ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

たかがクシャミと思うことなかれ

2009年09月19日 | ひとりごと
「はぁ~ふほん

先週末ぎっくり腰をやった旦那。クシャミが恐くてたまりません。
一度だけ、気を許して本格的にやっちゃった直後に、ピキッときて、呆気なくもとの一番悪い状態に戻ってしまったので、
それからというもの、必死になって止めるか、止めようのない状態にまできてる場合にはあきらめて、冒頭の、腑抜け作戦に出ます。
ただ、その音があまりにも可笑しいため、近くにいるわたしには拷問のような瞬間になってしまいます。
わたしが笑うと旦那も笑いたくなるので、ほんでもって、その頃の旦那は、笑うことすら×の容態だったので、
まるで、昔々にあった、鶴瓶師匠が司会をやっていた『テレビにらめっこ』状態。必死に肩を震わせながら笑いを堪えるわたし。
なかなかこれも苦しいです……

今朝、朝ご飯を食べている時、その腑抜けクシャミの話題が出ました。
すると旦那、「そりゃもう、クシャミっちゅう行為の激しさはとてつもなくて、秒速200マイルほどの速さでもって空気が出て」と言うので、
「その秒速、正しい数字?」と聞くわたしに、ふむ、こいつはまたブログネタにするつもりやなと踏んだ旦那、
「ウィキでちゃんと調べなはれ」と一言、ご指導くださいました。

秒速は分からなかったけれど、今までなんとな~く耳にしてきたことで、なんとな~く分かってたつもりだったけれど、ほんとはちゃんと知らなかったことがいっぱい載っていて面白かったです。


『一般にくしゃみ発作の際には目をつぶる。
また、体の他の部位のコントロールもきかないのみならず、腕などの筋肉の収縮あるいは硬直を伴うため、
自動車の運転や機械操作の際には危険な状態となる。熱い飲み物が入ったコップを持っている時なども同様に危険である。

瞬間的かつ急激におこる激しい運動であるため、肋骨の損傷・骨折や、いわゆるぎっくり腰の原因ともなる。
とくに腰に心配があることがあらかじめわかっている人は、くしゃみの前兆を感じたら座り込んでしまうか、近くにある壁などに手をついて体を固定するように心がけるとよい。

くしゃみの語源は「嚔(くさめ)」という言葉である。
中世の日本ではくしゃみをすると鼻から魂が抜けると信じられており、そのためにくしゃみをすると寿命が縮まると信じられていた。
そこで早死にを避けるため「くさめ」という呪文を唱えるようになり、いつしかそれが「くしゃみ」という名前となり、その行為そのものを指すようになった。

上記のように、中世の日本ではくしゃみをした人、またはその近くにいた人が「くさめ」と言う習慣があった。

類似の習慣は海外でも多く見られ、スペイン語圏ではくしゃみをした人に対し"¡Salud!"(「健康」の意)と声をかける習慣がある。
この習慣はカトリック教会を中心として教皇グレゴリウス1世(540年 - 604年)の時代に広まったものとされる。
さらに、2回くしゃみをすると"Salud y dinero"(「健康とお金」の意)、3回くしゃみをすると"Salud, dinero y amor"(「健康とお金と愛」の意)と言う。

フランス語では"A tes souhaits"(「願いが叶うように」の意)、
さらに、2回くしゃみをすると"A tes amours"(「恋愛が上手く行くように」の意)と言う。

英語では"(God) Bless you"(「祝福あれ」の意)と言う。
ドイツ語では"Gesundheit"(「健康」の意)と言う。

日本では、人に噂話をされている時にくしゃみが出る、という俗信がある。
地域にもよるが、くしゃみが連続で出た回数に応じて、他人がどのような噂をしているかと言う解釈があり、「一そしり二笑い三惚れ四風邪」などのことわざもある。
意味は、1回だったら批判される噂、
2回だったら物笑いの種にされている、
3回だったら誰かに惚れられているが、
4回もくしゃみするようだったら風邪をひいている…と言うものであるが、
それ以外に「一にほめられ二に憎まれ三に惚れられ四に風邪をひく」とするものもある。
他に「一に褒められ、二にふられ、三に惚れられ、四に風邪」ともいい、その解釈には様々な類型がある』


