ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

どこの国も、軍ではなく救助隊を持ちませんか?世界中で、殺し合うのではなく、助け合いませんか?

2014年03月18日 | 日本とわたし


今夜は、市民活動家であり、友人であるあゆみちゃんが、『標的の村』の試写会を、近所の教会の一室を借りてやるぞ~ってんで、行ってきました。
レッスンが遅くまである日なので、ろくな手伝いもできず、おまけにかなり遅刻しての参加でしたが、
とりあえず、ポットラックの一品になればと作って持ってった大鍋に豚汁は、みなさんに喜んでいただけたようでホッと一安心。
会場には、ピースアクションのメンバーや、『The WALK of LIFE』(命の行進)を命題に、世界各地を歩いておられるお防さまたちも参加してくださり、
マンハッタンやニュージャージーから集まってきたアメリカ人の方々と一緒に、『標的の村』を観ることができました。

どうして、いやなものはいやだと言うことがいけないのか。
どうして、普通の暮らしをしたいと思うことがいけないのか。
どうして、こんなに皆がいやだと言っているのに、そのことを無視して、強引に、半ば暴力的に、いやなことをするのか。

同じ日本人でしょう。
同じ沖縄人でしょう。
どうして、いつまでもこんなふうに、争わねばならないのか。

画面の中の、沖縄の方々の、どうして!という悲痛な叫びが、今も心の中に突き刺さっています。

軍さえなければ……。
軍ではなく、救助隊になればいい。
どこの国にも、よその国に攻め入るために訓練された集団ではなく、その国の災害や危機が生じた際に、救助に向かう熟練者たちの集団になればいい。
武器という武器をすべて放棄し、軍という軍をすべて消滅する。

その実現を、世界中の、実際に殺し手にされてしまう者、殺されてしまう者である、我々市民が、本気でひとつになって声を上げれば、
きっと叶うと信じています、今でも。

アメリカの軍隊は、どこよりも巨大で、残酷で、愚かで、狂っています。
それをひた隠しにするために、ありとあらゆる誤摩化しが行われ、以前よりはかなり少なくなったとはいえ、今でも志願する人がいます。
もちろん、貧困からの脱却や、就職のためなどという、かなりプラクティカルな理由や事情で入隊する人もいます。

今年また、巨額のお金が軍に流れ、ついに国家予算の57%が注ぎ込まれるという異様な状況になり、
たくさんの町の議会が、教育や生活保護など、市民が本当に必要としている所に戻せ!と、声を上げ始めました。
それもこれもみんな、その町の市民が本気になって怒り、電話やファックス、そして実際に議員の元に抗議に行くなどして、メッセージをくり返し伝え、
議会の採決がある日はもちろん、会議の傍聴席に座り、市民を守る側に立っているかどうか、にらみを効かしてきた結果です。

いったい、どんな思いをして税金を支払っていると思うのだ!
いい加減にしろ!
そういうことです。

その運動の中心になっている女性が、こんなふうにおっしゃっていました。
「アホらしいほど愚かなことばかりする政治家、世界は自分たちのものとばかりに、やりたい放題する権力者たちに振り回されて、鬱憤や怒りがたまりまくりの毎日だけれども、
今日ここに集まった人たちと出会えたこと、つながることができたこと、そしてこんな話を聞いてもらえたこと、
これを始まりとして、もっともっとつながっていきましょうよ!地球全部がつながるまで!」

お坊さまの言葉も、アメリカ人活動家で、あの高江にも行って抗議をしてきた人の言葉も、そして、今夜の会場を心良く貸してくださった牧師さんの言葉も、

みんなみんな、本当に、なにひとつ特別なことではないのです。
なのにどうして、これほどに、しみじみとした気持ちになってしまうのでしょう。
人間として当たり前のことを、当たり前のこととして望みにくくなってしまった社会。
その一員のひとりひとりであるわたしたちが、やはりもっともっと考えなければならないなと思いました。


