ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

エジプトとシリアと東トルキスタン

2013年08月23日 | 世界とわたし
ブログ『晴耕雨読』に、フィフィさんの、エジプト情勢に関するツィートがまとめられてあった。
それをここに転載させてもらう。

そしてもうふたつ、シリアのことと、昨日知った、昨日まで知らんかった、東トルキスタンのこと。

正直、ここに載せようか載せんとこうか、ずっとずっと迷た。
こんなことが、世界のあちこちで起こってる。
それは、ノンフィクションのドキュメントフィルムや本で、観たり読んだりして、知ってたつもりでいた。
けど、なんも知らんかったんやわたしは。ほんまになんも……。
胸がぐうっと苦しなるけど、自分がその現地に身を置いて、行動したり発言したりができんのなら、
せめてできる範囲で、こんなことが起こってるぞと、知らせていくことぐらいせなあかんと思う。

かくも愚かな人間の姿を。
ひとりだけならまともな者も、曲がった思想や欲望を持つ人間が周りにいることによって、どんどん狂ていく。
その狂気の罪深さ、恐ろしさ、残忍さは、ひとかたまりの毒となり、大勢の人々を傷つけ殺していく。

命を奪われた者、希望を断たれた者、路上の石を握りしめ、砲撃に倒れた者……。

その人たちのために祈る。


エジプト
(フィフィさんのツィートから)

「今、エジプト全土においてデモしているのは、一般のエジプト市民です:フィフィ氏」  中東・イスラエル関連
https://twitter.com/FIFI_Egypt

> エジプト人のフィフィさんが言ってること、日米中の国家放送が、同じテレビで見える香港にいると身にしみるな。
語学ができなかったら、世界はとてもシンプルに見えただろう。 

多くの日本人の、世界情勢に対する知識は素朴です。

だから、世の周知でも陰謀論で片付ける。


エジプト現地の方からの声:

今、エジプト全土においてデモしているのは、一般のエジプト市民です。

同胞団でも、モルシ派でもなく、反クーデターと軍と治安部隊による、大虐殺に抗議するデモ。

偏見まみれの報道は、非常に心外!!
適切な言葉を使って下さい。

偏向報道は、真実とはかけ離れた印象を、暗に与えます。

ちなみに、アルファトハモスクでの事件は、立てこもりではありませんよ。

あれは、死体を安置されていたモスクです。
同時に、あのモスクで、怪我人の救助をしていたんですよ。

では、なぜ一千人近くの人が居たの?
それは、モスクに入った人々は、この日、ラムセス広場での大規模デモに来ていました。

その証拠に、閉じ込められた人々の中には、報道陣も数人混じっています。

(シリーフマンスールは、エジプト25のニュースキャスター、トルコの報道陣など)、大勢の人々が、突然モスクに入った理由は、
デモ中に突然、軍と治安部隊からの、デモ隊に対しての攻撃が始まったから。