わたしもこちらに来て9年、クシャミをする人が近くに居たら、自然に「Bless you」と口から出るようになりました。
Godを前につけないのは、その人の宗教が何か分からない場合があるからで、もし知人でクリスチャンだと分かっている場合はGodをつけます。

もうしばらくは、旦那の腑抜けはぁ~ふほんを楽しませてもらいます。

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大きな四角いスペースに

2009年09月18日 | ひとりごと
普段、好んで読むコラムのひとつに、桂三枝さんの『笑ウィンドウ』というのがあります。
わたしも、運転中の息子Tが「CD替えて」と言うのを「尻かいて」と言われたのと勘違いして、頬を染めながら、そろそろと彼のお尻に指を突っ込んだ話を応募しました。

今回のこのエピソード↓、胸にガツンと食い込んできたので、みなさまにもご紹介。

『小2の娘が国語の問題集をやっていた。
のぞいてみると「さいきんたのしかったことはなんですか?」の問いに対して娘は「学校のプールにはいったこと」と書いていた。
「それを絵でかいてみよう」という問いに対して、娘の答えは大きな四角いスペースに「むり」とだけ書いてあった。むりって……』


小2の時のわたしだったらどうしてたろう、と思いを馳せてみました。
そんなこと言われてもぉ~とか心の中で愚痴りながらも、なんとかして必死に、四角いスペースぎりぎりにプールのふちを描き、
その中に水泳帽をかぶった何人かの子供や、浮き輪やボールなんかを適当に描いて、空いた所を水色で塗ってたでしょうね。
母親から、何事にも正解、完璧、迅速を要求されまくっていた頃なので、『むり』なんて言葉が思い浮かばなかったと思います。
でも、あの頃にもし、これは自分には無理かもしれないと素直に認められる子供でいたら、もう少し楽に過ごせていたかも。
そうしたら母も、過剰な期待をかけることもなく、いい意味であきらめられる練習ができたかもしれません。

担任の先生のコメントが楽しみです。
わたしも、彼女の担任になったつもりで、いろいろと想像してみようと思います
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あ~しんど!

2009年09月17日 | 音楽とわたし
今日は朝からいっぱいの日。

まずは朝一番、人前演奏恐怖症の男性のレッスンから始まり、ピラテスに行って一汗かき、部屋の掃除と洗濯をしながらピアノの練習(おいおい、ナガラかよって?はい、最近の練習はなにかと組み合わされることが多いです)。
昼から子供達のレッスンが1分の隙間もなく入っていて、夕方6時半に終了。
そのまま、薄焼きせんべいとお茶持参で、旦那を助手席に乗っけてマンハッタンまで行きました。

まだちょっと腰に痛みが残っているのに、わたしがマンハッタンに行くっつ~と必ずついてくる(きてくださる)旦那……
わたしがミーティングやリハーサルをしている間、好きなところをブラブラ歩き、ビールを一杯飲んだりベンチに座って本を読んだり、通り過ぎるマンハッタン人を観察して楽しんだりするわけです。
そして用事が終わったわたしと合流して、ちょっと軽く食事してから帰ります。

今の家は、マンハッタン直通の電車だと半時間もかからないし、駅から歩いて5分もかからないし、超便利だというのに、まだ一度も利用したことがありません。
ま、そりゃ、どちらかというと車の方が便利だし、駐車の問題さえクリアすればお得だし、旦那は無料の路上駐車ポイントを見つける天才だし、
一緒に行くって言ってくれてるのだから、ありがたくその好意を受けなければとは思うんですけどね。
それに、今日みたいに夜遅くなるような時は、やっぱり車の方が安心かもしれません。

ということで、今日は『秘密のアンコール曲チーム』の合わせがありました。
まだコンサートを迎えてもいないのに、にゃ~にがアンコールじゃ!って怒らないでくださいね。
とりあえずですね、もし、もしも、もしものもしも、「アンコール!」というありがたいお声がかかった時のことを想定して、有志(ヴァイオリン2名、ヴィオラ1名、チェロ1名、ピアノ1名、ソプラノ1名)で、『コン・テ・パルティロ(Con Te Partirò)』を演奏することにしました。
『コン・テ・パルティロ(Con Te Partirò)』、またの名を『Time To Say Goodbye』は、イタリアの歌手、アンドレア・ボチェッリの代表的オペラティック・ポップです。
イタリア語の本題(Con Te Partirò)は『君とともに旅立とう』という意味らしく、英題の意味とは真逆?!
わたし達は、コンサートの終わりに演奏するので、もちろん英訳の方。ええ加減ですなあ……

今夜はわたし、作曲をちょっとかじった人間として、あっちゃこっちゃ文句つけて♪をいっぱい変えちゃいました。みんな~ごめんちゃい
でもまあ、かなりすっきりしたというか、それぞれに演奏しやすくなったと思います。(なんちゅう自信?!)

