ジョイナスファーム在厩のトゥジュールは、屈腱炎に対し、損傷部に多血小板血漿を注入して修復を促すPRP療法を選択。7月26日に1回目の治療を終えています。
◇稲村場長のコメント 「前日に採血して、患部の修復に有効とされる血小板を多く含む血漿を生成。それを患部周辺の3ヶ所から注入しました。その後は1週間の舎飼を経て、3日からサンシャインパドック放牧へ。休ませて煩くなるかと思っていましたが、この暑さもあるのでしょうか。馬はおとなしくしてくれています。少々元気がないようにも見えますが、変に暴れられて脚元に負担がかかるのも困りますので、体調を崩さない程度に今の状態を維持してくれればと思います。治療は3回ワンセット。1ヶ月おきにあと2回PRPを注入し、経過を窺っていく予定になっています」
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まずはPRPの注入一回目が終了。
一ヶ月おきにあと二回の注入があるとのことなので、やはり、長い療養生活を覚悟する必要がありそうです。
そうですねぇ、年内一杯は休養に充て、年明けからトレーニングをやり直したとして、せめて5月連休あたりにデビューできれば良いのですが、今のところは何とも言いようがないですからねぇ。
当面は大人しくしているしかありませんので、こちらも静かに見守るのみです。
栗東トレセン在厩のテラステラは、2日、坂路を併せ馬で追い切られています。
- 23.08.02 助 手 栗東坂良 1回 54.0-38.4-24.7-12.3 馬ナリ余力
リーゼントフラム(古馬3勝)馬ナリに0.4秒先行同入
◇金羅助手のコメント 「時計は54秒フラット。ほぼ併入となりました。放牧明けとはいえ、それほどレース間隔があいているわけでもないですし、来週は輸送もありますからね。よってサラッとした感じの内容としました。最後まで手応えに余裕があったことですし、いい状態を維持できていると思います。レースは8月12日(土)新潟10R 新発田城特別(2勝クラス・芝1400m)、鞍上は戸崎圭太騎手の予定です」
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一週前追い切りは思っていたより軽めの内容になりましたが、金羅助手によれば、レース間隔や新潟への輸送を考慮した上での『作戦通り』とのこと。であれば、特に心配する必要はないですし、来週のひと追いで帳尻は合ってくるだろうと思います。
鞍上予定の戸崎騎手はテン乗りになりますが、テラステラは(ステラ仔にしては)乗り難しさがない方なので、こちらも特に心配なし。今の状態をしっかりキープできればきっと良いレースになるでしょう。
あとは初めての新潟コースがどうかですが、基本的に何でも水準以上にこなすタイプだと思いますので、多分、大丈夫じゃないかなと。。どの程度時計が速くなるかとか、相手関係はどうなるかなどはあるものの、細かいことを言い出したらキリがなく、逆に、2勝クラスであまり多くの注文がつくようではいけない…とも言えますからね。
競馬なので勝ち負けはやってみなければ分かりませんが、秋競馬、さらには古馬になってからの活躍を期待する意味でも、少なくとも前走以上の内容と着順を求めたいと思います!
【2023/7/16中京 中京スポニチ賞(2勝C/芝1400m)でのテラステラ:公式HPより】
美浦トレセン在厩のピークブルームは、2日、ウッドを併せ馬で追い切られています。
- 23.08.02 調教師 美南W稍 4F 57.7-41.3-12.6(4) 馬ナリ余力
オールアイズオン(三未勝)馬ナリの内0.6秒追走同入
- 23.07.26 助 手 美南W良 6F 89.5-72.8-57.7-42.1-13.0(6) 馬ナリ余力
◇蛯名調教師のコメント 「先週末あたりは少しお疲れ気味といった感じでしたので、今週は様子を見ながらの追い切りとなりました。それでなくてもこの暑さで体力を消耗しますし、まだ2歳の若馬で体調の波もありますからね。目標は第3回新潟開催でも無理をする必要はありませんので、番組に合わせるのではなく馬に合わせていく予定です。現在の馬体重は442kg。2日は自分で乗りましたが感触は良かったですよ。タイプ的には芝のマイルくらいでしょうか」
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2日の追い切りには蛯名先生が跨って感触を確認。少しお疲れ気味ということもあって、半哩を57.7-41.3-12.6秒(馬ナリ)と軽めの内容になったようですが、(セントアイヴスのところで書いたように)調教師自らが確認したうえでの「感触は良かった、タイプ的には芝のマイルぐらい」とのコメントには説得力がありますね。
「目標は第3回新潟開催でも無理はさせず、番組ではなく馬に合わせていく予定」との方針については、いかにも藤沢厩舎の流れを汲んでいるイメージですし、確かに絶対に新潟でデビューしなきゃいけない理由はないですからね。まだ本格的に時計を詰める前の段階ですし、デビュー時期については適切に判断して頂ければと思います。
まあ、本音を言えば、ここまで来たらデビュー戦まで進んで『セール購入馬の即戦力ぶり』を確認したいわけですが、連日これだけ暑いとさすがに無理も言えない感じです(^^ゞ(まだ2歳の牝馬ですしねぇ…)
【美浦トレセン在厩のピークブルーム:公式HP(2023/8/3更新)より】
美浦トレセン在厩のセントアイヴスは、2日、調教師を背にウッドを併せ馬で追い切られています。
- 23.08.02 調教師 美南W稍 5F 69.2-53.9-38.8-12.0(7) G前仕掛け
ジャンバラヤ(新馬)馬ナリの外0.2秒先行同入
- 23.07.27 助 手 美南W良 5F 68.8-53.4-38.8-12.2(5) 馬ナリ余力
タリスアマゾン(三未勝)末強めの内0.2秒追走0.1秒遅れ
◇中舘調教師のコメント 「多少の硬さがあるとはいえ、コンディションは上向き。現時点ではまだ重たい感じがあるものの、8月20日(日)新潟3R 3歳未勝利(芝2400m)のレースまで、あと2本追い切りができますからね。なるべく朝早めの時間帯に調教していますが、それでも暑いですし、こちらは湿度も高め。新潟競馬場にはクーラーがありますので、早めに新潟入りして滞在させることも検討中です」
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2日の追い切りは新馬と併せて69.2-53.9-38.8-12.0秒。跨った中舘先生によれば「現時点ではまだ重たい感じがある」とのことながら、2週前の動きとしては『大体こんなもの』といったところでしょうか。前走(4月出走)時の追い切りと比べても、あと一つは縮められると思いますので、来週の時計、動きに注目したいと思います。
ところで、(今さらの話ですが)ジョッキー出身の調教師さんだと自ら跨って状態を確認してもらえるので、レースに向けての調整に関して安心感がありますよね。適性把握やレース選択に関しても、実際に乗った感触とジョッキー時代の経験をもとに判断するわけで、例えばセントアイヴスについても新潟芝2400mがバッチリハマってくれるかも…と期待しています。(今の新潟コースは新しくなっていますが、中館先生はかつて新潟で無双していましたし…(^^))
あとは暑さ対策で『早めに新潟に行くかどうか問題』があるようですが、これはもう現場で適切に判断頂くしかありません。去勢前のプライムラインほど暑さに弱いなら即移動した方が良いのでしょうが、おそらくセントアイヴスはそこまでではないはずですし、トレセンと競馬場では追い切りのイメージが変わってくるでしょうし…。
いずれにしてもあと2週間と少し、やれるだけのことをやってレースに臨んで欲しいです。一発勝負で勝ち切るのは簡単ではないですが、それは百も承知で選んだ道ですから、ここは一発気合で乗り越えて欲しいです!