一口馬主を始めてから、もう10数年が経ちますが、その間牝馬に出資したのは1頭だけです。(タイキアリエスという馬で、芦毛のコジーン産駒でした。出資時はそのスピード能力に期待していましたが、体質が弱く1戦のみで引退してしまいました。そういえば、その補償を使ってタイキヴァンベールに出資したんだよなぁ。)
理由は色々ありますが、簡単に言うと、「牝馬は難しい」という気がしてならないからです。実際に、牡馬と比べると心も体も(平均的には)繊細だし、繁殖に上がることが前提なので、「順調に競馬に使えたとしても、何回走れるかな?長期休養でもされたら目も当てられないなぁ・・・。」などと考えると、どうしても出資に躊躇してしまうのです。
そんな牡馬限定出資派の私にも、久々に気になる牝馬が現れました。
それが、広尾サラブレッド倶楽部(広尾TC))の「ステラリード(=ウェルシュステラ’07)」です。
母のウェルシュステラは広尾TCの前身、サウスニアレースホースの所属馬で牝馬ながらタフに37戦して3勝、募集価格4400万を大きく上回る約8000万を稼ぎ出した孝行馬でした。また、当時のサウスニア募集馬らしくなかなかの良血馬で、母父サドラーズウェルズ、母母父エラマナムーに父ザフォニックという本格的な配合、母系をたどればサルサビル、ノーザンスパー、セカンドエンパイアなどブラックタイプが目白押しです。
そして、そのウェルシュステラにスペシャルウィークを配した初仔が本馬、ステラリードとなるわけです。
当初は牝馬と言う理由で、写真や動画もあまり真剣に見ていなかったのですが、クラブの2歳馬コメントを見ているとかなり順調に調教が進んでいるようなので、改めて見直してみるとこれがなかなか良く見えるんです。
まだ線が細いのは仕方がないとしても、坂路もしっかり駆け上がってきていますし、少し不安かな?と思った脚元も、ここまで順調な調教をこなせているようなら心配いらないのではと思えてきました。ちなみに、4月中旬の調教内容は、ウォーキングマシン50分、ダク800m、坂路でのキャンター1本(1F18秒ペース)と週2回の3F14-14程度の乗り込みとなっており、この時期の2歳馬としてはかなり進んだメニューをこなしている状況です。
贅沢を言えば、もう一回り成長してくれれば(4月中旬:432Kg)と思いますが、2歳春の牝馬なので大きすぎるよりは良いのかもしれません。所属厩舎はアルシラートとプラチナメーンがお世話になっている森秀行厩舎ですし、今は、このまま順調にいって3歳戦で活躍できる可能性が開けてくるようなら、真剣に出資を検討してみようと思っています。
幸か不幸か今のところは残口に相当余裕があり、慌てて出資の決断をする必要もないようなので、馬体の成長や調教過程など、入厩(=募集締め切り)サインギリギリまで注意しながら見守っていきたいと思います。
【写真は、昨年11月(募集時)のステラリード、綺麗な馬です。:公式HPより】
理由は色々ありますが、簡単に言うと、「牝馬は難しい」という気がしてならないからです。実際に、牡馬と比べると心も体も(平均的には)繊細だし、繁殖に上がることが前提なので、「順調に競馬に使えたとしても、何回走れるかな?長期休養でもされたら目も当てられないなぁ・・・。」などと考えると、どうしても出資に躊躇してしまうのです。
そんな牡馬限定出資派の私にも、久々に気になる牝馬が現れました。
それが、広尾サラブレッド倶楽部(広尾TC))の「ステラリード(=ウェルシュステラ’07)」です。
母のウェルシュステラは広尾TCの前身、サウスニアレースホースの所属馬で牝馬ながらタフに37戦して3勝、募集価格4400万を大きく上回る約8000万を稼ぎ出した孝行馬でした。また、当時のサウスニア募集馬らしくなかなかの良血馬で、母父サドラーズウェルズ、母母父エラマナムーに父ザフォニックという本格的な配合、母系をたどればサルサビル、ノーザンスパー、セカンドエンパイアなどブラックタイプが目白押しです。
そして、そのウェルシュステラにスペシャルウィークを配した初仔が本馬、ステラリードとなるわけです。
当初は牝馬と言う理由で、写真や動画もあまり真剣に見ていなかったのですが、クラブの2歳馬コメントを見ているとかなり順調に調教が進んでいるようなので、改めて見直してみるとこれがなかなか良く見えるんです。