ってなことを9時過ぎまでやって、それから近所の居酒屋で待ってる旦那のとこまで行き、美味しいにぎりをちょこちょこっといただき、またまた助手席に旦那を乗っけて戻ってまいりました。


今日の旦那の失言。

車がマンハッタンに入ってからは視線は窓の外に。今日は運転しなくていいし、もう堂々の通行人見物です。
「いったいあのかわい子ちゃん達はどっから来るんやろ(もちろん英語)」

ぼそっと抜かしよったのをわたしは聞き逃しませんでしたよ。
旦那は日頃から、頭にふっと浮かんだ言葉をポロッと口から出してしまう癖があります。
あまりにえげつないことだった時は必死になって出さないようにするのだけれど、「あ、これは言わない、言うたらあかん」って必ず言います。
それだけで充分、大体の予想がつきます。前後の話の内容から想像すればいいだけですから。
今日のはあまりにも素だったので、ツルルッと出てしまったようです。ささやき声でしたけど。
自分の思いを声で聞いて焦った旦那は、しばらく動きを止めてわたしの様子を観察し、出方を探っていました。その間1分ほど。
そしてやっぱり聞かれてたと分かるや否や、支離滅裂な言い訳をし始めました。
まあ、今夜の程度なら、別に日常茶飯事、どうってこともない内容なので、さらりと許してあげました。
ほんと、困ったもんです



 
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米国手作り納豆事情

2009年09月16日 | 米国○○事情
じゃじゃ~ん



マサチューセッツ州にて作られた手作り納豆です!



大豆作りから始まって、一切の添加物を加えずに、昔ながらの製法で作られています。




なんて、嬉しそうに紹介していますが、実はわたし、ほんの数年前まで、納豆を嫌っておりました
匂いとあのネバネバ……どうしても口に入れる気になれず、当時ひげ面だった旦那が、納豆の糸をあっちゃこっちゃにつけてるのを見てはオエッ!
納豆蕎麦だってへっちゃらのアメリカンと、しそも納豆も苦手のジャパニーズ。
ところが、そんなへなちょこなことを言うてる弟子を見かねたピアノの師匠。納豆三昧キャンプたるものを行使!
気絶しそうなほどの納豆だらけメニューで、大胆に矯正してくださったのでした(いやはや、今だに伝説になっております、あのキャンプ)。

そしてこちらに移住して9年。
今じゃ気軽に食べよっと思えるほどに成長したわたし。(師匠!聞いてはりますかぁ~?)
このたび、こんなすばらしい納豆があることを知り、それを教えてくれた日本人友Kちゃんから分けていただきました。
1パックで3人分ぐらい。5パックで13ドル。こちらで3人分だと2ドルちょいなので少々割高ですが、この味を知ってしまってからはもう、ぜ~んぜんオッケーです!
醤油をダシで割ったのを予め作っておいて、ネギやミョウガを足してグルグルグルグル。
おおぉ~!豆さん達の引っ張り具合がすごい!ものすごい粘りです!
豆を一粒、その塊から抜き取ってみると、まるで生きているような糸がいっぱいくっついてきます。
ぱくりっ!とってもまろやか!そして香ばしい!匂いも気になりません。

アメリカで、こんなすばらしい納豆と出会えるとは思っていませんでした。
納豆くん、これからの50年、ワクワクどきどきしながら生きていけるよう、毎日お付き合いよろしくお願いします


付け足し。

ちなみにこの納豆の容器、洗ったあとに匂ってみましたが、納豆の匂いが一切しません。
きっと、プラスティックの質にもこだわっているのだと思います。
熱いものには適していませんが、保存容器として我が家で活躍してもらえそうです。
Kちゃん、教えてくれてありがとう!
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イジワル男の無謀な挑戦