そこで、ラムセス広場近くの、とても大きなモスクであるアルファトハモスクに、人々が攻撃から逃れて、入ってきた訳です。

だから、中に居た人々は、報道陣だったり、女性たちだったり、もともと怪我人の救助に当たっていた医師、薬剤師と、さまざまな人々がいた訳です。

そして、逃げ込んだ間にモスクは、好機を得た軍や治安部隊、雇われチンピラに包囲され、
中に逃げ込んだ無防備の人々は、モスクの外に出られなくなってしまったのです。

どうか、適切な表現で報道して下さい。

暫定政府支持の米国の手前、理解はしますが、報道各位、良心があるなら、エジプトの声を届けて下さい。

また、同胞団、同胞団支持隊、モルシ派、との表現は適切ではありません。

中には、そういった人々も居るでしょう。
しかし、これらの言葉では、間違った印象を、見る側に与えます。

反クーデターに対するデモです。

大虐殺後は、軍と治安部隊に対する、大虐殺に抗議するデモです。

今や、大統領を支持していたかは、問題のすり替えでしかありません。

どんな理由であれ、エジプト暫定政府の非人道的な大虐殺に、世界が抗議する事を祈ります。

せめて、ここエジプトのように、日本も幾つかの報道機関は、国民の声を伝えてくれてもいいのに、一辺倒。

虐殺され続けてる人々が、本当に報われない。

デモに参加するのは、民衆の自由。

よく考えて下さい。

現状のエジプトでは、デモに参加すれば、命を落す可能性が非常に高い訳ですが、
それでも、エジプト全土で毎日、大規模なデモが続けられています。

このデモに参加する民衆は、命を顧みず、誰ために危険なデモに参加するのでしょうか?
中東の衛生テレビ放送局、アルジャジーラムバーシェルミスルを、一度見てください。

非常に、中立な立場での報道を心がけています。

どれだけの国民が、危険と背中合わせの中、必死にデモをしているか。

それでもまだ、クーデターを擁護しますか?
これでは、虐殺に加担してるのも同じです。

真実を報道して下さい。

エジプト国民は、軍と治安部隊による無差別大虐殺に、日常生活を脅かされています。

もう、政権の椅子取りゲームは、やめましょうよ!!

シシさん!エジプト国民が、長蛇の列を作り、投票のために何時間も並んで、国民が決めた合法的な大統領ですよ。

米国が支持する親米ムバラク前政権を含め、これまでのエジプトの歴代上、同胞団と言う言葉にアレルギーがあり、毛嫌いしているのは知っています。

まさか、同胞団であるモルシが大統領になるとは?と、腹を煮えくりかえし続けていたのも知っています。

米国の機嫌を損ね、米国からの膨大な額の賄賂を、打ち切られる恐れがあったのも知ってます。

だからと言って、デタラメな報道で世界を混乱させるのは、反則ですよ。

知識のない人間は騙せても、知識人は多く居る訳で……恥を知れ!全ての裏切りモノども、売国奴。

ちなみに、シシは、モルシ大統領の時代の、国防省の大臣ね。

一大臣としてテーブルに付いていた者が、クーデターとは……実に怖い。

2011年アラブの春でも、ムバラク前政権は、反政府デモの民衆を暴徒化と、世界に印象付ける為に、博物館を私服の傭兵に襲撃させています。

いつもの手口に惑わされず、学んで下さい。

暫定政府の自作自演証拠→ http://t.co/eVj8cBZ7p8 http://t.co/XONysmorTc

> エジプトの博物館襲撃。
いわゆる民衆の仕業とは考えにくい。
民衆なら、より生活に必要なものを略奪するだろうしね。

そういうこと。

世界中に、エジプトの民衆が、デモではなく野蛮だという印象を持たせ、暫定政府による虐殺行為を、正当化する狙いなんです。

反ムバラクデモでも行われた。

※暫定政府寄りの報道が、博物館の略奪のニュースをしきりに発信していますが、暫定政府の自作自演、という見方です。

以前、ムバラクが倒された時も、民衆のデモを暴徒化と印象付ける為に、全く同じように、博物館が、前政権側の雇った私服の傭兵に襲われ、ミイラが壊されました。

惑わされず、学んで下さい。

↑以上、転載おわり


シリア

「毒ガスで1300人超死亡」=首都郊外で激しい攻撃―シリア反体制派
時事通信 8月21日(水)19時11分配信
 
【カイロ時事】
在英人権団体「シリア人権監視団」などによると、アサド政権側部隊は21日、首都ダマスカス郊外のゴウタやザマルカなどに対し、激しい攻撃を加えた。
シリアの反体制派は「毒ガス兵器で1300人以上が死亡した」と主張するが、国営メディアは「化学兵器使用に関する報道は完全な誤りだ」と否定している。
 
AFP通信によると、反体制組織「国民連合」のサブラ暫定議長は、トルコのイスタンブールで報道陣に対し、
化学兵器による攻撃は、「シリア問題の政治的な解決への期待にとどめを刺した」と、政権側を非難した。
別の反体制派活動家は、毒ガスを吸引するなどして、約500人が死亡したと主張した。
 
反体制派活動家は、ロイター通信に対し、攻撃は21日の夜明け前にあり、ロケット弾に化学物質が積まれていた、と語った。
犠牲者が運び込まれた施設の看護師は、犠牲者の多くは女性や子供で、手足が冷えたり、口から泡を出したりするなど、神経ガスによる典型的な症状が表れていると述べた。 

