◇池江調教師のコメント 「1日、6F83.9-68.4-53.4-37.9-11.9、初めて長めから行きました。いくらか外に張ったり、内にもたれたりしましたが、感触自体は悪くなかったですよ。今のところ飼葉喰いに問題はないものの、稽古を積んでいくなかでますので、メンタル面も含めてうまく調整していきたいと思っています。12月18日中京5R 2歳新馬(芝1400m)あたりを目標に進めていきましょう」
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1日に初の本格的な追い切りを消化し、栗東CWを6F83.9-68.4-53.4-37.9-11.9秒と、まずまず合格点の時計を出してくれたようです。もちろん、池江厩舎のことなので、この程度の時計を出す馬は珍しくないわけですが、だからこそ、初めての長めで終いまでしっかり走り切るのはとても大事なことだろうと思います。
「馬が少しイライラし始めている」といった気になるコメントもありますし、馬体がどの程度キープできているかも心配ながら、何とかうまく乗り切ってデビューできれば、それほどおかしな競馬にはならない気がしています。
果たしてこれから2本、3本と追い切りを重ねた時にどうなるか…。まだまだ期待と不安が半々ながら、せっかくのデビュー戦が良いレースになることを祈りたいと思いますm(_ _)m
美浦トレセン在厩のセントアイヴスは、引き続きウッドと坂路を併用して調整されており、1日朝ウッドで追い切られています。
- 22.12.01 調教師 美南W稍 5F 70.1-54.7-40.3-12.8(6) 馬ナリ余力
プリュネルウィンク(新馬)馬ナリの内0.1秒追走同入
◇中舘調教師のコメント 「先週末の速めは見合わせ、今週から追い切りを開始。初めてですので馬なりでやりました。まだ馬が緩く、正直ダクなどはグタグタして頼りない感じですが、キャンターはちゃんとやれますし、速いところに行くときちんと走れて、普段の印象よりは動けたと思います。将来的にはダートの中距離くらいかもしれませんが、体力的にまだ持たないケースも考えられますので、最初は短めの距離の方がいいのかも。そのあたりはもう少し乗り進めてみて判断していきたいですね。年末もしくは年始頃のデビューを目標に本数を重ねていきましょう」
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セントアイヴスが初めての追い切りを消化しました。
時計は5Fから70.1-54.7-40.3-12.8秒を馬ナリなので、まだまだ本格的なものではないですが、中舘調教師自ら跨って感触を確認した上で「普段の印象よりは動けた」とのコメントがもらえたのは悪いことではないでしょう。
その一方で、「まだ馬が緩く、正直ダクなどはグタグタして頼りない」「体力的にまだ持たないケースも考えられる」など、セントアイヴスがまだまだこれからなのも確かのようで…。
一応の目標としては、「年末もしくは年始頃のデビュー」になるようですが、いずれにしても、追い切りであと2秒、3秒時計を詰めようとした時にどうなるのか…。毎回、中舘先生が乗ってくれるかどうかは別にして、そこでの動き、反応次第でデビュー時期や条件(距離など)が決まってくることになりそうです。
【NSR在厩時のセントアイヴス:公式HP(2022/12/1更新)より】
◇田中克調教師のコメント 「30日から軽く跨っていますが、やはり歩様が硬く感じられますね。動かしていくことでほぐれることもありますので、すぐには放牧に出さず、問題がないようであれば週末くらいから坂路に入れるなどして、引き続き様子を窺っていければと考えます。12月18日阪神12R 御影ステークス(3勝クラス・ダ1400m)への続戦が可能かどうか、焦らず慎重に判断していきたいところです」
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「硬さが気になる」というのは坂井騎手がレース後に指摘した通りだったようですが、だからと言ってすぐに放牧に出すことはせず、御影S(12/18阪神)出走の可能性を残しつつ様子見を継続することになったようです。
前走の内容がとても良かったので、個人的にはこの勢いで昇級戦を見てみたい気持ちもありますが、次を使ったあとにガタッとくるのも嫌なので、くれぐれも「焦らず慎重に判断」して頂ければと思いますm(_ _)m
本馬はパンサラッサと同期で矢作厩舎に入ったわけですが、その後の道のりはだいぶ違ったものになっています。ただ、(細かいことはさて置いて)地方で結果を出し、中央に戻って2勝したのは素晴らしい頑張りだと思いますので、どうせならもう一段上の舞台に立って欲しいですし、それだけの力があると信じて応援したいと思います。
【2022/11/27阪神 3歳以上2勝C(ダ1400m)でのプライムライン:公式HPより】
美浦トレセン在厩のカイザーノヴァは、まずは運動とプールでレース後の様子見が行われています。11/30の馬体重は484kgです。
◇鈴木慎調教師のコメント 「前走は体調が良く、スローペースを前目に取りついて、いい感じでレースを進めましたが、それでも最後は馬がやめてしまっているのか反応してくれませんでした。レース後も馬体や脚元に大きなダメージはなさそうですので、引き続きトレセン在厩で出走機会を探っていきたいですね。入るようであれば、12月11日中山12R 2勝クラス(芝1600m)に向かいと思います。次走でのレースぶりも確認したうえで、その後の進退について考えていきましょう」
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前走はスタートから3角過ぎまで絶好のレースができたと思うのですが、4角から直線に入って追い出されると、途端に頭を上げて前に進んでいかないカタチになってしまいました。
そのことについては様々な見方があって良いと思いますし、本当のところは(カイザーノヴァが喋れない以上)誰にも分からないわけですが、個人的には『走る能力』が急になくなるとも考えにくく、やはり気持ちの問題なのだろうと思います。
そして、どうすれば解決するのか正解がないのもその領域なので…。
今まで面倒を見て頂いた鈴木慎先生から「次走でのレースぶりも確認したうえで、その後の進退について考えていく」とのコメントが出ましたので、まずはカイザーノヴァに次走でやる気のあるところを見せて欲しいと祈りつつ、万が一の覚悟だけはしておこうかと思います。(急にここまで追い込まれるとは…です(^^;))
【2022/11/26東京12R 3歳以上2勝C(芝1600m)でのカイザーノヴァ:公式HPより】
チャンピオンヒルズ在厩のバスラットレオンは、おもに周回コースで軽いキャンター2000m、坂路でハロン16~18秒ペースのキャンター1本を消化。週2回15-15前後を乗り込まれています。
◇小泉厩舎長のコメント 「30日朝は半マイル58秒程度で登坂。インディバ効果によりさらに疲れが取れましたし、29日くらいから力みも抜けて、良い時の走りや歩様に一段アップした感触を得ています。この調子で速めの本数を重ねながら、再び状態を上げていければと思います。順調です」
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阪神カップ(12/24阪神)出走が視野に入っている中で、「疲れがとれて、力みが抜けて、良い時の走りや歩様に一段アップした感触がある」ですから、かなり良い流れができつつあるのは間違いないでしょう。「順調です」のひと言には自信が感じられますし、たとえ次走が初の1400m戦であっても、きっと良い走りを見せてくれるのではと思います。
しかし、このところのバスラットレオンを見ていると、4歳秋にしてまだ成長していると言いますか、この馬にはもう一段上があるのでは…という気がしないでもありません。もしもそうなら来年は更なる飛躍をめざしたいですし、そのためにも良い状態でレースに臨み、良い結果を積み重ねて欲しいと思いますm(_ _)m
【チャンピオンヒルズ在厩のバスラットレオン:公式HP(2022/11/25更新)より】
チャンピオンヒルズ在厩のメリタテスは、現在は、おもに周回コースで軽いキャンター2000m、ウッドチップ坂路でハロン18~20秒ペースのキャンター1本を乗られています。
◇小泉厩舎長のコメント 「動かすと若干モヤつきますが、馬自身が気にする様子はなく、歩様も問題なし。獣医師によれば、『痛みが出るとは考えづらく、皮下の腫れも引き続き良化に向かうはず』とのこと。『乗り出しOK』をもらうことができました。休み明けということもあって、乗り始めはかなりキャンキャンしますので、進めていく中で落ち着きが出てくれればと思います。飼葉喰いについては、もっと良くなってくれてもいいぐらいです」
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先週近況で予告のあった獣医師チェックの結果は『乗り出しOK』。まだ完治ではないようですが、乗りながらでも『痛みが出るとは考えづらく、皮下の腫れも引き続き良化に向かう』流れをキープしていきたいところです。
しかし、先週までの状況(土曜、日曜はウォーキングマシンのみ、月曜からトレッドミルでダク運動)を考えると、既に坂路で18~20秒ペースのキャンターをやれているのは『意外に早かった』という印象です。。正直、もっと時間が掛かる覚悟をしていましたし、12月の前にしっかり乗り出せたのはかなり大きいのではないでしょうか。
もちろん、まだ乗り始めたばかりで楽観できる状況ではないですが、年明けから本格的にペースを上げることがでるようなら、大まかな想定だった来年2月中のデビューが見えてくるかもしれません。