2009年09月15日 | ひとりごと
ぎっくり腰やってるくせに、旦那の暴言(ちょっと大袈裟)がいっこうに減りません。
ヤツはきっと、幼稚園とかで、好きな女の子についつい嫌なことを言ったりやっちゃったりするタイプのガキだったと思われ……。
いちいち書いてたらキリが無いし、だいたい一日二日で済みません。なんせ、どえりゃ~バラエティがあります。

ここ最近では、ここでもとっても人気のブラトップが関わっております。きっと愛用してる女性も多いことだし、一緒にムカついていただきましょう。

腰がよたよたしてるのに、後ろからハグしてきた旦那の一言。胸の辺りを軽くタッチした後、
「あれ、なんでこんなとこに段ボール?」

もちろんヤツは、わたしがブラトップを着用しているのを知っての上。
あれを着るや否や、カリソメの麗しい胸コブがふたつ、見事にできるのを茶化しておるのです。

そして今日、またまたハグした時の一言。
「うっ!苦しい……(一瞬気を失ったふり)三日目?」

これはまあ、わたしにも非がございます。お風呂無精のわたし。少しでも涼しくなるとシャワーをサボる癖がございまして、
んで、旦那はなぜか的確に、わたしの髪のシャンプー後の日数を嗅ぎ取る事ができるのであります。
少々不快→二日。かなり不快→二日半。公園で捨てられている犬っぽい→三日。もはや人間ではない→三日半。
今朝はまだ二日にも達しておりませんでした!ピラテスのクラスで汗をかいてから入る計画だったんです。なのに、あの仕草と暴言
まったく……旦那は現実をちゃんと理解しているんでしょうか。
今のわたしは、この指一本で、ヤツを再びぎっくり腰100%の地獄に突き落とすことができるってことを……
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米国郊外に住む家族の車事情

2009年09月14日 | 米国○○事情
8月31日の記事、『楽しい計画』→http://blog.goo.ne.jp/mayumilehr/e/1437c9476be55c31cd0eb3fe15121f42は見事却下!
自分達の問題は自分達で解決しなはれ、ということで(当たり前ですね)、郊外家族大人3人、学校に通う者、仕事に行く者、
それに加えて、ちょっとした買い物や用足しを、それぞれどんなふうにやっていけるか、旦那とふたりで思案してきました。

やっぱりこの際買うた方がいいかなあ。
安い中古はもうこりごり。
ほいじゃ高い中古?
いや、それやったら安い新車っしょ。

ということで、トヨタや日産、それからスバルなどのディーラー回りをしたわたし達。

でもなあ、あとほんと、3ヶ月半だけのことなんやけどなあ……。

そう思うと、思い切ってローンを組む気持ちがヘロヘロ~ッと萎えてしまいます。

ほいじゃさ、リースは?
いや、うちみたいな短期はあかんと思う。
う~んう~ん

なんてやってるうちに、とうとう息子の大学が始まり、当然ですが、我々の仕事も新年を迎えてしまいました。
Kの大学のスケジュールが出来上がるのを待って、そのスケジュール表を挟んで再びう~んう~ん……。
ありゃ?なんや、月曜日だけがヤバいだけやん。

この9月から、わたしの仕事も変わりました。月曜日と火曜日だけが出張レッスン、あとの水曜日から土曜日までは家で教えます。
なので、Kの大学と重なる月曜日だけが、どうしても車が3台必要な日、というわけです。
まあ、細かいところで不便を感じたり、実際に行けなかったりする事が出てくるのは避けられないと思うけれど、
本当に必要でない物に高いお金を支払うのはどうしてもバカバカしい。なので、Tが卒業する12月下旬までの辛抱、と覚悟を決めました。

で、じゃあその月曜日をどうやってくり抜けていくか。
月曜限定レンタカー!30ドル×4=120ドル。ちょっと悔しい金額だけど、ローンよりゃましです。
ということで、今日初めての月曜日を迎えました。

