ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

海のプチ家出

2017年10月31日 | 家族とわたし
海(カイ)がまたおらんようになった。



けども前回は、おらんかったんじゃなくて、フェンスを飛び越えようとした時に受けたひどい裂傷を、独りで治そうと地下室に隠れていたからで、結局は家の中に居たんやけど、



今回はわからへん…。

今日はハロウィーンやったから、ゾンビやお化けに変身した子どもらが、夕方から通りに出没した。
海はやんちゃのくせにビビリやから、もしかしたら気が動転してしもて、いつもと違う場所か、いつもより遠くに行ってしもたのかもしれん。



前回、なんぼ探してもどうしても見つけることができんかった、地下室の究極の隠れ場所も調べたけど、どこにもおらん。



外もぐるりと、左右前後、懐中電灯の光を当てて探したけど、彼の姿を見つけることはできんかった。



夫は、覚悟して外に出してるのやから、1日帰って来んぐらいで狼狽えたくない。
普段の気持ちで、いつも通り、よう眠れるようにゆったり過ごしたい。
ほんでまた明日、どうしたらええか考えるって言う。

そう思うべきなんやろうけど、どうしてもそんなふうに割り切れへん。
覚悟ってなんなんやろなあ…。


食いしん坊やのに、朝に食べたっきりでどうしてるんやろう…。
帰りとうても帰れへんとこに閉じ込められてしもたんやろか…。
外の気温は5℃。
寒いやろに…。

カエデの爺さんとサクラのポンちゃんにお願いした。
もしも、シマシマの猫がうろうろしてるの見たら、早よ家に帰らなあかんでって叱ってって。

空(クウ)も心配してるよ。



『空海』の『海』が抜けたらあかんねん。
二匹と一緒に、もっともっと暮らしたいねん。
お願いやから帰ってきて。

かんにんやで、外に出してる限り何かが起こるかもしれん、それは覚悟してる言うて、普段は偉そうにしてるけど、
やっぱりかなんねん。
海を失いとうないねん。
待ってるしな。
帰ってきてな。

******* ******* ******* *******

今、夜中の1時20分。

海が帰ってきた!
帰ってきてくれた!
ありがとう海!
ありがとうカエデの爺さん!
ありがとうサクラのポンちゃん!
もう寝ます。
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細川弘明氏「悪いのは小選挙区制ではなくて、「死に票」を減らす仕組みが皆無の日本の小選挙区制ですよ」

2017年10月31日 | 日本とわたし
ジャーナリストの守田さんは今、パリにいます。
パリでは、反核世界社会フォーラムに参加し、さまざまな国の方々と交流する予定です。
その後、フランスの地方都市エピナルとコンマールで、福島と日本の今について講演し、そのあとドイツに移動。
オーバーハウゼンで対話集会に参加し、講演と質疑応答をこなし、翌日はドイツのNGO・IBBのミーティングに参加します。
守田さんはこうして、世界の人々との輪を広げ、世界により広く、福島原発の真実と日本民衆の今を伝えようとしています。
京都の女性たちが作った"I hope peace"という旗を50枚と、東日本大震災避難者の会"Thanks & A speech, letters and memoirs evacuees from Fukushima"「福島原子力発電所事故からの避難者たちによるスピーチ、手紙、そして避難手記」を100冊という、大荷物を運びながらの旅です。

守田さんの、世のため人のためという気持ちの強さと行動力には、頭が下がりっぱなしのわたしですが、今回初めて、守田さんにお金を送ろうと決めました。
といっても、ほとんど足しにならないような額ですが、塵も積もれば山となってくれることを願いつつ、みなさんからもぜひ、記事の最後に振込先を記しますので、よろしくお願いします。

では、大変な旅が始まってからも、どんどんと送ってきてくれるメッセージの中から、小選挙区についての、目からウロコな記事を紹介させてもらいます。


ひどいのは小選挙区制ではなく、世界で最悪最低の、日本の小選挙区制だった!!
【明日に向けて(1441)】2017年10月30日
http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/753496109c01ca7ff53086ec082b3ae7

守田です。

インチョン国際空港にいます。
トランジット中で、もうすぐパリに向けて飛びます。
韓国滞在時間は約22時間。
この買い方が最も安かったからですが、同時に、旅の前にたっぷり睡眠をとってと考えてのことで、大正解でした。
夕べは、空港近くのトランジットホテルでぐっすり寝ることができました。

それで、もうすぐフライトなのですが、その前に、どうしても紹介しておかなくてはならないことがあります。

小選挙区制についてです。
僕は、この制度のために、まったく民意が反映されていないことを告発しましたが、
これに対して、友人で心から尊敬している細川弘明さんが、すぐにメールをくれて、
「悪いのは小選挙区制ではなくて、「死に票」を減らす仕組みが皆無の、日本の小選挙区制ですよ」と指摘してくださったのです。
細川さんが、このまま僕がパリにいって、「小選挙区制のせいでこんなひどい結果になった」と言っても、ヨーロッパの人々にぽかんとされてしまうと考えて、急いで指摘してくれたのです。

実は初めてではなくて、前にもこのご指摘をいただき、僕も文献を集めて調べてみたのですが、かゆいところに手が届かず、今回もその辺を調べて論じなければ、と思っていました。
そうしたら、速攻でメールをいただいたので、渡りに船でした。
細川さんの承諾を得た上で、全文を転載しますので、お読みください。
なお、二つの文章を添付で送っていただいているのですが、そのうちの1つをネット上で見つけたので、末尾にアドレスを書いています。

ポイントだけまとめてみます。

私たちは、選挙において、有権者は一票しか持っていないので、好ましい候補者が多数いても、一人にしぼらなければならないし、場合によっては、「死に票」を覚悟しなくてはならない状態にあります。
それを避けるためには、あえて嫌な候補者に投票し、もっと嫌な候補者に投票すべきだ、いや、それはどうしても嫌だ…などと悩み続けているわけです。
その際わたしたちは、前提として、この仕組みに疑いの目を向けていません。

しかし、なんとヨーロッパでは、こんな制度はほとんどないのだそうです。
こんなひどい、有権者の声の大半を切り捨てる、民主主義にふさわしくない制度は、ほとんどないのです。
では、どんな仕組みがあるのか。

投票者に優先順位をつけて投票できるのだそうです。
例えば、Aさんが一番、Bさんが2番、Cさんが3番みたいに。
それで、Aさんが下位にまわってしまったら、その票はBさんのものになる。
Bさんも下位だったら、Cさんのものになる。
つまり、私たちが、候補者一本化にむけてものすごい苦労をしていることが、投票の過程で自動的になされてしまうのです。


最初は「すごい」と思いましたが、反対に、途中から怒りが込み上げてきました。

「騙されてる!!」

うーん。
社会運動をこれだけ頑張っている僕ですら、スコーンと騙されている。
もともと「選挙は嫌いだ!」とか言って、勉強を怠っていましたが、なんのことはない。
僕が嫌いだったのは、この日本の、あまりに劣った、低俗な、民主主義とは言えない、日本的小選挙区制だったのです。

なぜ政治家たちは、これを明らかにしないのか。
知らないはずがない!
それだけでも騙しです!
許せない。
同時に、このことに気付いてなかった自分が恥ずかしい。

みなさん、世界の小選挙区制について、調べ直しましょう。
そして、何をどう変えるべきなのか、みんなで議論しましょう。
野党共闘を作る上でも、私たちはいろいろと意見が食い違い、ときに険悪な仲にもなってしまっているとも思います。
でも、私たちが争う必要なんてないのです。
制度が悪いのです。

あああああ。
もうフライトが近い!
とりあえずここまでにして、細川さんのメールを貼付けます。
みまさん、ぜひがっつり学習して下さい!


以下、細川さんのメールを転載します。

******* ******* ******* *******

守田さん、細川です。
精力的なご活躍、頼もしい限りです。

守田さんが繰り返し主張しておられることのうち、前からちょっと気になっていたことがあり、メールします。
特に、海外で話をされる機会がおありとのことで、日本の一般通念が通じないこともありますので。

----------------------------------------------

ひとつは「小選挙区制」について。

自民党が、小さな得票率で過大な議席を占めるという非合理・不条理
そのこと自体は仰る通りです。

でも、それは小選挙区制度のせいではありません
小選挙区制を採用している他の多くの国では、そのような不条理はおきていません

原因は、日本が、一票につき一人の候補者しか指名できないという、とてつもなく原始的な投票方式をとっていることにあります。
これは、比例区でも同じことです(立憲民主党の名簿が尽きたので、自民党が議席を得る、というような不条理がおきたのと同じ原因です)。

