栗東トレセン在厩のキングエルメスは、フレグモーネの回復に伴い、角馬場での調整を再開しています。
◇安藤助手のコメント 「順調に治癒しましたので、ここからは通常のメニューに戻して調教を再開していく予定。本馬の場合、もともと坂路に入れるのは追い切り前がほとんどですので、まずは角馬場で調整しているというわけです。このままトレセンで再調整を図り、4月23日(日)京都11R マイラーズC(G2・芝1600m)に向かいたいと思います」
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フレグモーネの症状が収まり、早めに調教が再開できて良かったです。
次走についてもマイラーズC(4/15京都)とアナウンスされ、結果的には当初の予定に戻っただけになりましたので、(楽観的に考えれば)頓挫の影響はほとんど無かったと言っても良いでしょう。
ちなみにマイラーズCは新装なった京都競馬場の開幕週に行われる重賞なので、自然と注目される一戦になりそうです。一方で、どの程度の時計が出る馬場なのかは気になりますが、個人的には中山マイルよりはキングエルメスに合っている気がしますし、高速決着に対応できないようでは安田記念を云々するのは憚られますからね。
期せずしてトレセンでの調整期間が長めになったこともプラスに捉え、今年のキングエルメスはひと味違うぞ!、マイル重賞でも一線級と互角にやれるぞ!というところを見せて欲しいと思います。
【2023/1/7中山 ニューイヤーS(L/芝1600m)でのキングエルメス:公式HPより】
栗東トレセン在厩のプライムラインは、29日にCウッドで吉田隼人騎手を背に追い切られました。
- 23.03.29 吉田隼 栗CW良 6F 85.3-70.1-54.7-39.0-12.1(7) 馬ナリ余力
エンペザー(古馬3勝)馬ナリの内0.7秒追走同入
- 23.03.26 助 手 栗東坂重 1回 58.8-43.6-28.6-14.1 馬ナリ余力
- 23.03.22 助 手 栗東坂良 1回 59.8-43.1-28.3-14.2 馬ナリ余力
◇田中克調教師のコメント 「いつもよりも乗り出しを早め、2週前からしっかり目にやりました。感触は良かったですよ。ただ、ちょっと暖かくなっただけで馬が気象の変化に気付き始めたのか、もう睾丸が下がり気味に。おそらくはゴールデンウィークぐらいまでが勝負かと思われますので、まずは4月15日阪神10R 天満橋ステークス(3勝クラス・ダ1400m)に向けて、しっかり態勢を整えていきたいと思います。鞍上は吉田隼人騎手の予定です」
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ようやく暖かくなって『さあこれから!』という季節なのに、プライムラインの〇丸が早くも下がり気味になってしまったという…。ここまでハッキリ言われてしまっては抵抗のしようもないですが、こういう馬って本当にいるんですねぇ(^^;)
それに、本当に「ゴールデンウィークぐらいまでが勝負」だとするならば、天満橋Sのあとは早くも夏休み突入の可能性があるわけで、休み明けをひと叩きして…とか言ってる場合ではなくなります。いや、急に本気を出したからと言って勝てるかどうかは別の話なので、とにかく今できることをしっかり積み重ね、ベストの状態で天満橋Sに臨んで欲しいと思います。
あとはそうですねぇ… 久しぶりにお世話になる吉田隼騎手(プライムラインはテン乗り)に期待したいのと、本格的に暑くなる前、5月中にもう一走できると嬉しいのですが、そこはやはり、〇丸の下がり具合と相談ですかね┐(´~`)┌
【チャンピオンヒルズ在厩時のプライムライン:公式HP(2023/3/24更新)より】
美浦トレセン在厩のセントアイヴスは、坂路とウッドを併用して調整されています。
- 23.03.24 助 手 美南W重 5F 70.0-55.2-41.0-13.0(9) 馬ナリ余力
エリザベスベイ(三未勝)馬ナリの外0.3秒先行同入
◇中舘調教師のコメント 「前走を使って一回リセットされた感じがあり、その後はどこも悪くなく、順調さを欠くようなこともありませんので、あす時計を出す予定です。目標レースは4月8日福島7R 3歳未勝利(芝2600m)。ただ、そこは頭数が多くなりそうとの話もありますので、騎手も含めて直前に決めていくことになるかと思います。除外になる場合は、中山も含めて考えていきましょう」
