ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

信じましょう~信じる者こそ巣食われる!ぎゃ~!

2013年02月25日 | ひとりごと
東京からブルックリンに戻ってきた友人家族に会いに行ってきた。
転勤にあたり、会社任せで引っ越しができたとはいえ、海を越えた引っ越しの大変さは身にしみてる旦那とわたし、
ゆっくりぼちぼちやったらええよと、大いに同情する。

ひとり息子のKくん5さい。
めっちゃ可愛い!
カメラを持って行き忘れたことを後悔しまくる。

原発事故後、友人夫婦は息子の健康を思い、もちろん自分達のためにも、食品を買う際には、徹底的に読んだり調べたりしてきた。
毎日毎日それを繰り返すことが、どれほど大変なことかと、しみじみ話してくれた。
そしてこちらに戻ってきて少しはホッとしてるけど、世界はもう、以前自分が考えていたようなものとちゃうとわかった今となっては、
いったいどこが、なにが、安心して使たり口に入れたりしてもええのんかわからん、というのがかなんと。

深刻で重大な原発事故が起こった地では、不安を抱く人たちが、必死になって測量するから、ある程度の数値が目に見え出してくる。
けども、事故や故障が今もなお隠され続けてる地では、調べてる人はほんの一部で、ほとんどの人は知らんと生きてる。


最近、よく、信じるってなんやろって考える。

信じなさい。信じる者こそ救われる。
そんな言葉もある。
今となっては、信じる者こそ巣食われる、としか思えへん。

わたしは子どもの頃から、信じやすいお人好しと、よう人から言われてきた。
その性質がもとで、確かにようだまされた。
街頭で、家の玄関で、電車の中で、学校で、ありとあらゆる場所で、まんまと餌食になった。
だいぶ後でだまされたとわかった時は、一瞬、めっちゃ腹が立つんやけど、まあこれもわたしが悪かってんと、自分に言い聞かせながら苦笑いした。

旦那と一緒に暮らすようになり、外国の人と話す機会が増えた。
その中のひとり、イギリス人のポールに、「まうみはほんまにgullibleやなあ。まあ、その単語は辞書には載ってへんのやけど」と言われた。
わたしはその、けったいな単語に興味を引かれたけど、辞書に載ってへんというんやから調べようが無いなあと思た。
そしてそれから10年以上が経ち、こちらに移り住んでからもまた時間が過ぎ、ある日突然、その単語が辞書にしっかり載ってることを知った。
やられた……。
旦那も旦那や!グルになって……と、頭にきたけど、これぞgullible人間の真骨頂!
あかん、こんなこっちゃ真の大人になれんと思た。

ほんであの、恐ろしい津波が起こり、原発事故が続いて、たまたま始めたとこやったツィッターが、わたしの目を覚ましてくれた。

世界には、間違うたことを信じさせては売りまくり、それでお金を儲けることしか考えてない恐ろしい組織がある。
それは、別に間違うてるからというて、命に関わるような深刻なことではないことから、もろに命に関わるような重大なことまで、
細部に渡り、事細かに、巧妙に、とことん関わってる。

今朝も、化粧水のことで、いらんもんにお金を使うな、みたいな文を読んだ。

「ケミカルな化粧水」のカラクリは、
・化粧水に含まれる合成界面活性剤によって角質を溶かす
・化粧水に加えられている保湿成分・水分を、無理やり肌の内部へ浸透させる
・ニセモノのフタ(合成ポリマー)で密封する

↑これを繰り返すことで、肌バリアは壊され続け(角質が無理に・ムダにはがされ続け)、乾燥肌になっていきます。

前に、試供品の分量のウソ、について書いたことがあった。
歯磨き粉のコマーシャルかてウソばっかり。
とにかく、でたらめに多い一回の使用量を、くり返し画像に載せて脳ミソに擦り込む。
ちっちゃいことやけど、これを何十万人、何千万人の人間がするんやから、その効果というたらもう、笑いが止まらんほどに出る。

前に、なんかのクイズやったかのテレビショーで、回答者が「へぇ~」と思た分が多かったら良し、みたいなんがあったけど、
旦那いわく、こんなショーが流行るのは日本ぐらいのもんやと、呆れて言うてたことがある。
普通、ええ大人やったら、自分が知らんかったということはむやみやたらにバラさへんし、
もしも、知らんかったり、だまされてたりしたら、その場では隠して、必死で自分で調べまくると。

そんな旦那も今では、思いっきり疑いババアに変身したわたしに、そこまで疑わんでもええんとちゃうかと、違う意味で呆れてる。
いや、こんな、一日無事に生き永らえられたことが奇跡みたいな世界で暮らしてるねんで。
なんぼ疑うても充分ってことなんかない。

そう思うからこそ、もっともっと、信じるっていったいなんやろって考える。
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我が家にタンバリンがやってきた!

2013年02月24日 | 日本とわたし


お昼に、パタソンという、うちから15分ぐらい車で走った所にある、中近東からの移民が大勢(多分全米でも一二を競う人口)住んでる町に行ってきた。
美味しい中近東料理のレストランが、三軒ごとに並んでる。
どこもみな、その国その国の料理を、マジで?と思うほど安く食べさせてくれる。

帰り道、お気に入りのスーパーに寄って、オリーブオイルで作った石けん(もうオリーブオイルそのまんまみたいなん)と、オリーブ各種を買うのが旦那の楽しみ。
オリーブったって、そらもう種類が豊富で、これまた安うて美味い。
プラスティックの入れ物いっぱいに入れても(250グラムくらい)1ドルちょっと。
自分ちの近くで同じぐらい買うたら多分、3~4倍は高い。

その店の奥に、小物売り場があるのを知らんかったわたしを、旦那が案内してくれた。

ふむふむ……おもしろいもんがてんこ盛り!
ユダヤ経の経典を置く木枠があったかと思たら、キリストさんの絵が描かれてある額があったり、マリアさんもいたり……。
水パイプも大小、地味から派手までいろいろ並んでて……と、棚の上を見上げてたら……、

タンバリン!!

手が届かんかったから、旦那に頼んで取ってもろた。

いやもう、張られた皮の汚れ具合から、枠の飾りや模様に目が吸い取られたみたいに♡
シャカシャカ振ってみる。
なかなか上品なシャカシャカ音である。
叩いてみる。
指の腹で、手のひらで、指先で、
う~ん、めっちゃ気に入った!

値札がついてなかったので聞いてみた。

「ええと、これ、前は19ドルだったけど、15ドルにしといちゃる!」

どこまでがほんまの話かようわからんけど、もうそんなん、どっちゃでもよろしい、買うた!!

嬉しゅうて、帰りの車の中でパンパンパン♪
夕飯食べてからもパンパンパン♪

はじめての、自分のタンバリン♪
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『原発にもメーカー責任を!~利益は原子炉メーカーに、ツケはあなたに~』GPオンライン署名

2013年02月23日 | 日本とわたし


16万人がふるさとを失い、たくさんの人生を変えてしまった福島第一原発事故。
そもそも原発事故の責任者は、東京電力と政府です。
しかし、賠償金は東京電力だけでは払いきれず、すでに、3兆2000億円の税金が投入されています。
(被害総額は、20兆円と言われています)

ところが、つくった原子炉が大事故を起こしたにもかかわらず、
日立、東芝、GEら原子炉メーカーは、賠償責任を一切問われていません。

一方で、家や仕事を失い、ふるさとまで失った福島第一原発事故の被災者の方々が、
事故前のような生活を取り戻すために必要な補償は、いまだに実現していません。




事故の責任をどう考えているか、福島第一原発の原子炉をつくった日立と東芝から、公式見解は発表されていません。
(GEは、日立と原発事業を経営統合しています)

被災者への賠償が進まない一方で、責任をあいまいにできる原子炉メーカーは、原発ビジネスの拡大を進めています。
福島第一原発事故から2年。
原発事故をくりかえさない。
そのために、原発にも、メーカー責任を求めましょう。
なお、原子炉メーカーが責任をあいまいにできるのは、原子炉メーカーの賠償責任を問えないようにする、法律の一文があるからです。



↑これは、国際環境NGOグリーンピースが行っているオンライン署名です。
なるほどなと思い、わたしも署名しました。
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いわきの小学校の放射能出前授業「みんなはポテチ好き?ポテチにも自然放射能が沢山あるよ」ど~ん!

2013年02月23日 | 日本とわたし
小学校の出前授業「みんなはポテチ好き?ポテトチップスにも自然放射能が沢山あるよ」いわきのママ達2/19(内容書き出し)

NHKスペシャル シリーズ東日本大震災 空白の初期被ばくを観る会

<参考> NHKスペシャル『空白の初期被ばく~消えたヨウ素131を追う~』より抜粋


これは、いわきのおかあさん達が抱えている現実です。
きーこさんがこの、NHKが取材した『空白の初期被ばく~消えたヨウ素131を追う』を観る会に参加した、いわきのおかあさん達の様子を、文字起こししてくれはりました。
それを読んで、ああ、こういう現実がまだまだ、数えきれへんほどに、それも、もう遠の昔に、当然のように守られてなあかん人達の間で起こってるんやと、
そのことに、ほんまにやるせないというか、なんとも言えん気持ちになりました。

みなさんの周りはどないですか?
少しはマシになってきましたか?
もう2年が経とうとしています。

↓以下、転載はじめ

11:00

今の学校の対応について、自分の経験した事を、ちょっとここで話しさせて下さい。
まず、うちには、中学生と小学生と幼稚園児の子どもがいるんですが、小学校5年生の子どもは、私が先生や学校に問い合わせたりとか、自分がーーをすごく嫌がります。
なので、私もこの1年間、2年間ぐらいは、静観ではないですけれども、先生と連絡帳でやりとりをしたりという事はあったんですが、
つい先日、一番末っ子の入学説明会があったので、質疑応答の時に、
除染の事ですとか、不安に思う保護者の、「なにを不安に思っているのか」というのを学校に把握していただくためにも、
「無記名でアンケートを取って頂けないか」、という事を聞いてみました。
その時には、質疑応答の場なので、沢山の保護者の方々がいらしたんですけれども、
「除染についてはしで対応してもらう」ということでした。
この、市で対応という事は、私たちはその時よりももっと前から、校長先生に問い合わせをしていたんですけれど、いつも同じ答えで、
「市で対応している」
「市で順番に除染をする事になっているので、うちの学校のこの程度の汚染では、最後の方になると思う」、みたいなことでした。

市で除染の適応をする数値というのは、0.23マイクロシーベルトなんですけれども、0.23を超える場所は、鉄棒の下ですとか、子どもが遊びそうな所にありました。
そのことも問いかけました。
ですが、学校の対応は、私の問いかけに関しましては全部、「市で対応する」という答え
何でもそうなんです。
プールに関しても、給食に関しても、学校独自の対応はしない。
ということで、

「給食も、不安ならば食べさせなくてもいいですよ」
「心配なら、マスクもして来て下さい」
「外遊びもさせたくないなら、しなくてもいいです」という個別の対応はしているので充分だ。

という答をいつも貰います。

それでは、みんなが遊んでいる中、孤立してしまう子どもが出てくると思うので、平等に、子どもを大人が守るという事を、それを提案したかったんですけれども、
先ず、危険度の違いが、校長と私が全く違うので、何を言っても分かりあえる事が出来なくて、
それで、その質疑応答で納得できなかったので、電話で問い合わせたりしました。