毒ガスで苦しむ人々
http://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/syria/2013/08/21/الغازات-السامة-تخلّف-مجزرة-في-زملكا-وعين-ترما-بريف-دمشق.html

これらの写真は大きなサイズで載せたくないので、詳しくご覧になりたい方は、写真の上をクリックしてください。






フィフィさんのツィートより

☆シリアの毒ガス、国連が調査に乗り出さないのは、シリア政府側を非難したいが為だけに、反体制側に自作自演を指示した、欧米の影があるとの見方が濃厚だから。
被害の多くは子供と女性。
死に切れず、毒ガスに苦しみ、泣き叫ぶ子供、苦痛にたうち回る青年など……。

☆日本のマスコミは報道しない‼
憤りで体が震えます。
我関せずの国民たちへ、あなたの未来はつまり、彼らの犠牲にあることお忘れなく。
アメリカ寄りの報道と、アメリカへの迎合。
その全てを、アラブ忘れない。
無意識にしても、共謀者として見られるだろう。


東トルキスタン



東トルキスタン
シルクロードに散った独立国


↓以下、文字おこし

ウルムチ市

中国の国土の6分の1を占める『新疆ウイグル自治区』は、かつて『東トルキスタン』と呼ばれた国だった。
ウイグル人はイスラム教を信仰し、平和を愛する穏やかな民族だ。
彼らは、タクラマカン砂漠周囲にある、緑豊かなオアシスに住んでいる。
ウイグル人は音楽を愛し、祭りの時には皆で歌い、踊る。
ウイグル料理と呼ばれる羊肉と野菜を中心にした、美味しい料理を作る。

1949年10月1日、中華人民共和国が成立。
人民解放軍は、その2週間後、「開放のため」と称してウルムチに進駐。
東トルキスタンを占領する。
中国は、東トルキスタンの指導者を、次々に処刑してゆく。
1955年、『新疆ウイグル自治区』として、中華人民共和国の領土に編入されるー。

漢民族は、水源地を占領し、豊富な地下資源を独占した。
そして漢民族が続々と流入。
ウイグル人の土地を奪っていった。
耕作地も灌漑用水も原生林も、みな漢民族の手中に落ちた。
ウイグル人は下流で、残りの水しか使えなくなり、
漁労や、森林でのクルミの採取なども禁じられた。

たくさんのウイグル人が、無実の罪で逮捕され、拷問を受け、行方不明になっている。
子どもを2人以上身ごもると、強制的に堕胎させられる。
年頃の女性は、集団で強制移住させられ、漢民族と結婚させられたり、売春婦として売られる女性も多い。


『テロリスト』にされたウイグル女性
中国発展の陰で


中国の国土の6分の1を占める『新疆ウイグル自治区』。
中央アジアの国々と国境を接するこの土地は、石油や石炭などの地下資源が豊富です。
人口930万人のウイグル人のほとんどは、イスラム教徒です。
民族意識の高まりから、90年代に入って、中国からの分離独立を求める動きが、目立つようになりました。
背景にあったのは『同化政策』に対する反発です。

これは、今年7月、中国沿岸部にある工場で働く、ウイグル人女性たちを撮影した映像です。

ウイグル人女性:
働き始めた4月20日から7月20日まで、一度だって工場の外へ出たことがありません。

中国政府は、ウイグル人女性を、十万人単位で移住させ、過酷な条件で働かせているといいます。

ウイグル人女性:
どうして、こんな所に来てしまったんだろう。
両親も反対だったのに、役人が無理強いしました。

ラビアさんは、こうした女性が、自治区の外で滞住し、中国人男性との結婚が増えれば、さらに同化が進むだろうと言います。

1964年10月16日、中国は、東トルキスタンにおいて、初めての核実験を行った。
核実験場となった桜蘭周辺の住民を、一切避難させることなく、中国は、地上核実験を実施した。

核実験の成功を喜び、狂喜乱舞する人民解放軍の兵士たち。
この映像に映っている中国人兵士は全員、この後、死亡している。

中国はそれから1996年までの間、東トルキスタンで、46回の核実験を行う。
ウイグル人住民19万人が死亡。
実験に従事した中国人兵士、数万人が死亡。
148万人のウイグル人が、被ばくによる奇形や後遺症に苦しんでいる。