まだ線が細いのは仕方がないとしても、坂路もしっかり駆け上がってきていますし、少し不安かな?と思った脚元も、ここまで順調な調教をこなせているようなら心配いらないのではと思えてきました。ちなみに、4月中旬の調教内容は、ウォーキングマシン50分、ダク800m、坂路でのキャンター1本(1F18秒ペース)と週2回の3F14-14程度の乗り込みとなっており、この時期の2歳馬としてはかなり進んだメニューをこなしている状況です。
贅沢を言えば、もう一回り成長してくれれば(4月中旬:432Kg)と思いますが、2歳春の牝馬なので大きすぎるよりは良いのかもしれません。所属厩舎はアルシラートとプラチナメーンがお世話になっている森秀行厩舎ですし、今は、このまま順調にいって3歳戦で活躍できる可能性が開けてくるようなら、真剣に出資を検討してみようと思っています。
幸か不幸か今のところは残口に相当余裕があり、慌てて出資の決断をする必要もないようなので、馬体の成長や調教過程など、入厩(=募集締め切り)サインギリギリまで注意しながら見守っていきたいと思います。
【写真は、昨年11月(募集時)のステラリード、綺麗な馬です。:公式HPより】
欧州チャンピオンズリーグ準決勝、マンチェスターユナイデッド(マンU)vsアーセナルの第二戦は3-1でマンUがアーセナルを撃破、2戦合計4-1で昨年に続く決勝進出を決めました。
この試合でアーセナルに止めを刺したのはクリスチアーノ・ロナウドの「無回転フリーキック」です。そうです、例の右足で「適当に(?)思い切り蹴る」ヤツ。大昔、フォークボールの元祖(神様とも言う)杉下茂さん(故人)の投げるフォークボールは、ストンと落ちるだけでなく揺れてから落ちたり、右や左にスライドしたり、果ては上にホップしたらしいですが、あのフリーキックはそれに近いものがありますね。(「ホップするフォークボール」は物理学的にありえないので、落ちずにまっすぐ来るボールと思われます。杉下さんのフォークは球速があるので、ホップしたように感じたということでしょう。)
無回転フリーキックは、(捕手が取れない杉下さんのフォークボールのように)ゴールキーパーからするととんでもないボールで、正直「勘弁してくれ」という感覚だと思います。何しろ変化の予測が不可能のため、どんな位置のフリーキックでも全く気を抜けない(気合を入れていたからといって、変化によっては防げないのですが・・・)状態になるわけですから。
ただ、あのフリーキックを見ていて感じるのは「ボールの性能」ってどうなっているのかなぁ?ということ。
古い話になりますが、1978年のアルゼンチンワールドカップで採用された「TANGO(タンゴ)」というボールはやたらと飛距離が出るボールとして有名でした。その結果、犠牲者となったのが当時のイタリア・カテナチオの象徴、ディノ・ゾフです。いまでも語り草になっているW杯史上最長のロングシュート、オランダ代表アリー・ハーンに40mのロングシュートを決められて、しばらく立ち上がれなかった姿は印象的でした。
つまり、何が言いたいかというと、無回転のキックがあんなに大きな変化をするのは使用ボールの特性によるところが大きいのではないか、ということ。同じ無回転のキックでも昔のボールはあんなに変化をしていなかったと思うし、飛距離もTANGO以上に伸びてきている気がします。(キーパーがパントキックを思い切り蹴ったら相手キーパーのボールになっちゃうので、最近は加減して蹴ってますよね。)
余談になりますが、道具の進化がゲームの質を変えていく一番の例として、ゴルフがあります。
タイガー・ウッズという不世出の天才がゴルフというゲームの質を変えた、として語られることも多いのですが、本質はやはり「道具の進化」だと思います。タイガー・ウッズでなくとも、ソコソコのプロが現代のボールとドライバーを持って20年前にタイムスリップしたら、世紀の飛ばし屋として一世を風靡することになるでしょう。こうした、「道具とそれにあわせた技術」の進化について、ゴルフの場合は、(マスターズの舞台となるオーガスタ・ナショナルの例にあるように)ホールの距離を延長するなど「舞台を変える」ことと、あるレベルの規制(ドライバーの反発係数など)を導入することで対応しています。