そうすると、私個人での会話になると、またちょっと対応が違ってきて、
「集まる場所が線量が高いから近づかない、という事は、指導するまでもなく、子どもたちはもう分かっている」
「副読本で、指導がもう済んでいる」と、
「だから、そんな当たり前のことを学校ではしない」というような事を言われました。

それで、アンケートの事についてもまた伺ったんですが、
「手をあげられない保護者というのは、うちの学校ではいない」と。
私の周りには沢山いるんです。
それも伝えました。
「現実にいます」と。
「それでも、そういうお母さんたちは、連絡帳で、直接私のところに声をあげてくれているので、私はしっかり声を知っている」という答えでした。
で、「そんなに心配ならば、放射能の出前授業があるから、その時に講師の先生に質問して下さい」と。

それで、昨日、その出前授業があって、京都大学から女性の講師の方をお呼びして、
私は、質問が最後に出来るという事で、文科省が発表した副読本をコピーして
「これで指導して大丈夫、と言っていますが、本当に大丈夫なのか?」という事を伺ったんですが、

その授業の内容が、放射性物質と放射線、放射能の違いからはじまって、その講師の最初に出た言葉が、
「放射線がそこにある事が問題ではない」とさらっと言いました。
それで子どもがわかりやすいように、シャワーにたとえました。
「シャワーは適度な水圧で、適度な温度で浴びれば気持ちがいいでしょ」
「でも、それがうんちやおしっこだったら気持ちがわるいよね」
って。(泣)
子どもたちは笑いながら「やだね」って。

自然放射能の話にもなって、
「みんなはポテトチップス好き?」
「ポテトチップスにも自然放射能が沢山あるよ」
って、

低線量の影響が分からないのは何故か?
「怪我して血が出ても、ちょっとの怪我だったら血がずっとずっと流れて、それで死ぬ人はいないよね」

あと、低線量の影響が分からないのは
「誰も実験台にはなりたくないから、低線量被ばくの影響は分からないんだよ」
「5年から10年後にはわかると言われています」
と、

「世界のどこかの人は100ミリシーベルト年間受けている人もいるけれど、みんな元気です」
「ジャガイモの芽が出ないようにガンマ線を当てています」
「病院のガーゼを滅菌するのにもガンマ線が使われています」


ここでクイズが出ました。
「私たちの暮らしに放射線は役に立ちますか?」
1.害になるだけ
2.役立つ
正解は2番
です。

6問あって、そのようなクイズを出されて、
点数が高かったチームが表彰状を渡されて、先生に褒められていました。

そこでーーを見てもらって、と思いましたけれども、
私は、想像以上の授業だったので、自分の書いたアンケートを渡して、その場から立ち去りました。
感情的に子どもの前で質問してしまいそうになったのと、それが自分の子どもにーーになってしまうので、そのまま帰ってきました。

これは、学校での一つのシーンですが、国とか県とか市の対応の縮図です。

こういう現実があるという事を、もっともっと沢山の人に知ってもらいたいです。
ありがとうございました。


21:12
今の話を聞いて、やっぱりひとりひとり考え方、捉え方が違うなってすごい思うんですね。
そこに、本当に子ども騙しというか、ポテトチップスを出した事が、
「じゃあそのジャガイモが、本当に安全な食べ物なのか?」を検証もせずに行っている事自体、
そこが子ども的なところからやられてしまうので本当に話にならないと思うんですね。
そこを変えていかなければならないのは、やっぱり大人だと思うので、こういう集まりをやる事によって一つになれると思うので、
お母さんたちで訴えたら何かが変わる、という事を信じてやって行ったらいいと思います。


24:02
私は、40を過ぎているおばさんなんですけれど、子どもが小さくて、4歳と小学生の子どもがいます。
今言って下さったのは、実際に、小学校で普通にある事です。
真剣に受け止めて、みんなと繋がっていけたらいいなと思っています。


25:30
私は、一番上の子が小学校5年生で、下に二人いるんですけれども、
一番上の子が保養に行った時に、甲状腺の検査を受けさせていただいて、その時にのう胞が見つかりまして、経過観察というか、ーーだったんですけれども、
なので、気を付けていたけれども、なんか、周りには気をつけていないお母さんもいたり、
それが、こういう事で、学校でのつながりとか保育園の繋がりでもすごく難しさを感じて、「あ、言えなかった」、みたいな事が多かったんですけれども、
その、のう胞の話とか、のう胞について知らないお母さんたちもいたりして、
知っているからとか、勉強したからとかそういう事ではなく、少しずつ話していく事によって、今まで気にしていなかったお母さんとかも
「あ、ってなんなの?」とか、
少しずつ「こういう会にも参加したい」って、教えてとか、そういう事を最近感じるようになってきて、少しでも情報がシェアーできる環境があったらいいな、と思っています。


27:40
5歳の息子がいるんですが、今幼稚園とかで、あんまり気にしなくなってきたような雰囲気が出始めて、
本当にその中に息子は混じってしまっていて、という空気だったんですけれども、
今日改めて動画を見たりお話を聞いたりして衝撃を受けましたし、これからやっていかなきゃならない事が沢山あるんだなと思いました。


28:31
気にはしているんですけれど、やっぱりいろんな情報がありますし、私も当時からそうですけど、今も、
「やっぱりどこの情報が正しいのか分からない」という時がたびたびありますし、
その温度差があるので、私が強く誘っても、
「いや、いわきはもう安全だし、もっと大変なところはいっぱいあるから」というふうに、順番は一番最後だよ、というのがあります。


32:08
知らない人が沢山いると思うんですが、初期被ばくを沢山受けてしまったという事で、キチンと対策を、行政とかにフォローしていってもらいたいので、
そのためにはまず、沢山のお母さんたちに知ってもらって、働きかけていくことが大事だと感じました。


33:10
私の周りの環境は、放射能に対して、私と同じ考え方の方が多いので、「話せる」という事がとても救いだと思うんですね。
中には、もうそういう事が「話せない」というお母さんも沢山いらっしゃるって、ひそかにいっぱいいらっしゃるっていう事が今の現実で、
放射能に対する事実を共有する、という事が大切で、こういう機会が広まってくれるといいなと思っています。


34:15
3歳の息子を持つ母親です。
先程の小学校での話を聞いて……ショックでした。


35:22
小学生の子ども。
子どもたちを守るために、前向きに進み、皆さんと力を合わせて


35:45
4歳のむすめと2歳の息子をもつ母です。
NHKスペシャルを最初から見て、自分の3月11日以降の行動と照らし合わせてみると、やっぱり私たちは大量にヨウ素を浴びてしまったし、
子どもにも沢山浴びさせてしまったなという、怒りと悔しさとがいっぱいで、何とも言えない気持ちになりました。
で、私も震災後、2年になりますが、やっぱり誰にも話せなかったりして、ひとりで悩んだ日も多かったんですが、
今日この場に来て、同じに悩んでいるお母さんがいるという事がわかって、「がんばろう」って、ここから頑張ろうっていう気になりました。


36:53
小学生の男の子と幼稚園の女の子がいます。
学校に対して、そこまでなにもした事が無かったので、「そんな対応なんだ」という……。
学校によってとも言いますけれども、結局は市の対応だと思うので、
すごく頑張っているお母さんたちと、形の人が多いと思うんですけど、そこのレベルをあげてあげたいと。
知らないから、というのがあるので、頑張っていけたらと思います。


39:10
これを知ったら「えっ?」って思う人が沢山いると思うんですけれど、
黙っていたらデータだけ取って、子どもたちがモルモットにされる可能性があるんですね。
いろんな事に疑問を持ち始めると、やっぱり「みなさん騙されちゃダメだ」って思うんですよ。
私たちは、初期被ばくをしたという事実があるので、いわきの方は励まし合って、どんどん発言して、情報を開示して行く事がすごく大事だと思うんです。

ーーー

もうすぐ2年が経ちます。
その中で、感覚がマヒしそうになる時もたびたびあります。
そのたびに、もう一度言ってみます。
「あの日から世界は変わってしまったんだ」
「放射性物質は私が生きている間無くなる事はないんだ」
「面倒でも出来るだけ避ける努力をしよう」と。
疲れちゃいます。
だけど、今がとても大事だと、自分に言い聞かせています。


小学校への放射能の授業。
京都大学にも、このような先生がいらっしゃるんですね…

授業の中で、このように、偉い先生に自信たっぷりにお話しされると、子どもたちは殆ど信じてしまうでしょう。
そして、小さい時に信じてしまった事は、大人になってもなかなか変わらないかもしれません。
線量が高い中で生活していくために、「不安ではなく安心を」という方向にもっていくのは、安易で大きな間違いだと思います。

放射能は怖くない、というのではなく、
放射能は危険だから、どうやって避けていけばいいのか?
そういう知恵を付けるのが、本当なのではないでしょうか?

有無を言わさず、授業として全員に受けさせる、という事にも問題があると思います。


「放射能はいらない」と、「脱被曝」については、なかなかまだ声に出しにくい状態が続いています。
けれど、事故当初は、「原発はいらない」という声を、とても出しにくい日々がしばらく続いていました。
でも、いつの間にか、「脱原発」と普通に言う事が出来るようになってきています。

今まだ声をあげられない方一人ひとりが、繋がっていく可能性を広げる。
このような活動には、とても意義があると思います。

「無用な被ばくを避ける」という、当り前の権利を、大きな声で言える日は必ず来る、そう思います。

(聞き取りにくい部分など、全ては書き出していません)

↑以上、転載おわり



この表は、FB友のやすひろさんが、教えてくれたものです。


すみません、見にくくて。
PDFだったので、ペーストすることができず、写真に撮りました。
↓こちらがその表です。青字をクリックしてください。
文京区の学校の、給食食材の放射性物質測定の結果(平成25年2月分)

で、やすひろさんがおっしゃるには、

汚染が確認された千葉県産のイワシを、堂々と使用してます。

千葉県産のイワシについては、わざわざ神戸の業者が買いつけに行って、地元で売ってるという情報も、ツイッターで見かけました。
気になった人の質問に、平気で産地を答えたらしいので、恐らく業者自体に危機意識がないと思います。


ということで、なんという無茶苦茶なことを、しかも、子ども達が食べるとわかっている学校給食にやってるのかと、呆れて言葉が出ませんでした。


これはもう、健康(命)と◯◯(←これはそれぞれ内容が違うと思うので書きません)を天秤にかけた戦の真っただ中にいるのだなと。

無色透明無味無臭の猛毒を、好き放題にバラまこうとしてる敵に、まんまと子どもを差し出すような、ボケた親にはならんといてください。
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「航空機モニタリングだけで、国民の命を守れると思っているんでしょうか?」柏市から移住した山田さん

2013年02月22日 | 日本とわたし
文字起こしの職人きーこさんでさえ、何回聞いても聞き取れなかったという、環境省汚染チームもりした氏の言い訳……。
名付けて『ゴニョゴニョマン』登場!