人が住む地域で行った、世界最大規模の連続核実験。
それでも彼らは、シルクロードで生きねばならない。
この汚染された土地で食物を育て、そこを流れる水を飲み、その上を流れる空気を吸わなくてはならない。

ラビアさん:
地域住民は「原爆被害が起きている」と、もう気づいています。

住民(母親):
この前の冬には、娘は痛みで大変苦しんでいました。
痛みに耐えられないので、足を切り落としてくれと、ずっと言っていました。
もうこれ以上は耐えられません。
どうしていいかわかりません。
娘を抱きしめて、なぐさめています。


ウイグル人制圧に向かう、人民解放軍と武装警察

報道官によると、18日の朝、100人あまりのウイグル人が、街頭で、宗教への抑圧、土地の不法収容に対し、抗議デモを展開。
2009年、ウルムチで起きた流血事件で失踪した、◯◯の行方の公表を求めたところ、当局がいきなり発砲。
衝突に発展したのは、平和的に抗議を行っていたのに、当局が発砲したからで、責任は当局が負うべきだと言います。
このような暴力鎮圧は、事態の更なる悪化を招くだけだと警告しました。

翌日、無差別にウイグル人が連行され、多くは家族の元へ戻ってはこなかった。
30分後、異変が……。
女性達が集団で、夫が警察当局に、理由の説明も無く拘束された、などと訴え始めたのです。

女性たち:
無実の人を開放しろ!

集団は大通りに出て抗議を続けました。

抗議をする住民は数百人に達しました。
すると、大通りには、武装警察が装甲車とともに現れ、住民たちの方に迫ってきました。

現地時間午後10時半ですけれども、今現地は混乱状態になっています。
ウイグル族の人たちが、自然発生的に、デモを起こしています。
一方現地では、漢族の住民の、ウイグル族への反発も強まっています。
午後に入ると、手に鉄パイプや木の棒を持った人々が、行進をする姿が、あちこちで見られるようになっています。


ウイグル族の住民:
今日は金曜礼拝がなくなって、モスクには行けないんです。

金曜礼拝は禁止されたという。
イスラム教を信仰するウイグルの人々にとっては、極めて神聖な祈りの時間。
平静を装う町に、火種が今もくすぶっている。
礼拝禁止という措置に、イスラム教徒は反発している。

日本ウイグル協会・イリハム・マハムティ会長:
信仰がなかったら、今までも、この民族は存在しなかったと思います。
ウイグル人のジャーミー(モスク)が禁止されたということは、私たち民族そのものを、完全に否定し始めたということ。

ウイグル人の子どもを取り囲み、暴行を加える漢民族。
中国の狙いは『民族絶滅』である。
中国は、次々に隣国を侵略し、大量に中国人を移住させ、土地や資源を奪う。
そして、若い女性を拉致し、集団移住させ、子孫を根絶やしにする。
ウイグル人は、漢民族との結婚を余儀なくされ、民族絶滅の危機にある。
虐殺や迫害に耐えかねた民衆の、平和的なデモや抗議を『テロ』と呼び、
無差別に、ウイグル人を逮捕、連行し、無実の民を拷問の上、処刑している。
500人しか入らないはずの刑務所に、1000人が連行され、大量の土が搬入されたことが確認されたが、
ひとりのウイグル人も出てきていない。
もし、ウイグル人を救うことすらできなければ、それは世界がふたたび、奴隷を許す時代に戻ることになるだろう。
日本はアジアのリーダーとして、世界で最初に核攻撃を受けた国として、ウイグルの悲劇に目を背けてはならない。

追記
この動画の終わりの方で、画面に横流しでコメントが出てくる。
その中に、ビデオの内容に加え、新たにまた、心が重くなるものがある。
愚かなことをする人間が、その国、その地域にいるからといって、その国、その地域すべての人がそうだというふうに考えて非難する。
その行為の幼稚さ、想像力の無さは、結局はまた、新たな争いや誤解を生む原因になる可能性がある。
この動画は、過去に実際にあったことを、世に知らせるために作られた物だと理解している。
その思いを妨げるような、軽薄なコメントを残念に思う。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする