パンサラッサは、12月11日香港・シャティン8R 香港カップ(G1・芝2000m)に吉田豊騎手で出走します。
パンサラッサの香港カップ出走が確定、枠順抽選が行われた結果8番枠になりました。
有力どころの並びを確認すると、最内1番にレイパパレ、2番のジャックドールを挟んで3番枠にジオグリフ、ダノンザキッドが6番枠に入って、地元の期待馬ロマンチックウォリアーは7番枠ですからね。期せずしてパンサラッサはライバルたちを内側に見ることになりましたが、矢作先生が「気にすることはない」と仰っている通り、こちらがやることに何ら変わりはありません。
あえて言うなら、1~3番枠に固まった日本馬たちは、外からくるパンサラッサを意識しつつ位置を決めなければいけないわけで、どの程度出して行くかがさらに悩ましくなったかもしれません。。3頭の中では、おそらくジャックドールが先行するとは思うものの、レイパパレだってインで動けなくなるのはいやでしょうし、誰だって外から被せられるのはイヤなものですからね。
いずれにしても、パンサラッサと吉田豊騎手が宣言通りのレースをすれば、ペースが速くなるのは確定的です。2枠に入ったジャックドールが(この枠で)簡単にハナを譲るかどうかも分かりませんし、もしも多少なりとも突っ張るようなら、(単に1000m通過が何秒とかではなく)最初のコーナーリングで想定以上の加速ラップを刻む厳しいレースになるかもしれません。
もちろん、パンサラッサにとって消耗戦は望むところ、後ろの馬がどうしようが1ミリもビビるつもりはないワケですが、有力各馬の並びがこのカタチなったことで、各陣営、各ジョッキーの駆け引きはさらに深いものになりそうです。
そんな中にあって、吉田豊騎手だけはゲートを無難に出てパンサラッサを気分良く行かせることだけを考えれば良いという…。こう言っては何ですが、パンサラッサのような馬が敵に回ると、本当に迷惑だし面倒なんでしょうねぇ(^^;) (以前、デムーロさんが悩ましい気持ちを吐露していましたが、よく分かる気がします…)
**2022/12/11シャティン 香港カップ(G1/芝2000m)**
Race Info – LONGINES Hong Kong Cup - LONGINES Hong Kong International Races 2022:The Hong Kong Jockey Club
【シャティン競馬場在厩のパンサラッサ:公式HP(2022/12/7更新)より】
【香港カップ】逃げ宣言のパンサラッサは8番ゲート 矢作調教師「いい枠だと思っている」 : スポーツ報知
香港国際競走(12月11日、シャティン競馬場)の枠順抽選会が行われ、出走馬のゲート番が8日、確定した。香港カップ・G1(芝2000メートル、12頭立て)に臨むパンサラッサ(牡5歳、栗東・矢作芳人厩舎、父ロードカナロア)は、8番ゲート(馬番は1)に入った。
レース前から「行きます」と逃げ宣言している矢作調教師は「別にいいんじゃないかな。出遅れても外なら挽回できる。内枠には日本馬がかたまっている(1番ゲートがレイパパレ、2番ゲートがジャックドール、3番ゲートがジオグリフ)し、いい枠だと思っている。この馬の競馬ができるかどうかなので、ベストに持っていくことだけに集中したい」。自分のスタイルを貫いて、今年のドバイ・ターフに続く海外G1・2勝目に挑んでいく。
【香港C】パンサラッサ シャープな動き披露 矢作師「天皇賞(秋)より上がってる」:デイリースポーツ online
「香港C・香港G1」(11日、シャティン)
カップに出走する天皇賞・秋2着のパンサラッサ(牡5歳、栗東・矢作)は7日、シャティンの芝で最終追い。軽快な脚さばきを披露し、全体は6F76秒6、ラスト2Fは22秒4を計時した。
矢作師は「シャープな動きで良かった。状態は前走の天皇賞(秋)よりも上がっていると感じました。逃げたいと思っていますので、枠順は内めに越したことはないけど、外枠だったとしても特に気にしていません」とコメントした。
カイザーノヴァは、12月11日中山12R 2勝クラス(芝1600m)に内田博幸騎手で出走します。
- 22.12.08 助 手 美南W良 5F 69.1-54.2-39.8-12.2(5) 馬ナリ余力
◇鈴木慎調教師のコメント 「7日の想定メンバーをチェックし、今週末のレースに出走できそうなのを確認してから、8日朝ウッドで終い重点に追い切りました。前走後も良い意味で状態に大きな変化はありませんので、改めて実戦でのレースぶりを窺っていきたいと思います。これまで稽古で覚えてきた走りのリズムを何とかレースでも活かしてほしいところです」
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カイザーノヴァの出走が確定しました。
レースは予告通り中山のマイル戦になりますが、とにかく前走の13着大敗で一気に進退を問われる立場になってしまいましたので、もう、距離や条件云々を考えている余裕はありません。前走の前に、「今までで一番良いかも…」と言われていた状態はキープできているはずですから、何とか気力を奮い立たせて本来の走りを見せて欲しいです。
それでもうまくいかない時は、まあ、鈴木先生の判断に任せるしかありません。。本当は、試しに障害練習をするなど最後まであがいて欲しいところながら、実際にはそういうレベルではないとも考えられますし、なかなか簡単ではないですよね…。
いや、レースの前からあまり弱気になってはいけません。今はまだいろいろな可能性があるワケですから、まずは余計なことなど考えず、日曜日のレースをしっかり応援したいと思いますm(_ _)m
**2022/12/11中山12R 3歳以上2勝C(芝1600m)出走馬**
【2022/11/26東京12R 3歳以上2勝C(芝1600m)でのカイザーノヴァ:公式HPより】
テラステラは、12月10日阪神7R 2歳未勝利(芝1200m)に鮫島克駿騎手で出走します。