それにしても、市民から尋ねられた超~基本的な質問にも答えられず、頭に入ってへんのやったら、せめて資料ぐらい持ってくるやろにそれも持たず、
能無しの役立たずの面を、恥ずかし気もなくズラ~ッと並べる省庁の連中。

情けな……。

<原発事故こども被災者支援法>
「航空機モニタリングだけで支援対象地域を決めるのは止めて下さい」環境省答弁2/20(文字起こし・動画)


2013年2月20日(水)
「原発事故こども被災者支援法」の具体的施策を求める院内集会
http://www.ustream.tv/recorded/29419987←動画


「 そうすると、もうすでに50人ぐらい甲状腺がんが出ている可能性がある」2/20
井戸弁護士→環境省→山田医師


環境省放射線健康管理担当管理官 やまぐちさん
環境省 環境局除染チーム もりしたさん

01:11:45

文字起こしの部分の動画




山田さん:
わたくし、関東から早い時期に、ホットスポットと言われました千葉県柏市から、家族で京都市の方に移住しました山田と申します。
皆様、特にですね、環境省の方、文部科学省の方、厚労省の方にお聞きしたいんですけれども、
福島県はもちろんなんですけれども、
たとえば柏市、あるいは首都圏で、その汚染の状況をどのくらい把握していらっしゃるのか?ということを、非常に、地元に住む者として知りたいんですね。
現在、東葛地域、あるいは首都圏が、チェルノブイリにおける法的汚染区域では、何区分に入る地域がどれ位あるか、ご存知でしょうか?
答えて下さい。


司会:
環境省の方ですかね?お答えいただけますか?
誰かお答えいただける方はいらっしゃいますか?



環境省除染チーム もりしたさん:
あのすみません、環境省で除染の担当者しています。
あの、今日、具体的なデータをもってきている訳ではありませんけれども、
あのー、えっと、それぞれですね、どれぐらいという、ゴニョゴニョで除染が進んでいるか?
そのために計画を出したおりますので、あの計画をするんで、具体的なデータはもっておるんですけれども、えー、ゴニョゴニョ
で、チェルノブイリの関係で、あの、ゴニョましたけれども、チェルノブイリ自身がですね、
どういうその値ランクになっていて、それを日本でも、ゴニョゴニョ、それによっては、調査はゴニョておりません。

(※「ゴニョゴニョ」何度聞いてもよく聞き取れなかった部分)


司会:
ご存じないみたいですね
78ページ、お手元のですね、資料をご覧ください。
これは沢山の一般が出している情報です。



ー:
消費?研究所です、これは。
2011年の夏までの調査です。
それで、水元公園、葛飾区ですね。
2011年秋の住民調査によりますと、これは新聞にも発表されましたけれども、チェルノブイリの第一区分の重要な値が出ています。
「直ちに強制避難、立ち入り禁止」の10倍です。
そういう値が出ております。



司会:
で、環境省さんのホームページに、除染担当の方であれば、
緊急重点除染区域という値がでていますが、それが0.23マイクロシーベルト以上という事で、
八千代市とか取手市とか東葛エリアが全部入っているんですね。
それは、チェルノブイリの基準で言えば「移住権利区域」の値なんですね。
という事なので、多分、環境省自ら調査された事なので、ご存じだと思います。
山田さん、続いてお願いいたします。


山田:
わたくしがもういっぺんお聞きしたいのはですね、
この地域の汚染というものも、本当に国のみなさんが「これは間違いないです」と、
どこまで分かっていらっしゃるのかな?という事が知りたいんですけれども、
すみません、ちょっと例として柏市の例を一つ上げさせていただきます。
こちらご存知ですよね、文部科学省の方の航空機モニタリングというものでシーベルトではありません。
ベクレルで測った汚染のマップです。



ちょっとすみません、お手元になくて申し訳ないんですけれども、
この中で柏市の例だけちょっと上げさせていただきます。
柏市はこのブルーのところです。
航空機モニタリングでは、このブルーの部分、平方メートル当たり、6万ベクレルから10万ベクレルというふうに、航空機モニタリングでは一様に当てておりますが、
あの、覚えていらっしゃると思うんですけれども、環境省の方、文部科学省の方、柏市北部の高野台で、非常に高線量地が見つかりました。
そこはどれぐらい、ま、環境省さんと文部科学省さん両方調査なさったと思うんですけれども、
どういう結果が出たか?覚えていらっしゃいましたら答えて下さい。


環境省除染チーム もりしたさん:
今日は、あのー、具体的なデータをもってきているわけではありませんので、あの、いま、いまはゴニョゴニョです。


山田さん:
最初は、20何万ベクレルという結果が出たんですけれども、最高では、60万ベクレルのところが出たという事でした。
航空機モニタリングでは、そういうデータは反映されません。
もちろんここがホットスポットだ、マイクロスポットだというご意見はあるでしょう。
しかしですね、この汚染マップが出る前に、柏市については要請をしまして、環境省の方に。
もっと詳しい地域の汚染地図を出したんです。
でも今は見れなくなっています。
そこには血塗られたような真っ赤な地点がいっぱいありました。

もっともっと汚染されているところが表現されていたんです。
それが表現されなくなっています。
「一様に同じ汚染である」としか、情報が今発表されていません。

これがですね、ちょっとこれも、すみません、お手元に資料がなくて申し訳ないんですけれども、
首都圏ですね、23区をはじめとした、さまざまな地域、これブルーです。
全てブルー!
これはですね、これは、すみません、ベクレルの話しをさせていただきたいんですけれども、
1万ベクレル以下という事で、統一してデータが発表されているんですね。

本当にそうなんでしょうか?

国の方は、市民や市民団体が、シーベルト+ベクレルで調査をしましても、
「国のデータではないので、そういったものは受け入れられない」とおっしゃるんですね。
でも、市民や、あるいは市民団体が、もう本当に苦労して、
たとえばですね、常総生協さんが、1キロメッシュで、市民とともにプロジェクトを立てまして、市民と一緒に土壌調査をしました。
そんな事までして、「どの位地域が汚染されているのか?」という事を調査しています。


もう震災から2年近くたっています。
やろうと思えばできた筈です。


なぜなら、そういったツールをもっていらっしゃるでしょ?
だって、柏市も水戸も、ベクレルの値を調査しているのは、文科省や環境省です。
やろうと思えばシーベルトだけではなく、大地、セシウムのまとめ合わせてどれぐらいか調べる事が出来る筈です。

それを、航空機モニタリング、それだけで一様に、「これが汚染の全てです」と言っています。
それで本当に国民の命が守れるんですか?

この地図、もしかしたら環境省の方はお持ちかもしれないんですけど、あ、環境省だけじゃないですね。
この、市民と言いますか、一般の方の調査として非常に有名なのは、早川由紀夫先生の汚染マップですね。



これとですね、こちらは、チェルノブイリの汚染区域です。
この、ピンクと赤の部分を見て下さい。
似通っています。
チェルノブイリと同じように汚染されているところが、福島以外の地域にもある、という事です。

この地域でどういう事が起こっているか?
甲状腺がん、その他いろいろな病気が発生しているという、そういったデータはご存知かと思います。
それが福島県の……一部なんですけれども、辛いお話ですが、東日本も、そういった汚染にさらされているということを、本当にご存じなんでしょうか?

航空機モニタリングだけで、国民の命を守れると思っているんでしょうか?

わたくしは、それを強く申し上げたいです。

何度言っても変わりません。
「国のデータでなければ受け入れない」
「ああ、そうですか」
それだけです。


手間暇かけて、国民とプロジェクトをして、たとえ数カ所でもいいから、地域の土壌汚染を徹底的に調べて下さい。

地域の住民は知っています。
「どこにどれだけの汚染があるのか」という事を熟知しています。
そういった意見も聞かずに、汚染の具合を、航空機モニタリングだけで基準を決めるのは、
支援法の支援対象地域を決めるのは、止めて下さい。

以上です。

01:20:52

航空機モニタリング(文部科学省)


チェルノブイリとの比較マップ(早川由紀夫氏)

ーーーー

前列に座っている省庁側が、子ども被災者支援法についての話し合いの席に、
「具体的なデータをもってきていない」と言う……。
このような対応の仕方にちょっと驚き!

↑以上、転載おわり


除染担当者が汚染の状況を把握しておらず、読むもんが無いから答えられん、とヌケヌケと言う。
きーこさんは優しいから、ちょっと驚き!なんていう表現の仕方してはるけど、
わたしはなんせ、性格が性格やから、あかんわ、我慢できん、ド阿呆!役立たず!引っ込んどけ!と怒鳴りつけてやりとうなる。

だらだらゴニョゴニョがあいつらの作戦なら、もうええやんか。
デモや署名や訴訟をやってる場合とちゃうかもしれん。
もう、なにがなんでもっていう形で、昔、戦争がおっぱじまってしもた時みたいに、
子どもをとにかく、まだきれいなまんまの空気があるとこに連れてって、保養させたらあかんのとちゃうやろか。
親戚や知人友人のつてがある人はそこに、無い人は、子どもにはちょっとかなんやろけど、無関係でも迎えたるよって言うてくれてはる家に、
とにかく、子どもだけでも逃がしてやらなあかんのとちゃうやろか。

爆弾は目に見えるし、落ちてきたらその場で傷つけられたり殺されたりする。
放射能は目に見えんし、吸い込んだからいうて、その場でえらいことになるわけではない。
けど、もう2年も経った。
ざっと計算して、1万7000時間も過ぎてしもた。
どこの国が、これほどの長い時間、放射能の影響を極めて受け易い子どもを、核物質がウジャウジャ混ざり込んでる空気やら水やらが周りにあるとこに置き去りにする?
歴史上初めてちゃうの?
子どもを救たろうな。
早う手を打とうな。
もう待ったり願たり期待したりせんとこうな。
あんな能無しの、まともに話せへんような人間が、まともなことをするわけないやんか。
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瞑想のちから

2013年02月22日 | ひとりごと
気功瞑想。
立ちながら15分、座りながら1時間。
これをやると、その日一日、基本的にぼぉ~っとする。
体は起きてるけど、皮膚の内側全体が、ふわ~ふわ~と、居眠りしてるような感じ。
けど、普通に、こんなふうに、記事を書いたり、調べものしたり、生徒を教えたり夕飯をこさえたりはできる。

瞑想の後、そんなぼんやりふんわりした頭で、道教の勉強をする。
本は全部で5冊。
同じ文章やけど、それを5人の、それぞれ違う英語人が翻訳したのを読み比べる。
先週に続き、今日も第74章。
死刑執行人、という言葉がなんべんもなんべんも出てくるやつ。

あまりにも悲惨な状況におかれたら、死を恐れなくなる。
という文章で始まるこの章は、いきなり死刑執行人が登場して、最後の〆は、腕のいい職人ならまだしも、素人が木を切ると手に怪我をする、で終る。

先週は、ミリアムとわたしのたったふたりだけやったけど、今日はふたり新たに加わって4人。
皆で、膝を突き合わせながら、頭をかしげながら、いろいろと自分の思いを言い合うた。

人は、死刑があろうがなかろうが、死刑執行人がいようがいまいが、殺したいと思うほどに悲惨な状況になれば殺す。
悲惨でなくても、すでに狂っていて、傷つけたり殺したりすることが楽しみになる者もいる。
人が人を、それが他人であれ自分であれ、殺すという行為は、この世から無くならない。

恐いという感情。
これは、実に、人をコントロールするのに便利な感情で、だから政府などの大きな権力を持つ者は、いかに国民を恐がらせるかに知恵を絞る。
どこの国でも多かれ少なかれやってる。
そして、最初は恐がっても、次第に恐がることに疲れたり、慣れてマヒしてしもた国民は、自分という存在を粗末にし始める。
それが一番、国には都合が良い。
勝手に自分で自分を、あるいは近くにいる人間を、傷つけたり殺したりしてくれるから手間が省ける。

それは、イスラエルに、日本に、アメリカに、そして世界中に存在してる現実。

そこまで話が進んで、皆がハッと目を合わせた。
「国なんかにだまされんよう、わたしらは毎日、一日のはじめに、10分でもええから瞑想しよな。
ほんで、無の中に入って、無を感じて、無に抱いてもらおな」

起きてる間中、目や耳を働かせっ放しにしてることを忙しいと言う。
忙しいという漢字は、心が亡くなると書く。
今日はそれを皆に教えた。
日本語ってすごいね。
わたしはフフンと得意になった。
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こんな危険な物(原発)を続けるには、もうそりゃあんた、隠蔽しまくるしかないっしょ!ど~ん!