旦那は数日前からぎっくり腰。今日も仕事はしません。なので、レンタカーいらんやん、ラッキー!と思っていました。
ところがいきなり、「ボクの患者さんでカイロプラクティックやってる人がいて、彼はかなり良さそうやから行ってくる」と旦那が言い出しました。
「行ってくるって……何時に?しかもどないして?」
ぎっくり腰ボケした旦那。月曜日のことをすっかり忘れていたようです。
「あ……どないしょ?」
「どないしょって……今日はケーブルテレビの配線サービスも来る予定になってるし、その時間とかち合わへんの?」
「あ……それもあった……」
結局、旦那が整体治療を受けることにはもちろんわたしも賛成なので、それを優先することにしました。
今日から始まるヨガクラスはあきらめて、ケーブルの工事人さんが来る前にレンタカーを借りておこうと家を出ました。
ところが今日は月曜日。しかも、長い長い夏が終わって最初の月曜日。予約無しではどこも借りる事ができませんでした。
「3時間ほど待ってもらえたら貸してあげられるけど」って言われて即、店を出て、他のレンタカー屋を探してみたけど見つからず……工事人さんが来る時間が迫ってきたので家に戻りました。
もうしゃあないから、ネットでレンタカー屋を調べて、車を届けてもらおっか。
ぴっか~ん!ひらめいた!レンタカー屋に迎えに来てもらうぐらいなら、タクシー使たらええやん!

そうなんでした。どぉ~してそれまで考えつかなかったのか分からないぐらいシンプルな答がそこにあったのでした。

タクシーなんか……と渋る旦那をやんわりと説得してみました。
こちらのタクシー事情はまたいつか別の時に書くこともあると思いますが、日本のように便利で簡単、というわけではありません。
それに、郊外の町中ではほとんど見かけないので、どうしても意識外の存在なのです。
でも、今日の場合に限っては、そのアイディアが最良のものに思えたわたしは、頑としてタクシーの利用を勧めました。
渋々ながら、タクシー会社に電話をして料金などを尋ねる旦那。その声がだんだん明るくなっていきます。よしよし、いい感じ。
結局、今日の場所からうちまで、片道25ドルで送ってもらえると分かり、レンタカーより安いじゃん!ということで即決。
わたしが医院まで送り、あとはタクシーにお任せして、わたし自身の仕事に出かけることができました。

まあ、一事が万事、月曜日はこんな感じで、ほんの小さな突発的変更がえらい騒ぎの発端になる可能性大です。
でもまあ、その時々に応じて、レンタカーなりタクシーなり、もし奇跡的に時間が合ったらバスなりを利用しながら、
12月18日(ちなみにこの日はTの誕生日&卒業式です!)まで踏ん張るっきゃありません。

我が家の、ほんの小さな騒動(我々にとってはそれなりに大きかったのですが……)をここまで引っ張って書いてしまいました。
お付き合いくださったあなた、ありがとう、まうみハグをギュウッと一発






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お灸に励むピアノ弾き

2009年09月13日 | ひとりごと


なんだか痛々しい写真ですねえ。にわか鍼灸師のお灸の痕です。
左下の赤いのはヤケド防止のクリームです。念のため。
旦那は地黒のわたしと違って、やっぱ白人なので、少し押したりするだけで肌がほんのりピンク色になります。
黒い塊は、モグサがすっかり焼け焦げたものです。最初のモグサはとても小さく作り、それの焼け跡にまた乗っけるモグサは少し大きめ、
そうやって、上に積んでは線香で点火して燃やし、また積んでは燃やししていきます。
今日は昨日ほどの失敗は無かったのでホッとしました。
だってね、旦那には内緒ですよ、トランクスのすぐ上に、小さな水ぶくれ、見えますか?
上の方がちょっと酷いみたいです。しっかりヤケドしちゃってます……クリーム塗ったのになあ……でもかなり痛がってたもんなあ……。
レスリングとかで寝技をかけられてたまらなくなった選手みたいに、手をバンバンしながらアツッ!って叫んでたもんなあ……。



白い小さな容器に入っているのがヤケド防止クリームです。
線香の灰を指でチョチョンと叩いて落とすのが様になってきたなと、ひとり悦に入ってるにわか鍼灸師。
さて、明日はどんなふうに回復の兆しがやってくるのでしょうか。


今日は恒例週末の練習会。ジェーンがブルックリンからうちまで来てくれました。
今日こそは徹底的に、どんな音にしたいか、どんなふうに歌いたいか、それこそ鍵盤へのアプローチから研究したいと思っていました。
CDの演奏を参考にしたりユーチューブの演奏を見たりしながら、テンポの動かし方や音それぞれの長さまで、自分達の思いも取り入れていろんなパターンを試し弾きしては決めていきました。
ジェーンもわたしもギリギリにならないと本気になれないタイプ。今日は本気が出たのか、気がつくと6時間が経過してしまってました

