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ゴッドシエルの現役引退、登録抹消について正式に通知がありました。
本馬に初めて会ったのは2018年の6月、プライベートで木村さんの牧場にお邪魔をした時のことでした。その時のゴッドシエルは生まれて4ヶ月ほどでしたが、すごく形が整った綺麗な仔馬でしたし、期待の新種牡馬エピファネイアとかつての出資馬ゴッドフロアーの初仔ということもあり、『この馬は出資カウント外、成績、収支は全て度外視!』という気持ちで一気に出資まで突き進んだんですよね。(本当に収支は度外視になってしまいましたが(^^;))
当時はコロナ禍など影も形もなく、牧場で馬を直接見て出資をする、という流れになっているのは今となっては新鮮ですが、まあ、それはさて置き、その後もゴッドシエルは順調に成長、同年秋の展示会で再開した時もとても好印象を持つことができました。(振り返ると、この頃が一番楽しかったかもなぁ…です)
そんなゴッドシエルに心配事が出てきたのはだいぶ後、クローバーファームでの育成時代で、当時の近況に福島代表の「燃える気性、カリカリしがちでムキになって走る」「調教終わりには汗だくで、馬体にボリューム感が出てこない」といった言葉が登場するようになりました。。いやぁ、まさかそれが現役引退まで続いてしまうとはねぇ(T_T)
クローバーファームを卒業したあとはイクタトレーニングファームで最終調整、2020年8月にはトレセン入厩(ゲート合格)と、表面的には順調に進んでくれたゴッドシエルですが、どうしても力んだ走りになってしまうところは解決されず、また、トレセンでの馬体維持という新たな課題も出てきました。
【ゴッドシエル】トレセン入厩! 秋競馬の先陣デビューはこの馬!?
【ゴッドシエル】ゲート試験合格! 今後のことは週明けの様子次第
結局、ゴッドシエルは2020年10月末、京都のマイル戦でデビューを果たしてくれたのですが、テンから力んで終いバタバタという追い切りを繰り返していたわりには最後までしっかり脚を使っていましたし、初戦の内容としては着順ほど悪くなかった印象です。(10着なので偉そうにはできませんけれど(^^;))
【ゴッドシエル】実戦での変わり身に期待! 10/31京都4R・出走確定
【ゴッドシエル】それほど悪くない? メイクデビュー京都・10着
ただ、燃え過ぎる気性や馬体維持といった根本的な課題はなかなか解決されず、口向き・ハミ受けを改善して臨んだ2戦目も大敗、その後も去勢手術や障害練習の導入など様々な手を尽くしたものの、残念ながら、最後まで当歳時に感じた素晴らしい素質を開花させることはできませんでした。
【ゴッドシエル】ハミ受け・口向きは改善、馬体も475kgに!
【ゴッドシエル】全く競馬にならず(^^;) 2/13阪神5R・14着
【ゴッドシエル】どうしますかねぇ(^^;) 6/20阪神3R・16着
【ゴッドシエル】途中までは頑張りました(^^;) 8/28小倉6R・16着
ラストチャンスだった先月末の小倉では、初のダート戦に挑んであえなく16着。。勝ち馬から6.9秒も離されるという、むしろ気持がスッキリするほどの潔い負けっぷりでした。
当歳時から、いや、生まれる前から期待をしていた馬が、こういう結果に終わったのは残念ですが、本馬に対しては(レースは僅か4戦ながら)随分たくさんの応援ができた気もしていて、不思議なほど口惜しさのような感情はありません。
何でしょうねぇ、最初から『この馬は出資カウント外、成績、収支は全て度外視』のつもりだったから…みたいな言い訳ではなく、(当歳募集馬ゆえ)長い期間を出資馬として見守ってきたこと、そしてその間に(レース以外の)様々な一喜一憂、紆余曲折があったからかもしれません。
まあ、競馬ですから上手くいくこともいかないこともあるわけで、最後まで頑張ってくれたゴッドシエル、牧場、育成場や厩舎の皆さんには感謝しかありませんm(_ _)m
これからはもうキツいトレーニングも必要ないですし、競馬・レースのことは(当歳6月に木村さんの牧場で一緒に会った)カイザーノヴァに任せてゆっくり休んでもらえれば…。と言いますか、今頃は毎日をのんびり過ごし、本来の骨格に見合った立派な身体つきになっているかもしれませんね(^^ゞ
ゴッドシエル
2018/2/5 新ひだか産(木村秀則牧場)
父:エピファネイア 母:ゴッドフロアー(母父ハーツクライ)
通算成績:4戦0勝
募集総額:2,960万円
獲得賞金:151万円(総賞金)
【引退レース:2021/8/28小倉6R3歳未勝利(ダ1700m)でのゴッドシエル:公式HPより】
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