2013年02月22日 | 日本とわたし
つい先日書いた『中国大気汚染問題……なんで今頃騒いでるん?の記事にコメントしてくださったある方から、
半年ぐらい前になりますが、東電が公開した、東電テレビ会議録画を文字起こしし、その内容についての考察が書かれた記事を教えていただきました。

懐かしい気持ちで読み返すとともに、不快なピー音と、いい加減さ丸出しの東電幹部たちの会話、そして、今もなお隠され続けているたくさんの事実について、
新たな気持ちで、今一度、しっかり考えないといけないと思いました。



福島第一原発 3号機 爆発 : 東電が公式見解を水素爆発に決定した経緯
「水素爆発かどうかわかんないけども、(保安院見解に)合わせた方がいい」
(東電テレビ会議録画より)



===== 文字起こし開始 =========================
作文担当者:「(発表文の案は)『 3号機原子炉建屋で、大きな音が発生しました』」
高橋フェロー「要はさ、1号機を3号機に変えただけだってんでしょ」
作文担当者:「そうです」
高橋フェロー「それで、水素爆発かどうかわかんないけども、国が、保安院が、水素爆発と言ってるから、もういいんじゃないの、この水素爆発で」
作文担当者:「はい、可能性ということで」
発言者不明:「水蒸気って、前も言ったんでしたっけ?」
(水蒸気爆発、という言葉を公にまだ出したことが無いのなら、水蒸気爆発だった可能性は隠して、水素爆発の話だけ出せばいい、という意味)
作文担当者:「絞った方がよろしいですか?」
高橋フェロー「これは、保安院がさっきテレビで水素爆発って言ってたけど、歩調を合わせた方がいいと思うよ」
作文担当者:「じゃあ水素爆発だけに絞って、よろしいですか?」
発言者不明:「もうすでに官邸も水素爆発って言葉を使ってるから、それに合わせた方がいいんじゃないですかね」
作文担当者:「はい」
発言者不明:「いかがでしょうか?」
清水社長: 「はい、いいです。これでいいから。スピード勝負」
高橋フェロー「部長、今の段階でも『水素爆発した』で行っていいですか?」
部長    「いいよ」

===== 文字起こし終了 =========================

この会話で注目すべき点は、

作文担当者自身は
「絞った方がよろしいですか?」
「じゃあ水素爆発だけに絞って、よろしいですか?」
と2回も聞き返して、水素爆発に限定するのをためらっていたのを、
高橋フェローと誰か(発言者不明)が、
「保安院が……言ってたけど、歩調を合わせた方がいいと思うよ」
「官邸も……使ってるから、合わせた方がいいんじゃないですかね」
と言って、押し切ってしまった。
それも、保安院や官邸に合わせるため、という、実際に何が起きたかとは関係のない、純粋に文系的な都合でそうした、という点。
(当然、現場に居なかった保安院に、「実際に何が起きたか」わかるわけはなく、保安院は、1号機爆発のときの見解を、機械的に3号機に置き換えただけ)

それから、作文担当者が、渋々可能性として受け入れただけなのに、その直後に高橋フェローが、
「部長、今の段階でも、『水素爆発した』で行っていいですか?」
と言って、本来は可能性の段階でしかないのに、「断定」にしてしまった、という点。

これらのことから、さも根拠があるかのように発表されている、
「起きたのは、プールの水面上での水素爆発だけで、プールの水中にある燃料棒は、爆発せずにすべて残っています」
という話は、実際には、ただの可能性でしかない。
それも、作文担当者がためらうくらいに、さして可能性が高くもない、思い付きで出て来る程度の、様々な可能性の中の1つでしかないもの
ということがわかります。
(その証拠に、黒い煙が、一瞬で膨大な量、出来上がったことの説明が付かない)

こんなものを前提に、避難範囲を、今の狭い範囲にさせたままでいいのでしょうか?
(プールの水中にある燃料棒の何割かが、爆発していた可能性もあるだろう?)

瓦礫が覆いかぶさっている下に、燃料棒が、本当に566体全部残っているのか、一日も早くはっきりさせないといけない。

燃料棒がある筈の場所について、瓦礫を除去しやすいところから、先行して除去させて、燃料棒が本当に残っているのか、確認させないといけない。

途中まで行なっただけで、燃料棒が大量に消えて無くなっている、と判明する可能性もあるわけですから、先行して除去させて行くことに意味はあります。



3号機は本当に「水素爆発」?
9/5(水)朝日新聞朝刊で、2011年3月14日の福島第一原発3号機の「爆発」について、東電テレビ会議の記録が詳しく検証されています。

読んでいて非常に気になったのは、3号機の爆発の直後の、こういうやりとりです。

11:01 3号機で爆発
11:09 本店社員や小森常務が、核分裂反応の際に出る中性子に言及

「ガンマ線は変わらないけど、中性子がちょっと出ている」

小森  「中性子がちょっと……」
本店社員「なんか、でかいな、あれ。1号機の時より」

11:29 高橋明男フェローが、
「保安院が水素爆発と言ってるからもういいんじゃないの。水素爆発で」と提案。
清水正孝社長が
「はい。いいです。スピード勝負」と了承
 
3号機の爆発は、明らかに1号機より大きい。
加えて中性子が出ている。
なのに、保安院は「水素爆発」と発表し、東電も否定しなかった。
うーん、このやりとりを見ると、3号機が水素爆発ではなく、「核爆発」だったのではないかと思えてなりません。
どうなんでしょう、詳しい方、教えてください。

ともかく、このテレビ会議のやり取りは、3つのことを明らかにしました。

1つ目は、
東電は、原発を制御する能力がないということです。
現場の方は命がけですが、統治機構が腐っています。
無責任と事なかれ主義で貫かれているので、すべてを現場に押し付けて、本店はひたすら、「どう発表するか」しか考えていないように見えます。

2つ目は、
しかし「東電のミスで事故が起きた。だけど女川や東海第二が大丈夫だったんだから、原発は安全だ」とはならない、ということです。
今回のような地震・津波・電源喪失・爆発への対応策ができても、ちょっと違うタイプの災害が起きれば、おそらく同じようにパニックになるでしょう。
女川や東海第二は、「当然」大丈夫だったのではなく、「奇遇にも」大丈夫だった、ということです。

そして3つ目は、
こんな危険な原発を続けるには、どう考えても情報隠ぺいをするしかない、ということです。
このテレビ会議のピー音をとれば、きっと恐るべき内容が明らかになるのだと思います。
ピー音の多用は、それだけ、原発が事故をすると危険であり、情報を公開できないということの現れです。

さぁ、これで再稼働しますか?

■ 関連記事 : 「中性子がちょっと出ている」
http://blog.livedoor.jp/sakatakouei/archives/51450660.html
■ 参考情報
新聞記事 : 内部被ばくの“証拠”撮影 長崎大研究グループ
http://www.47news.jp/CN/200908/CN2009080701000061.html
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ええかげんに子どもらを助けたらんかいっ!こらっ!

2013年02月21日 | 日本とわたし
『子どもたちを被ばくから守ろう!2.23 新宿デモ』
命の復興を最優先に、ふくしまの子どもの命を守れ!

どれだけ小児甲状腺ガンと、A2判定が出れば、子どもたちの避難は実現するの?

2月13日の福島県の発表で、子どもたちの命と健康は、かつてなく危険な状態と判明しました。

■概要

◎名称   子どもたちを被ばくから守ろう!2.23 新宿デモ
◎日時   2月23日(土)
      13:00~新宿東口アルタ前広場集合 呼びかけ人や福島からスピーチ
      14:30~デモ出発(コースは以下の通り)
      15:20~デモのゴール、アピール

◎集合場所 新宿アルタ前(東京都新宿区新宿3-24-3)


《アクセス方法》
・新宿駅東口より徒歩1分
・東京メトロ丸の内線新宿駅より徒歩0分
・西武新宿線新宿駅より徒歩2分

■内容

◎オープニングの発言
 井戸謙一(志賀原発差止判決の元裁判長・疎開裁判の弁護団)
 井上利男(ふくしま集団疎開裁判の会代表)
 
〈福島からの声>
安部ともみさん(南相馬から山形に自主避難)
木田節子さん(富岡町から水戸市に自主避難)
吉田邦博さん(南相馬 安心安全プロジェクト代表)
長谷川克己さん(郡山から静岡に自主避難)
〈避難受入先からの声>
榎本健二さん(新潟県魚沼市 新潟雪だるまの会


◎デモコース       



★ただ今、疎開裁判とデモを支持する個人と団体に賛同とメッセージを募集中です->こちらからお申込み下さい。

◆主催その他
◎主催: ふくしま集団疎開裁判の会
連絡先 光前法律事務所 (03-5412-0828)
メール:sokai※song-deborah.com ツイッター:※Fsokai   ←※を@に変更下さい

◎呼びかけ人: 山本太郎 舩橋淳 野中ともよ 神田香織 広瀬隆 広河隆一 荒井晴彦 おしどりマコ 高橋哲哉 沢田昭二 柄谷行人 崎山比早子 鄭義信 チョムスキー  ちばてつや 斎藤貴男

◎注意事項
疎開裁判の会は、全てのいのちを守ることを目的とした集まりです。
差別と暴力を肯定する個人、グループの参加はご遠慮ください。

*******       *******       *******

◆呼びかけ人・賛同人のメッセージ ->こちら

メッセージ:
○野中ともよ さん 

こどもたちとは、いま、ここにある未来』です。
そのこどもたちの「いのち」を守れない社会に未来はない。
「安心です」「安全です」「避難するのは身勝手です」と説く政治や行政や司法を信じ「いのち」が傷ついてしまったら、 
その時には「責任の所在」など、もはや論じても空虚な屑にしかなりません。
問われるのは、いま。
問われるのは、わたしたち大人。
フクシマのこども達は、ニホンのすべてのこども達の未来にかかること。
    
あなたの目と、耳と、心と、行動を、この裁判に寄せてくださることをこころから願います。

野中ともよ  


○小出裕章 さん

福島原子力発電所の事故により、福島県を中心にして、広大な地域が放射能で汚染されました。
日本の法令を適用すれば、福島県は浜通り、中通りとも、放射線管理区域にしなければいけません。
普通の人が立ち入ることが許されない場所ですし、子どもたちがそこで生きるということは、私には想像できません。

しかし、日本の国は、逃げたい人は勝手に逃げろとして、人々をそこに棄てました。

被曝をすれば、必ず健康に影響をうけます。
それを避けるためには避難が必要ですが、国が手を差し伸べない中で、避難は生活の崩壊、家族・家庭の崩壊など多大な犠牲を伴います。
 
さらに、逃げられる人、逃げられない人の間に、溝が生まれてしまったりします。
 
いったい、こんな苦痛は、誰のせいで起きたのでしょう?
 