解決策は(理屈としては)簡単で、一票でたくさんの候補者に順位をつけて投票する方式(preferential voting 選好投票、順位投票)にすればよいのです。

というか、それがむしろ世界の常識です。
だから、「日本は小選挙区制だから、こんなおかしな結果になる」と主張しても、「何言ってんの?」ということになりかねません。

選好投票方式について、(専門家によるちゃんとした解説も探せばあると思いますが)とりいそぎ、何年か前に、細川が『オルタ』に書いたエッセイと、朝日の小暮哲夫さんの最近の記事を添付します。

あと、少し古いですが、細川ブログにも、豪州の方式について書いたことがあります。
http://itacim.blogspot.jp/2004/09/austenvabs.html
http://itacim.blogspot.jp/2004/10/aust_10.html


小選挙区制を否定する方に、ではどうするんだと尋ねると、比例代表とか中選挙区とか仰ることが多いのですが、
比例代表は多党化を促しますので、政権は必ず連立政権となり、どの党も公約をそのまま実現することができなくなり、野合的妥協を迫られます
中選挙区制は、まさしく55年体制に逆戻りで、野党第一党は、万年野党の地位に甘んじなければなりません(国会運営で腐敗的妥協が蔓延することは、社会党の歴史をみればわかります)

小選挙区制がなければ、民主党が政権をとることもできませんでした。
立憲民主党が政権をとることも、小選挙区制でのみ可能でしょう。
選好投票方式と比例代表制がうまく組み合わさったデザインが導入されれば、政権交代は早まるでしょう。
小選挙区制度それ自体は、超長期政権を許さないという点で、優れた制度です。

小選挙区、是か非か、という議論は、ほとんど意味が無いと思います。
どのような投票方式をデザインして、死票を減らすことができるか、ということが本当の問題です。
(坂井豊貴さんの『多数決を疑う』(岩波書店、2015年)は、このあたりをもう少し丁寧に論じておられます。)

「世界で最も完璧に近い投票制度」オーストラリアの難解すぎる選挙
【with news・小暮哲夫】 2017年10月16日 
https://withnews.jp/article/f0171016001qq000000000000000W03510101qq000016047A

******* ******* ******* *******

まうみ注:
途中ですが、選好投票について、少し調べてみました。
色々な方式があって、読み進めていくうちにちょっと頭がこんがらがってきました。
比較的わかりやすい、選好投票例の説明を、ここに引用させてもらいます。
この方法が、選好投票の一つの例であると理解してください。

引用はじめ:
http://www.nikkei-science.com/page/magazine/0406/vote.html

ー前略ー

これに対し、いわゆる「真の多数決方式」を採用すれば、問題点を解決できる。
この方式では、投票者は、すべての候補者について選好順序を示す。
これに基づいて、候補者どうしを1対1で比較したとき、他の候補者をすべて打ち負かした者が当選者となる。
また、他の候補者をすべて打ち負かすほどの、多数の支持を得た候補者がいなかった場合は、
1対1の比較で、最も多くの候補者を打ち負かした者を選び、さらにその中でも最も多くの順位評点を獲得した者を、当選者とすればよい。

この方式も完全ではないが、泡沫候補が選挙戦の行方を左右するといった矛盾を避けられる。
候補者をどの順で好ましいと評価するかという情報を、投票に取り入れることにより、投票者の意思を、より正確に反映させることができる。
この方式は、世界中の国々で、容易に実施可能であり、その点でも重要だ。


******* ******* ******* *******

私たちはもっともっと、世界に自分たちを開いて行かなくてはと痛感しています。
今回の旅もそのためのもの。
ぜひご支援ください。
選挙のあとで、みなさん、心身ともに金銭的にも「疲れて」いるときだと思いますが、新しい可能性を必ず切開きますので、どうかよろしくお願いします!


振込先:郵貯ぎんこう 

名前:モリタトシヤ 
記号:14490 
番号:22666151

他の金融機関からのお振り込みの場合は、
店名:四四八(ヨンヨンハチ) 
店番:448 
預金種目:普通預金
口座番号:2266615
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