水が漏れたタンクは、汚染水の保管方法の抜本的な見直しを迫られる中で、設置されました。

今年4月、地下の貯水槽で、水漏れが相次いで見つかったからです。
東京電力は、地下貯水槽から水を移すため、先月タンクを増設しました。



その新しいタンクで、水漏れが起きたのです。
汚染水の移送は、今日のトラブルでストップしました。



東京電力によりますと、タンクの継ぎ目から汚染水が漏れたトラブルは、これまでにも3件あり、
専門家からは、構造上の問題が指摘されています。



同じような構造のタンクは、およそ300基あります。
今後も、水漏れが続く恐れは無いのでしょうか?



東京電力:
運用や取扱の信頼性をあげていくための点検を行ったり、
あるいは、漏えいが起こった場合の対処等々については、検討・検証などをしようという事で動いてございます。

ーーー

正直、「またか」と思ったし、「やっぱり」とも思った。
だから、水漏れはブログではスル―しちゃおうかと思ったけれど、記録に残しておく事にしました。

それにしても、最近しみじみ思う事は、
私たちの技術はもっと進化していて、どんな事でもできるようになったと思っていたけれど、
それは全くの錯覚で、まだまだ何もできないんじゃないかと……。

素人が考えても、漏れて当然と思えるようなこんなタンクに、水を入れる。
このような技術しか無くて、この先どうなるのかと、改めて不安になった。

↑以上、転載おわり