事故に直接的な責任がある東京電力、それを許してきた日本の国に、きちんと責任を取らせることが 何よりも大切だと私は思います。


○広瀬隆 さん

福島第一事故から 2年を迎えようとしている今、時々、私は体がふるえるほど、
これから福島県内で、いや東日本全域で起こること、いま進行している体内被曝が心配になります。
なかでも、子どもたちを救うことは、日本人として、絶対にやり遂げなければならないことです。
みな、どこに住んでいても、この子たちを助けられるよう、あたたかい心をもって、できる限りの力を発揮してゆきましょう。
みなさん、共に活動してゆきましょう。


○神田香織 さん

事故から2年目、風化させたい、健康被害を小さく見せたい輩をあざ笑うかのように、目に見えぬ放射能被害は、県内初め全国に拡散している。
ネット上には、福島県民の心疾患や死亡の増加など、また、関東各地での子どもの免疫低下など、数々の事実が、資料とともに発表されている。
戸惑い、悩んでいる人々がたくさんいる。
さあ、これからが正念場です。
一刻も早く、「放射線管理区域」で「管理」させている子どもたちを、疎開させましょう。
戦時中当たり前だった学童疎開が、なぜ今許されないのか、この闇の深さを噛み締めながら。
この闘いは、後に続く人々のためにもなるのですから。 

講談師神田香織


○沢田昭二さん

野田政権は、原発ゼロをめざすという政策を、アメリカと財界に釘を刺されると、閣議決定を見送り、
安倍政権になって、原発再稼働に向けて圧力をかけて、規制委員会も、再稼働の準備に重点を置き始めています。彼らは、国民の安全、とりわけ子ども達が被曝して、将来の健康を次第に蝕まれていくことには目をつぶっています。
子ども達の未来のためにも、原発の運転を即時停止し、核兵器も原発もない世界を実現して、
放射能に脅かされる世界から、自然エネルギーで安心して暮らせる世界にしなければなければなりません。


○鄭義信さん

子どもたちの絶望を、希望に変えるために、

ぼくたちは、さらに大きな声で叫ばないとならないでしょう。

福島の子どもたちの未来は、

ぼくたちの子どもたちの未来であり、

明日の子どもたちの未来であるからです。 

鄭 義信


○チョムスキー

It is most disturbing -- in fact shocking -- to learn that hundreds of thousands of children remain in areas heavily affected by the Fukushima disaster, and doubtless at serious risk. There can surely be no justification for the failure to evacuate them to safety, without delay. I hope that actions on February 23 will bring an end to this cruel policy, which needlessly compounds a terrible catastrophe.

Noam Chomsky

※ 訳文
福島の大震災よって、あまりにも悲惨な被害を受けた地域に、いまだ何十万人もの子供たちがとり残され、
しかも、明らかに深刻な危険にさらされていることを知り、ひどく心が痛み、本当に驚いています。
子供たちを安全な場所に、一刻も早く避難(疎開)をさせないという失態は、絶対に許されません。
2月23日の行動(デモ)が、あってはならない恐ろしい大惨事を引き起している、この残酷な政策に対し、終止符を打つことを強く希望します。

ノーム・チョムスキー


○ちばてつやさん

「原子力発電所」を、美しい日本の各地に作らせてしまったのは、日本人の大人たち、全員の責任だ。
その被害を、未来に繋がる子どもたちに、絶対残してはならない。
今、後悔しながら思うのは、子どもや若者たちを、一刻も早く、安全な地域に移してやって欲しい、という事。
これは、思慮が欠けていた日本の大人たち、すべての緊急の責務です。
懇願です。

ちばてつや


○斎藤貴男さん

子どもたちの被ばくも、原発事故の事実自体さえ、何もなかったことにしようとしている安倍政権を、
否、人間というものを舐めきったこの国のありようが、許されることなど、断じてあってはならない。
今や日本は、人でなしの島だ。
一日も早く、人間らしい心を取り戻そう。
自分自身のためにも。

斎藤貴男(ジャーナリスト)


○舩橋淳さん

どこの誰でも、一致できる世界の常識ーー子供のいのちを守ること。

どんな大変な状況下でも、これが優先順位の一番上だってことは見失わない。

そんな大人になろうよ、みんなで。

*******      *******       *******

■私たちから3つのアピール

1、今、一番大事なこと、それは子どもの命を守ること、 子どもの被ばくを許さないこと。
しかし、ふくしまの子どもたちは、今もずっと、危険な被ばくの中に置かれたままです。
その結果、2月13日の福島県発表で、通常なら百万人に1名なのに、
二次検査した151人の子どもから、10名の小児甲状腺ガン(確定とほぼ確定の合計)が見つかっています。
そのうえ、甲状腺ガンは、子ども達の健康被害の氷山の一角、象徴的な出来事です。
これは、今後発生する、子ども達の桁違いの健康被害に対する、まぎれもない危険信号なのです。

2、 今、一番大事なこと、それは子ども達を今すぐ、危険な被ばくから安全な場所に避難させること!
そもそも、政府は、原発事故の加害者として、最大の被害者である子どもたちを、危険な被ばくから安全な場所に避難させ、救護する義務を負っています。
その上、子ども・被災者支援法を持ち出すまでもなく、憲法上、子ども達を、被ばくの危険のない安全な環境で、教育させる義務を負っています。
政府は、ふくしまの復興、復興と叫びます。
だとしたら、その復興の最優先課題は、言うまでもなく「命の復興」、子どもたちを、危険な被ばくから避難させることです。
誰の目にも明らかなこの義務を、果そうとしない政府・自治体に対し、「人権の最後の砦」の裁判所に、正しい裁きを求めたのが、ふくしま疎開裁判です。
疎開裁判は大詰め、3月には、仙台高等裁判所で結論が出る予定です。
今や、疎開裁判は、国連人権委員会、チョムスキーをはじめとして世界がその結果に注目。
しかし、裁判官は孤独です。
一人では、政府・原子力ムラの圧力に屈してしまいます。
けれど、私たちみんなが疎開裁判に注目し、声をあげれば、孤独な裁判官も迷いを吹っ切り、勇気をふるって、信念の判決を下すことができるのです。
裁判所に、私たちの願い、私たちの声、私たちの思いを伝えましょう!

3、今、一番大事なこと、それはチェルノブイリの経験から学ぶこと。
チェルノブイリ事故のあと、人権のなかった全体主義国家ソ連で、チェルノブイリ憲法9条ともいうべき、チェルノブリ住民避難基準を作り、子どもたちの命を救ったのは、これを要求する多くの市民の声、市民のデモでした(以下の写真参照)。

1989年2月のソ連ベラルーシ(白ロシア)市民のデモ

今からでも遅くありません。
私たちもチェルノブイリから学んで、行動を起こしましょう!
子どもたちの命を救いましょう!
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さらば『がれきの広域化』!悪あがきはもうやめなはれ!

2013年02月21日 | 日本とわたし
前回に続き、もう一件、がれきの広域化問題についての記事を、きーこさんのブログから転載させていただきます。
長い記事ですけど、がんばって読んでください。
読んで知ってください。
お願いします。

「がれきの広域化はもう、破たんした」2/12青木泰氏(文字起こし)

2013年2月12日(火)
東京都千代田区参議院議員会館
「震災がれき広域処理最終決着に向けた全国交流集会」

■主催 326政府交渉ネット
■詳細 http://gareki326.jimdo.com/

*注
この集会を収録したビデオは、すでに消去されていました。
なので、きーこさんの文字起こしが、とてもありがたいです。


青木泰氏(環境ジャーナリスト)

まず、この間がれきの広域化問題で一番大きかったのは、みなさんお手元の資料にもありますように、新聞記事。

1月10日に、宮城県の副知事が「北九州に行く」という話が入りまして、
多分これは、「宮城県から北九州にもっていくがれきを収束していく」という発表なんだろう、と思っていましたところ、
ちょうど1月10日の昼過ぎですね、北九州の斎藤弁護士から私の方に情報が入りまして、
「やはり収束するみたいだ。朝日新聞からコメントを求められた」と、まず第一報が入りました。

ただ、その後もそのまま、そういう情報がインターネット、いま、インターネットの方が早いですから、
インターネットで流れちゃうとですね、新聞の役割という感じがあるので、朝日の方からですね、
「あの話はちょっと曖昧だった」、みたいな話が流れてきまして、
また、1時間後ぐらいに共同通信から、やはり取材を求められたという事が入りまして、
「これはいよいよ間違いがないな」という、

これだけじゃなくて、すぐ宮城県の方にも、宮城県の住民間請求を出して下さった住民の方がいらっしゃって、
そこに連絡して、宮城県は、この問題をどういう形で取り上げているか?という事で問い合わせました。

それで、翌日の1月11日に、皆さんに資料でお付けしているんですけれども、
40ページ50ページ、北九州のは45ページと47ページに北九州。
西日本新聞、朝日新聞、毎日新聞が、向こうでどういう形で取り上げているか?、という事を掲載させていただきました。


で、宮城県でも河北新報。49ページに出ていますように、
「宮城県の可燃がれき広域処理 1年短縮、年度内終了 県方針」という、
これはちょっとですね、河北新報さんとしては、遠慮した表現かなという、
あの、これでですね、がれきの広域化が収束するというふうには、なかなか受け取れないんです。
「1年短縮」。
何の事か分からないんですね、みなさん。

それにくらべると、朝日の方が「可燃性がれき、広域処理終了へ」

ところが、この問題に取り組んできた皆さんは、ご存じのように、
「がれきの広域化」という事で、通常に上がっていたのが、木くずを中心にして、可燃物ですよね。
全国の、市町村の清掃工場の焼却炉を使って燃やして欲しい、という事で、全国に、がれきの広域化という、世の中を騒がしてきたんです。

そうすると、「可燃性がれきの広域処理終了」という事は、「宮城県発のがれきは終了する」ということです。

それだけではなくて、もうちょっと事情を知っている方は、こういう事実を知っている。
確かですね、がれきの広域化の9割は、宮城県だった筈です。
9割の宮城県が終わるという事は、もうこれはがれきの広域化はおしまいじゃないか?って。


皆さんもうひとつ、昨日(2013年2月11日)の東京新聞。
佐藤記者さんもおみえになっていますけれども、
東京新聞で報道された、「広域処理来月末で大半終了」、こういう見出しが本当は欲しかったんです。

この大半が、9割を占めていた宮城県が終了するという事だけではなくて、
岩手県発のがれきも、この1月10日と前後して、埼玉県に持ってこようとした岩手県野田村のがれきについては、去年の12月25日で終了しています。

去年9月6日に、新たに、埼玉県が本格導入するという事で始まって、1万トンを2年かけて本格導入するという形で始まって、
たった2ヵ月半で「終了」していたんです。

何で2ヵ月半で終了していたか?というとですね、これはもうお笑い草でですね、
当初「1万トンある筈だ」という事で2年契約をお願いしたんだけども、よくよく見てみたらですね「1000トンしかなかった」

10分の1ですよ。

で、何故、そういう誤りをしたのか?って言ったら、
木くずのがれきの山の中に土砂の山があって、土の山があってですね、それを見落としてしまった。

これはテレビだとか、一般の報道では、
「木くずに付着していた土砂を見誤った」、というふうに報道されているんです。

正確に言うとですね、「土砂の中に混じっていた木くず」という実態だった訳です。

これは、実際にがれき調査会社が調査して、測定してきた上でこういうことで、ハッキリ言ってこれは、プロの仕事じゃないですね。
調査した会社に、「契約金を返せ」という位の話です。

こんな当たり前の話が、メディアを通して、「点検なし」にされている訳です。

じゃあ、静岡県はどうなのか?
静岡県も、岩手県から持ってくる予定です。
で、静岡県は2万3500トンですか、山田町と大槌町。
それが、静岡県も1月22日に静岡新聞がですね、53ページです。
これは完全にスクープですね。
スクープしまして、静岡新聞が、「県内、がれき広域処理終了」という事を報道したんです。

静岡県の場合は、2万3500トンの予定が3500トン。7分の1です。

宮城県の終了の理由にしても、岩手県、埼玉県静岡県に持っていく部分の終了の理由にしても、
もう一度測定したら、半分になっていた、とか、10分の1になっていたとか、何分の1になっていたとかという話になっている。
これをハッキリ言って、信じる人は誰もいないと思います。

では、一体何だったのか?