前置きが長くなってしまいました。
冒頭に載せた『The Ghost of Jeju』という映画を紹介させてもらいます。

これは、韓国のお話です。
アメリカ人の監督 Regis Tremblay 氏の映画です。
けれども、『標的の村』とそっくりの場面が出てきます。
そうです、韓国でも、同じようなことが起きているのです。
今、Tremblay 氏は、この映画の邦訳に取り組んでおられるそうです。
映画をまだ観ていませんので、きちんと観てからまた報告します。
このJejuという韓国の島は、沖縄の高江同様、それはそれは美しい、自然の豊かな島だそうです。
そして米軍はそこに、巨大キャンプを造ろうとしています。

けれどもそれは多分、米軍のためというのではなく、今米軍が密かに企んでいる、アジアでの紛争ゴッコ勃発のための準備であると言われています。
米軍自体は、日本や韓国、そしてフィリピンなどからも、米軍を撤退させ、サイパンに造る予定である超巨大キャンプに集結させるはずなのですから。
なので今、沖縄が反対し続けている施設造りは、真性のバカと言われている天ぷら総理とその側近が作ろうとしている日本軍のためだと言われています。

もしこれらのことが本当ならば、いったい沖縄の方たちや、Jejuの方たちは、誰を相手に闘っていることになるのでしょうか。
こんなことのために、どうして、市井の人たちの人生が丸々、破壊されなければならないのでしょうか。
そしてもうひとつ、Jejuでは、世界各地からの座り込みの参加が、けっこう多くあるのだそうです。
そういうアピールに長けているのだと思います。
高江はどうでしょうか。
沖縄の、特に地元の方々に、そのご苦労がのしかかっていないでしょうか。
もっともっと世界にアピールして、Jejuとともに、基地なんかいらん!軍なんかいらん!
アジアは平和を叶えるために闘う!
アジアに戦争や紛争はいらん!と、とてつもなく大勢の市民が一緒に、きっぱりと宣言しなければ、
今にきっとアジアも、中東と同じように、戦争や紛争まみれの社会が延々と続く悲惨な地域に成り果ててしまいます。
それが、アメリカ軍の狙いだからです。

そんなことをつらつらと考えながら、またまた書いてしまいました。


あゆみちゃんからの言葉を追記させていただきます。

本当に、本当に、沖縄も、済州島も、フィリピンも、プエルトリコも、キューバ―も同じことが起きています。

「アメリカの国家予算の57%は、軍事費であり、海外基地をなくして、このお金をコミュニティーの貧困や、環境や、福祉や教育に取り戻そう」
↑これは、ジョン神父が話して下さったことです。

米軍基地に苦しむ地球の別のところの人々、生きものの叫びは、私たちの問題と紙一重なのです。
今、ここから始めよう。
軍事費削減のロビー活動、署名活動を始めよう。
コミュニティー改善のための、プログラムをはじめよう。
生きとし生けるものが、平和のうちに尊重される世の中を、ここから作ろう。
世界の、すべての基地問題を抱える住民たちと、手を取り合おう。

そして、私の一番の懸念は、TPPです。
2020年までに、沖縄や韓国の海兵隊を、グアム・ハワイに移し、サイパンに大きな軍事要塞を造る予定であること、
そして、これからの軍事拠点は、アジアにシフトして、「日本と韓国で、大規模(Nuclear Aircraftも使った)演習を行う」、と明記してあることです。

もし、海兵隊が沖縄から移るのであれば、何故に、辺野古V路滑走路の建設や、高江ヘリパットの拡大が必要なのでしょう?
それは、9条を変え、「日本国軍」が使用するためです。
天ぷら総理による武器禁輸3原則解禁や、秘密保護法、9条改悪と、流れが一致しています。
天ぷら総理はしかも、原発を再稼働させ、将来的に、核兵器を持つつもりでいます。

ここが、私たちの子どもたちの将来を左右する、重要な過渡期です。
TPP絶対反対!
コメント (3)
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日本はいつから、超高濃度放射性物質の焼却を、こんな爺さん数人だけで決めてもよくなってたんですか?