にわか鍼灸師になったピアノ弾き。どちらも指先が勝負です。
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にわか鍼灸師

2009年09月12日 | 家族とわたし
旦那がぎっくり腰をしてしまいました。この9年間に三度目のぎっくり腰です。
一番酷かったのが最初のぎっくり腰。今回のはその次に相当する程度なんだそうです。
朝起きて、いつものストレッチや太極拳をしてから、ちょっとあそこの草を抜こうと変な姿勢で動いたのが直接の原因。
ぎっくり腰は、そういう直接の原因の他に、じわじわと少しずつ、それはそれはいろんな要因が重なり合っていて、ギックリくるのだそうな。

まず第一に、旦那は生まれ変わったように、家の外回りの手入れや世話に精出してくれています。
ゴミ出しや、トユの掃除、垣根の剪定、芝刈りに草引き、ポイズンアイビー(漆の種類)の除去などなど、今までにほとんどしたことのないことばかり。
引っ越しをした六月下旬から今まで、やはり気がつかないうちに、本箱などにうっすら積もる埃みたいに疲れが少しずつたまっていたのでしょうね。

「今回はかなりヤバいかも」と言いながらも歩けたので、とりあえず予約が入っている四人の患者さんの治療をしようと家を出た旦那。
車の発進音が聞こえ、ああなんとか行けたのかなと思った後すぐに、車が戻ってきてドアが開き、ロックされるピッという音がしました。
「あかん、やっぱり無理」と言って入ってきた旦那は、もうすっかりぎっくり腰患者になりきっておりました……気の毒です……あの凄まじい痛みを知っているだけに。

床の上に厚めのヨガマットを敷き、そこに横になってストレッチをしながら、患者さん達にドタキャンの電話を済まなさそうにかける旦那。
……と、コキッ……と小さな音がしました。
「あ、これ、もしかして良かったかも。イケルかも」と言ったかと思うと、ゆっくり立ち上がり、部屋をゆるりゆるりと歩き始めました。
結局、ひとりの患者さんだけを治療しにオフィスまで行き、戻って来た時にはやはり、また酷くなってしまっていました。
さあ、にわか鍼灸師のお出ましです
さて、どこに鍼を打って欲しいのじゃ?ウヒヒヒヒ

「今回はお灸してくれる?」
前に一度、旦那が刺したいツボが手の届かない所にあったので、わたしが代わりに見よう見まねで打ったことがありまして、
気をつけたつもりだったのだけど、やっぱ職業柄でしょうか、鍼の頭を叩くのが強過ぎて、かなり酷い内出血になってしまいました。
きっとその思い出が蘇ってきたのかも……でもまあ、ぎっくり腰にはお灸の方が効果あり!という説を信じましょう。

うつ伏せになった旦那が説明するツボ(ほとんどが背骨の両側一寸ほど離れた所)にヤケド防止のクリームを爪楊枝でチョチョイとつけ、
紙縒り状にまとめたモグサを米粒の半分ぐらいの大きさに千切り、それをクリームの真上に乗せ、線香で火をつけます。
するとあっという間にモグサが燃えつき、「アッチィ~」と旦那が叫び、ニマリとわたしが笑う、これの繰り返しなのでありました。
旦那曰く「これはいい経験だ。ボクは最近モグサをよく使ってたけど、これで患者の痛みがよく分かった。もっと気をつけにゃ~」
「まうみにも気をつけたげる」って……いやいやその気遣いには及びません。わたしは痛かろうが痛く無かろうが、お灸を受け付けられない臆病者。

それにしても、お灸効果のすごいことすごいこと。
杖をつかないと歩けなかった旦那が、やや不自然ながらも杖無しで歩き始めました。
じっと同じ姿勢を続けない方がいいというので、すり足であちこち出没する『荒野の浪人』と化した旦那。
くしゃみをしたり、ちょいと笑えたりした時に、「ううぅ~!」と苦しむ彼の声が聞こえてきます。
かわいそぉ~と思いつつ、なぜか妙に可笑しくて笑いを堪えるわたし……どんな性格しとんねん?!