何故こんな話しになってきたのか?っていうことですね。
そのことについて実は、皆さんのお手元の資料の中に、環境省への質問書ということのなかで、いろいろ述べているんです。
ま、もともとですね、昨日の東京新聞でも書いていただきましたけれども、
環境省のがれきの数量、広域化の必要量は、皆さん、多分数字を覚えてられると思うんですけれども、当初400万トンだったんですね。
400万トンのうち344万トン、9割、約9割が宮城県で、57万トンが岩手県、そういうあんばいになっていたんです。

宮城県発のがれきという事で言うと、約11万トンを、3月30日までに処理すればおしまいだという、
344万トンのですね、何%ですか?
10%で3万トンですから、数%です、数%で終了です。
目標の数%で終了です。

これは明らかに、政策が間違っていたのか?
あるいは、この汚染の恐れのあるがれきを、全国にばら撒くというような、これを、全国の住民のみなさんからチェックを受けて、結局あきらめざるを得なかったと。

いずれにせよ、このがれきの広域化はですね、もう「破たんした」という事を、
私たち自身は、ま、大きくはメディアのみなさんが、全国の住民の皆さんに伝えていかなければいけない。

その事が十分に伝わっていないためにですね、ま、ある意味では、それだけではないとも思いますけれども、
そのために、大阪ではですね、まだ運び込もうとしている
富山県でもそうです。

皆さん、考えてみて下さい。
富山県に持ってこようとしているのは、山田町から持ってこようとしているんです。
静岡県も山田町。
静岡県はもう、山田町にがれきがないからという事で、終了宣言をしている。

この件について、岩手県の担当者に聞きました。
「もういい加減に諦めたらどうか?」と、
そうしたら、岩手県の担当者はこういうふうに言うんです。
「静岡・埼玉に持っていこうとしていたのは木くずであった」と。
「富山県は、可燃物という事で受け入れを検討していた」
「木くずはないけれども、可燃物はあるんだ」と言うんです。

ただ、富山の人から、後から報告があると思うんですけれども、富山にしてもですね、大阪にしても、「木くずを主にして可燃物」ということで、
木くずがなかったら、主にするものがないんで、もうおしまいなんです。

岩手県の担当者は、埼玉県が中止になる、静岡が中止になる、これが全てですね、
「がれきの総量を間違って計算していた」と、
「そこに問題が根本にあった」というんです。
そうしたら今、大阪に持っていこうとしている、そういうのを含めてですね、
「見直しはどうなっているんですか?」って聞いたんです。
「現在見直し中です」って言うんです。

で、担当者だけだとちょっと困るので、岩手県の知事さんにも質問状を出しました。
そうしたら知事さんも、
「比重の問題を含めて、今精査中です」と。

皆さんちょっと考えてみて下さい。
がれきの総量が、がれきの総量がですね、今「もう一回見直し中だ」っていうんですよ。

「県内で処理できる量はどれだけですか?」
それも「見直し中」って言うんです。

じゃあ、どうしてですね、大阪に持っていく、富山に持っていく、秋田に持っていくって言う話が出てくるんですか?
「ムニャムニャムニャ…」

つまりもうここまで、もう問題がきています。
で、そのときに、「ムニャムニャムニャ」と同時に彼らが答えたのがですね、
「環境省と調整してお答えします」という返答で。
だんだん見えてきますよね。

がれきの広域化をしたくてしたくてたまらなかったのは、環境省でですね、
どうも市町村は、補助金を貰おうとかそういう中で、身動きが取れなくなってきていたんだという実態
が見えてきた。

今回のこの、全国交流集会は、私たちの位置づけとしては、環境省を呼び出して、3月に、環境省交渉をやろうという事を考えています。
で、その前に、具体的に、議論をある程度煮詰めて準備していこうという事で、
2月6日に、今お見えになりました川田龍平議員の事務所で、環境省の役人6人を呼んでいただいて、事前折衝をしました。

その事前折衝の中で、一番の問題ですね、
「もともと、がれきの広域化は本当に必要だったんですか?」
この点について聞きました。

そうしたら結構ですね、素直に答えてくれました。
いや、もともとですね、宮城県の場合がれきは、県として処理しなければいけないがれきの数というのは、
「ゼネコンにすべて委託していたはずだ」と。

「全国広域化といって持っていくがれきは、1トンたりとも無かった筈じゃないですか」
その点を言ったら、こういう答えが返ってきました。

「宮城県は、確かにゼネコンに委託した」と。
ただ、ゼネコンが、県内で処理できる部分と、県外処理という事を考えていると、
県外の産廃業者とか、関連業者を使って処理する、という事を考えた。
県外処理についてはことごとく、その産廃業者が所在する自治体に断られたと。
それで、県外処理が出来なくなったので、広域に回す、というのが経過だったんだという話。


こんな話は多分、みなさん聞いたことないですよね。
彼らも、そんな事は言った事はない。
言った事ないんだけど、そういうふうな答弁をしてきた。

だけど、普通に考えた時に、自治体が、ある業者にがれきを委託していて、その業者との契約を変更しないで、別の算段でがれきをもっていくことをすれば、
これは二重契約になる
んです。
そんな事はやらないんです。

最初は、そういう事は、我々の調査で分かってきたからそういうふうに言うのであって、
じゃあ、「実際はどうなんですか?その点は二重契約になるじゃないか?」って言ったら、

「二重契約にならないように、宮城県で契約変更をした」と。

だけど、宮城県で契約変更をしたのは、去年の9月。
契約の一番最初は、おととしの9月です。
がれきの広域化というのは、おととしの秋からもう進んでいるわけです。
全くですね、ありもしない話です。

そういう事が、この間の、事前折衝の中で明らかになってきました。
事実経過を踏まえながら、問題をはっきりさせていきましょうという事で、また、その他の議論に移っていきました。

がれきの広域化は、今問題になっている大阪・富山の方からも、この後、今どういう現状になっているかという事の報告をしてもらうわけですけれども、
その後で、この環境省に対する質問状という事では、私たちの方が、
「がれきの広域化はストップできました。じゃあ、全ての問題は解決するか?」というと、
これは、被災地で、がれきを今後、本当に処理していく。
安全性を気遣いながら、安全性をチェックしながら、どう処理していくかというのが、今後大きな問題になっていく

そうすると、今までのように、「焼却すればいい」
で、「濃縮したものについては、環境省が引き受けるから大丈夫です」というような、
しかもその、「大丈夫です」と言っていたような指定廃棄物がですね、小型の焼却炉で、廃棄物処理法の規制がかからないような、小型の焼却炉で処理しようとしていたという、
これは、鮫川の問題ですけれど、こういう問題が明らかになっている中で、もう一回、がれきや指定廃棄物の問題について処理していきましょうという、
そういう提案もさせていただいています。

で、今日は、一部ではどういう状況なのかという事をご報告させていただいて、
記者会見の時間に続きましてその後に、全国交流会2部という形で、みなさんから、こういう意見を環境省にぶつけて欲しいこういう矛盾点もぶつけて欲しい、提案してほしいというご意見をお聞きして、
それをまた、326の方でまとめまして、環境省に提出していく、という段取りになっております。


2013年2月11日
東京新聞 こちら特報部


広域処理 来月末で大半終了
がれき 当初予測の6分の1

宮城、岩手両県の震災がれきを被災地以外で処理する「広域処理」の大半が、来月末で打ち切られる。
必要量が当初の推計の6分の1にまで激減したためだ。
受け入れ先では放射能汚染への不安にとどまらず、税金の無駄遣いが指摘され、
北九州市などでは訴訟にも発展した。
大阪では警察の介入が問題視された。
東北の地元にも反対意見が強く、
旗振り役の環境省は早期撤退に追い込まれた形だ。
(佐藤圭)


宮城県議会は超党派で異議

「多額の費用をかけて遠方まで運ぶ必要などなかった。
受け入れ先の住民が放射能汚染を心配するのも無理はない。
もともと国のトップダウンで決まった政策だ。宮城県も本音では早く止めたかったのではないか」
 
自民党の相沢光哉宮城県議(74)は、広域処理に固執してきた環境省や県の姿勢をこう批判した。
県議会では最長老の相沢氏を筆頭に、広域処理に異を唱える議員が党派を超えて少なくなかった。
 
環境省は先月25日に公表した震災がれき処理計画の見直し版で、広域処理の必要量を69万トンに下方修正した。
昨年11月末時点の136万トンから半減。当初の推計の401万トンと比べると、実に6分の1にまで落ち込んだ。
 
広域処理のうち、主な対象である宮城県の可燃物と岩手県の木くずは3月末、
残る岩手県の可燃物なども12月末にそれぞれ終了する。
当初予定の来年3月末から約1年の前倒しとなった。
 
東日本大震災直後、環境省は
「がれきの量は宮城県では通常の19年分、岩手県は11年分。被災地の処理能力には限界がある」と主張した。

ところが、がれき総量と広域処理の必要量は、昨年5月以降の見直しのたびに
「相当量のがれきが津波で海に流出していた」
「想定以上の土砂があった」などの理由で圧縮されてきた。
 
それでも環境省は「広域処理は必要」と譲らなかった。
今回の下方修正については「仮設焼却炉の本格稼働で、現地の処理能力が向上した」と強弁するが、
それは当初から織り込み済み。がれきの量が減り続けた結果、前倒しする以外に手がなくなったのが真相だ。
 
「震災から半年後、県の執行部は広域処理について初めて議会側に説明した。
だが、量や経費、受け入れ先を聞いても答えることができなかった。最初からアバウトな話だった」(相沢氏)



「森の防潮堤」環境省認めず

がれき問題の解決方法として、相沢氏は広域処理ではなく、「森の防潮堤」構想を提唱した。
がれきで沿岸部に丘を築き、その上に広葉樹を植林するという内容だ。
 
59人の宮城県議全員による推進議員連盟を結成し、国会や環境省、国土交通省にも働き掛けた。
しかし、環境省は地盤沈下やガス発生の懸念を盾に認めなかった。
 
相沢氏は「生活の一部であったがれきを千年先まで生かすのが森の防潮堤だ。
実現していれば、広域処理で余計な迷惑をかけずに済んだ」と、今も怒りが収まらない。
 
「国や県の頭には、コンクリート製の防潮堤しかなかった。
どこかで津波災害が起きれば、同じ過ちが繰り返される」


結局は税金の無駄使い 反対派の指摘当たる ゼネコン利権に群がる

一方、広域処理に協力した自治体は、はしごを外された格好だ。
 
昨年9月、西日本で初めて震災がれきを受け入れた北九州市。
宮城県石巻市分を来年3月までに最大6万2500トン処理する予定だったが、宮城県は3月末で搬出を打ち切る。
 
