ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

目を覚ませ日本の大人!「『浸水』に対しては防波堤は無力」と、声を大にして叫べ!

2014年03月10日 | 日本とわたし
目からウロコでしたので、一ヵ月前の記事ですが、紹介させていただきます。

↓以下、転載はじめ

これでも『津波』と言い張る社会
武田邦彦・中部大学教授

この写真は、福島原発が爆発してほどない時の上空からの写真で、写真の上が陸側、下が海だ。




福島原発を襲った津波は海から来たから、「下から」来た。
津波の一撃を受けた海岸線の建物や機械は、わずかに残骸を残しているだけだ。

でも、海岸線から少し入ると、津波の勢いは少し弱まったのだろう。
中央部にある、横に長い建物(タービン建屋)の前のタンクは、上空から見た感じでは、無傷で残っている。
そして、その上に長い建物があり、この建物の高さは35メートルほどある。

福島原発を襲ったとされる津波は15メートルだから、このタービン建屋を超えることはできない。
だから「建物が残っているということは、津波はタービン建屋で止まった」、ということを示している。

タービン建屋のさらに陸側に、原発が4つ並んでいる。
右から1号機、2号機、3号機、そして4号機だ。
1号機、3号機、4号機は、爆発したので骨組みが見える。

2011年3月11日、津波は、海岸線から福島原発を襲ってきたが、タービン建屋に阻まれて、「津波」は原発まで達しなかった
これほど明瞭な事実があるのに、日本社会はまだ、
「福島原発は津波で破壊した。だから、防潮堤を高くすれば安全になる」と言っている。

事実を見る目を完全に失っている
津波がきて破壊されるというのは、津波の強い力で家が押し流されるからで、
ゆっくりと浸水することを、「津波にやられた」とは言わないし、対策も変わってくる。
津波が原因なら「防潮堤」だが、単に浸水したので爆発したなら、「浸水対策」になる
からだ。

浸水に対しては、防潮堤は無力だ。
津波の力を避けることはできるが、遠くから迂回して入ってくる水を止めることはできない。
原発の建物を、「津波や高潮で予想される最大高さより、標高を高くしておく」ことになる。
「津波対策」と「浸水対策」は全く違う
のだ。

でも、今や日本社会は、「口先男」の世界になり、事実を見ないで原因を特定し、
写真を見れば小学生でもわかることでも、NHKが空気を作れば、それで押し通せる。

なぜ「津波」にしているかというと、「浸水」となると、原発を一度分解して、高台に移す必要があるからだ。

もともと原発は、耐震性が震度5(総合的に)ぐらいなので、地震でかなり損傷し、さらに浸水で破壊された、というのが正しいだろう。
私たち日本人の親は、「ウソをつき続けて日本をダメにし、それを子供に引き継ぐ」ことを、すぐやめなければならない。

(平成26年2月6日)


↑以上、転載おわり


で、これが最近の、浜岡原発の様子です。






中電にも、みなさんの愛情のこもった忠告をして差し上げましょう。
もうやめときって、何度でも何度でも、諭してあげましょう。
もう原発は過去の産物であり、超難儀なお荷物であり、中電どころか中部地方、さらに日本国のみならず地球に対しても、危害を与える、
甚大な危害を与える、どうしようもないバケモノなんやからと。
コメント (2)
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これが『アンダーコントロール』の正体!ど~ん!

2014年03月10日 | 日本とわたし
先日、3月3日に行われた参議院予算委員会においての、那谷屋正義(民主党)議員の質問に答えた安倍総理の言葉について記事を書きました。

ある野党議員が、オリンピック誘致に際して『アンダーコントロール』という言葉を使った安倍氏に、福島県民の心情への配慮はなかったのか、という質問をしたところ、
「もちろん政府としては、汚染水問題をはじめとする多くの問題が、現実に存在していることは十分承知している。
そのために対策を講じようと努力もしている。
けれども、すでに東京がそのような状況下にあることを案じている相手に、コントロール不能というようなことを言えないではないか。
だからわたしはあの場で、アンダーコントロールという言葉を使った」
と、堂々と、いや、原稿を読むためにずっと頭のてっぺんを見せながら、言い切った安倍氏。

その答を聞いて、どう切り込んでいくのかと期待しながら聞いていると、

「いや、英語だと(どうのこうの……)、だから、日本語でもう少し(なんちゃらかんちゃら……)と、わけのわからないことを言い出してボツ。

がっかりしましたが、とりあえず、安倍氏本人が、アンダーコントロールではないのを承知で、
あの場を取り繕うために使った言葉である、ということだけははっきりしました。

完全にブロックできている、などという戯言も、徐々に言い回しを変えて、微調整していると、三宅雪子議員もおっしゃっていますし。

あの答弁の動画を、翻訳して世界に!とおっしゃる方がたくさんおられます。
もちろんそれも大事ですけれども、まず日本語がスッと理解できる日本人のみなさんに、どないかして伝えることはできないのでしょうか。
日本のマスコミに、強烈に要請して、報じさせることはできないのでしょうか。

あの男は、年に指で数えられるぐらいの回数、被災地に行って、あれやこれやを食べて見せては、
「復興は着実に進んでいる。風評被害を払拭する」と胸を張って言っていますが、

用意されたフリガナ付きの原稿を、早口で読むことしかできない、心も知識もペラペラに薄い人間に、いったい何がわかり、何ができるというのでしょう。


↓以下のビデオは、福島県大熊町を、車で通り過ぎながら、除染(この言葉はだから完全に誤り)の凄まじい状況を撮影したものです。
いかに政府が無責任、かつ無能であるかを、あの黒いプラスティック袋が物語っています。



原発事故「風化感じる」77% 福島県民、共同世論調査
【朝日新聞】2014年3月4日



朝日新聞社と福島放送による、福島県民を対象とした世論調査で、
国民の間で、福島第一原発事故の被災者への関心が薄れ、風化しつつあると思うか、と尋ねたところ、
「風化しつつある」は77%で、「そうは思わない」の19%を引き離した。

昨年3月の調査では、72%対25%だったので、風化を感じる人が少し増えている。
今年2月の全国世論調査で、同じ質問をしたところ、69%対27%だったので、福島県民の方が、より風化を感じていることがうかがえる。

また、福島の復興に道筋がついたかどうか、尋ねたところ、
「大いに」「ある程度」を合わせた「ついた」は17%で、
「あまり」「まったく」を合わせた「ついていない」は82%に達した。

昨年3月の18%対80%と、ほとんど変わっていない。
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