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一週前追い切りは9日、金曜追いになるとのこと。どこにも悪いところは見当たらず、順調さを欠くようなこともないのはありがたいですが、あまり混み合うイメージがない福島の2600m戦に出たい馬が多いらしく、どうやら『最大の敵は除外…』ということになりそうです。こればかりは頑張ってもどうにもなりませんし、なかなか頭が痛いところです(^^;)
中館先生の口ぶりは、もしも8日の福島7Rに出られないとしても、単純に翌週以降にスライドさせるのではなく、当週の中山に向かうことを考える雰囲気です。その場合、どうしても芝の長めを試したいなら8日の5R(芝2000m)、あえて芝にこだわらないなら、引き続きダート1800m戦のどこかを使うことになるのでしょう。
個人的には、せっかくの機会なので、できれば芝の走りを確認したいのですが、現時点では何とも見通しがつけにくく、とりあえずは来週水曜の出走想定を待つしかありません。
【2023/3/12中山3R 3歳未勝利(ダ1800m)でのセントアイヴス:公式HPより】
栗東トレセン在厩のボンドオブラヴは、ゲート試験合格後も坂路で乗られ、30日朝は57秒0で登坂しています。
◇安藤助手のコメント 「30日に併せ馬で追い切ってみたところ、ちょっと気の悪さを覗かせてしまい、終いは集中力を欠く格好となりました。様子を見ながらピッチを上げていき、来月のデビューを意識していきたいのですが、追い切りを見る限り、気性面の難しさとも向き合っていく必要がありそうですので、もしかすると時間がかかるかもしれません。引き続き、慎重に進めていきたいと思います」
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ついに来てしまいました! 気性難宣言がっ!!(°◇°;)
と、驚いた振りをしてみたものの、ハイアーラヴの仔に出資をするときはそのリスクは織り込み済みですからね。今まではストレートに気性難と言われることはありませんでしたが、どうやら改めて覚悟をし直す必要がありそうです(^^;)
一概に気性難といっても様々なケースがありますが、ボンドオブラヴの場合は集中力が持続せず、最後まで本気で走ることができないパターンのようで…。。最初からコントロールがきかずに暴走してしまうのとどちらかイイかは微妙ですが、思い起こせば半兄クレッシェンドラヴも最初の頃はそうでしたし、これもハイアーラヴの個性の一つなのかもしれません。
安藤助手はじめ、厩舎の皆さんやジョッキーにはご苦労をおかけすることになりそうですが、ようやくデビューまであと少し…のところまでたどり着いた馬ですから、何とか上手く導いて頂きたいと思いますm(_ _)m
栗東トレセン在厩のカグヤは30日朝より坂路入りを開始しており、まずは普通キャンター1本を消化しています。
◇池江調教師のコメント 「31日に速いところをやる予定。前走1200mで結果は出ませんでしたが、馬場が悪かったこともありますからね。色々と考えを巡らせたうえで、もう一度この距離を試してみたいと思います。目標レースは福島2週目(4/15)の芝1200m戦。-3kgの減量騎手を起用する方向であたってみます」
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池江先生は「色々と考えを巡らせたうえで、もう一度1200m戦を試してみたい」とのこと。確かに前走は馬場も悪く、一概に距離短縮が敗因とは言えない部分もありました。現状、カグヤが体力自慢のスタミナタイプでないのは明らかですし、『もう一度平坦コースのスピード勝負に賭けてみたい…』という気になるのも分かります。加えて今度は減量騎手の起用も検討頂けるなど、池江先生なりの工夫が感じられるのはありがたいです。
あとはカグヤがそれに応えられるかどうかです。レースまでにまだ2週間あるとは言え、31日の速めでどれだけ動けるかも大事ですし、イザとなると心配事も多いのですが、そこは何とか乗り越えてもらうしかありません。
ちなみに前走、レース直後の感想として、私は『1200mが意外に忙しかったこともそうですが、まだ非力なカグヤにとって渋めの馬場も良くなかったかなぁ…』と書いていました。今度は良馬場でやれる前提にはなりますが、果たして本当に1200mが忙しいのかどうか、少なくともその点については確かめることができそうです。
【2023/2/18小倉6R 3歳未勝利(芝1200m)でのカグヤ:公式HPより】