反対派の斎藤利幸弁護士(60)は
「広域処理が必要なかったことを自ら認めたようなものだ。
北九州市の反対運動が広域処理の拡大を防いだ」と強調する。
 
北九州市のがれき処理をめぐっては、市議会が全会一致で受け入れを求める決議案を可決した昨年3月以降、
賛否両派が激しく対立してきた。
 
北橋健治市長は
「がれき処理なくして被災地の復興はない」と説いたものの、反対派は猛反発。
市の説明会は反対の声に包まれた。
 
当時、既にがれきの量の減少が表面化していた。
業を煮やした斎藤氏ら反対派142人は昨年7月、広域処理は違法だとして北九州市と宮城県を相手取り、
福岡地裁小倉支部に損害賠償を求める訴訟を起こした。
 
訴状によると、宮城県が同県石巻市などのがれき処理委託契約を
ゼネコンの鹿島東北支店などの共同企業体(JV)と締結したにもかかわらず、
同じがれきを北九州市に委託することは「二重契約に当たる」
と主張。
 
試験焼却時の運搬費が1トン当たり17万5000円と高額だったことを引き合いに
「税金の無駄遣いだ」と指摘した。
 
原告団(現在297人)は、宮城県への訴えを取り下げる方針だが、北九州市とは徹底抗戦する。
斎藤氏は「広域処理の違法性を明らかにする。市が過ちを認めるまで闘う」と言い切る。
 
各地で広域処理が収束する傍ら、大阪市は今月1日から本格処理を開始した
大阪府知事時代から受け入れに動いてきた橋下徹市長の肝いりだ。
府・市と岩手県は、来年3月末までに可燃物のごみ3万6000トンの受け入れで合意している。
 
これに対し、ここでも激しい反対運動が展開されてきた。
大阪府の住民ら260人は先月23日、府・市に処理の差し止めを求める訴訟を大阪地裁に起こした。
 
大阪の反対運動では、市民が逮捕される事態も相次いだ。
大阪府警は昨年12月、JR大阪駅前で広域処理反対を訴えていた
阪南大学の下地真樹准教授(40)ら3人を威力業務妨害容疑などで逮捕。
一人は威力業務妨害罪で起訴された。
関係者によると、昨年9月以降、がれき反対や脱原発運動に絡み、
下地氏を含む計10人が逮捕され、6人が起訴されたという。
 
下地氏は警察介入の不当性を訴える集会で
「広域処理は経済的に不合理で、焼却により放射性セシウムが漏れる懸念がある。
権力は逮捕という圧倒的な暴力を行使したが、放射能拡散に反対する私たちを黙らせることはできない」
と語った。
 
「がれき処理・除染はこれでよいのか」などの著書がある明治学院大学の熊本一規教授(63)=環境経済学=は
「広域処理には、ゼネコンが利権に群がった」と断じる。


東電の負担で集中・隔離を

「原子力ムラの住人たちは福島原発事故の責任を取らないばかりか、
ゼネコンと原発関連業者が事故の後始末でもうける仕組みをつくった。
放射能に汚染されたがれきは東京電力の負担で、福島原発周辺に集中・隔離されるべきだ。
しかし、実際には広域処理と除染、避難者の帰還がワンセットで推進されている」

<デスクメモ>
地元にがれき処理を託せば、雇用創出にもつながるーかつて宮城の建設業者からそう聞いた。
だが環境省はゼネコンに丸投げし、ゼネコン都合の広域処理計画が難航するや、省自らが宣伝に乗りだした。
絆の美名さえ掲げておけば、国民なんぞ…」という魂胆が透けた。
多数派はまんまとだまされた。(牧)



2013年(平成25年)2月13日(水曜日)
東京新聞 こちら特報部


激減 震災がれき
広域処理の即時中止を


広域処理の即時中止を市民団体のメンバー=12日、参院議員会館で

震災がれきの広域処理に反対する市民団体が12日、
参院議員会館で集会を開き、即時全面中止を求めるとともに、旗振り役の環境省を厳しく批判した。(佐藤圭)

集会には、全国各地でがれき受け入れに反対する市民団体のメンバーら約30人が参加
した。メンバーらは昨年3月以来、
広域処理の必要性や焼却・埋め立て処分の安全性について環境省にただしてきた。

11日の「こちら特報部」で伝えた通り、
広域処理のうち、主な対象である宮城県の可燃物と岩手県の木くずは3月末、
残る岩手県の可燃物なども12月末にそれぞれ終了する。
必要量が当初の推計の6分の1に激減したためだ。

このため、賛否両派が激しく対立した北九州市や静岡県島田市などは、
当初予定を1年繰り上げて3月末に打ち切られる。
一方、今月1日に本格焼却を開始した大阪市、
試験焼却を実施済みの富山県高岡市や富山市では4月以降も受け入れが続く可能性がある。



「不必要明白」環境省を批判

汚染ガレ半を考える会・富山の村山和弘氏は
「富山市は、がれき量が激減したことで混乱している。広域処理の必要性がなくなったのは明らかだ」
と指摘した。


市民団体、参院会館で集会

大阪市の反対運動で昨年十二月に逮捕され、処分保留で釈放された下地真樹・阪南大准教授は
「橋下徹市長が自らのメンツに固執しているだけだ。一日も早く止めたい」と力を込めた。

決議文では
①環境省は広域処理が破綻したことを認め、多額の税金を無駄に使った責任を明確にすること
②大阪や富山などの広域処理を即時中止すること-などを求めた。

集会に参加した川田龍平参院議員(みんなの党)は
「住民の反対運動によって広域処理の拡大を防ぐことができた。一日も早く全面的に止めなければならない」
と語った。




岩手2町のがれき広域処理完了へ 本県が先べん
静岡新聞 (2013/1/22 07:55)

東日本大震災で発生した震災がれきのうち、岩手県山田、大槌両町の木くずの広域処理が計画より1年早く、
2012年度内に完了する見通しになった。
21日までの関係者への取材で分かった。
試験焼却で安全性を確認し本格受け入れに踏み切る「静岡方式」が全国に波及したことが、
広域処理早期完了の要因の一つに挙げられる。
 
政府による静岡県への山田、大槌両町の木くず受け入れ要請量は、
従来の2万3500トンから大幅に減る見通し。環境省が近く、詳細を公表する。
 
本県は全国に先駆け県市長会、県町村会が本格受け入れに向けた共同声明を発表し、
島田市を先頭にして複数の自治体が受け入れ作業に入った。
被災地では不燃物や木くず以外の可燃物の処理作業は依然として滞っているものの、
復興に向けた広域支援の具体的成果が表れた。
 
関係者によると、処理の前倒しは広域処理の広がりに加え、
(1)山積みされた可燃性混合物の中に混じる柱材、角材が想定より少なかった
(2)長期間の野積みで木くずが分解・劣化
(3)土砂との混合―などが要因という。



広域処理必要量は半減 岩手の木くず3月末で終了
静岡新聞 (2013/1/26 08:13)

環境省は25日、東日本大震災で発生したがれきの処理に関し、
被災地以外の自治体で代行する広域処理が必要な量は、従来の約半分の69万トンに減ったと発表した。
 
宮城県と、静岡県が重点支援している岩手県内で処理できる量を見直したため。
広域処理のうち、両県からの木くずと可燃物の約8割が2013年内に終了する見通しとなった。
 
環境省によると、岩手県の木くずは3月末、
同県の可燃物も12月末までに広域処理の作業をほぼ終了できるとした。
静岡県が受け入れている山田、大槌両町の木くずの処理要請量は3500トン
(山田町2200トン、大槌町1300トン)となり、これまでの2万3500トンから大幅に減った。
 
昨年12月末までに島田、静岡、浜松、裾野、富士の5市で受け入れた木くず(富士市は試験焼却のみ)は
計1736トンで、大槌町分は2月、山田町分は3月までに受け入れを終える見込みとなった。

宮城県は、北九州市などで実施している可燃物の広域処理を3月末で打ち切る方針を表明している。
調整中の宮城県の木くず9万トンを除き、両県の可燃物と木くず計35万トンの広域処理は
年内に完了する見通しが立ったことになる。
 
現在受け入れている島田、静岡、浜松、裾野の4市のほか、富士市は受け入れに関する住民説明会を今週開き、
最後まで広域処理に協力する可能性を探る方針。
県は処理計画を一部見直した上で2月上旬以降、市長会と町村会に状況を説明する。



環境省と326政府交渉ネットとの事前折衝報告 (概要)
日時:2月6日15時半~17時15分 
場所:川田龍平参議院議員事務所 
参加者:326政府交渉ネットワーク11人、
環境省:大庭課長補佐ほか6名、川田議員
<要点>
1)がれきの広域化について
①宮城県発のがれきの広域化処理は、今年度(130331)で終了を認める。

②一方岩手県発のがれきについては、
木くずだけとしていた埼玉県、静岡県については、終了を認めたものの可燃物の広域処理は必要と主張。
これに対して326青木から岩手県は、現在がれきの総量や県内処理可能量の再精査中といっている。
それを待たなければ広域化必要量は明らかにならないのでは?
また岩手県は、セメント工場で処理できるがれき量を、
当初(2011年8月)には、日量1000トンとし、昨年5月には700トンとしていたが、
先日の問いあわせに対して700トンもできなくなったといっていた。
木くずをセメント原料として使うと塩分濃度が増し、使えなくなるという理由だった。
しかしセメント会社ではそのようなことは無いという。
岩手県は環境省に引きづられて、広域化したいように見える。
これまでも、環境省と岩手県とのがれきの広域化必要量が大きく異なるなど、意思疎通が悪い。
この件について、改めて質問を出すので、それまでに実態についてきっちっと調査をしてほしいと伝える。

③宮城県発、岩手県発も含め、がれき広域化必要量が、発表のたびに変わっている。
半分になったり、10分の1になったり極めて杜撰であり、それらの変更理由は取って付けたものである。
がれきの広域化の9割を占めていた宮城県の場合、
市町村から委託を受けていた全量をゼネコンJVに業務委託していた。
したがってもともと広域化は、必要が無かったのでは?
これに対して環境省は、
「確かに一度民間に業務委託していたが、民間業者が予定していた県外処理が断られたため、
その分を広域化処理することになった」と答えた。
そこで再度、そのことは以下の2つの点から理屈が通らないと主張。

イ)もし環境省が言うことが本当ならば、
まずゼネコンJVとの業務委託契約の変更を先に行わなければならなかった。
ゼネコンJVとの契約をそのままにして、ゼネコンに委託したがれきを広域化に回すことになれば、
2重契約になる。