- 22.12.08 助 手 栗東坂良 1回 54.7-39.0-24.9-12.1 馬ナリ余力
◇荒木助手のコメント 「日曜日より坂路入りしており、きのう54秒台でサーッと。変わりなく順調にきていますよ。前走を使ってガスが抜けたのか過度にテンションが上がることもなく、今は落ち着いている様子です。この血統ですから、これが良い方向に出るかどうかがひとつのカギ。上積みとして作用してくれれば、やれるのではと思っています」
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テラステラの出走が確定しました。
レースは10日阪神の芝1200m戦で、翌週の1400m戦(12/17阪神7R)ではなくこちらを選んだのは、テラステラが中一週でも充分に出走可能な状態にあることに加え、メンバー的に今週の方が勝ち易そう…との判断があったのかもしれません。(←これは全く私個人の想像なので、本当にそうかどうかは甚だ怪しいです(^^;))
それはさて置き、中一週の競馬でも、8日には栗東坂路で54.7-39.0-24.9-12.1秒(馬ナリ)を出していますから、少なくとも前走並みの状態で出てくれるのは確かでしょう。荒木助手は、「(一度使って落ち着いたことが)上積みとして作用してくれれば…」と仰っていますが、まあ、大きな上積みがなくても勝ち切るぐらいの気持ちで臨んでもらいたいです!(^^ゞ
ちなみに今度のレースは坂井騎手から鮫島克駿騎手への乗り替わりとなりますが、鮫島克騎手も今年は好調のようですし、テラステラには『未勝利戦レベルなら誰が乗っても勝つ!』みたいな強さを見せて欲しいところです。
いや、あまり偉そうにしてはいけない立場なのは承知をしていますが、もしも今回勝利を掴むことができれば、来年見る風景が全然違ってくる気がするんですよね。。実際にはテラステラはまだ成長途上ですし、何が起こるかわからない部分もあるのですが、2歳のうちに勝ち上がってくれると本当にホッとしますからねぇm(_ _)m
**2022/12/10阪神7R 2歳未勝利(芝1200m)出走馬**
【2022/11/27阪神2R 2歳未勝利(芝1200m)でのテラステラ:公式HPより】
チャンピオンヒルズ在厩のバスラットレオンは、おもに周回コースで軽いキャンター2000m、坂路でハロン16~18秒ペースのキャンター1本を消化。週2回の速めを乗り込まれています。
◇小泉厩舎長のコメント 「7日朝、坂路で半マイル56秒程度。申し分のない手応えで駆け上がっていきました。厩舎陣営によれば、『今週の土曜日にもトレセンへ。兵庫ゴールドトロフィーの回避馬など登録他馬の動向も見つつ、次走を定めていきたい』とのことでした。いずれにせよ、良い状態で送り出すことができそうです」
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まずは、小泉厩舎長が「申し分のない手応えで駆け上がっていった」と仰るほど良い状態なのは何よりです。
バスラットレオンの場合は、外厩にいても調子の良し悪しが分かりやすいタイプ…と言いますか、そもそも1年前にチャンピオンヒルズさんが立て直したからこそ今年の活躍があるワケで、良い時も悪い時も把握している外厩があるのはとても助かります。
ということで、バスラットレオンの状態には何の不安も感じませんが、問題は次走がどこになるかということで…。
厩舎サイドの希望は兵庫ゴールドトロフィー(12/21園田)のうようですが、バスラットレオンはあくまで補欠1番手なので、オーロラテソーロ、サクセスエナジー、シャマル、ラプタスのうち、最低一頭が回避しなければ出走枠に入れません。まあ、客観的には先週のチャンピオンズCに出走したシャマル(5着)あたりの回避は充分あり得ると思いますけれど…。
もちろん、陣営も『回避馬が出る可能性が(かなり)ある』と考えているからこその作戦でしょうが、所詮は他陣営の動向次第なので、あまり回避を期待し過ぎるのも難しいところがありますよね。。(^^;)
いずれにしても、今週土曜にはトレセンに戻るようなので、もしも兵庫GT出走が叶わなかった時は阪神カップに行くのか…など、(今回明言がなかった)微妙な点については、来年のローテーションとあわせて(勝手に)想定しておこうと思います。
【2022/11/12東京 武蔵野ステークス(G3/ダ1600m)のバスラットレオン:公式HPより】
◇小泉厩舎長のコメント 「球節へのアイシングを続けながらハロン17秒ペースまで上げており、このまま少しずつ進めていく予定。まだテンションが高ぶってバタついたり、うまくトモが使えていなかったりと若さが目立つ状況ですので、走り方や理想のフォームなどを教えていきたいですね。それに、もう少し飼葉をもりもり食べて欲しいところです」
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球節へのアイシングを続けながらではありますが、先月末から乗り出して、特に大きな問題が出ていないのは良かったです。「このまま少しずつ進めていく」とのことなので、おそらく『これなら脚元はもう大丈夫』との感触があるのでしょう。
その上で、この休養期間を利用して、バスラットレオン再生などで定評のある『チャンピオンヒルズ走り方教室』に入ることができたのは、シュウジデイファームからトレセン直入りだったメリタテスにとって、意外に大きなプラスポイントになるかもしれません。期せずして小泉厩舎長も「走り方や理想のフォームなどを教えていきたい」と仰っていますし、せっかくの勉強の機会を無駄にせず、トレセンに戻るまでの日々(あと2ヶ月くらい?)を有意義に過ごして欲しいと思います。
それから、「もう少し飼葉をもりもり食べて欲しい」については、あまりヤキモキしても仕方がありませんので、できれば440kg程度をキープしたままトレセンに戻って欲しい…ぐらいに考えておこうと思います。