今夜は食後の片付けも、お茶を入れるのも無し。
ほんのちっぽけなことなんだけど、それを自分でやってみると、ああ、こういうことをいつもはやってくれてたんだと気がついて、小さなありがとうの気持ちが生まれます。
それと、とても不思議なことに、今日突然、わたしもすごく疲れていることに気がつきました。
お昼過ぎに仕事が終わり、それからもう目を開けていられないぐらいに眠くなり、少しだけ昼寝をするつもりが、起きられなくなってしまいました。
ぎっくり腰にはならなかったものの、ああ、わたしも相当キテいるなあと思いました。

さて、今日治療できなかった患者さんを明日診るつもりでいる旦那。
ぎっくり腰の治療は旦那の得意分野のひとつで、その自分がだらだらと弱っているわけにはいかない!と思っているようです。

今、湯たんぽを痛む腰の辺りに置いて眠りました。明日はどこまで回復できているでしょうか。
にわか鍼灸師と本物鍼灸師、知恵と手を合わせて、ぎっくり腰撃退作戦に励みます
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そんなこと約束できません!

2009年09月11日 | 家族とわたし
と、どちらかというと胸をはり、きっぱりと答えた旦那。

当時彼は26才、某有名アメリカアイビーリーグ大学を出てからアッチでふらふらコッチでふらふら生きておりましたところ、
ひょんなことから三十路の子持ち蜘蛛女の巣に引っかかり……一年ほどかけてぐ~るぐるぐ~るぐる糸を巻かれてしまい、とうとう観念して、蜘蛛女の父親に会ったのでした。
父親とその妻、そして蜘蛛女の見守る中、大阪の、とある喫茶店の隅っこのテーブルに座る若者は、
「それであんた、○○○と一緒になって、ちっちゃい子二人も引き取って、ほんで幸せにできるんか?約束できるんか?」と切実に迫る父親の顔を真っすぐに見つめ、
「そんなこと約束できません!」と、高校野球の宣誓級に、右手は上げてなかったけれど、きっぱりと宣言したのでした。しかも日本語で。
あっちゃ~~~

「なにぃ?」と、自分がいったい何を聞いたのか分からなかった(というか、全く予想だにしていなかった言葉を呑み込めなかった)父親は目をむきながらももう一度、「幸せにするって約束できるんかって聞いてんねん」と苛ついた声で言い、
「いや、ボクは約束できません。でも努力はします」と再度きっぱりと答えた若者の顔を、惚けたような顔でしげしげと見つめたのでした。


今朝の新聞で、最近の若い男性に、女性の経済力をあてにする傾向が大きくなってきた、という記事を読みました。
わたしの場合に限って考えるに、生まれ育った(といっても13才までですが)家庭が共働きの自営業で、しかもどちらかというと妻の方がなにかにつけてしっかりしていたので、
男だから女だからという分け目が無く、暮らしにおいてどういうふうに仕事を分担するかも、その時に応じて一番いい形を選ぶことに抵抗がありません。
もともとピアノを弾くか教えるかして生計を立てると決めていたので、別に誰々のためにやっているのだ、という感覚もありません。

だから、別に誰かの世話になって生きていくつもりもなかったので、なにも約束してもらわなくてもよかったけれど、
あの状況において、あの答が声になってスルリと出てきたのには、さすがのわたしも仰天しました。
頭の中では、「嘘も方便って、英語でなんて言うのやろ?」と必死で考えているのだけど、わたしのお粗末な英語力では全く思いつかず……。

あれから早18年、旦那はあの時の宣言に忠実に、決して意思を曲げることなく、自分の幸せは自分で作り上げるものだと信じています。
そして、一緒に生きていくことにおいて発生するいろいろなことに対する責任は、誰かの肩にだけ重くかかるのではなく平等に。
もちろん、経済においても、わたしにも稼ぎがあることが当然のことだと考えています。
彼はかなり先を行っていた男だったのだ……今朝はそんなふうに、少しだけ、妙に感動してしまいました


珍しく雨模様の9/11です。
でも、わたしにはその方がありがたいです。
あの日のように、キラキラと光の粒が見えるぐらいにすっきり晴れていたりすると、胸がざわざわしてしまうからです。
もう8年も経ちました。
この国は大きな変化を遂げたけれど、今また、健康保険の改正を実現するにあたり、ものすごく大きな渦があちこちで発生しています。

約束はできないけれど努力はします。

国を司る人達がきっぱりとそう決意してくれたら、そしてそれを実行してくれたら、こつこつ働く市民はうんと報われます。
小さなグループの目指す幸せが、だんだんに波及していって、大きなグループ(それは町だったり国だったり世界だったり)の幸せにつながればいいな。