ロ)ゼネコンが県外処理に産廃業者を予定し、その産廃業者の所在する自治体の許可が取れなかったため、
県外処理が進まなかったという話しがあったが、
環境省は瓦礫の処理に当たって、通常の必要とする自治体許可が必要ないという通達を出していたではないか?
これに対しても、環境省はゼネコンとの契約変更を調整し、
宮城県は契約変更したと時間的な経過を無視した答弁を行った。
宮城県の契約変更は、昨年の9月議会であり、
業務委託契約(20110916)や環境省ががれきの広域化予算を通した時(20111121)から
やはり1年近く経過していた。
県外処理ができなかったから広域化したというのは採って付けた理由だと指摘し、
この件について時系列を整理し、答弁するように求める。


2)指定廃棄物問題
鮫川村では、住民への何らの説明も無く、
環境省が強引に8000Bq/k以上の放射線廃棄物を焼却するための傾斜式回転炉が建設され、
今月末にも試験焼却が開始されようとする、まさに緊急事態となっている。
鮫川村の北村さんの質問に先立って、326政府交渉ネット藤原事務局員が質問した。

①199kg/h焼却炉はアセスメントフリーとは言え、大気拡散調査などを行ったのか?
との質問に対して、 環境省側は観測はしていないと回答した。

②さらに、こうした重要施設の建設に対しては、住民説明会が開かれたのかの問いについても、 
環境省は開いていないと回答した。

③「採用された傾斜式回転炉は、事故例が多い」
「国立市や愛知県でのトラブルが報告されているが調べたか」との藤原事務局員の質問に対して、
環境省側は「調べたが国立の場合、炉の欠陥によるものでないと認識している」と回答したが、
愛知の傾斜式回転炉爆発事故については「知らない」と回答し、
「良く調べて見る」との回答があった。
続いて、鮫川村から来た北村さんが質問に立ち、
「これ以上、福島県民を苛めないでください」と訴えた後に、
「鮫川村では、放射能汚染も0.3μSv/hと低い。
28トンの8000Bq/kgを超える牛糞などを、それ以下の牧草などに混入し、
約600トンもの処理を行なうという。
そのための焼却炉を設置すると言うことで、住民は反対している。
日28トンだと住民は何処へでも無料で運び出すと言っている。焼却炉は必要でない」と。
こうした訴えに対して、 環境省は無言のままだった。


3)汚染廃棄物の処理
がれきの広域化が終わったとしても、現在のように焼却処理を中心とした処理方式を見直しするつもり無いのか?
低線量の内部被爆の影響なども加味した上で、基準を見直し、

①基準以上のものは福島原発の周辺部に保管する

②基準以下のものも焼却しないで、森の防潮堤などや震災慰霊公園などとして企画することは考えないか?
 
これに対して、現在でも中間処分管理施設の建設すら進んでいない。
無理という答弁があり、この件についても改めて質問すると伝えた。
以上

↑以上、転載おわり


ほんまに、とことんええ加減で無責任で、自分が可愛て、やってることの非道さに心を痛めることもない。
まともな返答もできず、なんとかその場をやりくりできたらええだけの、存在することが迷惑そのものの人間らに、権限があるんやからたまらんね。
コメント (2)
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叫べ!飛び出せ!モルモットなんかにされてたまるかって怒れ!

2013年02月20日 | 日本とわたし
きーこさんが文字起こししてくれはった『原発事故こども被災者支援法』の具体的施策を求める院内集会の様子を読んだ。
腹が立って腹が立って、もうどうしたらええのかわからんぐらいに腹が立って、こんなことしてたらほんまにあかんと、心の底から思た。
為政者や医者や学者が、原発事故によって健康を害され続けてる子ども達のことを、本気で救わなあかんと思わん限り、救うために迅速な行動に出ん限り、
今日も明日も明後日も、モルモットにされた子どもらは、日に日に体を、心を、蝕まれていくんや。
こんなクソッたれな環境に閉じ込められた子の、心の痛みを想像したら、えっとあの~とか連発して、ええ加減な言い訳を並べることなんかできひん。

叫べ子ども!飛び出せ子ども!モルモットなんかにされてたまるかって怒れ!

↓以下、きーこさんの文字起こし転載はじめ

「 そうすると、もうすでに50人ぐらい甲状腺がんが出ている可能性がある」2/20井戸弁護士→環境省→山田医師

2013年2月20日(水)
「原発事故こども被災者支援法」の具体的施策を求める院内集会
http://www.ustream.tv/recorded/29419987←集会全ての動画はこちら

01:57:36~

すでに50人ぐらいの甲状腺がんが出ている可能性がある(音声)


司会:井戸先生お願いいたします。



井戸弁護士:
先程からですね、最初の話に戻るんですが、
甲状腺がんの今回の問題に対して、あまりにも皆さんに危機感のない事が驚きなんですけれど、
今回、確定診断が3名、疑いのある方が7名ということですが、7名は全員、細胞診でクロだという判断が出ている人ですから、
ほとんど10人甲状腺がんが発見されたといっている、そういう事なんですね。

それから、この10人というのは、平成23年度の3万8000人の中からの10人です。
そのなかで、B判定186人からの10人です。

で、24年度は、すでにB判定が548人出ています。
これらの中で、当然二次検査をしている筈ですが、それについては一切公表されていません。

180人から10人出たという事は、18分の1の確率で甲状腺がんが出たという事で、
そしたらですね、24年度は、548人から18分の1で出る可能性がある。
しかも、24年度のB判定というのは548人だけではなくて、さらに200人ぐらいは追加されるだろうというふうに、これは福島県立医大自身が言っています。

そうなると748人。
そこからの18分の1という事になると、約40人になります。

そうすると、もうすでに50人ぐらい甲状腺がんが出ている可能性がある。

そういう事態になる可能性がある。
さらに言えば、ヨウ素131を大量にばら撒かれたいわき市方面は、まだ検査すら行われていません
25年度の予定です。
そちらにも、相当数の甲状腺がんが出ている可能性があります

今すでにそういう状況だという事ですね。

チェルノブイリの例で言えば、翌年から数人単位です。
ベラルーシにしても甲状腺がんは、初めは数人単位。
そして4~5年経ってから桁がかわっているんですね。
桁がかわって出ているんです。
日本ではすでに、2年目で、数十人の単位で出ている可能性がある、という事になってですね、
これから4~5年経ったら、いったいどういう事になるのか?

これは本当に、戦慄すべき状況ではないか、というふうに思っております。

そういう状況がすぐ目の前で、充分に明らかになっている中でですね、
今までのような検診体制、あるいはその避難に対する支援、あるいは先程から出ている保養に対する問題、いろんな問題があります。
今までの様なことでいいのか?
まさにこれから、科学的に因果関係が調べられるだろう、という話が出ましたけれども、
それで因果関係が1年後に認められたとしても、その間、子どもたちはモルモットになって被害者になるわけですから、
早急に抜本的な対策が必要なんじゃないか、というふうに思っています。

ー:何かコメントはございますか?厚労省とか。



環境省 やまぐち:
えっと、環境省です。
えーっと、まぁ、あのー、えーっと、これはあの~、えっとあのー、
2月13日の検討委員会の発表の事だと、まァあのご説明いただいたとおりだと・・しております。
で、あのー、えーっとですね、まぁ、あのー、
先程は100万人に1人、えーっと、これまでの日本人における、その、えー、甲状腺がん、
小児の甲状腺がんのマニュアルについて、百万人にという話がでましたけれど、
えーっと、これはあの~、まぁ、あのー、えー、ま、国立がんセンターの統計で、えーっとまぁ、10歳から14歳の方は万人にひとりで、
15歳から19歳位だったと思うんですけど、えー、ま、ぐらいだと14万人にひとりと、
その後は年齢とともに上昇しているんですけれども、
で、えーっと、ま、甲状腺がんの成長の速度というのは、えーっと、かなりあのゆっくりしていまして、
あのー、ですので、あの~、まずそのあのー、一回目にスクリーニングをすると、あのー、
すでに甲状腺がんをもっていた方で、自覚症状がなかった方の分も全て、あのー、えーっと、み、見つけ出すという事になりまして、
これはスクリーニングガイダンスというもので、あの、先ず一回目は沢山見つかるという事は、えっと、大学には充分考えられる事であります。
その後あの~、本格検査が、あのー、平成26年の8月から行われて、
で、あのー、ま、20歳以下の方は、あの~、2年に一度と。
えーで、まぁ、20歳以上の方は5年に一度という事で、あの、定期的にあの、がん県立医大の、福島県立医大が生涯を見守っていくというふうにメッセージを出しておりまして、
あのー、えー、継続的に、あのー、検査を行っていくという体制を、あのー、ま、つくっておりますので、
あのー、ま、今後、あの~、あの、計画についてしっかりしていきたいと思っております。

ー:それが信用できないっていう事をご理解いただけない?

司会:マイクをもってお話しいただけますか?

ー:今は環境省ですけれども、厚労省の認識はいかがなんですか?

司会:厚労省の方、いらっしゃいますか?今日はお見えじゃないんですかね。山田先生お願いいたします。



山田医師:
あの、今の回答を聞いていても、非常にその、予断に満ちたというか、
ようするに、甲状腺がんの進展速度みたいなものが、非常にゆっくりだという事が割合前提になっていて、
そういうわけではなくて、チェルノブイリでもかなり早いものがあった、というふうには言われているわけです。
で、普通、医学的に考えれば、ある程度経験的にそうであっても、しかしそれとは違う、
ある程度沢山見つかったりなんかする状況の中では、違うケースがあるのではないか、という事を想定して事を行うのが当たり前であって、
そういうふうになにか、「甲状腺がんと放射能の因果関係がない」という事へ持っていくために、
あの、いろんないい方をされているという事が、非常におかしい
というふうに思います。

それから、先程、私のところへ、県民健康管理調査の強制避難者に対して、甲状腺以外に、いろんな検査が行われたデータが届けられたので見たんですけれども、
これも、対象地域の検査が全くないので、このデータからはなにも読みとれないんですね。
こういう、対象地域無しによって、もともと結果として何も読みとれないような健康調査を、何故行われるのか?
というのがよく分からないんですけれども、
こういう対象があって、読み取れない検査をやって、それで「大した結果が無かった」とか何とかといわれると、それは非常におかしいものになってしまう。

ですから、きちんとした、計画的な、ちゃんと結果が読みとれるような健康調査をやらないと、全く経費の無駄だし、時間の無駄だし、意味をなさないと思うんですね。
そういう点で、今やられている健康調査のやり方そのものは、根本的に見直される必要があると思いますし、
それはやっぱり、調査を始める人たちが、何かやっぱり、ある意図があるとしか思えないとか、
もっと客観的に、科学的に、正確な調査が行われるように、体制をぜひ見なおして欲しいと僕は思います。

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各省庁自己紹介 



手前から
文部科学省初等順当教育局教育家庭課 たかいちさん
文部科学省研究開発局 いわまつさん
国土交通省高速道路課 かがわさん
原子力規制庁監視 ふるかわさん
国土交通省 ?さん
環境省放射線健康管理担当管理官 やまぐちさん
環境省 環境局除染チーム もりしたさん
文部科学省学校健康 せきぐちさん
文部科学省青少年課 おの?さん
文部科学省研究 はづきさん
文部科学省研究振興 ながさわさん
文部科学省原子力損害賠償対策室 ほそさん
資源エネルギー局電力ガス事業部政策課 ふくざわさん
資源エネルギー局電力ガス事業部政策課 ?さん
復興庁 みやがわさん
内閣府原子炉対策本部 ごとうさん


コメント
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