話がそれましたが、サッカーの場合、得点チャンスが増えることはゲームを単純に楽しむ上で悪いことではないと思います。ですが、その原因が「ゲームの質を左右するほどの道具の進化」にあるとしたら、それはある程度コントロールしたほうがいいような気がします。つまり、選手の技術・体力、戦術面での進歩を無関係にしてしまうような「優れた道具」はサッカーというスポーツには必要ないのではないか、ということです。(ゴルフと違って、フィールドやゴールのサイズをいきなり変えるわけにはいきませんから。)
まあ、朝からそんなことを考えちゃうぐらい、クリスチアーノ・ロナウドのフリーキックは効果的だという事ですね。
(ちなみに私は、世界最高のフリーキッカーは「ロベルト・リベリーノ」だと思っています。これも古いか・・・。)
この試合でアーセナルに止めを刺したのはクリスチアーノ・ロナウドの「無回転フリーキック」です。そうです、例の右足で「適当に(?)思い切り蹴る」ヤツ。大昔、フォークボールの元祖(神様とも言う)杉下茂さん(故人)の投げるフォークボールは、ストンと落ちるだけでなく揺れてから落ちたり、右や左にスライドしたり、果ては上にホップしたらしいですが、あのフリーキックはそれに近いものがありますね。(「ホップするフォークボール」は物理学的にありえないので、落ちずにまっすぐ来るボールと思われます。杉下さんのフォークは球速があるので、ホップしたように感じたということでしょう。)
無回転フリーキックは、(捕手が取れない杉下さんのフォークボールのように)ゴールキーパーからするととんでもないボールで、正直「勘弁してくれ」という感覚だと思います。何しろ変化の予測が不可能のため、どんな位置のフリーキックでも全く気を抜けない(気合を入れていたからといって、変化によっては防げないのですが・・・)状態になるわけですから。
ただ、あのフリーキックを見ていて感じるのは「ボールの性能」ってどうなっているのかなぁ?ということ。
古い話になりますが、1978年のアルゼンチンワールドカップで採用された「TANGO(タンゴ)」というボールはやたらと飛距離が出るボールとして有名でした。その結果、犠牲者となったのが当時のイタリア・カテナチオの象徴、ディノ・ゾフです。いまでも語り草になっているW杯史上最長のロングシュート、オランダ代表アリー・ハーンに40mのロングシュートを決められて、しばらく立ち上がれなかった姿は印象的でした。
つまり、何が言いたいかというと、無回転のキックがあんなに大きな変化をするのは使用ボールの特性によるところが大きいのではないか、ということ。同じ無回転のキックでも昔のボールはあんなに変化をしていなかったと思うし、飛距離もTANGO以上に伸びてきている気がします。(キーパーがパントキックを思い切り蹴ったら相手キーパーのボールになっちゃうので、最近は加減して蹴ってますよね。)
余談になりますが、道具の進化がゲームの質を変えていく一番の例として、ゴルフがあります。
タイガー・ウッズという不世出の天才がゴルフというゲームの質を変えた、として語られることも多いのですが、本質はやはり「道具の進化」だと思います。タイガー・ウッズでなくとも、ソコソコのプロが現代のボールとドライバーを持って20年前にタイムスリップしたら、世紀の飛ばし屋として一世を風靡することになるでしょう。こうした、「道具とそれにあわせた技術」の進化について、ゴルフの場合は、(マスターズの舞台となるオーガスタ・ナショナルの例にあるように)ホールの距離を延長するなど「舞台を変える」ことと、あるレベルの規制(ドライバーの反発係数など)を導入することで対応しています。
話がそれましたが、サッカーの場合、得点チャンスが増えることはゲームを単純に楽しむ上で悪いことではないと思います。ですが、その原因が「ゲームの質を左右するほどの道具の進化」にあるとしたら、それはある程度コントロールしたほうがいいような気がします。つまり、選手の技術・体力、戦術面での進歩を無関係にしてしまうような「優れた道具」はサッカーというスポーツには必要ないのではないか、ということです。(ゴルフと違って、フィールドやゴールのサイズをいきなり変えるわけにはいきませんから。)
まあ、朝からそんなことを考えちゃうぐらい、クリスチアーノ・ロナウドのフリーキックは効果的だという事ですね。
(ちなみに私は、世界最高のフリーキッカーは「ロベルト・リベリーノ」だと思っています。これも古いか・・・。)