あの日から今日は、いつもより何倍も、世界の平和を考える日になりました。


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Pigeon-Toed

2009年09月09日 | ひとりごと
内股クィーンそれがわたしのチャームポイント
うそうそ、さんざっぱら悩んでいたけれど、一向に直らない歩き癖
でも、うんとちっちゃい頃に股間脱臼してるので、身体的に仕方が無いとあきらめてもいました。
というより、正直言うと、自分では気がつかないままおっきくなりました。
人って、なんとなぁ~く可笑しいことは茶化せるんだけど、すごぉ~く可笑しいことは茶化せないみたいです。
なので、いつだったか、わたしが自分で気がついて、「あれ?わたしって内股?」と口にしたあの瞬間の、周りの人達の騒ぎっぷりはすごかったです。
「そ、そう、そうやんなあ~、めっちゃ内股やんなあ~。もうさあ、ペンギンもびっくり?!な~んちゃって!」とか言って、心底ふっ切れたっていうか、今までためにためていた遠慮のカタマリをブワァ~ッと吐き出す彼ら。

アメリカンと暮らし始めてからも、何度か改めようと頑張ってみたんです。
旦那のあの、容赦の微塵の欠片も無い『まうみウォーキング』の真似を、お腹ん中をグツグツ煮えたぎらせて見たこと数えきれず……。
わたしだっていつか、真っすぐに歩いたるねん
通りのお店のショーウィンドーに映る己の姿から目を背けず、歯を食いしばりながらあ~でもないこ~でもない、
丹田の下を引っ込め、尾てい骨をクイッとお尻の方に引き込み、肩をリラックスさせ、お尻が出っ張り過ぎないようにしてと……、
なんとも超不自然な『まうみウォーキング』、少しでも気を抜くと、足先はすぐにハの字になってしまいます。

そんなこんなの長い長~い年月を経て、今年から始めたヨガと、ちょっと長めにやってるピラテスのポーズのおかげで、
「ちったぁマシになってきてるんちゃう?」との、旦那からのお墨付きをいただきました
あ、でも、まだまだなんですけどね。

けれども、両方のクラスとも、最後の10分間はマットの上に大の字になり、息をゆっくり整えるっていう時間があるんですが、
その時必ずインストラクターが「足の小指を床の方に向けてリラックスして」とのたまうのです。
フロアの上には、見事に足を開脚した大の字大人がごろごろ寝転んでいます。
わたしもわたしなりに、内股なりに、足の小指を床の方に向けているつもりなんですが、如何せん、ほとんど真っすぐのまま。
目を瞑って寝ていると、必ずインストラクターがやってきて、グイッと両足を開きます。
イテテッ!
開かれたって手を離したらもう即、バネ仕掛けの人形みたいに元の位置です。

そんな話を今夜旦那にしていたら、「そりゃまうみはPigeon-Toedやもん」とニヤリ。
鳩が内股?つま先、内側に向いてたっけ?
鳩歩きっていうと、頭をクエックエッと前に出して歩くのを想像してしまいます。
頭の方に目がいっちゃって、つま先まで観察したことがありませんでした。
思わずユーチューブに行って鳩の映像を調べていると……『トリビアの泉』の鳩編があり、ベトナム語で鳩のことを『チンポコ』って言う、なんてことを学んでしまいました。なにやってんだか……
ちなみに鳩のつま先はどうだったか。速くてちょっと見えにくかったんだけど、内股っぽいような気がします。

いきなり夜遅くに白熱した旦那とわたしなのでした。

同じくユーチューブで『Pigeon-Toed』を調べていたら、なぜだか日本人女性が歩いている足ばかりの動画がわんさか出てきました。
お腹を抱えて笑っている旦那の横で(ユーチューブが流行る前に日本から出ておいて良かった……)と密かに胸を撫で下ろすわたし……。

どれもこれも、二年前に久しぶりに日本に行った時、実に七年ぶりだった旦那が熱狂して撮った画像とそっくり!
知らない女性を追い回して撮っていたので、めちゃくちゃ怪しい変態と化していた旦那。
日本に住むアメリカンの友人から、「そんなことしてたら警察に通報されて逮捕されちゃうよ」と真剣に注意されていました。
ペンギンだの鳩だの、酉年だからか、やたらと鳥さんに縁があるわたしのひとりごとでした



コメント (4)
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