2014年03月18日 | 日本とわたし
わざわざネットしない宣言をして、自分に言い聞かせたのですが……。

今朝、携帯で、軽い気持ちでツィートをチェックだけしとこうと、チラッと読んでいたら……。

鮫川村の住民が『焼却施設の運転再開を了承した』、という記事を読んで、あまりにびっくりしてしまい、パソコンをつけてしまいました。
この鮫川村の焼却施設については、ここでも何度も書いてきました。
必死で反対している方々とも、ずっとつながってきました。
なので、どうしてこんなことに急転したのか、それを知らなくてはならないと思いました。

やはり、きーこさんが、詳しいことを記事にしてくださっていました。
いつもなら、彼女が書いてくださった文字のひとつひとつを打ち直しながら転載させていただいていましたが、
今回はちょっと、自分の練習と、今夜近所の教会で行われる『標的の村』の試写会&ポットラック集会に持って行く豚汁を作るのにも時間を使うので、
コピー&ペースト、そして若干の文字の強調の追加を加えて、転載をさせていただきます。

↓以下、転載はじめ

<高濃度汚染物焼却>「鮫川村の焼却施設住民の了承受け運転再開へ」←了承した住民とは数十名のお爺さんたちのことです。

事故で停止の鮫川村の焼却施設、住民の了承受け運転再開へ

FNNLocal 2014/03/17



放射性物質を含むわらを燃やす福島・鮫川村の焼却施設は、住民の同意を得られたため、­
18日以降、運転が再開されることになりました。



環境省は、鮫川村の住民の代表に、焼却施設の試験運転の結果などを説明し、
本格運転の­再開に理解を求めました。





これに対し、住民側は、安全策が講じられたとして、運転再開を了承しました。







鮫川村の焼却施設は、2013年8月、一部の施設が爆発事故を起こし、運転を停止して­いました。



鮫川村の大楽勝弘村長は、
隣接の市町村の理解をもらってからの稼働になると思います­」と述べた。


環境省と村では、18日以降、運転を再開することにしている

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

これで本当に「住民の了承を得た?」

住民の了承を受け、運転を再開するようですが、
了承した住民は代表、ということです。
代表とは?
どうやって選ばれた住民なのでしょうか?

うしろ姿から察するところ、若いお母さんやお父さん、またはおばさんやお婆さんはいません。
おじさんもいないかな……。
お爺さんばかりに見えます。
そしてその人数も、とても少なく見えます。
画面に映っているだけで、一体何人ぐらいいるのか?



画面に映っている鮫川村住民代表25人
画面上では、手を上げなかった(反対)ように見えた人は4人(水色の枠で囲みました)
前と横に座っている環境省などの人は、映っているだけで11人

これって、密室で決めていると言えませんか?

8000ベクレル/kg以上の放射性物質で汚染された、わらを燃やすのに、
今更放射性物質を吸い込んでも、あまり影響がなさそうなおじいさま方ばかりで、決めているように見えます。

鮫川村の本当の住民は、知っているのでしょうか?
そして、風向きで飛んでくる近郊の住民は、知っているのでしょうか?
こんな内輪の説明会が、許されるのでしょうか?

高濃度の放射性物質を、排出法の網にかからない小さな焼却炉で燃やすというのに、
日本中の国民が、知っていなくてもいいものなのでしょうか?
何百年も消せない、放射性物質をばら撒くというのに、
こんなお爺さん数人達だけで、決めてもいいのでしょうか?


これほどまでにも日本は野蛮だということを、世界の国々にも知ってほしい。

最近本当に思います。
日本が先進国だなんて、ウソだったんだって。

↑以上、転載おわり
コメント (2)
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